先っちょマンブログ

20200410-1

今日10日、島津製作所が「2019新型コロナウイルス検出試薬キット」とやらの発売を発表していた。新型コロナウイルスのPCR検査を迅速化できる検査キットで、RNA(遺伝子)の抽出が不要な分、検査を迅速に行うことができる。

【島津製作所】2019新型コロナウイルス検出試薬キット

従来の新型コロナウイルスのPCR検査では、検査対象者の喉や鼻からぬぐった体液から人力で遺伝子を取り出す作業とその抽出に手間がかかっていたわけだが、それが一切不要になるため、手間がかからず、手作業によるミスも減らせるという。

これを島津製作所のツイッターアカウントがツイートし、バズったわけだが、そこに「陽性一致率・陰性一致率はいずれも100%です」とあったため、陽性と陰性を間違いなく判定できる完璧な検査キットができあがったと勘違いする人が続出している。


常識で考えれば、間違った判定をしない完璧な検査キットであるわけがない。開発されてから時間が経つインフルエンザの検査キットでさえ、感度(感染者を陽性と判定する確率)が85%程度、特異度(非感染者を陰性と判定する確率)が95%がせいぜいで、陽性適中率が94%とかそんなもんだ。
島津製作所のツイートにある陽性一致率、陰性一致率が何なのかは、島津製作所のプレスリリースを見ると分かる。

【島津製作所】煩雑な手作業を省き、検査時間を半分に「新型コロナウイルス検出試薬キット」を発売

それによると、国立感染症研究所がいろんな会社が出している検査キットのテストを行った。陽性と判定されるべき10個の検体、陰性と判定されるべき15個の検体を用意してテストした結果、島津製作所の検査キットは100%正解だったというものだ。

【国立感染症研究所】臨床検体を用いた評価結果が取得された2019-nCoV遺伝子検査方法について

従来の方法を用いる検査キットでも同様に100%のものがいくつかある。
要するに、PCR検査自体の正確さはこれまでと同様で、RNA抽出の手間を省いたというものが島津製作所の検査キットだ。

なんだかよく分からないまま誤解して感度100%の完璧な検査キットを島津製作所が開発したと勘違いされ、ツイッターでそれが拡散されてしまっているのだから恐ろしい。
これでは、新型コロナウイルスや品不足に関するデマ情報を拡散させているのと同じではないか。

RNA抽出が不要なところが画期的なところなのに、間違った認識で「一致率100%」が先走ってしまっており、残念な限りだ。
「一致率100%」が何なのかちょっと調べれば分かるのに、一切疑問に思わず早合点してしまう人が世の中にどれだけ多いかがよく分かる。

ただまあ、検査の手間を省けるキットが出てきたことは朗報だろう。新型コロナウイルスのPCR検査はむやみにやるものではなく、感染が疑われる人に絞って検査が行われるべきなのだが、現状では濃厚接触者以外はなかなか検査されない実態がある。風邪の症状に加え、嗅覚や味覚の異常が出ている感染疑いの例ならば検査されるべきであるが、医師が検査を要望してもされないという報告がたくさんある。
検査機関の人手不足の理由が大きいようだが、島津製作所の検査キットの登場で人手不足が少しでも解消されることが望ましい。

検査が簡単になると感染者のあぶり出しが増えるわけで、今度は医療崩壊の懸念が出てくる。軽症者をホテルなどで隔離できるようになったそうだから、検査数が増えてもどうにかなるかも知れない。

新型コロナウイルス対策としてはこの4月が正念場になる可能性が高いと思う。欧米のように多くの死者を出すことなく、なんとか乗り切ることができるようにするしかない。
商売のことがあるとはいえ、人類のために一部の民間企業が猛烈な速度で検査キットの開発や治療薬、ワクチンの研究に励んでいる。これまで散々期待を裏切ってきたのだから、政府もそれに倣って迅速に対処することを期待したい。

20200409-1

WHOのテドロス事務局長が8日の記者会見で、トランプ大統領がWHOについて中国寄りだとした発言について「WHOに人種的な偏りはない」としたうえで、「保険危機を政治利用するな」とトランプ大統領に真っ向から反論した。

このテドロスというエチオピア人が中国政府の広告塔であることは世界中の誰もが知っている。新型コロナウイルスの危険性を過小評価し、中国の対応についてよくやっていると絶賛していた御仁だ。トランプ大統領に本当のことを指摘され、金を出さないと言われたことで気色ばんで反論したところで誰が耳を貸すのだろうか。

8日の会見は、これとは別に台湾でテドロスの振る舞いがニュースになっていた。

WHOはこれまで中国政府の顔色を窺って台湾のことを徹底的に無視していた。ブルース・アイルワード事務局長補佐官が香港メディアからの電話インタビューに応じたのだが、WHOに加盟していない台湾が防疫の観点でうまく対応していることから、台湾をWHOに加盟させることについて再考する気はあるのかと質問を受けたところ、「質問が聞こえない」と言い、もう一度同じ質問をすると「次の質問に移ろう」と答えをはぐらかすほどあからさまだった。

ところが8日の会見で事務局長が初めて台湾のことについて言及した。
テドロスは自分が3か月前から人格否定などの人身攻撃や黒人であることの人種差別を受け、殺害予告まで受けたことについてキレ気味に「私は気にしていない。正直に言って、死の脅威さえも。痛くも痒くもない」と嘯いた。

返す刀で「もうたくさんだ」と言うと、「3か月前、この攻撃は台湾から受けた。この際正直になろう。今日は隠さず行こう。台湾からだ」、「台湾政府の外交部もこの運動を知っていた」、「彼らはあらゆる侮辱と中傷のなかで私を批判し始めたが、私は気にしなかった」とキレていた。まるで台湾外交部が主導していたかのような言い方である。

WHOやテドロス叩きを主導しているかのように名指しされたうえ、台湾人がテドロス叩きや殺害予告をしているかのように批判された台湾外交部は、翌9日の定例記者会見で反論していた。

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3分間にわたるテドロスの台湾批判は、WHOがアップしている記者会見の動画の34分頃で見られる。



これまで中国に忖度して台湾について絶対に言及しなかったWHOが、初めて台湾について触れた。腹を割って「台湾」と言ってみたが、その話の内容は台湾人から3か月前からバッシングを受けているという恨み節だった。
「気にしない」というのなら言わなくてもよさそうなもんだが、3分にわたってこうして恨み節を垂れるのは、自身を批判されることでその無能ぶりを思い知らされているからなのだろう。腹が立って仕方がないらしい。

現在、欧米で新型コロナウイルスが猛威を振るって死者が出まくっていることに関して、3か月あれば準備できたのにそれを怠っていた欧米の各国政府の責任も否めないが、一番の原因は中国に忖度したWHOが新型コロナウイルスを「大したことない」と言っていたことではないか。「パンデミックではない」と散々否定し、入国制限を批判していた。

WHOとしてやるべきことができていなかったのだから、その責任者であるテドロス事務局長が批判されることも当然だろう。そんなことくらい甘んじて受け入れなければならないが、コイツには自分を批判する連中が許せないのだろう。

しかもWHOは台湾に一切情報を出さず、「中国政府が中国の一部である台湾に情報をくれてやっているんだからいいだろ」と言っていた。実際ななんの情報も出されていないと思われるが、台湾は新型コロナウイルスをギリギリのところで食い止めている。現時点で感染が379名、死亡5名だ。
自分たちを無視し、中国人だと見なすWHOのクソどもに台湾人が怒るのも無理はない。しかも自分たちはちゃんと防疫ができているというのに、WHOに加盟している国々は苦戦を強いられている。
そんなWHOを引っ張っているテドロス事務局長を批判しない台湾人がいるだろうか。テドロスは虚勢を張る前に少しは台湾の言うことに耳を傾けたらどうだ。

今頃テドロスは、記者会見で台湾のことに言及してしまったことを習近平に謝っているかも知れない。そんなことをしてそうだと思わせるコイツのおかげで、誰もWHOの言うことを信用しなくなってしまった。
テドロスは「アメリカと中国は共に手をとって危険な敵と戦わねばならない」としたうえで、「人類に亀裂が生じればウイルスの勝ち」としていたが、自分がそのウイルスと同じように亀裂を生じさせていることを少しは自覚すべきだろう。
テドロスには、自身がアメリカなどから批判されることはよしとしないのに、台湾政府に対しては平気で批判して亀裂を深めようとする行動を振り返ることを進言したい。

20200408-1

今日8日(水)の午前0時から7都府県で新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令された。ニュースの見出して「7都府県」とだけ書かれることが多いが、対象は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡らしい。
私の勤め先は今週から本格的に在宅勤務に入っているが、在宅勤務を実施している会社は政府のLINEでの調査によると5%ちょっとしかないらしい。安倍首相が在宅勤務を推奨していたが、家から社内ネットワークに接続するには会社側で相当な準備が必要なため、よーいどんで開始することなどできない。普通にやっても半年から1年くらいかかりそうだし、最初から在宅勤務できない職種はもとより、準備ができていなかった会社は諦めて出社するか、家でそれっぽいことをするしかない。
言う方はお気楽なもんだが、在宅勤務できる職種が限られ、かつ在宅勤務するための準備にかかる労力と費用が相当かかることを政府は分かっていないといけない。

昨日の記者会見とその後の質問で、安倍首相がいろいろと重要な話をしていたが、民放全局が行っていた緊急テレビ中継では何度もCMが差し込まれた。しかも民法各局でCM時間がかぶっていることが多かった。私はNHKを見ないのだが、「もしかしたらCM中も質問と回答が続いているのか?」と思ってNHKにしたらCM中もずっとやりとりが行われていたようだ。
元々CM枠が決まっていたのだろうが、CMを流さないようにできないのなら中継はNHKだけでよかったのではないか。

よほどの災害か大事件が起きない限り放送予定を変更しないあのテレビ東京ですら中継したのだから、国民、特に東京都民に重大な危機感を与えたとは思う。
それのせいで学校が休みになった若い人たちが「コロナ疎開」とやらで地方に行き、そこで拡散しないか懸念されている。「そうなるのは都市封鎖できないからだ」という声があるが、法制上できないのだからしょうがない。強制力や罰則を伴う外出規制ができないのも法律でそこまでの私権制限ができないからだが、それでいいと思う。

ニュースのコメント欄を見ているとたまに「超法規的な措置で外出に罰を与えるべきだ」などと主張している人がいるが、法治国家である日本でそんなことをされたら堪ったもんじゃない。日本では戦前の経験から厳しい私権制限が行えないようになっていると言われているが、政府が緊急事態宣言を発令して国民に外出や移動を禁じなくても、できる限りの範囲で外出自粛をすれば十分だろう。
それができない人がいるから強制力が必要だという意見が出るわけだが、日本人なら外国人みたいにムチで躾けなくても、言えばそこそこできるのではないか。

日本と外国、特に欧米の違いを示す踏切の話がある。
日本の踏切の遮断棒はかつては竹で、今は繊維強化プラスチックでできている。遮断棒が車を傷つけにくい素材でできているのだ。
それに対し欧米、とりわけアメリカでは金属製のチェーンが降りてくる踏切が結構ある。日本では無理をすれば遮断器が降りている状態でも踏切に強引に車で進入できるが、チェーンの踏切は絶対にそれをさせない。線路上で立ち往生した場合に困るが、とにかく車をぶっ壊してでも踏切に入れないようにしているわけだ。遮断器が降りていても強引に入ってくるヤツがいるからである。

欧米人はアホで政府の言うことを聞かないからムチが必要で、日本人なら言えば躾ができる。アホな犬と賢い犬みたいな違いだが、日本人は賢い犬の方でありたい。

日本では私権制限のほかに、人権に関しても十分すぎるほど配慮されている。武漢からの政府チャーター便で帰国した人物がPCR検査を拒んだということがあった。日本では強制的にPCR検査を受けさせることができないわけだ。これのせいで新型コロナウイルス感染症が感染症法に基づく指定感染症、検疫法に基づく検疫感染症となったわけだが、それでも嫌がる人を強制的に検査させることはできないらしい。
私が住む滋賀では、草津市にあるニチコン草津という会社でクラスターが発生した。数名の感染者が出たのだが、感染者の濃厚接触者である同社社員のひとりが発熱などの症状が出ているにも関わらず、検査を絶対的に拒否しているという。
強制的に検査させられないため、県は仕方なく自宅での自己隔離を要請しているようだが、県は対応できなくとも、勤め先であるニチコン草津は何かしらの対応が取れるはずだ。クラスターを発生させておきながら事後処理の責務を果たさないクソ企業になりたくないならば、感染の疑いが強いにも関わらず検査を拒否する社員に何らかの処分を課して従わせるべきである。

こういう輩が出てくると、強制力が必要かと思えてしまうが、だからといって一律で人権侵害行為の強制がいいとは思えない。私は普段人権にはうるさくない方だが、アホなヤツらのレベルに合わせてものごとの基準を下げてしまうのが好きではないので、こんなことで強制力云々は嫌だ。どこかのアホのために強制的に何かやらされるなんて受け入れがたい。

韓国では自宅隔離を要請した人が勝手に自宅から外出しないよう監視するため、電子ブレスレットの導入を政府が進めているという。よく海外で性犯罪者や殺人犯の所在地把握のために足首に取り付けられるアンクレットと似たようなものだ。
韓国には4万6000人の自宅隔離者がいて、うち3万6000人は海外から入国した人物だ。それらの人々に装着させ、家から出ないか監視するわけだ。スマホに専用アプリが入れられ、スマホから20メートル以上離れると通報される。スマホを持って家から出ても通報される。
自宅隔離中なのだから家から出なけりゃいい話だが、政府によって自宅から離れないか常時監視されるわけだから、いい気分がしないに決まっている。スマホにわけのわからないアプリを入れられるのだってゴメンだ。

日本では感染が明らかになった後、それまでどこに行っていたか追うのに苦労しているという。毎日決まった行動をしていない人はどこに行ったかハッキリ思い出せないことがあるし、行った場所を隠したい場合もあるからだ。
私の場合、スマホでGoogleのロケーション履歴が有効になっているため、何か月経っていようがどこに行ったかがすぐに分かる。Gooleマップのメニューから「タイムライン」を選択すると、完璧ではないものの、どんな移動手段でどの経路で何時何分にどこに行ったかがハッキリ分かる。
例えば、台湾滞在中だった1月1日のロケーション履歴がコレ。

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元日からチャリンコを10キロくらい漕いでショッピングモールを訪れていた。これを見ればどこで買い物をして、どこで飯を食ったをハッキリと思い出せる。

自分が新型コロナウイルスに感染した場合、もちろん国や県の要請に従うし、自分の行動履歴も全部出すつもりだ。拒否する理由がない。
感染していなくても、特に用がないのに出かけたり、ブラブラとショッピングをするつもりもない。
だが、本来はやる必要がないことをアホなヤツのせいでやらさせるのはゴメンだ。外出自粛を強制させられたくないし、どこにいるか見張られたくもない。そんなことはアホが多い国でやるべきである。

日本もそんなアホな国に仲間入りしたくなかったら、とりあえず今は国や地方自治体の要請に従い、大人しくしてじっと耐えるしかない。
少なくとも私はそうする。

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