先っちょマンブログ

20170724-1

円谷プロと中国の映画会社がウルトラマンを巡って揉めているという。
ことの発端は、7月10日に中国でウルトラマンのオリジナル映画「鋼鉄飛竜之再見奥特曼」の制作発表会が行われたことだった。ウルトラマンが放送されて50年を記念し、中国で3D映画のリブート作品として作るという触れ込みだった。
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ところが円谷プロにとっては青天の霹靂で、「無許諾のウルトラマンだ」と強く反論した。
映画会社の広州藍弧文化伝播有限公司は、海外のウルトラマンの初期作品に関してはタイ人プロデューサーに全権が譲渡されていると主張したが、円谷プロは「著作権の譲渡や無限定の利用権の許諾ではない」と再度反論した。

そもそも、このタイ人プロデューサーが持っている権利というのが偽造された書類であり、中国で訴えて一審で勝訴したものの、広東省高級人民法院が有効と認めて逆転敗訴した曰く付きのものだった。
だが、当の映画会社はそれをもってウルトラマンの改変等すべて得ていると主張しており、強気の姿勢を崩していない。

中国では大して注目されていないニュースで、ネットの反応も薄い。パクらずにはいられない中国の実態を知っている一部の中国人が批判している程度だ。7月19日に映画会社が出した、中国の裁判での決定がすべてだと思っている人が多く、正当な権利を得てのウルトラマン作品だと考えているようだ。

日本ではこのようなトラブルはあまり起こりそうに思えないが、仮に起こったとすると、制作サイドは著作権保有者側と調整するとかなんとか言いそうなもんである。しかし、中国企業というのは絶対に瑕疵を認めないので、どれだけミソが付いても「問題ない」といって押しまくる。
円谷プロが中国で訴訟を起こしても負けそうなので、これはもう打つ手がないのかも知れない。

この一件で、日本で注目されたのが中国のウルトラマンのフォルムである。映画のCGは問題なさそうだが、制作発表会に来たウルトラマンはかなり問題があった。
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アントニオ猪木ばりのアゴが気になるが、よく見るとボディペインティングなのがもっと気になる。足を見れば一目瞭然で、足の指が出た裸足のウルトラマンなど見たことがない。
ウルトラマンはアクターがピッチリとしたボディスーツを着ているわけだが、中国のイベントに出てくるウルトラマンはパンツ一丁で、カラダにウルトラマンの模様を描いているだけなのだ。
状況がよく分からないので、笑わそうとしてこのウルトラマンを出したのか、手を抜いて漫画みたいなことをしたのか知らないが、映画のなかのウルトラマンが全部CGなのを考えると、ボディスーツなど作っておらず、テキトーにやり過ごそうとしただけなのかも知れない。

中国では著作権とか肖像権とか、揉めても「問題ない」と突っぱねるだけなのだから、そういう権利はないに等しい。

台湾も中国と同じように見られがちだが、台湾は思ったよりもしっかりしている。
例えばウルトラマンでいうと、台湾でもっとも人気があるバンドの五月天(メイデイ)が最近発表した新曲「少年他的奇幻漂流」のミュージックビデオにウルトラマンネオスが起用されており、もちろんちゃんと円谷プロに許諾を取ったものだ。



台北101の前などでウルトラマンとバルタン星人が戦っているのが台湾人に取っては感慨深いものがある。特撮技術監督としてウルトラマンシリーズの監督を手掛けた人物を迎え、特撮シーンは円谷プロのスタッフが日本で撮影したという。

このウルトラマンもそうだが、台湾には日本のキャラクタもののパチモンが意外と少ない。サンリオのキャラクタが人気だが、文房具屋や雑貨屋で売っているものは公式ライセンス商品ばかりだ。
例外はジブリで、ジブリは海外に許可を与えないせいか、ジブリのグッズだけパチモンばかりである。

中国はGDPが世界第2位の大国であるはずだが、著作権とか肖像権とかの権利関係がテキトーである。世の中のニセモノはすべて中国で作られていると言っても過言ではないくらい、中国でニセモノ、パチモンが次々と誕生する。「ちゃんと権利を取得した」と主張するものも怪しさ満点だ。
大気汚染問題のように、中国は都合のいいときだけ自国が発展途上国であると主張する。権利関係でも同じことを言うのだろう。しかし、発展途上国だからといって、権利者の許諾が得られていないウルトラマンの完全新作映画とやらを制作していいわけがない。

恥も外聞もない中国は、まさに付ける薬がない状態だ。反省しないから一向に直らない。権利を侵害されたものはただ泣き寝入りするだけ。
中国に関わると、損ばかりする。

20170723-1

昨年、高市早苗総務相が放送法第4条に定められた「政治的公平」に関して、テレビ局のなにかの番組が政治的公平性に欠く放送を行った場合、テレビ局に電波停止を命じることができるという見解を示して問題になった。
左よりの一部のマスコミは、「言論の自由の侵害」、「メディアへの干渉」などと猛反発した。法解釈による可能性を示しただけで、実際にやるとはひと言も言っていないのに、高市総務相は袋叩きにあった。

もしそれでテレビ局が電波停止を命じられていたら、「サンデーモーニング」を放送しているTBSはしょっちゅう電波停止措置を食らっていそうである。

放送法第4条には、テレビ番組の編集にあたって、次の4つをジュンスすることとしている。
  1. 公安及び善良な風俗を害しないこと。
  2. 政治的に公平であること。
  3. 報道は事実をまげないですること。
  4. 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
正直、これができていないニュース番組や情報番組は山ほどある。それでも、いまだかつて電波停止を命じられたテレビ局は存在しない。
一体どのような放送をすれば電波停止に追い込まれるのだろうか。

テレビ局は公共の資産である電波の帯域を使用しているため、事実を放送せねばならないと放送法によって定められている。新聞や雑誌は勝手に売り買いされるものなので、事実でなくともあまり咎められない。朝日新聞や週刊誌がウソばかり報じても、特に処分は受けないのである。
それに対し、テレビ局は建前上、ウソを放送してはいけないとされている。

にも関わらず、日本のテレビ番組にはやらせやウソが氾濫している。バラエティ番組を面白くするための演出としてのやらせを含めると、事実でないことが連日テレビで山ほど放送されている。

先日TBS系列で放送された「世界の怖い夜!」という心霊関係のバラエティ番組で、霊を探せというコーナーで紹介された心霊写真が制作サイドによるやらせ写真であることが発覚した。ある展望台で夜に撮られた写真をスタッフが加工し、足下に女の薄気味悪い顔を写し出した。だが、元の写真の持ち主が「元々なにも写っていなかった」と名乗り出てバレてしまった。
しかもその心霊写真、心霊研究家が「展望台から落ちて死んだ女性の霊です」などと解説していた。実際は写真加工ソフトで嵌め込まれた顔なのに。
心霊写真がニセモノだとバレたあと、その心霊研究家は「偽造されたものでも霊が宿ることがある」などと言い訳していた。

今回はたまたま番組スタッフが作ったニセの心霊写真が発覚してしまったわけだが、そもそもの話として、事実しか報道できないはずのテレビ番組で心霊写真やら心霊現象を事実であるかのように紹介することが許されるのだろうか。
怪談話などを一種のエンターテインメントとして捉えることはできるが、この手の番組では霊媒師や心霊研究家を自称する詐欺師たちに「○○の霊です」などと言わせ、視聴者を欺いている。

今の心霊写真は、デジタルで撮られた画像データが元の写真で、画像の加工技術も格段に向上しているため、どんなあり得ない画像でも簡単に作ることができる。
かつての心霊写真はフィルムで撮られていて、ネガが存在しているわけだが、それでもシャッター速度を遅くして被写体を素早く動かしたときに、体が透けたようになったり、一部が見えなくなったりすることを利用しているものが多かった。
よくある足が消えている写真は、シャッター速度を極端に遅くした状態で足を素早く動かすと撮ることができた。
霊の写り込みにしたって、手前に飛んでいる虫やゴミがフラッシュの反射で、あるいは単にレンズが汚れていただけで顔に見えただけだったりする。人間の顔認識は割とあいまいで、点が3個あると人間は顔だと認識してしまう。∵(なぜならば)という記号のような点3つで顔のように見える。

なんら科学的な検証を一切行うことなく、霊だとなんだのと放送して許されることが信じられない。
最近は、ただの心霊だけでなく、動画にUFOが映ったとか、UMAが映ったとかいうものも多い。しかし最近は動画の加工技術も進んでいるので、個人でCGを活用したすごいフェイク動画を作るヤツがたくさんいて、その胡散臭い動画がテレビで真実っぽく紹介されている。

そのほか、テレビ東京の番組では、フリーメイソンが悪の政治結社であるかのように言われ、アホ丸出しの芸人が「信じるか信じないかはあなた次第です」などとほざいている。
心霊やUFOの動画番組も同様で、「事実であるかは分からない」と、信じるかどうかは視聴者次第だと言っている。

それで許されるのだから、解説員がしたり顔でつまらない解説をするニュース番組や、日本が嫌いで嫌いで仕方がない情報番組なども、番組の最後に「信じるか信じないかはあなた次第です」とお断りしたらいい。
すべて事実であるかのように報道をするから問題になるのであって、心霊やUFOの番組のように、ちょうどいい加減でウソ臭く感じられるよう番組を作り、最後に「信じるのは自己責任」という逃げを入れておけば高市総務相から睨まれることもないだろう。是非そうすることをオススメする。

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アメリカのトランプ大統領が19日のニューヨークタイムズのインタビューで、ドイツのハンブルグで先日行われたG20の夕食会で、安倍首相夫人の昭恵氏がハローも言えないくらい英語が話せなかったと語って物議を醸している。
トランプ大統領はインタビューで、「私は安倍首相の妻の隣に座っていた。彼は素晴らしい男だし、彼女も素晴らしい女性だが、英語を話さない。ハローも言えないぐらいだ」などとわざわざ話をしたのである。

「彼女は可愛らしく、素敵な夜を過ごせたが、通訳がいなかったら大変だっただろうね」とトランプ大統領は付け加えていたが、これに関して米メディアから事実であるかどうかのチェックが入った。
昭恵夫人は小中高を聖心女子学院で学び、その後、聖心女子専門学校英語科を卒業している。2014年にはニューヨークで行われたHIVのシンポジウムで英語のスピーチもしている。昭恵夫人がどの程度英語が話せるかは分からないが、どう考えても挨拶くらいはできるだろう。
米メディアの判定は、トランプ大統領の話がフェイクというものであった。

実際どうなのかは分からない。この話にはふたつの見方がある。

ひとつは、森友学園で政権にダメージを与えた昭恵夫人に対し、首相やら官邸のサイドからトランプとなにも話すなと言われていて、本当になにも話さなかったというものだ。それでも挨拶くらいはしそうなもんだが。
とにかく、トランプとマトモに会話をしなかったことで、昭恵夫人がトランプを無視したとして反トランプ陣営からヒーロー扱いされている。

もうひとつは、わざわざこんな話をでっち上げ、トランプがインタビューで披露したというものだ。トランプはG20の夕食会で、ロシアのプーチン大統領の横の席に移り、1時間45分の夕食会のうち1時間もプーチンと話し込んでいた。ロシア疑惑でいらぬ腹を探られたくないから、昭恵夫人の隣が退屈だったからプーチンの横に移ったという言い訳にしたいのかも知れない。

正直どっちでもいいが、トランプ大統領が話題作りに事欠かないことがよく分かる。
フランスに行ったトランプ大統領が、マクロン大統領夫人に対して「いいカラダしてるねぇ」というニュアンスの発言をした。
今日の産経新聞の外信コラムに載っていたが、自分の娘について「イヴァンカが俺の娘でなければ、付き合っているのにな」と発言するなど、いちいち下品でデリカシーに欠けることを言う。
漫画で見るアホなアメリカ人の実写版である。

また、自身が米プロレス団体のWWEに参戦している動画を加工し、ボコボコにしている相手の顔に関係が悪化しているCNNのロゴを貼り付けた動画をツイッターにアップするなどした。
反トランプのメディアをフェイクニュース呼ばわりするなど、反応が子供のようである。わざとやっているのかも知れないが、これが一国の大統領、しかも世界でもっとも重要な国であるアメリカの大統領であるのかと思うと、溜息を通り越して薄ら笑いが出てしまう。

トランプ大統領の誕生で世界がメチャクチャになるかと思ったが、まだ数か月では短すぎるのだろう。小ネタみたいなニュースを提供するにとどまっている。だが、そのどの小ネタも想像を超えたものが多く、トランプ大統領の凄まじさを物語っている。

アメリカで20年続くアニメの「サウスパーク」で2016年に放送された最新のシーズン20では、歴史教師のギャリソン先生がアメリカ大統領に就任し、トランプの髪型を模したカツラを被り、アニメのなかでトランプのように振る舞っていた。シーズン20はその話が中心になっているのだが、今年のシーズン21ではそのネタをやらなくなるそうだ。
シーズン20の最中に行われた大統領選で、まさかトランプが勝つと思っていなかった制作陣は、トランプに見立てたギャリソンが落選する話を作っていたが、放送数日前に大急ぎで話を作り直すハメになった。
いろいろ苦労してギャリソン先生が大統領になる話を進めていたが、それも終わりだ。制作陣曰く、「風刺が現実になった」。アニメよりもバカバカしいことが政治の世界で起こり、政治こそコメディのようになってしまった。
だから、アニメから今のアメリカの政治の話を取り除くのだという。コメディは政治家にやらせろというわけだ。

思えば、日本の政治もコメディ要素を多分にはらんでいる。トランプ大統領率いるアメリカの政治とは質の違いではなく程度の違いくらいだろう。
世の中、なんだかんだで政治家がやる政治の世界が一番滑稽なのかも知れない。

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