先っちょマンブログ

20180507-1

連休中、たまにテレビのワイドショーのような情報番組を見ることがあったが、どの番組もTOKIOの山口達也の問題ばかり取り上げていて、いい加減ウンザリだった。ワイドショーだからまだいいとしても、一般のニュース番組でもTOKIOのニュースをやっていて、TOKIOや山口達也の進退はそれほど国民的関心事なのかと思わずにはいられなかった。

酒酔い運転がバレてテレビから干される前のガリガリガリクソンがお笑い番組で好きな音楽グループ占いをやっていた。「EXILEが好きな人 → アホで~す」という内容のもので、「TOKIOが好きな人 → そんな人いませ~ん」と言っていた。
「鉄腕ダッシュ」などTOKIOのテレビ番組を見ている人は多いかも知れないが、TOKIOというジャニーズのバンドのファンだという人は聞いたことがない。いくらかはいるのかも知れないが、それでもTOKIOに本当に関心がある人は少ないのではないか。単に野次馬根性でテレビを見る人が多いのだろう。

正直、山口が女子高生をレイプしたとか殺したとかなら大騒ぎするのは分かるが、酔っ払ってキスしただけだろう。大袈裟に騒ぎすぎだし、皆が興味を持ち過ぎに思える。「アイドルだから以ての外」という意見があるが、アイドルだから女子高生に無理矢理キスをしたらダメなのではなく、人としてダメではないのか。アイドルだって人間なのだから、性欲くらいあるし、ロリコンなら女子高生にキスをしたくなるのではないか。山口が単にアル中で、性欲剥き出しの人間だっただけの話である。

とはいうものの、異常過ぎるジャニーズの対応について興味があるのは否定できない。人は異常なヤツらを遠巻きにのぞき見したくなるものである。

山口が事件を起こしたのは2月12日で、警察が動き出したことで山口がジャニーズ事務所に報告をしたのが4月16日とされているが、実際はマネジャーには報告されていて、副社長の藤島ジュリー景子もそれを知っていたという。
気に入らないSMAPメンバーにテレビ中継で公開謝罪させた強権で知られるジュリーは、可愛がっていたTOKIOのことを考え、被害者と示談も決まっていることから不起訴になれば世間にバレずに済むと考えていた。ところが、山口と被害者が出演していたEテレの番組を通じて事件を知ったNHKが報じたことでその目論見は崩れ去ってしまった。

最初の出方を間違えなければ被害は最小で済んだのに、25周年で盛り上げるはずのTOKIOの今年の活動は全部パーに、山口も昨日になって契約解除されるハメになってしまった。
なにもかも後手後手になった結果である。

ジャニーズ事務所は不祥事を犯すであろう企業が教訓とすべき失敗をいくつも重ねた。経営者が不祥事を隠し通せるのではないかと色気を出したことに加え、事件発覚後にタレントを突き放したことも問題だった。
山口の単独会見で事前になんの打ち合わせもしていなかったのか、好きに喋らせたのはどう考えても間違いだった。弁護士は付けていたが、想定問答どおりに答えるようしていなかったせいか、「TOKIOに戻りたい」発言が出て世間の反撥を食うことに。この発言はジャニーズの経営者一族が抱いている思いを見透かしたものだろう。
その発言のせいで収拾がつかなくなったあと、ジャニーズ事務所はTOKIOの残りのメンバー4人に記者会見させて尻拭いもさせていた。ジャニーズ事務所は所属タレントを矢面に立たせて世間の様子見をして、反応がよくなければ事務所として「毅然とした対応を取る」などと宣う企業である。所属タレントが強制猥褻事件を起こしたことが事務所の責任だとは思えないが、それでも企業として対応の仕方があるだろう。

ジャニーズ事務所にしても山口達也にしても、酔って女子高生にキスしたくらいどうってことないと思っていたに違いない。そんなもんは芸能界では日常茶飯事で、今回たまたま被害者が女子高生だっただけくらいにしか思っていなかったのだろう。
確かにそうかも知れないが、山口はそういう考えをおくびにも出さないようにすべきだったし、事務所はきつく言い聞かせておくべきだった。そもそも女子高生への猥褻行為を隠蔽するのではなく、最初から厳しい対応を取っておくべきだった。

世の中、都合の悪いことを隠そうとしても必ずバレて、あとで余計に悪いことになるという教訓になった。これは以前からも分かりきったことであるが、あまたの企業が隠蔽を画策して失敗しているのに、「うちは大丈夫」と過信して同じ過ちを繰り返してしまう企業がどれほど多いことか。
さらに、謝罪会見をするなら自分の希望を述べるなど以ての外で、実際に反省していようがいまいがスミマセンとだけ言っておけばいいこともいい教訓になった。謝るときは口答えしたり、自分が有利になるようなことを自ら進言すべきではないのである。実際そう思っていなかったとしても、反省するフリもできないのかと思われるだけで、いいことなどなにもない。

世間に許しを乞うのであれば、謝罪の仕方を理解して望まないとまったく意味がないどころが逆効果になってしまう。余計なことを喋ってしまったり、世間を舐めて「このくらいなら」と考えてしまうような経営者は、まずはコンサルタント会社から厳しい教育を受ける必要があるのだろう。
たったひとつの過ちで、これほど取り返しのつかないことになる。謝り方を知らないと損をする。

20180506-1

卓球の世界選手権・女子団体戦で日本チームは準決勝でインチキで結成された「コリア」をストレートで破って蹴散らしたものの、決勝では中国に破れて銀メダルだった。

卓球中継に力を入れているテレビ東京がスウェーデンから中継してくれたおかげで試合を見ることができて盛り上がったが、「47年ぶりの金へ」と煽り過ぎていた。相手の中国チームは朱雨玲(世界ランク2位)、劉詩雯(同10位)、丁寧(同11位)の構成で、ランクだけ見ると石川佳純(同3位)、平野美宇(同6位)、伊藤美誠(同7位)でもいけそうに思えるが、劉詩雯も丁寧も元世界ランク1位のベテランであり、打ち崩すのは容易ではなかった。初戦で伊藤美誠が劉詩雯を破ったものの、やはり中国の層は厚いし、相当高い壁である。

男子も女子も日本が強くなったおかげで卓球が注目されているわけだが、元から強い中国は中国国内でもっと注目されている。卓球選手でも微博(中国のSNS)のフォロワーが100万、200万当たり前だし、結果を伝えるニュースには数万のコメントが付く。

中国のニュースをコメントを見ていると、単純にめでたいと喜びのコメントが多いなかに「日本チームを侮ってはいけない」という意見がチラホラ見られる。日本女子は世界ランクベスト10に3人がいて、チームランキングでは世界2位だ。中国はお家芸の卓球で日本に負けることをめちゃくちゃ警戒していて、自国の卓球スーパーリーグへ日本人選手を参加させないために、急に外国人禁止のお触れを出したほどだ。日本人選手を参戦させ、中国の力のある選手と数多く対戦させて経験を積ませたくないからだ。

それでも国際大会で中国人選手と当たる日本人選手を見てファンになる中国人はそこそこ多いらしい。これまでは福原愛が圧倒的な人気だったが、結婚して子供を生んで事実上引退したことと、東北訛りの中国語が台湾風のキレイな中国語に変わってしまったことをよしとしない中国人が増えてきた。代わりに石川佳純が人気だ。
スウェーデンを取材中の中国人記者が6日に「ついさっき偶然に石川佳純とそのお母さんに会ったよ」と写真をアップしていた。

20180506-2

日本人選手を応援できるほど中国人のファンはまだまだ余裕があるが、中国の卓球界はそれほど余裕を感じていない。男子では張本智和が伸びており、日本の若手選手は男子も女子もどんどん実力をつけ、中国人選手を脅かしているのだから当然だろう。

卓球の日本チームは男女ともに東京五輪での金メダル獲得に余念がない。2年後でも中国は高い壁のままだろうが、攻略不可能な壁でなくなってきていることは間違いない。盛り上がって最高の結果を残せたらいいのだが。

有力選手を抱える競技が東京五輪で盛り上がることは間違いないだろうし、東京五輪自体も盛り上がることは間違いない。今からどうしても期待してしまう。
一部で五輪開催中止を訴える声が上がっているが、そういうのはなにをやっても出てくるもんであって気にするほどのことでもない。パーッと散財して祭りをやるようなもんであり、乗っからないと損である。

とはいうものの、五輪が盛り上がるのはいいとして、今から五輪後を境に待ち受けているであろう国難はいろいろ気になる。
五輪はカネばかりかかるので、夏季冬季問わず日本でやるのは2020年の東京で最後になるだろう。今後は中国とアメリカだけでの開催になるかも知れない。今後の商業五輪はよその国に任せたらいいが、東京五輪をピークにして日本が徐々に没落していくのは間違いなさそうだ。人口は減り、得意な産業での国際競争力も落ちていくのだから、逃れようがない。

中国は2008年の北京五輪後、せいぜい上海万博までと言われていて、「2012年以降に国家が崩壊する」などと日本の一部保守派論客が希望的観測を述べていたが、それから5年経ってもなにも起こりそうにない。なんだかんだでまだまだ国力があって伸びしろがある。日本はお先真っ暗だ。

何十年かして、「日本ではかつて五輪が開催されたことがあった」とか「今では信じれないが、東京五輪で中国を破って国中が盛り上がった」とか言われていそうな気がする。
ロウソクは燃え尽きる前に一瞬だけ燃え盛るとされているが、東京五輪がそうではないことを祈るばかりだ。

20180504-1

誰が言ったか知らないが、「ルールは破るためにある」という言葉をよく耳にする。んなわけがない。
ルールは守るために存在し、跳ねっ返りの中二病みたいなヤツがそういうことを口にしたいだけだろう。

ダライ・ラマ14世の信条に「ルールを破るためにルールを学びなさい」というものがあるが、これを額面通り受け止めてはいけない。ダライ・ラマは「ルールは変わっていくべき」と言っているのであって、ルールを破った罰を逃れるためにルールを知れと言っているわけではない。

それでもまあ、ルールに縛られる側がルールを破るのは分かる。理解できないのがルールを作って守らせる側がルール自体を変えてしまうことだ。

スウェーデンで開催中の卓球・世界選手権の団体戦で、ベスト8に進出した韓国と北朝鮮が準々決勝で「戦いたくない」と言い出し、南北合同の「コリア」チームを作ることが決定。その合同チームでベスト4に勝ち上がり、メダルが確定。4日に日本はその南北合同チームと戦うことに相成った。

大会が始まる前に合同チームが結成されるならまだ理解できる。大会の途中で「戦いたくない」と言い出し、試合がなくなってどちらもベスト4に進出できるのがにわかに信じられない。
国際卓球連盟は「卓球はスポーツを通じた平和を推進する完璧な手段」と意見を表明して大会中の合同チーム結成を歓迎し、トーマス・ワイカート会長は「ルールが変わることもある」と宣った。

南北首脳会談の板門店宣言とやらでアジア大会などの国際的なスポーツ大会で南北行動チームが結成されることが決まったわけだが、事後でやるのはどう考えてもおかしい。
平昌五輪前に突如発表された女子アイスホッケーの南北合同チームに関しては、大会前だったし、弱小国家同士の急ごしらえのチームは南北にとってデメリットしかなかったし、相手チームからしてもどうでもよかった。しかし、卓球は団体戦といってもメンバーを入れ替えながら個人戦を5回行うだけなので、急ごしらえのチームでもデメリットなんかないし、韓国と北朝鮮のエース級の寄せ集めが可能だ。特に北朝鮮のキム・ソンイは世界ランク49位ながらリオ五輪で石川佳純と福原愛を破ったカットマンで、韓国選手に混ざって若干の苦手意識のある北朝鮮の選手が出てくるのは、圧倒的に格上であったとしても日本にとって不利でしかない。

国際卓球連盟もその会長も、世界に向けてアピールできる卓球のニュースが生まれると色気が出たのだろうが、スポーツに政治を持ち込んだこれのなにが平和なのか。韓国チームと北朝鮮チームが戦わないことが平和なら、全試合中止にして全チーム優勝にすればいいではないか。それこそ世界平和であり、世界がひとつになった瞬間だ。

独裁国家の北朝鮮はルールなんぞ存在しないに等しい国で、上っ面だけ法治国家のふりをしている韓国も、"国民情緒法"があって、国民情緒を満たせば司法も行政も立法も事実上ルールに拘束されなくなるという国だ。
このふたつの国が互いの国内で勝手にルールを捻じ曲げてやる分は構わない。好きなだけ公道に銅像を立てればいいし、ルールなんか破りまくればいい。
こいつらが国際舞台でルール破りをしたいと駄々をこねるのも勝手だろう。だが、それを認めてはいけない。こんな前例を作ってしまえば、「平和」を口実に合同チームを作り、両国がメダルを貰うという裏技がほかの国にもできてしまうことになる。

「平和を口実にすればなんでもまかり通る」という暗黙のルールが存在するのは一体なんなのか。誰かがこのルール自体をぶっ壊すべきだろう。

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