先週の韓国出張はたった3日韓国にいただけだが、韓国の雰囲気を上辺だけでも味わえたのはいい経験だったと思う。
よく韓国人は日本人と比較して自分たちのほうが容姿端麗だと自慢する。女が整形だらけなのは韓国人も認めるところだが、スタイルは日本人よりいいと言う。
実際、男は日本人よりは若干背が高いように感じたが、女はずんぐりむっくりしているのが多いのは日本のことをバカにできるのかと思った。
ドワーフみたいな体型の女子中学生・高校生が結構いたが、みな一様にミニのタイトスカートだった。韓国の女子の制服はタイトスカートが多いらしく、それをめちゃくちゃミニにして穿いているから、女子のプロテニス選手のようだった。
また、昨年から「血にじみリップ」なる口紅の付け方が流行しているらしく、女子中学生・高校生はほぼ口紅だった。
妙に赤い口紅で、内側から外側にかけてグラデーションにしているらしいが、昔のサザエさんのように口の先にだけ口紅を付けているようにしか見えない。
韓国人は流行のものにみな飛びつく。ハニーバターチップスが売り切れたように、今はオリオンのチョコパイ(森永のパクリ)の買い占めが横行している。
アディダスのスニーカーがはやればみなが履き、ノースフェイスのジャケットがはやったらそれを着る。
韓国人は日本のことを全体主義の国だと批判するが、韓国の方がよほど全体主義に思える。女子はみな同じ口紅をしていて、大学生くらいになれば整形をしてみな同じ顔になる。同じ服を着て、同じ靴を履く。
男は男で、同じ髪型をしているヤツが多かった。韓流スターによく見るダンディカットというのをしているヤツが多くて、客先の韓国企業の担当もその髪型をしていたので、打ち合わせのときに何度も笑いそうになってしまった。
日本だとどちらかというと、個性を出すためにほかの人と違った髪型やメイクにすることの方が多いと思うが、韓国ではそうではない。みなで同じことをやりたがる。
逆にいうと、ほかと違うことができないということなのだろう。
そんなことだから、セウォル号の遺族の傲慢に対して堂々と文句をいうこともできないし、「慰安婦は売春婦だった」と著書で本当のことを書いた大学教授が世間から袋叩きに合う。日本が好きだと公言するとまるで人非人であるかのごとく非難される。
異論を認めないのが韓国社会である。日本のことをとやかく言う資格は、少なくともこの国にはあるまい。
ちなみに、韓国に行って気がついた点として、本屋の少なさも挙げられる。出張先で行った地方都市には本屋が1軒もなかった。もしかするとどこかにあったかも知れないが、人口20万人の地方都市の中心街を2~3時間歩いて1軒もなかった。バスターミナルにキオスクのような小さな売店に本が僅かばかりに並んでいるだけだった。
「ここに住む人たちは一体どこで本を買うのか」と思わずにはいられなかった。
ソウル市内には大型書店が何軒かあるらしいが、地方都市だったとしても本屋がないなんてあり得ない。台湾は台北でも地方でも、中心街に行けば大型書店から個人商店の本屋までたくさんある。
韓国は仁川国際空港にも小さい本の売店があっただけで、空港内に何軒かある日本と台湾とは大違いだ。
韓国の本屋の少なさはなんなのか。
韓国人の年間平均読書量は9冊で、世界でも少ない方らしい。日本が18冊、アメリカが24冊だ。しかも、1年間で1冊も本を読まない人が3割から4割くらいいるとのこと。
韓国の中央日報が、韓国人の読書量の少なさから韓国人の知的好奇心が薄いことを嘆いていた。
そんな連中に日本があれやこれやと文句を言われているのかと思うと、余計に腹立たしくなるというもんである。