先っちょマンブログ

20160327-1

私は10年以上ずっと週刊新潮を買っていたのだが、先週から買わなくなった。誌面が嫌いになったからではなく、タブレットで読むようにしたからだ。
これまでまったく知らなかったのだが、ドコモがやっている「dマガジン」というサービスに入ると月400円でかなり多くの雑誌が読めるようになる。そのなかに週刊新潮があり、「dマガジン」に加入したからだ。

「dマガジン」はドコモの契約者しか入れないと思っていたのだが、アカウントを取れば誰でも入れるらしい。週刊新潮は1冊400円だから、月400円ならそれだけで得である。
それ以外にも、買っている雑誌では「SAPIO」(月刊/700円)があった。
買わなくなった「週刊アスキー」(週刊/Amazon Kindleで324円)、「DVD&ブルーレイでーた」(月刊/550円)もあった。

購読はしていなかったが、「週刊文春」「週刊ポスト」「週刊現代」「FRIDAY」「SPA!」「NEWSWEEK」もあって、タダなら読む気がある。
嫁さんは「関西ウォーカー」「オレンジクラブ」「レタスクラブ」を読むと言っていた。
これで月400円ならめちゃめちゃお得ではないか。

【dマガジン】参加雑誌一覧

制限はある。例えばヌードグラビアのページは掲載されない。週刊新潮の巻末の西原理恵子の漫画など、一部の漫画は掲載されない。
ジャニーズのタレントはシルエットになるし、「DVD&ブルーレイでーた」でどういう基準か知らないが俳優や監督の写真が一部シルエットになる。
ただ、誌面とほぼ同じでなんら遜色はない。もっと早く知っておけばと思ったくらいだ。

「dマガジン」を契約したおかげで、24日(木)に韓国から帰国するときに仁川国際空港の無料Wi-Fiで週刊新潮をダウンロードして、チェックインするまでの暇な時間に週刊新潮を読むことができた。海外赴任している人にもいいかも知れない。

そのときたまたま週刊新潮が久々に世間を賑わすスクープ記事を掲載していて、乙武洋匡が5人の女と不倫していたという記事を読んで韓国の空港で驚いてしまった。
乙武の不倫がどうのというよりも、乙武とセックスをしたいという女がたくさんいることに驚いた。世間の関心もどちらかというと、不倫というより乙武とセックスする女がどういうヤツなのか、どんな体位でセックスするかとかいうものではなかろうか。

昔からよく聞く都市伝説で、中国などアジア諸国で誘拐され、手足を切断されてダルマにされて性の道具として売られるというものがあった。そういう性的嗜好の人間が少なくともいるのだ。
乙武は顔は普通だし、話もうまい。そんな彼に引きこまれて体を許してしまうということがあるのだろうか。少なくとも奇妙なカラダの人間とセックスしたいというヤツがこの世の中にいるということの方が興味がある。

話がめちゃくちゃそれたので元に戻そう。「dマガジン」で雑誌を読むと便利な世の中になったものだと思う。出版不況に拍車をかけるものなのか、書店の売上減につながって業界が悪い方向に向かうものかよく分からないが、とにかく便利だ。いちいちキオスクやコンビニで買う必要がなくなったし、安価で雑誌を読むことができる。
「dマガジン」のアプリ自体、いちいち読み込んだりして動きが悪いが、その程度の不便はガマンできる。

スマホやタブレットで便利なことをできるといえば、韓国から帰国してから知ったのだが、スマホ版のGoogle翻訳がめちゃくちゃスゴイ。Google翻訳はブラウザでアクセスするWEB版しかないと思っていのだが、スマホアプリがあって、カメラで撮影した外国語を翻訳してくれるのだ。
韓国の飲食店でメニューが読めずに困ったと書いたが、Google翻訳のアプリを知っていればそんなことにはならなかった。

試しに韓国のスーパーで買ってきたコチュジャンを翻訳してみた。
スーパーでコチュジャンなのかどうかも分からず買ったのだが、Google翻訳にかけてみるとちゃんと表示された。
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文字を認識し、指でなぞった部分の翻訳をしてくれる。なんのなのかさっぱり分からなかったが、「私たちの米で作った 太陽酢コチュジャン」であるらしい。

中国語でもやってみた。中国語は漢字だから日本人ならなんとなく意味が分かるし、Google翻訳は中国語から日本語への変換の精度がよくないが、それでもあるのとないのとでは大違いだ。
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しかもこのGoogle翻訳、必要な言語をネット接続がないオフライン環境でも翻訳できるように予め言語パックをダウンロードしておくことができる。中国や韓国語などメジャーな言語はオフラインでも使えるようになっている。
だから今回の韓国出張のように、プリペイドSIMを買えなくてネット接続がない場合でも翻訳することができたのだ。
試していないが、音声入力からの翻訳もあるし、もちろん文字入力からも、手書き入力からも翻訳ができる。なんという素晴らしいアプリであろうか。

Googleマップに行きたい場所をマークして海外で迷わずそこに行ったり、海外で日本の雑誌を読んだり、現地の言葉をまったく知らなくても翻訳アプリで知ることができ、通話アプリで日本と音声通話やビデオ通話もできる。
海外旅行や海外出張のハードルがますます下がるというもんである。世の中、これほど便利でいいのかと思わずにはいられない。

20160325-1

昨日韓国から帰国したのだが、出国時の保安検査場での検査が厳しくなっているようだった。日本を含めたアジア諸国では大抵がパパっと検査を済ませて通り抜ける場合が多いが、手荷物を厳しく確認され、金属探知機の感度を強くしたのか、私を含めて引っかかる人が続出して、時間がかかっていた。
ベルギーでの自爆テロの影響なのだろう。

今やシリアやイラクのような紛争地帯のみならず、トルコをはじめとする欧州諸国のどこにいってもテロに遭う危険性が高まってきている。特にトルコはイスラム国だけでなくクルド人組織からも狙われてテロが頻発している。

そんなトルコに赴いて、シリア経由でイスラム国に参加しようとしたとされる日本人が現地で拘束された。和歌山県在住の23歳の男で、23日にその動きを察知したトルコの軍警察に拘束された。
高卒で職を転々としたあと現在無職のその男は、当初はイスラム国への参加志願とされていたが、実際はイスラム国関係者と連絡をとっている様子もなく、とりあえずシリアに入国しようとしていたらしい。「研修目的」とバカげた理由を挙げていた。

日本に強制送還され、トルコに入ってシリアを目指していた理由について「日本の生活が嫌になった。海外に行けばなんとかなると思っていた」などと話したという。
英語も話せず、現地でスマホの翻訳ソフトを使いながら意思疎通を図っていたようなヤツが、シリアに行ってなにがどうなるのか。

海千山千の戦場ジャーナリストである安田純平ですら、シリアに潜入して30分で現地の武装勢力に拘束されたという。翻訳ソフトを使いながらシリアに行こうとしているアホな日本人だからトルコで目立ったわけだが、シリアでも目立つに決まっている。すぐに捕まって人質になっていたに違いない。
それでまた身代金を要求され、それを払えとか自己責任だとかいう議論になったのかと思うと、トルコの軍警察がアホな日本人を捕まえてくれたことを感謝すべきだろう。

ハッキリ言って、日本でどうにもならないようなヤツが海外にってどうにかなるわけがない。日本ほどのぬるま湯環境はないだろう。老後の問題はともかく、今生きていくだけならアルバイトをしているだけで余裕のある暮らしができる。親のすねをかじっていたのだから尚更だろう。
選り好みしなければ仕事なんていくらでもある。

仕事で中国、台湾、韓国の連中をよく見てきたが、アジアで生活レベルがマシな方のこのへんの国でも、生活は日本より遥かに厳しい。物価は日本と大して変わらないのに、韓国は日本人の2/3、台湾は半分、中国は1/3くらいしか給料が出ない。サービス残業も当然。社会人になるまでの競争が激しく、社会人になってからもより一層厳しくなる。一流企業に入社できても、40歳までに管理職になれなければクビになり、チキンなどを売る飲食店を開くことになる。
それでいながら、日本と同じように老後の心配をする人ばかり。今の生活も不安なら、将来も不安。

隣の芝生は青く見えるというが、日本に住んでいるとよその国がよく見えることがあるのだろう。
そんなことがあるかも知れないが、外国に何回か行き、何週間か滞在すれば日本がどれだけ恵まれているかよく分かるだろう。日本は衣食住に事足りていてそれなりの生活ができるし、街は清潔で、すごく安全。いろんな自由がある。

海外にいると、日本のありがたさがよく分かる。
よく「日本の若者を鍛え直すために徴兵制を導入せよ」などと言う保守の人がいる。少なくとも、それで精神が少しは鍛えられても、愛国心が芽生えるとは思えない。愛国心を養いたいのなら、2週間ほど外国に滞在させりゃ十分ではないか。汚いホテルに泊まって、汚い道路に辟易し、安い給料で働いて細々と暮らしている外国人を見りゃ、日本人であることがいかに恵まれているかがよく分かり、日本を愛するきっかけになるだろう。

人間は基本的にアホだから、いいとか悪いとかは相対的に評価しないとマトモに判断できない。恵まれた生活を送って、日頃からマスコミに日本がいかにダメな国かと吹聴されると、和歌山の23歳の男のように日本での暮らしが嫌になってしまう。
大学の入学や入社の時期を9月にするとかいう話があるが、だったらそれまでの数か月を海外で暮らすようにさせてもいい。どんなヤツでも、海外で暮らせば日本のよさを知ることになるのではないか。

20160324-1

韓国に行ってみて、韓国という国が日本や台湾と同じだったり違ったりしたことにいろいろ興味を持ったのだが、そのなかで私が一番驚いたのは地図のことだった。

以前このブログで書いたが、私はIngressというGPSを利用したスマホのゲームをやっている。寺や神社、石碑など、現実にあるものがポータルと呼ばれる拠点となり、そこを青と緑の勢力に分かれたユーザーたちが取り合って、そのポータルを3店繋いで三角形の陣地を作るゲームである。
私は1年以上かけて数か月前に最高レベルの16まで達したが、未だにそこそこやっている。

そのIngressを韓国でもやってみた。韓国はソウルなど都会では盛んなようだが、都会から少し離れた地方都市では完全に廃れていて、ポータルはたくさんあっても誰もやっていない感じだった。ひとりでやってもなんの張り合いもない。

それはともかく、韓国ではIngressの様子がまったく違った。IngressではGoogleマップを元にした道路や線路が表示され、最近では建物も表示されるようになったのだが、韓国ではそれが一切表示されないのだ。地図とも言えない真っ黒なマップに、ポータルがぽつんと生えているだけ。
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これではどこにどのポータルがあるのか分からない。
ネットの速度が遅いとたまにこのように表示されるときがあり、始めはそうだと思っていたのだが、韓国ではIngressとはこういうものだと気がつくのに時間がかかってしまった。
アメリカでも台湾でも道路は必ず表示されるのに、韓国だけこんな酷いことになっている。

なんでも、韓国では地図の利用にかなり制限があるらしい。中国では地図が軍事機密に関する利用制限があるが、韓国でも同様らしい。
多くの人が忘れているが、朝鮮戦争は終わっておらず、韓国は北朝鮮と休戦しているだけなのである。韓国でも地図は機密事項に含まれるのか、特にIngressを運営するナイアンティックラボ(Googleから独立した企業)など海外企業には厳しいらしい。

日本ではGoogleマップは万能だ。Googleストリートビューはかなりのド田舎でも網羅されていて、行ったことのない土地でも予め下見することができる。
今回、宿泊先のモーテルがどんなもんかとストリートビューを見ようとしたら、対応していなかった。韓国でGoogleストリートビューはソウルと釜山の一部しか対応していない。
ネットで調べると、「ストリートビューのサービスが始まったのが日本より遅いからだ」と書いてあったが、実際はGoogleに対して規制がかけられているからではないのか。

韓国企業のNAVERはGoogleマップやストリートビューに近いサービスをやっているが、それではそこそこ見ることができるらしい。

地図の利用に制限があるのが韓国である。韓国人は自国が台湾より遥かに進んでいるというが、このようなネット環境の自由度でいうと台湾に遥かに劣る。表現の自由もなければ、地図を使う自由もない。先進国とは思えず、むしろ中国に近い。

韓国でのみ生きていると、自分たちがいろいろ制限されていることに気がつかないに違いない。Ingressのイベントで日本に来ている韓国人は多いようだが、日本との違いを知って打ちのめされているのではないだろうか。

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