先っちょマンブログ

20150709-1

今月5日(日)、岩手県矢巾町の矢巾北中学校2年の松村亮(13)がJR東北本線矢幅駅で飛び込み自殺をした。
少年は中学1年の頃から同級生に殴られたり、体操着や教科書をなくされたり、バスケットボールを頭にぶつけられるなどの酷いイジメを受けており、それらを苦にしての自殺と見られる。

このニュースで注目されているのが、中学校の担任と普段の生活などについて連絡する「生活記録ノート」である。
少年が1年生だったときの担任は30代の女性教師で現在は他校に転任、2年の担任は40代の女性教師だったのだが、少年がノートにイジメを訴える内容を書き連ねても何ら適切な対応を取っていなかったのだ。

しかも、イジメを訴える内容の返信が酷すぎるため、特に2年の担任の40代女性教師について「サイコパスではないのか」とネット上で言われている。

1年でのやりとり。
先生にはいじめの多い人の名前をおしえましょう。もうげんかいです。
上から目先(目線)ですね
イジメには何ら触れず、「教えましょう」と少年が書いたことについて誤字を交えて上から目線だと注意する非情ぶりである。この教師は今年度から別の中学に転任している。

2年からのやりとりは、およそ正常ではないと思えるような内容がいくつかあった。

5/13
づっと暴力、づっとずっとずっと悪口。やめてといってもやめないし、もう学校やすみたい。そろそろ休みたい氏(死)にたい
いろいろ言われたのですね。全体にも言おうと思います。
5/15
なにかの夢をみたようです。誰一人いない世界に一人ごっちになったようなかんじ
(反応なし)
6/8
実はボクさんざんいままで苦しんでたんスよ?なぐられたりけられたり首しめられたりこちょがされたり悪口言われたり!
そんなことがあっと??それは大変、いつ??解決したの?

6/9
解決してまセン。またこりずにやってきた。もうほんっとやめてほしい。もうそうじの前に殴っちゃったよ
(反応なし)

6/28
ここだけの話、ぜったいだれにも言わないでください。もう生きるのにつかれてきたような気がします。氏(死)んでいいですか?(たぶんさいきんおきるかな)
どうしたの?テストのことが心配?クラブ?元気を出して生活しよう

6/29
ボクがいつ消えるかはわかりません。ですが、先生からたくさんの希望をもらいました。感謝しています。もうすこしがんばってみます。ただ、もう市(死)ぬ場所はきまってるんですけどねw まあいいか
(二重丸を付けて)明日からの研修たのしみましょうね

明らかに少年がSOSのシグナルを出しているのに、華麗にスルーした上で、見当違いの反応を示すか、何も反応を示していないという人間とは思えないような対応を取っている。iOSのSiriでももうちょっとマトモな回答を寄越すだろう。
この回答を見ると、回答にはテンプレートみたいなものがあって、どれかを適当に当てはめて書いているようにしか見えない。40人もいたら毎日面倒臭いのだろうが、ある意味こんな対応ができることがすごいと思える。私だったら気になって仕方がないのだが。

大津市のイジメ自殺事件では、イジメの現場を目撃した教師がニヤニヤしながら「そのへんでやめとけ」などと言っていたことが問題になったが、こちらはイジメをしていた犯人が極悪非道すぎたのであまり注目はされなかった。
矢巾北中の事件の場合、イジメの程度がどのくらいだったかは判然としないわけだが、ありふれたイジメにも思える。
教師の対応さえちゃんとしていたら、この少年が死を選ぶことなどなかったはずだ。

自殺した少年は、両親が離婚し、いったんは母親に付いて東京に行ったが、父親を心配して「父親と暮らしたい」と言って矢巾町に戻ってきたのだという。
父親は息子がイジメられていることを知り、学校に訴えたが、学校は何ら有効な対策を取ることはなかった。担任が生徒間のトラブルを認識していたが、「双方から話を聞き、問題が大きくなることはないと判断した」としている。

通常、中学の男子生徒は親に自分がいじめられていることを話さない。だから、父親はイジメの内容を詳しく知ることはなかった。息子が「死にたい」などと言っていることも知らなかった。
最低でも、担任が父親に連絡するなどすれば、少年は学校に行かないなどすれば死なずに済んだはずだ。

ところが、「問題にしたくない」と考えた担任が"鈍感力"を働かせ、親にも学校にも報告せず、少年の訴えは適当にあしらった結果がこれである。
子供というのは身の回りの社会が狭く、経験もないから、「イジメられたら学校など行かなければいい」とはなかなかならない。自分の周囲の小さい世界で悩み、自分で問題を抱え込み、自分を消すことで問題を解決しようとしてしまう。

担任や親がほかの生徒の暴力などをやめさせることはできないかも知れないが、少なくともイジメ被害者がさらなる苦痛を味わわずにすることはいくらでもできたはずだ。

この無責任な担任は、現在学校を病欠しているという。
矢巾北中の校長は、マスコミの「イジメがあったのか?」の問に対して、「調査結果が出てから答える」などとにべもない。そうやって時間稼ぎをし、なんとか責められないよう知恵を絞っているのだろう。
校長は4月に赴任してきたばかりで、自分のツキのなさ、巡り合わせの悪さを嘆いていることだろうが、こんな対応しかできないのかと思ってしまう。

担任の「面倒に巻き込まれなくない」という対応でひとりの少年が死に、その担任は責任逃れで逃亡。学校は時間をくれの一点張り。
担任や学校からすれば、「少年のせいでえらい迷惑」、「巻き込まれた自分が可哀相」くらいにしか思っていないのだろう。

教師がイジメの事実を意図的に見逃すことによる生徒の自殺は繰り返される。教師は他人の失敗を他人ごとだと思っているのだろう。そして生徒が自殺してから後悔する。生徒は生き返らないし、自分が人から責められる。
「他山の石」とはいうけれど、意味は知っていても自分の役に立てようという教師は多くないように思える。

20150708-1

自宅の道路に面したところに政党ポスターを貼っている家がある。自民党などのポスターよりも圧倒的に多いのが公明党と共産党だ。
その家が創価学会の会員なのか、共産党シンパなのかがすぐに分かる。

共産党支持者の家に貼ってあるポスターは、少し前までは反原発のものだったが、最近は安保法制に関することばかりで、「安倍政権は日本を戦争ができる国にする」、「安保法制は若者を戦場に送り出す法律だ」だと訴えている。

大阪市内の東淀川区や西淀川区などは共産党のシンパがよく街頭演説をしている。貧乏人が多く住む地域は、共産党や公明党がつけ入る隙が多いらしい。
駅前でやっている演説を聞いていると、やはり安倍政権は日本を戦争へ導いているとし、徴兵制復活を目論んでいると訴えていた。
「日本はこれまで7回の侵略戦争をしてきました。8回目を許していいのでしょうか」などと煽っていたので、アジ演説をしているジジイに「7回の侵略戦争とはなんだ」とヤジを飛ばしたが答えなかった。7回の侵略戦争の定義は不明だ。

共産党のシンパどもは日本が8回目の侵略戦争をすると煽り、党と一緒になって徴兵制が復活すると叫んでいる。社民党も同様だ。
最近では民主党も呼応して党のパンフレットに「安倍政権が徴兵制を復活させる」と書いている。共産党や社民党と同じことを主張する民主党は本当にダメな政党だ。この政党の存在意義は何なのだろうか。

安保法制によってアメリカ軍の戦闘に日本が参加することはありえるだろうが、徴兵制の復活など本当にあり得るのだろうか。
私はどう考えてもそんなことにはならないと思う。

現在、徴兵制のある国は60か国程度らしいが、アフリカや南米の国が多く、欧米では徴兵制を廃止した国がほとんどだ。欧米で徴兵制を維持しているのはスイスや北欧諸国で、スイスとオーストリアについては国民投票で徴兵制の維持が決定している。また、ロシアとの問題でウクライナとルーマニアは徴兵制を復活させるわけだが、志願兵制から徴兵制に戻す国はごく僅かだ。

アメリカや欧州は徴兵制を廃止し、ロシアや台湾も徴兵制を廃止し、志願兵制へと移行する。世界的な流れは徴兵制廃止なのだ。
いろいろな理由があるが、結局のところは徴兵制によるメリットとデメリットを鑑みた結果、なくてもいいと判断されただけである。
第二次大戦中ならいざしらず、現代戦では1年か2年ほど訓練した歩兵をたくさん抱えていても大した戦力にはならない。イスラム国のように歩兵を捨て駒にして戦うのなら、ないよりあった方がマシだが、テロリスト集団ではない国家はそういうわけにはいかない。

それに、やはり人生の一番いい時期を徴兵に使ってしまうのが本当に有意義なのかは疑問に残るところだ。かつての台湾や今の韓国では、19歳から30歳までの間に、台湾なら1年、韓国なら2年の兵役に就かねばならない。
台湾も韓国も、現代っ子は日本と同じで、厳しすぎる規律の軍隊生活に耐えらない者が多く、嫌々やることで軍の士気自体が下がっており、何のための兵役か分からない。

威勢のいい保守派の人たちは、教育的な観点から徴兵制復活を提案するが、日本人も殆どが嫌々やることになる。それにどんな意味があるのだろうか。
兵役によって精神的にも肉体的にも鍛えられるのだろうか。だとしたら、台湾や韓国の若者は日本よりも優れているはずだが、何も変わらないではないか。
台湾のように軍隊でのイジメ行為によって死ぬ若者がいるし、韓国のように軍隊生活で気がおかしくなって暴発してしまう者もいる。

どう考えても徴兵制はデメリットの方が大きい。大学時代にフラフラ、ダラダラして過ごすよりマシかと思う人もいるかも知れないが、全員がムダに過ごしているわけではない。
軍隊で鍛えられて素晴らしい人間になるって方が懐疑的で、そんなことに国民は賛同しないだろう。

消費税を5%から8%にするだけで散々文句が出る国である。若者の貴重な時間を奪う徴兵制に賛意が出るわけがないし、選挙権を持つようになり、徴兵制の規定年齢を迎える18歳以上の若い連中が猛反撥するだろう。
安保法制だけでこれだけ揉めているのに、徴兵制復活を進められる政党など日本に果たして存在するのか。

だから、徴兵制復活で国民の恐怖を煽る政党は、ありもしないことで国民を脅かしているだけに見えて仕方がない。「宇宙人が襲来する」と言いふらすのと大して変わらないのではないのか。
それでも、「徴兵制が復活したら大変だ」と真に受けるヤツがいるから、共産党やら社民党やら民主党がしきりに訴えるのだろう。

こんなことになるのは、野党がバカだから言っているのだろうか。
それとも、国民がバカだから野党に足下を見られて言われているのだろうか。

20150707-1

昨晩、共同通信が次のような衝撃的なニュースを配信していた。

【47NEWS】中国河南省、7歳男児が豚と生活 言葉話せず (2015/07/06)

中国河南省濮陽市で7歳の男児が屋外で豚と一緒に育てられていて、その男児は言葉すら話せないのだという。
人民日報系の人民網などが配信し、微博上でも相当盛り上がっていた。

「ザ!世界仰天ニュース」に間違いなく取り上げられるようなニュースであるが、共同通信の記事だけでは詳細が分からないので調べてみた。

7月4日(土)に濮陽市のボランティアと記者らが男児宅を訪れ、男児を保護した。男児の正式な名前は不明であるが、洪波(ホンボー)と呼ばれている。
小さな家に両親が寝泊まりしており、少年は東屋のような場所で豚と2匹の犬と一緒に寝泊まりしていた。暑い日も寒い日も、雨の日も雪の日も洪波はここにいて、冬には彼の手足が凍傷のようになり、傷口が膿んだりしていたという。

20150707-2

洪波の母親は精神障碍を患っていて、日常的に子供に暴力を振るっていた。母親は5人の子供を産んだが、現在生き残っているのはふたりだけ。3人は母親が噛み殺したなどとされている。
長男は叔母が引き取ったが、第二子である洪波は両親のそばで不幸な暮らしを送っていた。

洪波の父親は名前を劉振学という。46歳の養豚業者であるが、洪波の実の父親ではないらしい。洪波の実父はずいぶん前に死亡しており、劉振学は洪波の継父である。
父親がいうには、母親の精神障碍のため長時間家を離れて働くわけにはいかず、ゴミ拾いや養豚を生業として細々と暮らしていた。
でかけるときは洪波を三輪自動車の後ろに乗せていた。

20150707-3

20150707-4

現在、洪波は濮陽市のボランティア団体に保護されている。
あまりにも汚かったため、体を拭かれ、長い髪を丸刈りにされた洪波は、ボランティアに保護されたときにスイカをかじっていた。ボランティアがスナック菓子の袋を渡しても理解していなかった様子だが、スナック菓子を食べる始めると笑顔を見せたという。

20150707-5

20150707-6

このニュースは中国でも衝撃的事件として捉えられ、酷すぎる児童虐待、ネグレクトの実態を嘆き、中国の貧富の差に絶望し、ボランティアが情報を得て駆けつけるまで何もしなかった行政、通報しなかった近隣住民などに非難が殺到している。

ただ、子供の人権云々というわりには、人民網あたりは男児が過去に目撃されていたときの写真をモザイクなしでそのまま微博で紹介している。ボランティア団体が出した写真や一部メディアは少年の顔にモザイクがかけられていた。
なんだかなーという報道の仕方である。

それにしても、これがGDP世界第2位の国の実態である。日本では考えられないようなことが起こるのが中国という国だ。

このページのトップヘ