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私はSNSでTwitterのほか、新浪微博(シナウェイボ)とInstagramもやっている。
新浪微博は世間一般に「中国版Twitter」と呼ばれるサービスで、TwitterとFacebookを混ぜ、絵文字も使えるようにして、見た目をグチャグチャにした、いかにも中国らしいサービスである。主に台湾の芸能人のアカウントをウォッチするためだが、たまに中国で盛り上がっているニュースなども見ている。中国語はイマイチ分からないが、大体の雰囲気は伝わってくる。
Instagramは、Facebook傘下の写真共有サービスで、我が家で飼っている犬と猫の写真のみをアップしている。

新浪微博では、日本人だと隠さず日本語でコメントを書き込んだりすると、たまに中国人が絡んでくる。「小日本」とか「日本鬼子」とか、お決まりの言葉で日本人を侮辱するコメントを送ってくるのだが、あまり気にしない。絡んでくるヤツはたまにしかいないし、言っていることがよく分からないこともある。
中国版のネットウヨのような愛国者は「憤青」(フンチン)と呼ばれるが、いちいち日本人に絡んでくるヤツは間違いなくそれだから、いちいち気にかける必要がないのである。何のために絡んできているのか知らないが、日本人を不快にさせることが目的だろうから、相手に合わせて不快になる必要などないのである。

新浪微博では、絡んでくる中国人よりも、むしろ日本人だと知って興味を持って話しかけてくる中国人の方が多い。
日本に関する書き込みも多いし、上海のSNH48に移籍させられたAKB48の宮澤佐江や鈴木まりやのアカウントには日本語で熱心にコメントを書いている中国人が多い。
実際、反日デモで日本車をひっくり返すような憤青が中国人のなかにどの程度の割合でいるのか知らないが、実感としてそれほど多くないような気がする。日本で外国人排斥を訴える連中と割合的には同じくらいなのかも知れない。

Instagramの方は世界的なサービスなので、フォローしている人もフォローされている人も国籍は様々だ。プロフィールを見て国籍が分からない人がいるが、600人弱の私のフォロワーでいうと、アメリカ、ヨーロッパ、東アジアから東南アジアにかけてが多い。中東やアフリカはいないかも知れない。すべてのフォロワーが、犬、特に柴犬好き、猫好きなのだろう。
アジアのなかでとりわけInstagramのユーザが多いと思うのが、台湾とタイだ。なぜか知らないがうじゃうじゃいる。
中国と韓国もそこそこいる。私は日本語でしかInstagramをやっていないが、中国人も韓国人も、日本語でコメントをしてくるし、複雑な内容になると英語でコメントしてくる。別に変な内容ではなく、「かわいい」とか「柴犬はどうこう」という内容だ。

そのなかの中国人の女の子は、日本語をすごく勉強していて、かなり複雑な内容でも、理解できる日本語を書いてくる。いろいろ会話すると、もうすぐ日本に留学しに来るとか。あれだけ日本語ができると、留学してきて言葉で困ることは少なそうだ。

とまあ、こんな感じでネットを通じたちょっとした国際交流をやっている。外国人に対し、それなりに対応しているつもりだ。
中国人や韓国人だからといって、冷たい対応を取るなどすれば、ただ感じの悪い日本人になってしまう。
私は反日が過ぎる中国人や韓国人は嫌いだが、そうでもない中国人や韓国人は嫌いではないし、恨みがあるわけでもない。日本に興味があるのなら、もっと興味を持って貰いたい。反日渦巻く国で、日本を好きになって貰いたい。

旅行サイトを運営するトリップアドバイザーが20日に発表した「旅行者による世界の都市調査」によると、各都市の便利さや清潔さ、人々の親切さ、ショッピングや観光、食事での満足度などの総合ランキングで、東京が1位になったんだそうな。世界中の旅行者5万4000人が、訪れた都市を評価したものだから、信頼の置けるランキングである。
東京は、「現地の人たちは親切だったか?」の質問で1位だった。「日本人はフレンドリーではない」と外国人に思われがちだが、意外とフレンドリーであり、もちろん親切な人が多い。「どこの国だから」という理由で、邪険に扱ったり、店でぼったくりをしたりはしない。中国人や韓国人でも、安心して旅行できる。

逆に、そうではないのが中国人や韓国人である。この国の人間は、どうも未だに中華思想に囚われているのか、白人以外の外国人を差別しがちだ。タイ人が韓国の税関で嫌がらせを受けて、団体での観光旅行なのに入国できなかったなどという話をよく聞く。
ベトナムやタイなどの工場で、日本企業の日本人工場長は仕事に厳しいが公平に評価するのに対し、中国企業や韓国企業の工場長は、現地の人間を下に見て横柄な態度を取るという話もよく聞く。

そんなことを、一部の人間でもやれば、国のイメージが失墜してしまうのに、かの国の人間はそんなことを気にしない連中が本当に多い。どう思われてもいいし、実際に東南アジアやアフリカの人間を下に見ている。
そんなことをしても、いいことは何ひとつない。

外国人と接するときは、自分が日本を背負っているというイメージを持ち、日本の印象を傷つけないためにしないといけない。相手にへりくだる必要などないか、普通に接するか、親切さをちょっと加えて接するくらいでちょうどいい。
外国人に日本に対していい感情を持って貰うことに、悪いことなんてひとつもない。

にも関わらず、アホみたいな言動しかとれない日本人がいる。中国の憤青と同じように、ネット上で中国人や韓国人に対して差別語を使ってひたすら罵詈雑言を垂れ、反中反韓デモで「皆殺しにしろ」などと叫ぶ手合いがいる。それに何の意味があるのか知らないが、やっていることがバカ丸出しである。そんな日本人を見たら、反日ではない人間まで反日になってしまう。

それと同様に、中国人や韓国人のように、東南アジアの人などをバカにしたり、差別したりするヤツも出てきた。
佐賀県鳥栖市で、18~19歳の少年3人が、ネパール、ベトナム、スリランカなどからの留学生19人に対し、生卵やマヨネーズを投げつけたり、エアガンで撃ったりしたかどで逮捕された。

【佐賀新聞】留学生標的?卵投げつけ 容疑で3少年逮捕 (5/27)

何を考えているのか知らないが、これをやられた方は、「日本で酷いことをされた」と思うだけではないか。ハイビームにした車から追い抜きざまに生卵をぶつけられ、前方で停車して待ち伏せされ、さらに生卵を投げつけられた外国人がどんな気持ちになるか、考えたこともないのだろう。

日本にはこの手の排外主義者が昔から一定量いるのだろうが、最近はネットの発達で、このような事件が起こるとすぐに世界中に拡散して、悪評を撒き散らすようになった。

国の評判というのは、このような一部のバカが落としてしまう。
外国人に「日本から出て行け」などと言うヤツがいるが、本当に出て行くべきなのは、外国人を不当に差別して、日本の評判を落とす連中であろう。