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中国の横暴さが目に余るほど酷くなってきている。
南シナ海のパラセル諸島では、ベトナムと領有権を争っているにも関わらず石油掘削設備を設置。ベトナムの艦船や漁船に中国船が体当たりして、沈没させる事態にまで至っている。
それでいながら、中国の言い分はこうだ。「ベトナム船が勝手にぶつかってきた」
当たり屋の言い分である。

当たり屋の言い分でいうと、東シナ海の日本の防空識別圏で、海上自衛隊のOP3C画像情報収集機と航空自衛隊のYS11EB電子測定機に対し、中国軍のSu27戦闘機が異常接近し、最短30メートルまで迫った。高速道路で前の車に異常に近づいて煽る行為と同じであり、挑発行動以外の何ものでもない。
これに対して中国は、「自国の防衛識別圏に自衛隊機が侵入したものであり、さらに自衛隊機が中露合同軍事演習を監視していたから」とした。

いずれにしても、中国から見くびられると暴力行為や挑発行為を受けることになる。
中国は「罰を与える」という言い分でベトナムと中越戦争をして、ベトナムに手痛い反撃を食らって撤退したのに、戦争の勝利宣言を出したヘタレの国だ。海軍力や、属国であった過去からベトナムを見くびっており、ベトナム船に体当たりすることも、漁船を1隻沈めて10人の漁民を殺そうとすることにも何のためらいもない。
日本に対しては、相手が戦闘能力のない哨戒機だから挑発してみせた。ヤンキーの車が、前方を走っている軽自動車を煽るイメージ。もしこれが、戦闘機なら挑発はしてこなかったに違いない。前方を走る黒塗りのレクサスやベンツを煽る度胸は持ち合わせていないのだ。

日に日に酷くなる中国周辺海域での中国の横暴に対し、"世界の警察"を気取るアメリカがどう出るのかと思っていたが、パラセル諸島での中越の関係悪化については中国に少し苦言を呈しただけだった。
自衛隊機への異常接近に至っては、中国に対して批判すらせず、「対話と外交で解決すべき」と、朝日新聞みたいなことを言ってのけた。
これだからアメリカは信用ならない。

オバマ大統領が来日したとき、「尖閣諸島は日米安保の対象内」と言質を取ったことに対して親米派が小躍りしていたが、「腰抜け」と評されるオバマが、日本の小島のために米兵を危機に晒すなどと期待してはいけない。

オバマ大統領が昨日の演説で、「米国や同盟国が脅かされる場合は、軍事力の行使も辞さない」と言っていたが、必ず軍事力を行使すると明言したわけではない。アメリカ自体が攻撃され、アメリカ人が危機に晒されたら軍事力の行使は確実だろうが、それが同盟国にまで至るのかというと、甚だ疑問である。

そして、同盟国ではない国での国際的懸案事項については、「外交や制裁による解決に加え、必要ならば軍事手段をとる」とした。
"必要なとき"とはどのようなときだろうか。シリアの圧政により、シリア国民が大勢死んでいても、アメリカは何もしなかった。ロシアの介入によって、ウクライナのクリミア自治共和国が独立を宣言し、ロシア連邦に編入されても、何もしなかった。
要するに、核兵器使用など最終局面では何かするかも知れないが、どこぞの国の国民が大勢死のうが、悪い国がちょっかい出して他国の領土をふんだくろうが、アメリカは知ったこっちゃないのだ。

アメリカは、"世界の警察"を卒業した。国連は言うに及ばず、アメリカも役に立たない。
そう思うことが重要である。

アメリカが見放したウクライナの現状を見ると、自国内に他民族が一部の地域に偏って居住していることは、国家の保安上よくないことが分かる。
チベットやウイグルを武力で自国に取り込んだ中国は、チベットやウイグルの人々を弾圧するだけではなく、民族の偏りを少なくするため、漢族を多く移住させている。
ウクライナのクリミアの場合、人口200万人のうち、ロシア系住民が6割近くを占める。そのような状態では、親ロシアに傾くのも当然といえば当然だ。

日本はどうだろうか。日本はほぼ単一民族国家であり、在日中国人や在日韓国人・朝鮮人がそれぞれ数十万人ずつ住んでいるが、割合でいうとまだ少ない。
ただ、在日韓国人が多く住む大阪市の生野区では行政上度々問題が起きている。やはり、特定の民族が一部の地域にかたまって住むと問題が起きるのだ。

安倍政権がなにをとち狂ったのか、「移民政策を推進する」などと言い出したことがあった。年間20万人、50年で計1000万人の移民を受け入れようというのだ。
これは本当にとんでもない話だ。1000万人の移民は、中国人が大部分を占めることになるだろう。中国人は世界各地でチャイナタウンという極めて閉鎖的な地域を作るように、日本でも横浜、神戸、長崎のほかに作り、そこに集まって住むに決まっている。そんなもんが自分が住む地域にできたら、悲劇としかいいようがない。

その中国人移民の大勢が沖縄に移り住んだらどうなるだろうか。沖縄の人口はおよそ140万人であるが、数十万人の中国人が住むことになったらタダでは住まない。
中国は今でも沖縄のことを決して「沖縄」と呼ばず、「琉球」と呼ぶ。琉球王国が朝貢していたことから、沖縄は日本の領土ではないと主張している。日本にむりやり組み込まれた独立国だというのだ。チベットやウイグルを侵略して編入した国がどの口で言うのか。
中国は沖縄にごく少数いる独立派を支援している。その沖縄に、中国人が多く住んだらどうなるだろうか。第二のクリミアになる可能性が高いのではないのか。

これだから移民政策に賛成できない。
移民を受け入れねば日本がもたないという意見は分かるが、少なくとも、移住をしてから徒党を組んで生活するような連中は受け入れるべきではないのだ。