20150526-1

日曜日の朝になんとなくフジテレビ系列の「新報道2001」を見ていたら、「中国マナー向上作戦 13億人の"教育"可能?」という特集をやっていた。
「新報道2001」はYouTubeに番組をアップしているようだが、どんな特集も出演者がスタジオで話すところだけアップされていて、VTR部分は見られないので、YouTubeで見ても意味がない。

YouTubeにないVTRの部分は、春節やゴールデンウィークと重なった労働節の連休で日本に多くやって来て爆買いする中国人が、日本でどのようなマナー違反をしているかの実状を示すものであった。
とはいっても特に目新しいものはなく、タバコをポイ捨てするだとか、土産物屋でお菓子の包装紙を破って中身を確認するとか、大勢で飲食店に押し寄せ、店外で購入したものを持ち込みして食ってしまうとかいう内容だった。さすがに、そこらへんで子供にウンコをさせる中国人はいなかったようだ。あれはレアケースらしい。

中国人を含む外国人観光客が増えたおかげで、大阪市内の梅田や難波界隈はとにかく外国人だらけである。特に難波は石を投げれば中国人に当たるんじゃないかと思うくらい中国人で溢れかえっている。

ビザの緩和によって中国人が増えたものの、中国人が個人旅行するにはビザの要件が高いので、大抵の訪日中国人はツアーの団体客だ。
だから、難波界隈を団体でウロウロしているのは中国人で、梅田あたりを2~5人程度で歩いているのは台湾人だと思う。台湾人はカップルや家族の個人旅行客ばかりで、中国人のように団体ツアーで来たり、団体のまま移動することもまずない。

難波でよく見る光景は、千日前のビックカメラなんば店か、黒門市場あたりを旗を持ったガイドに連れられて練り歩く中国人の団体である。噂に違わずとにかくウルサイ。
「新報道2001」で、「中国人は国土が広く、人も多く、自己主張をしないといけないために皆声が大きい」などと解説されていたが、国土や人口など関係なく、単に周囲がデカい声で話すヤツばかりだからそうなったとしか思えない。

大阪に来る外国人は、大阪市内で買い物をして、買い食いをして、そのあと京都で日本らしい名所を観光するというのが定番のコースだ。
黒門市場は外国人が買い食いするのにうってつけの場所で、当然中国人もよく訪れる。ただ、中国人は売り物を触ったり、触った状態でポーズをとって記念写真を撮影したりするので、黒門市場の商店はどこも中国人向けに簡体字の中国語で「商品に触らないでください」と書いてある。

黒門市場などが人気なのは、おいしいものがその場で食べられるからだけでなく、値段がハッキリしていることも理由のひとつらしい。
中国や台湾、タイなどのアジアの国々では、店先に並んだ商品の値段が表示されておらず、店員に訊かないといけないことが多い。台湾でよく行く帆布カバン屋も、1個1万円から2万円くらいするのに価格表示がないから、いつも店員に価格を訊いている。
台湾はボッタクリが殆どないので、店員に確認しても事前にインターネットで見ている価格と同じであるが、価格表示をしていない海外の店では外国人がよくぼったくられる。
しかし、日本の店はどこも間違いなく全商品に価格表示をしており、日本人も外国人もその値段で購入する。その明朗会計なシステムがぼったくりを心配する外国人にウケがいいのだそうだ。

そこらへんを思うと、日本とアジアなどの海外では文化が違いすぎる。日本では外国人観光客からぼったくってやろうとする店など皆無だが、外国人からするとそれは新鮮に映ることもあるらしい。

「新報道2001」では、小樽の市場で買ったウニなどを昼食のために入った定食屋で食ったり、ケーキ屋で買ったケーキを喫茶店で食うなど、日本人ならおよそやらないようなことを中国人の団体は平然とやっている。
店の利用客はうるさい中国人客ばかりだと敬遠してしまうと言い、店は「何度も注意したが聞き入れて貰えない」と半ば諦め顔だった。
同じようなことが、大阪市内の中国人出没地域でも起こっている。

中国や台湾の飲食店は、他店で買った品物の持ち込みOKなところが多い。ジューススタンドでジュースだけ買い、それをほかの飲食店に持ち込むことなどは当然で、夜市で焼き饅頭だけ買い、それを店内で食べられる店に持ち込んで、そこで注文した品と一緒に食うのも当たり前。どこを見渡してもそれをやっている。
それが当然だと思うから、市場で買ったウニを食堂に持ち込んで、頼んだホッケ定食と一緒に食ったりする。

言葉が通じないから、聞き入れて貰えないからという理由で店側が諦めてしまうのはよくない。日本は中国とは違うことを分からせねば、どんどん酷いことになってしまう。
ただでさえ、団体で飲食店に押し寄せてガヤガヤうるさいのに、常識無視で好き勝手行動し、店も見ぬふりをするようでは、日本人客が敬遠するだけである。

外国人だからという理由で大目に見ていたら、外国人が来なくなったときに店が苦しい思いをするだけだ。日本人にそっぽを向かれ、外国人オンリーでやっていってうまくいくとは到底思えない。
台湾の故宮博物院は今や中国人だらけで、とにかく博物館であるにも関わらず騒々しく、混んでいて、マナー違反が横行している。その現状に台湾人はげんなりし、台湾人ですら故宮博物院に行かなくなり、ほかの外国人も敬遠しがちになってきた。

客単価がずば抜けて高い中国人観光客をありがたがって、多少のことを大目に見るのではなく、中国人らに「郷に入れば郷に従え」という格言を実施させる必要がある。
中国人の遺伝子に染み付いた傍若無人な精神にはムダかも知れないが、諦めて放っておくと悪くなるだけである。すぐに諦めてこちらから折れてしまうのは日本人の悪いところである。
日本の観光地がマナーの悪い中国人で溢れかえったら、そこはもう中国となんら変わらない。そんなとこに誰が行きたいと思うのか。