20151126-1

痴漢や強制猥褻で捕まったヤツのニュースを見ると、犯行の理由について大体が「仕事のストレスで」などと言っている。
仕事でストレスを感じてイライラすることはあるが、誰かをぶっ飛ばしたいとか、なにかをぶっ壊したいと思うことはあっても、女の子にチンチンを見せたいとか、女の子のパンツに手を突っ込みたいとは思わない。

酒のせいにするヤツもいるが、私は酒を飲んで酔っ払っても気分が悪くなるだけで、痴漢や強制猥褻を起こしたいとは思わない。
たまに、酔っ払ったせいで上司など本人の目の前で悪口を言ってしまうヤツがいたり、ゲロを吐いたり暴れたりするヤツもいるが、酔っ払っていても幾らかは自覚があるだろう。前後深にくなるまで酔っ払ったとして、痴漢や婦女暴行をしようと考えるとは思えない。

性犯罪者の思考回路は一般の人とは違うのだろうか。そんなことはないと思う。
結局のところ、自分の性癖を知られることが恥ずかしいので、仕事のストレスや酒のせいにしているだけだろう。
気持ちは分からないでもないが、男らしくないのである。たまに子供への猥褻事件で「性欲を抑えられなかった」などと供述するヤツがいるが、犯行は卑劣であるが、そちらの方が男らしく思えてしまう。

逮捕されて人生パーになろうとしていても、この期に及んでまだイイカッコしたがるのが人間なのだろうか。

新潟の地方紙・新潟日報の上越支社に勤める坂本秀樹(53歳)とかいう報道部長が、匿名でやっていたTwitterで数々の暴言を履いていたことが明らかになるというニュースがあった。
ことの発端は新潟水俣病訴訟の弁護団長を務める高島章弁護士に対するTwitterでの暴言で、高島弁護士が知人などから「Twitterで暴言を吐いてくるアカウントは新潟日報の記者のものではないか」と言われていろいろ調べていくうちに坂本秀樹に辿り着き、坂本が暴言アカウントを書き込んでいたことを認め、勤め先の責任者を連れて弁護士事務所まで謝罪しに来たのだという。

この坂本という男は、Twitter上で保守やネトウヨと呼ばれる人たちを叩きまくっていた。「レイシストはすべて死ね」などと日常的に書き込み、文句を言ってきた人物には「お前の赤ん坊を、豚のエサにしてやる!」と返信。安倍首相の中小も繰り返していた。
くだんの弁護士はこれらのツイートに対して批判をしていたらしく、それを気に入らなかった坂本は弁護士に対して「クソ馬鹿ハゲ野郎」「はよ弁護士やめろ」などとツイートを送っていた。そして、マヌケにも正体を知られることになってしまった。

Twitterアカウントの素性がばれ、坂本秀樹は弁護士事務所に謝罪に行ったのだが、その場で「職場のストレスで」、「酒を飲んでいた」という例の言い訳をした。
ご多分に漏れないアホな言い訳に笑ってしまう。
どう考えても、Twitterアカウントの数々の暴言はコイツの本性を表すものだろう。

新潟日報はほかの暴言ツイートについても調査すると約束していたが、坂本はアカウントをフォロワー以外に見られない状態にしたうえで、問題のありそなツイートを3000個以上削除してしまった。

しかし、とき既に遅しである。報道部長という職は解かれ、経営管理本部付とされた。懲戒免職になるのか諭旨免職になるのか、はたまた自主退職になるのかは知らないが、新聞記者という仕事を続けられそうにないだろう。
Twitterで調子に乗ったせいで人生パーである。あまりにもアタマが悪くて笑ってしまう。

坂本秀樹という男は、Twitterで自身に批判的な人物について個人情報を調べてとことん追い詰めると脅迫していた。保守系デモの参加者には車のナンバーを調べて身元を明かすと言っていた。
この口だけ野郎は、自分自身がそういう目に遭うとは思ってもいなかったのだろう。まさに因果応報である。

この坂本はこれから転落人生を歩んでいくことになる。そんな転落人生が待ち構えているどん底の状態でも、数々の問題ある発言を仕事のストレスや酒のせいにした。
「自分はそれほど悪くない。仕事や酒が悪い」と責任転嫁して、誰が「ほう、そうですか」となるのか。「これがオレの性格」、「本心からムカついたので」などと言った方がまだよかった。
ネットで誹謗中傷するくらいしか能のない小者だから、この程度のアホみたいな言い訳になってしまったのだろう。

自分を少しでもよく見せようとする言い訳は、他人から見ると余計に悪く見えてしまうものである。