20160129-1

STAP細胞でお馴染みの小保方晴子の手記「あの日」が今日29日から関西の書店でも店頭に並び、売れているのだという。

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こんな本誰が買うのかと思っていたが、神戸の連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗の「絶歌」も売れたように、この手の本を買うもの好きがいるらしい。
「絶歌」は初版10万部であったが、小保方の「あの日」も初版5万部らしい。「絶歌」は第3刷までの累計発行部数が25万部で、作文を書いた人殺しは4千万円近い印税を手にした。
小保方はこの本でいくら印税を手にするのか。

先日のエントリで、小保方晴子と酒鬼薔薇聖斗は自己愛の強さから似ていると書いた。小保方は泥棒、詐話師で、酒鬼薔薇は人殺しという違いがあるだけ。作文である著書は自己弁護に満ち溢れている。

また、小保方は自分をバックアップしていた笹井芳樹が自殺したことについて、「笹井先生がお隠れになった。8月5日の朝だった。金星が消えた。私は業火に焼かれ続ける無機物になった」と綴っているらしい。このような珍妙な詩的表現も酒鬼薔薇の「絶歌」とよく似ている。
このほかにも、自分の研究に関して以下のように記しているという。

乾燥した大地の上に、無限の石の塔がある。空気は暑く乾燥していて、空は青く高い。あるところには丸い石の土台に細長い石が乗り不安定に空高くそびえたっている。小石がいびつな形で寄り集まって小山になっているものもある。しっかりした四角いレンガが低く積み重なったものもある。いびつながらも固い石が高く積み重なっているものもある。先端が風化して土台だけを残し、砂の残骸になっているものもたくさん見える。崩れた石の塔もたくさん見える。この世界を思い浮かべるたび、科学の女神の神殿を永遠に造り続ける作業のように思えた。

こいつはビョーキなのか。

小保方は「重すぎる責任に堪え兼ね、死んでこの現状から逃れられたら、と何度も思いました」とも記しているが、それほど辛かったのであれば実際に死んでおけばよかった。
手記のなかで自分が被害者であるかのように主張し、STAP論文共著者の若山照彦・山梨大教授に対しても恨み節をぶちまけ、まるで若山教授が女の研究者をいじめる悪いヤツであるかのように記した。若山研から数千万円相当のES細胞を盗み、STAP細胞を作り上げたのはどこのどいつだ。理研がそれをひた隠しにするから小保方がこのような主張をするわけだが、死のうと思った女が責任転嫁に終始しているわけだから、本気でそんなことを思っているわけがない。

この手記に関して、「小保方をヒロインに祭りあげておきながら、問題が出たら彼女に責任をすべて押し付けた」とするむきがある。小保方自身もそれが不満なのであれば、なぜSTAP細胞の発表のときに自分だけ目立つように記者の前で発表したのか。そうさせられたのではなく、自己顕示欲の強さからそうなったのだろう。
手柄は独り占め、問題はみんなで手分け。なんと都合のいい考え方だろうか。

それにしても驚くのが、この期に及んでも小保方擁護に繋がるようなヘンなことを言うヤツが多いことである。
「情報ライブ ミヤネ屋」で、宮根誠司が「科学の世界は人間関係がドロドロしている」としたうえで、「ひょっとしたらSTAP細胞ができるかも知れないと感じる。改めてSTAP細胞の検証をしてくれないと、日本の研究はそんなにいい加減なのかと思われる」などと発言したそうだ。

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なんとバカげた論評だろうか。小保方の手記を鵜呑みにして、STAP細胞はもしかしたらあるかも知れないと考え、本当にないのかをほかの研究者が立証しろという。宮根は本物のバカだ。

「STAP細胞は存在しない」などと証明できるわけがない。数学以外で否定の証明ができないことは常識ではないか。世界中の科学者がSTAP細胞の作製に取り組んだが、誰ひとりとして成功しなかったわけだが、それでも「STAP細胞は存在しない」とはいえない。小保方が「STAP細胞はあります」と主張するのであれば、STAP細胞を作ってみせるべきだった。
実際にその機会が理研から与えられたわけだが、200回成功したSTAP細胞の作製が衆人環視の下では1回たりとも成功しなかった。それで十分ではないか。

STAP細胞に似たようなものが今後作られるかも知れないが、少なくとも小保方がやったと主張する方法では作れないことは明らかだ。
もっとも、小保方が残した酷すぎる研究ノートなどはなんの参考にもならないから、小保方の手法を追従する研究者などいるわけがないが。

宮根誠司のようなバカが司会をしている情報番組とは一体なんなのかと思う。感情論で解説すれば、同じく感情論しか受け入れられない主婦には理解されるかも知れないが、バカがバカに情報を刷り込んでもなんの意味もない。

本当に問題なのはSTAP細胞があるかないかとかいう話や、小保方がなぜ捏造をしたのかという一般人には到底理解できそうにない理由ではなく、小保方晴子とそれを愛した笹井芳樹のような研究者の暴走があり、それを許した挙句に窃盗事件などを隠蔽した理研の体質だろう。
原子番号113番元素の命名権が与えられて浮かれる理研は、この件を当の本人から蒸し返されて苛立っているだろうが、その理研を厳しく追求することこそマスコミの仕事である。