20160530-1

29日(日)から台湾に来ている。そのせいでブログのコメントに返信ができなくなってしまった。ライブドアブログの設定で海外からの書き込みを許可していても、どういうわけか台湾から書き込めない。購入したSIMを使っての台湾キャリアからも、ホテルのWi-Fiからも、出張先の海外規格試験サイトからも不可。
3月に行った韓国からはコメントの書き込みが可能だった。

ライブドアブログに問い合わせをしたが、「よく分からない」というような内容だった。ライブドアが韓国企業の傘下にあるからといって韓国からだけ許可しているとは思えないが、2日(木)まで台湾にいる間はコメントへ返信できないのでご容赦願いたい。

半年ぶりくらいの台湾であるが、月曜の朝から仕事があるので前乗りしないといけないので前日に行くことになった。休日に移動しても移動手当しか出ないので本来なら御免被りたいところであるが、台湾なので朝の便で行って、出張先の新竹市に向かうのではなく台北に行って買い物をすることにした。

少し前まで円高に寄っていたので台湾出張したときの換金レートが前より改善されていると思っていたのだが、ちょうど出張のときに円安に触れたので、換金レートは1台湾ドルが3.4円程度だった。それでも前に来たときは1台湾ドルが4円くらいだったからマシな方である。

円高基調は日本へ行く台湾人旅行者を泣かせていたが、ここへ来ての日本経済の先行き不安による円安を哈日族(日本好きの台湾人)が注目していると台湾版のYahooが今日になって記事にしていた。

台北に半日いて、中国人ほどではないがいろいろ買い物をしてきた。台湾人歌手のCDやポスターを買い、廣富號という帆布カバンのブランドの店でもまとめ買いした。廣富號のカバンは本当によく買うので、嫁さんは店員に覚えられているほどだった。毎回、嫁さんが行くたびにLINEのビデオ通話でアレコレ話をしているので、店員が「また来たね」と話しかけてきたそうな。
それで、嫁さんが店に顧客登録したら、今月誕生日だった嫁さんにバースデーカードと誕生日月割引のお知らせが台湾から来た。それを持って行ったおかげで25%引きで変えた。日本からお得意さんが来ることはあまりなさそうなので店員も驚いている様子だった。

買い物をしたり、B級グルメを食べたり、私は台湾をかなり満喫できる。清潔感が足りない屋台が苦手でも、小洒落た店はいくらでもあるので食うのにも困らない。
この前のゴールデンウィークは、日本人の海外旅行先で台湾が1位だったという。2位はハワイらしいが、ハワイよりもずっと近いし、価格もお手頃なので旅行には向いている。台北はもちろん、他の都市でも日本人観光客慣れしている人が多いので問題が起こりそうなことはまずない。

台湾で日本人旅行客がジワジワと増える一方、一気に減ったのが中国人観光客である。台湾で蔡英文総統が誕生し、民進党が政権を握って以来、中国からの観光客が急激に減った。2008年に中国政府が台湾旅行を中国人に解禁し、中国人には台湾への「大陸居民往来台湾通行証」を出すようにした。その通行証がパスポートの代わりとなり、それがなければ中国人はパスポートがあっても台湾に渡ることができないのだが、中国政府がその発行を渋りだし、申請書類を増やしたうえに発行するのも遅くしたので新たに台湾に行こうと思ってもなかなか行けなくなったらしい。
その影響をもろに受け、台湾では中国人観光客がすでに3割減だという。

実際、桃園国際空港の第1ターミナルに着いたとき、以前は中国人観光客がいっぱいで、入国審査に数十分待たされたが、今回は誰ひとりならんでいなかった。SIMを購入する空港のカウンターは中国人観光客で溢れかえっていたが、誰もいなかった。
ゼロになったわけではないので、時間帯によっては中国人がいるのだろうが、以前はいつ行っても中国人だらけでウンザリしていた。特に第1ターミナルは中国の格安航空の乗り入れが多く、質の悪い中国人ばかりだった。

そういうのが減るのかと思うと、中国人観光客の現象は台湾にとっては痛手かも知れないが、よその国の観光客には歓迎である。

以前泊まったホテルでは、ビュッフェ形式の朝食が中国人とそれ以外で分けられていた。中国人は別の部屋で別のものを食わされていた。
今回泊まった別のホテルも同じことをしていた。

台湾は2008年に中国人観光客を受け入れるようになって以降、自分たち台湾人と中国人が全然違うことを知るようになった。食事のマナーも悪ければ、礼節も知らない。順番には並ばず、空港のロビーで子供にウンコをさせる。
そんな中国人を商売として受け入れはしたが、心の底からは受け入れられないし、ほかの外国人にも会わせることができないと考えているのだろう。

だから、中国人観光客が減ることは台湾にとってはプラスと考えた方がいい。蔡英文にもっと頑張ってもらい、中国人観光客をゼロにしてもいくらいだ。少なくとも、他の国の観光客はそう思っている。

日本人などは台湾で爆買いをしない。せいぜい小洒落た小物やちょっと高い台湾茶やパイナップルケーキを買うくらいだろうが、そういうのをもっと増やすようにするしかない。
中国人という毒饅頭にいつまでも頼りきっていると、性根から腐ってしまう。

それは、日本にも言えることである。