ここ何週間か世間を賑わしていた蓮舫の二重国籍問題であるが、台湾の大使館に相当する台北駐日経済文化代表処から蓮舫に連絡があり、台湾籍(中華民国籍)が残ったままだったという事実を本人が記者会見で明らかにし、謝罪をした。
あれほど台湾籍は抜いたと言っていたわりに、途中でその主張があやふやになり、結局「記憶の不正確さから混乱を招き、おわびする」との謝罪でオシマイである。
蓮舫は6日(火)に台湾籍放棄の手続きを取ったとしているが、まだ台湾籍は抜けていないので、民進党の代表戦に出馬している国会議員でありながら、日本と台湾の二重国籍になっている状態である。
日本の国籍法では22歳以上については基本的に二重国籍が認められていないが、外国籍を抜くことについては努力義務となっており、二重国籍のままでも罰則もなにもない。日本国籍を持っていれば、被選挙権が与えられ、国会議員になることができる。
蓮舫本人も、民進党など野党の連中も、「違法ではないから問題ない」としている。法的に問題ないことは間違いなかろうが、どうにも納得がいかない。
納得しないことを共産党議員が「差別だ」と主張しているが、外国籍のがある人間が国会議員をやって、総理大臣になる可能性があることがオカシイのは間違いないのではないか。
シルベスター・スタローン、ウェズリー・スナイプス、サンドラ・ブロックが出演した映画「デモリションマン」で、アーノルド・シュワルツェネッガーが2032年のアメリカ大統領を務めていることを知ったスタローンが「外国人は大統領になれないのでは?」とサンドラ・ブロックに訊いたところ、「人気があるから憲法が変わって大統領になった」と説明するシーンがあった。
アメリカでは外国生まれで帰化した人間でもシュワルツェネッガーのように州知事になることはできる。しかし、アメリカの国家元首である大統領になることはできない。アメリカでは憲法でアメリカ合衆国で生まれた市民(natural born citizen)だけが大統領になる資格があると決まっている。
オバマ大大統領について、インドネシア生まれだから大統領の資格がないのではないかという話があった。実際はハワイ生まれであるわけだが、陰謀論者がケニア生まれだとか、インドネシア生まれだとか言いふらしている。外国生まれは大統領になる資格がないのだ。
日本の総理大臣が国家元首であるかは定かでないが、法規上の最高権力者であり、自衛隊の最高指揮官であることは間違いない。そんな総理大臣について、外国生まれどころか、外国籍を持っていてもなれる可能性があるというのはおかしな話ではないか。
蓮舫のように、国会議員になったり、大臣になれることすらおかしいように思える。
これが差別というならば、甘んじて差別者だというレッテルを受け入れよう。
蓮舫の二重国籍が問題ないのなら、在日韓国人の2世や3世などの特別永住者で、日本国籍と韓国籍の両方を持っている人物ももちろん問題ないことになってしまう。韓国籍ならまだマシだが、北朝鮮系の朝鮮籍でもいいと誰が思うのか。
実際、二重国籍者が日本国籍を捨てて韓国籍や朝鮮籍を選んだとしたら、日本国籍を失うわけで議員資格も失うわけだが、二重国籍のままなら金正恩の手先として議員活動できてしまうわけだ。
自殺した新井将敬のように在日だったが帰化して国会議員になった連中は大勢いるが、その議員らには二重国籍疑惑はないのだろうか。
特に韓国では2010年の国籍法改正により、若い男の場合は兵役の関係で国籍放棄が容易でなくなった。ここらへん、全部クリアできているのだろうか。クリアできているとは思えないのだが。
蓮舫の二重国籍問題について、本人が忘れていただけだと問題を矮小化して考える政治家が多いが、本質的には大問題だ。日本の政治における問題点を洗い出したといってもいい。
蓮舫が自身の国籍について「勘違い」で済まそうとしていること、政治家になるにあたってなんの確認もしていなかったことについて、政治家としての資質に関わるので問題ではあるが、正直これ自体については大した問題ではない。
ただ、二重国籍者が地方議員や国会議員になって、いろいろやっていそうなことは想像に難くないのである。これを問題といわずになんというのか。
韓国籍、朝鮮籍、中国籍を持った総理大臣が誕生し、自衛隊を指揮することを想像すると恐ろしくなってしまう。
そのことを差別だと主張する政治家がいることに、それ以上の恐ろしさを感じる。
コメント
コメント一覧 (10)
そして昨日、民進党代表選のサポーター投票が締め切られ、今日になって二重国籍であることを告白しましたことも、今までの言動を考えれば、時間稼ぎだったのではないかと勘ぐりたくなります。
父親が死んでいることいいことに、「父が受け取っていると思っていた」などと言うんでしょうね。
数々の対応ミスについて、すべて思い違いで済ませられるんだから、まあお気楽なものですね。
これだったら、学歴詐称や不倫なども思い違いだったで済ませられそうな感じです。
彼女が愛想を振りまく時は、ここぞの自己アピールの場だけかと思ってたら、どうしようもなく窮地に立たされてウソをつく時もそうなんだと今回知りました。
昔から怪しかったけれど、やはり、表に出てくれば出てくるほどにじみ出る胡散臭さ。
彼女の生き方には、生来のミーハー魂という太い筋が一本ゆるぎなく通ってることに起因するのではといつも感じてしまいます。
テレビの討論番組などで見かけた際に、何度かよくよく観察して観てましたが、顔芸とミーハー根性の向こうに政治的信念をうかがい知ることは自分的には難しかったです。
コメンテーターは忘れましたが(^^;
日本人は外国人の不正に対して甘いですね。いい加減性善説に立つのをやめて厳しい目で現実を見るべきと思います。
蓮舫はテレビ慣れしているせいか、作り笑いだけは一流みたいですね。ついでにいうと、我の強さも一級品のようですが、民進党のトップにはなれても総理大臣はムリでしょうねぇ。
>> ひでさん
蓮舫が台湾籍だったもんだから、二重国籍への批判を差別だと批判する声はまだ小さめなのかも知れませんが、これが韓国籍とか朝鮮籍だともっと酷いことになっていたんでしょうね。国民のほうが悪いみたいな言い方で。
政治家になるのに、学歴など自分のプロフィールを確認しない政治家は多いですが、国籍を確認しないなんてことがあっていいとは思えないんですけど、平気な人がいるんですね。
100歩譲って村田氏に悪意はなかったとしても台湾籍が完全に抜けたことが証明できるまで代表選を辞退すべきだと考えます。
中国籍であろうが台湾籍であろうが法の趣旨からは国として認めていないからセーフではないと思います、このあたりに民進党のうわべしか考えない体質が垣間見えます。
今回の代表選が成立し、もし村田氏が党代表になれば実績と前例が出来てしまい韓国、北朝鮮、中国籍の人間も大手を振って総理を目指すことができます。
村田氏はOKだが他の2重国籍者はダメとなればそれこそ差別になってしまいます。
北朝鮮籍ではありませんよ。
そして出身地も関係ありません(在日朝鮮人はほとんどが朝鮮半島南部出身)
また朝鮮籍が北朝鮮支持者とは限りません。
しかし、簡単に韓国籍に変えることができる現在、朝鮮籍のままでいる人間を疑わしいと考えるのは至極当然のことだと思います。
あとでバレそうなものなのに、テキトーにごまかすって高畑裕太みたいにちょっと頭悪いのかと思っていましたが、神にも祈る思いで台湾籍が抜けていることを願っていたのでしょうか。
知っていたのだとしたら、なんか恐ろしくなってしまいます。実際は、薄々ヤバイんじゃないかと思っていたけど、まあなんとか乗り切れるかってな感じなんでしょうかね。
>> kazusaさん
代表戦を辞退すると自分に否があることを認めてしまうから死んでもできなかったんでしょうか。結局蓮舫が認めたのって、自分が思い違いをして説明があやふやになったってことだけですもんね。
民進党の大勢は問題視しないようですが、この人たちが国会でなにか言っても、なんかもひとつ説得力が欠けますし、与党もやりやすくなったんじゃないでしょうか。
>> nuerhacniさん
まあ、北朝鮮は日本が国として認めていませんし、朝鮮籍は朝鮮なだけですが、韓国系は大体韓国籍に変えてるらしいので実質的に北朝鮮みたいなもんでしょうか。ボクサーの徳山とかそうでしたね。
台湾籍は中国籍扱いされるようですが、朝鮮籍がそのままなのは何なんでしょう。
>> 名無しさん
絶対なんか出ますよね。国民年金の不払いみたいに、あとから週刊誌などに追求されてボロボロ出てきそうな気がします。