20170425-1

今日25日は朝鮮人民軍創建85年の記念日だということで、今度こそ北朝鮮がICBMの発射実験や核実験を行うのではないかと警戒されていたが、結局は海辺に長距離砲などを300門から400門集めて砲撃訓練を行ったという。「過去最大規模」などとニュースになっていたが、どうということはない。38度線から長距離砲を撃てばソウルに余裕で届くが、アメリカが危惧するICBMや核爆弾ではないから、どれだけ用意して撃ちまくっても関係なかろう。アメリカに届かない武器はアメリカにとって大した脅威ではない。

トランプ大統領は北朝鮮が核実験を強行するならば、実験をする前に核実験場を攻撃すると明言していた。化学兵器の使用をレッドラインとしたシリアにトマホークがたくさん撃ち込まれたのを見て、核実験やICBM発射実験というレッドラインを超えてしまうとなにをされるか分からないと金正恩がビビってしまったので、長距離砲をドンパチ撃つにとどめたのだろう。
トランプと金正恩のチキンレースは、余裕でトランプの勝ちだった。

北朝鮮の核実験場の動きから、いつでも核実験できる準備をしていたと見られているのに、金正恩は肝っ玉がかなり小さいことが露呈してしまった。この4月、金日成の生誕記念日など核実験などを行う名目を持つ記念日が3回もあったのに、いずれもビビってなにもできなかった。小さいミサイルを撃ったり、長距離砲を撃っただけ。

このエントリを書いたあと、世界中の人々から腰抜けだと嘲笑された金正恩がキレて核実験をしたり、ICBMの発射実験をしたらイヤだが、多分そんなkともないだろう。
金正恩は腹違いのアニキを殺すことはできても、トランプに逆らうことはできなかった。メチャクチャだが、自分の保身だけはしっかり考えることができるらしい。

そんななか、韓国がまたもアメリカに無視されたと地団駄を踏んでいた。日本時間の24日にトランプ大統領が安倍首相、習近平と相次いで電話会談を行ったが、当然のように韓国の政治家とは電話会談を行わなかった。それが気に入らない。

【中央日報】習近平主席・安倍首相と電話して韓国は除外したトランプ大統領 (4/25)

大統領不在の韓国で、与党から陥落することが確実な正当の大統領代行なんぞと話をしても意味がないと考えるのは当然だし、未だに駐韓大使も決めていないなかで、韓国と密にやりとりしている場合ではないのだろう。
それでも月末まで米韓共同で軍事訓練を行っているそうだが、韓国の軍人は信用できても政治家は信用ならないということもありそうだ。

ひとまず朝鮮半島有事の危機は遠のいたように思われるが、それでも韓国には行きたくない。訪韓中国人観光客が激減するなか、日本人観光客は逆にかなり増えているようだが、呑気に韓国観光なんぞに行っている場合だろうか。万が一なにかあった場合、とてつもないほどの面倒に巻き込まれそうである。ちょっとしたことですぐに大騒ぎする国で、そこの国民が落ち着いて行動できるわけがない。
ある顧客の都合で韓国に呼びつけられそうな気配があるが、まったく行きたくない。海外出張はいつも行きたいと思うが、韓国は行き先としてややつまらないし、面倒に巻き込まれたら最悪だ。まだ中国の方が100倍マシに思える。

それでも、北朝鮮のことをなんとも思っていない韓国人のように、日本人観光客がこの大型連休にたくさん韓国を訪れるのだろう。なにもなければいいが、敢えてなにか起こるかも知れないところに行く気が知れない。既に旅行会社にカネを支払っているので行く人も多いだろうが、なにもないことを祈るばかりである。

日本が朝鮮半島有事に心配していることについて、韓国メディアは「過剰反応しすぎだ」と怒っている。日本の放射能について過剰に煽る韓国がどの口で言うのだろうか。
安倍首相や稲田防衛相が有事の際の邦人保護に言及したことについても、「北朝鮮危機を煽ることで森友学園の問題から目を逸らそうとしている」と批判している。ハッキリいって、森友問題が政権を揺るがすほどの問題とは思えないのだが、韓国にはそうあって欲しいらしい。

森友問題で安倍首相が失脚しそうとか、それから国民の目を逸らすために朝鮮半島有事を煽っているというのは希望的観測でしかない。
朴槿恵と異なり、外交でうまく立ち回り、国民からもある程度支持される安倍首相が羨ましくて仕方がないのだろう。しかし、こうあって欲しいという願望をさも事実であるかのように報道している場合ではない。
韓国はアメリカに袖にされていることを恨み、日本の外交ばかりに目を向けて文句を垂れるのではなく、北朝鮮だけ見ていればいい。金正恩が無慈悲な攻撃として、長距離砲やミサイルを撃ち込まないという保障などなにもない。地震と同じで、危機への想定や備えは必要なのである。