20170803-1

ニュースサイトに「第3次安倍晋三第3次改造内閣発足」とか「第3次安倍第3次改造内閣発足」という記事が掲載されている。今日から新しい改造されて大臣の顔ぶれがそこそこ変わった内閣が発足したわけだが、「第3次安倍晋三」「第3次改造内閣」が繋がっているとすごく分かりづらい。
「第3次安倍内閣」の3回目の改造内閣ということらしい。

第1次安倍内閣は、安倍サンが第90代内閣総理大臣に任命され、大臣の事務所費問題、原爆しょうがない発言問題などがあり、首相自身の健康問題があって辞任した内閣だ。
第2次安倍内閣は、ボロボロだった民主党政権が有権者に見限られ、その反動で自民党が選挙で大勝したときの内閣で、安倍サンは第96代内閣総理大臣に任命された。
第3次安倍内閣は、安倍サンがそのまま総理大臣を続投することになった内閣だ。その3回目の改造内閣が「第3次安倍晋三第3次改造内閣」である。
もう少しマシな言い方はないものなのか。

「第3次安倍晋三第3次改造内閣」には19人の閣僚がいる。「第2次改造内閣」から留任した人、大臣経験者でまた大臣になった人、新しく大臣になった人がいる。
女性閣僚としては、自ら去っていた稲田朋美のほか、高市早苗、丸川珠代が内閣から弾き出された。その穴埋めとして、法相経験者の上川陽子が法相に、野田聖子が総務相と女性活躍担当相を兼任することになった。

大臣経験者を多く採用し、全体的に手堅いと評される「第3次改造内閣」であるが、注目すべきはやはり野田聖子の総務相起用だろう。
野田聖子は2012年の自民党総裁選で安倍首相に対して反旗を翻し、たびたび立候補を仄めかすなどして安倍首相に盾突き、安倍首相から干された人物だ。
同じく安倍首相に楯突いて干された小池百合子は自分から出ていったわけだが、安倍首相は自分に楯突く人物を干し、稲田朋美のように自分が気に入っている人物を重用する傾向にある。脇にイエスマンを起きたがるトップは嫌われるわけだが、安倍首相も例外ではなく、大臣採用の露骨な基準をもってして「お友だち内閣」などと悪く言われるようになった。

さすがにマスコミのバッシングに懲りた安倍首相は、自身が嫌っている人物を総務大臣という重要なポストに就けたようだ。「お友だち内閣」と揶揄されることを払拭したいようだが、逆にこれも露骨すぎるような気もするが。
野田聖子はかつて女性総理候補などと称されていたが、主流派の安倍首相に楯突いたことでその可能性はゼロに近くなった。これで少しは芽が出てくるのだろうか。

私は野田聖子が好きではない。郵政民営化に反対を貫いて自民党を離党したり、安倍首相に楯突くところは一本通った筋があるのかも知れないが、そのあと自民党に復党したり、安倍内閣に入ったり、変わり身の速さは小池百合子ほどではないにしても、それほど筋を通しているように感じられない。

私が野田聖子を嫌うきっかけになったのが、麻生政権で内閣府特命担当大臣になったときの対応だ。当時、こんにゃくゼリーを喉につまらせて子供が死ぬことが問題になっていた。凍らせて食わせるなというニュースやメーカーの訴えを聞かずに子供に与えていた親や祖父母が悪いのだが、野田聖子は大臣としての職権を濫用して業界一位の特定メーカーを内閣府に呼びつけ、最終的にそのメーカーのこんにゃくゼリーだけを発売中止に追い込んだ。
理屈でものを考えられないメチャクチャな大臣は政治家失格である。

ほかにも、トイレ掃除を素手で行い、キレイになったことを証明するためにトイレの水を飲んでみせたと新聞のインタビューで自慢していた。
単純にこういうアピールをする人は嫌いだし、そもそもキモチ悪い。

それでも安倍首相は野田聖子を総務大臣に選んだ。前の高市早苗はNHKの電波停止に言及して左派マスコミから総スカンを食っていた。野田聖子なら大丈夫なのだろうか。こんにゃくゼリーを販売中止にしたように、どこぞのテレビ局の放送免許を取り上げるなどと言ったりしないのだろうか。

野田聖子の大臣起用には、「お友だち内閣」の払拭という理由もあるが、女性議員の起用という理由もあるだろう。女性の社会進出を訴える安倍内閣に2~3人の女性閣僚が必要なので、数合わせで野田聖子を入れたのだろう。
安倍首相は「女性の社会進出」という聞こえのいいことを言うが、実際は共働きをさせ、人手不足の解消や所得税の増収を図りたいだけだ。「女性の社会進出」など、日本の家庭や社会を破壊するだけだ。子供を預ける場所もなく、核家族化が進んで面倒を見る親もいないのに、どうやって女性の社会進出を図るのか。
それでも、ポーズとして女性を起用しないわけにはいかない。

安倍内閣は女性の管理職を2020年に30%にしたいそうだ。現状では8%程度しかない。どう考えても絶対にムリだ。第3次安倍内閣の閣僚は19人だから、女性大臣比率は10%。ただ指名するだけの内閣がそうなのに、一般企業でどうすれば女性管理職が30%になるのか。日本の企業は女性社員の比率が25%だ。25%の女性管理職ならまだしも、30%とはどういう計算なのか。

まあ女の話はどうでもいい。問題はこの大臣の顔ぶれで安倍政権の支持率が回復するかどうかだ。
大臣だけの話ではなく、安倍首相自身の言動にも関わってくるわけで、少しでも支持率が持ち直せばいいが、一旦不興を買ってしまうと恢復させるのは難しい。

北朝鮮への締め付けをもっと厳しくするとか、断交する勢いで韓国に厳しく対応するとかすればよさそうだが、あまり期待できそうにもない。
憲法改正もずんずん進めれば支持率を取り戻せそうに思うが、二階幹事長や岸田政調会長が憲法改正に否定的だからこちらも期待薄だ。「慎重に」とか「丁寧な議論を重ねて」などと言うのは、つまりは憲法改正の議論なんぞ進めないということだ。二階幹事長にいたっては「国民の意見を承って」などと韓国の大統領見ないことをいう。憲法改正など首相と政府がトップダウンで進めていかねばならない。国民の意見など聞いていたらいつまで経っても終わらない。

支持率が下がったことで、安倍首相は枷をはめられることになってしまった。キライな人物を大臣に採用するくらいならいいが、憲法改正に慎重な連中を重要ポストに据えてしまった。安倍首相の支持層にはウケが悪いに決まっている。
そうやってどんどん窮屈になっていき、にっちもさっちもいかなくならないか、それだけが心配である。安倍首相には、なんとしても憲法改正を成し遂げて貰わねばならない。