20170809-1

小さな努力であっても長く根気よく続けていれば成功することを表す「雨垂れ石を穿つ」という諺がある。
必ずしもそうではないが、それを信じてコツコツと草の根運動みたいなことをしている人も多い。
マスコミも意外とその部類に入り、なにかしらの努力を重ねている。努力というよりも悪巧みというべきか。

例えば、安倍政権のような気に入らない政権に対してバッシングの努力を怠らない。どんなしょーもないことでも、叩き続ければ破れ、そのうち突破口が見いだせると考えているのだろう。
安倍政権が石のように硬く盤石なものであればいいが、実際は砂上の楼閣のようであり、ところどころ柔らかい部分が目立つ。

内閣の顔ぶれが変わる度に週刊誌に閣僚の裏の顔が書かれる。新しい内閣も、早速週刊文春と週刊新潮に書かれていた。
週刊新潮は茂木敏充の公職選挙法違反疑惑と、鈴木俊一のガソリン代不正計上疑惑を報じ、週刊文春は野田聖子の冷たい人となり、河野太郎のこれまでの変人発言、これまで何度もあった茂木敏充のパワハラ事件、江崎鉄磨の酒癖などを報じた。

以前の安倍内閣にいた一目惚れした女性銀行員の家にパンツを盗みに入った過去があるパンツ大臣に比べれば屁みたいな内容だが、政権内でどれだけ身体検査をしてもいろんなボロが出てくるものである。

新しい安倍内閣のなかでマスコミのターゲットになったのが、沖縄及び北方対策担当・消費者及び食品安全・海洋政策を担当する江崎鉄磨・内閣府特命担当大臣だ。
沖縄、北方領土、消費者保護、海洋政策とどれだけ担当させんねんと思うわけだが、当選6回、73歳にして初めて大臣の座についた早々にマスコミに足元をすくわれた。

安倍首相が「仕事人内閣」などと銘打った内閣の閣僚なのに、地元でのマスコミ取材で「北方領土問題については素人」、「役人が作った原稿をしっかり朗読する」などと正直過ぎる発言をし、マスコミから批判され、蓮舫は安倍首相に江崎の更迭を求めた。

正直過ぎる発言で、本人は面白いと思って語ったのかも知れないが、なにを質問されても「しっかり対処させていただく」としょーもないが無難な回答をしておけばよかった。
軽率でバカな政治家ほど喋りたがり、喋りすぎて自爆する。江崎もそれと同じ。

そもそも、この人物は「激務をこなせる自信がない」として入閣を固辞していたが、派閥の親分の二階幹事長の怒りを買って渋々大臣職を受け入れた人物だ。そんなやる気のない人物に任せるから出鼻をくじかれるのである。これよりもっとマシな政治家はいそうだが、派閥の数合わせなどで決まったのだとしたら、安倍首相がそこをマスコミに責められても仕方がない。

私は任命責任というヤツに懐疑的で、人を見る目がちょっとなかっただけでいちいち責任を取っていられないのはよく分かる。
だから、これしきのことで安倍首相がどうこうとは思わないが、マスコミはここを突破口に安倍首相のクビを狙いそうだ。

前の内閣では、めっぽう打たれ弱かった稲田朋美と、マトモに答弁できずにボケ老人かと思った金田勝年がマスコミや野党に狙われた。
マスコミも野党もサバンナの猛獣と同じで弱い獲物をを叩く。泣いたりボケっとしているだけでは余計狙われるだけだが、お二方はマトモな対処ができなかった。

江崎鉄磨にも「自分が狙われそうだ」という自覚があるのだろう。昨日8日(火)の記者会見で、靖国参拝について意見を求められ、「十数年靖国には行っていない」とし、理由についてA級戦犯の分詞が行われていないことを挙げた。
神道や靖国神社のことを少しでも分かっていれば分祀などできないことは分かりそうなものだが、「A級戦犯を分祀していないから靖国参拝しない」という言葉だけ残ってしまった。

また、オーストラリアでのオスプレイ墜落事故について意見を求められ、「日米地位協定は見直すべき」と政権とは異なる独自の意見を述べた。

朝日新聞や毎日新聞など左派マスコミが喜びそうな言葉で、自分を狙ってくるマスコミの懐柔を狙っての軽率な発言にしか見えない。

こういうのを見ると、江崎鉄磨が今度の政権のアキレス腱になりそうだ。非常に軽薄で、言葉になんら重みがない。いかにも誘導尋問が簡単そうな人物で、徹底的に狙われ、利用されるに決まっている。
昨日の記者会見で記者からマスコミには北方四島を答えるよう求められ、なんとか答えていたが、既にマスコミから舐められている。
しかも、なぜこんなヤツが政治家をやっていて、大臣にもなれるのかと国民にも舐められることだろう。

舐められて当然の政治家であるが、政治家はこんなヤツばかりなのだろうか。
ジジイにもなって杉村太蔵並みの軽薄な受け答えをしたり、マスコミに煽られてすぐキレたり、野党に責められて泣き出したり。
それだけが政治家の能力を測るものさしではないが、現状ではどれだけ責められても一切同様しない鉄面皮で、かつ口数の少ない政治家がいい政治家のように思えてならない。