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昨年、戴立忍(レオン・ダイ)という台湾人俳優が主演作品の「没有別的愛」という中国映画から降板させられるという事件があった。戴は中国国内で「台湾独立派」、「反中思想」とのそしりを受け、映画がクランクアップしていたにも関わらず降板させられた。

戴立忍を引きずり下ろした中国人は、鬱屈した愛国心のハケ口として、次なるターゲットを水原希子にした。水原希子は中国でも知られており、「没有別的愛」に出演していた。
水原のSNSで過去の言動がほじくり返され、靖国神社に参拝したとか、中国の現代美術家が天安門広場で中指を立てている写真に「いいね」を付けたとして、「コイツも降板させろ」と騒ぎになった。

水原希子はSNSなどで騒ぎが起きても日本では絶対に謝罪しないが、中国では速攻で謝罪し、中国の動画サイトに謝罪と釈明の動画を投稿した。
水原は動画のなかで、本名は「オードリー・希子・ダニエル」であり、父親はアメリカ人、母親は在日韓国人、自分はアメリカ国籍であって日本人ではないと強調した。日本では日本人のフリをして仕事をしていたが、中国で叩かれそうになるとアメリカ人だから許してくれと懇願した。

この件について、昨年にこのブログで詳しく書いた。

カネのためなら頭も下げる (2016/07/20)

中国ではアメリカ人として、日本では日本人として活躍する水原希子であるが、その水原を起用したサントリーの「プレミアムモルツ」のCMでいろいろ問題が起こっているらしい。

【Wezzy】水原希子出演プレミアム・モルツCMへのヘイトは4カ月前から行われていた。私たちが批判の声を挙げることに意味がある。 (2017/09/12)
【J-CASTニュース】水原希子の出演CMに「人種差別ツイート」 ヘイト投稿相次ぐ惨状に、サントリー「残念」 (2017/09/14)
【ハフィントンポスト】水原希子出演のCMに「日本人を使え」など差別ツイート サントリーとTwitterに聞いた (2017/09/14)

記事だけ読むと、サントリーのCMに水原希子が使われ、水原が在日韓国人の子であるから差別されているように受け取れるが、実際はそんな単純ではない。
在日がどうのこうのと言うと、すぐそれが「ヘイト」として取り上げられて問題視されるが、これは単に水原希子が過去の言動によって嫌われているだけである。「エセ日本人」と呼ばれるには理由がある。

日本のテレビにはたくさんの在日韓国人・朝鮮人が出演している。たとえば、長州力は在日韓国人2世で、ミュンヘンオリンピックのレスリング韓国代表だった。これは広く知られていることであるが、長州がテレビやCMに出ているからといって「エセ日本人」とは言われない。

J-CASTのニュースでは、水原が中国の動画サイトで出自を打ち明けたことだけ書いているが、それを打ち明けた経緯についてなにも書かれていない。
Wezzyとかいうサイトでは、「水原にコリアンルーツがあることへのヘイトになっている」となっていた。どう考えても間違っているだろう。もし韓国系だからという理由ならば、ほかの在日も叩かれるだろうし、韓国の芸能人をCMに使ったり、K-POPアイドルの曲をバラエティ番組のエンドテーマにすることなどあり得ない。

水原希子について書いた上記のエントリで、水原とその所属事務所がムカつくのが、いくら日本で批判を受けようとも絶対に謝罪をしないのに、中国ではすぐに頭を下げ、「日本人ではありません」「悪気はありませんでした」「中国を傷つけるつもりもありませんでした」と謝罪するところだと書いた。
日本ではいくら批判を受けようが仕事はいくらでも来るが、中国で反中のレッテルを貼られると仕事がなくなる。だから中国人には謝るというわけだ。

完全に日本人が舐められているのである。日本がどれだけ抗議をしようとも、平然と核実験を行い、「日本を沈没させる」と嘯き、またも北海道上空を通過するミサイルを撃つ金正恩と同じだ。日本人なんかいくらでも吠えさせておけというわけだ。

日本人のふりをして日本で仕事をしておきながら、完全に日本人を舐め腐り、中国ではアメリカ人だと言って中国人にヘコヘコするのが水原希子である。誰がそんなヤツをテレビで見たいというのか。
それでも、芸能界の連中はアホだから水原希子をテレビで起用するし、広告代理店は企業にCM起用を提案する。そんなことだから舐められて当然かも知れない。

国民総出でターゲットを叩きまくる厳しい中国人のことを少しは倣うといい。日本人は舐められていると分かっていながら、相手に気を遣ったり、ヘラヘラしているから余計舐められる。中国人はそこらへんは容赦ない。
日本では腐れタレントに対してすら厳しく接することができないのだから、北朝鮮や中国や韓国に対してできるわけがないのも当然である。

日本はならず者国家から外国人タレントまで、ありとあらゆる連中に舐められ、バカにされている。