20171107-1

ドナルド・トランプのイメージは、私のなかではアメリカのプロレス団体WWEで暴れていた成金のオッサンだ。
WWEは台本があるプロレスなのだが、それに突如トランプが参入し、カネ持ちのオーナーであるビンス・マクマホンと抗争を繰り広げた。当時からヅラ疑惑が囁かれていたトランプとマクマホンは自分の髪を賭けて代理レスラーを立てて億万長者対決を行い、最終的にトランプが用意したレスラーが勝ってマクマホンがツルッパゲにされるというシナリオだった。
土地転がしの成金のくせに面白いオッサンだと思ったものだ。

その後トランプはリアリティ番組の「アプレンティス」の司会を務め、脱落者に「お前はクビだ!」と宣告して人気が出た。このセリフは、億万長者対決を行ったビンス・マクマホンの決めゼリフでもあった。

トランプがテレビ映えすることは間違いない。とにかくキャラが立っていて、傍から見ている分には愉快だ。ある意味役者で、トランプ自身も自分の立ち位置が分かっている。
そんなオッサンがアメリカ大統領になった。トランプは普段の言動から尊敬されるような人物ではないため、当然バッシングが多く起きた。

トランプが大統領になってから、CNNを始めとする自分に批判的なニュースに対して「フェイクニュース」だと散々言ってきた。トランプが批判を受け付けないということもあるが、あることないこと報道する敵対マスコミの方に問題がないわけでもない。

来日していたトランプ大統領が、昨日6日(月)に元赤坂の迎賓館で安倍首相とコイに餌やりをした件で、トランプは謂れなきバッシングを受けることになった。
一部のマスコミが作為的な写真をニュースとして報じたからだ。

世界中に報道されたトランプ大統領の餌やり写真は、餌が入ったマスを逆さまにして投げなりな感じで餌やりをしているものだった。
それを見た人は「なんと粗暴な男か」と思っただろうし、一度に大量に餌をやるトランプ大統領に対する批判も出た。

しかしながら、これの動画を見れば一目瞭然なのだが、トランプ大統領は安倍首相のマネをしただけだった。
最初はふたりとも木の匙を使って餌をやっていたが、安倍首相がお付きの人に時間だと告げられたのか、マスを両手で持って残りの餌を全部池に投げ入れた。それを見たトランプ大統領が、マスを逆さまにして餌を全部コイにやっただけだった。

どう考えてもトランプ大統領に批判を向けるための写真報道であって、トランプはまんまと貶められた。
その後、AFPなどが「実は安倍首相が先にやっていた」と報道したが、とき既に遅しという感じだった。

プロレスに参戦したり、リアリティ番組の司会をやっていたせいか、トランプ大統領はアホっぽく見られ、舐められる。
横田基地に赴いたトランプ大統領を報じる日刊スポーツは、「トランプ大統領がブーイングを受けなかった」という趣旨の記事を掲載した。

【日刊スポーツ】トランプ氏来日 横田基地で大歓迎、ブーイングなし (11/5)
トランプ氏は演説を終えると、兵士らとたちと記念撮影を行った。米国では、深刻な支持率低下が指摘されるが、この日はブーイングは飛ばず、大歓迎を受けた。
日刊スポーツの記者がどういうつもりで書いたのか知らないが、どう考えてもトランプ大統領を舐めすぎである。アメリカの大統領は米軍の最高司令官だ。米軍のトップに対し、米軍の兵士がブーイングをするわけがない。日刊スポーツの記者は、自社の社長や朝日新聞の社長に対してブーイングをするのだろうか。

アホっぽく見えて舐められるトランプ大統領は、その変人ぶりが予測不可能かも知れないが、おだてれば与し易い相手だと思われているのかも知れない。賢くはなさそうだが、めちゃくちゃアホだというわけでもなさそうなのに、どうも舐められているような気がする。
とにかくおだてまくる安倍首相や官邸を見ればなんとなくそんなことを思うが、韓国政府はもっと舐めているのかも知れない。

韓国政府はトランプ大統領を招いた晩餐会に元従軍慰安婦の婆さんを呼び、日韓合意の無効をトランプ大統領に訴えるつもりらしい。さらに「独島エビ」なるものが出され、竹島の不法占拠をトランプ大統領にアピールするつもりらしい。
晩餐会にピコ太郎を呼んだ日本と違い、外交的・政治的な野心を隠さない晩餐会を開くのが韓国だ。随分と舐められたものだとトランプ大統領が気付くだろうか。どれだけアホだったとしても、晩餐会でK-POPを見せられ、慰安婦の婆さんの話を聞かされ、「独島エビ」を食べさせられてウンザリしそうなものだが。

韓国人は人を舐めくさり、人の気持ちが分からない。アホだと見下すトランプ大統領からリップサービスを引き出して、喜んでいればいいだろう。