20171207-1

昨日6日(水)、注目されていたNHKの受信料制度に関する最高裁大法廷の判断が出た。最高裁はテレビ設置に伴って受信契約を義務付けた放送法を「契約の自由」に反すると主張した男性の訴えを退け、NHKの受信料制度を合憲とする判断を示した。
その一方で、契約拒否者に対して「契約書を受け取った時点で契約が成立する」というNHKの主張は退けた。

NHKとの契約に関する決まりは以下のようになる。
  • 地デジが受信可能なテレビがある世帯はNHKと受信契約を結ばねばならない。ただし、携帯電話などのワンセグに関しては議論の余地がある。
  • NHKからの一方的な契約はできないが、NHKが裁判を起こせば確実に負けるので、契約を結ばざるを得なくなる。
  • 受信料はテレビを設置した時点まで遡ってNHKが請求できる。いつの時点からかは契約時に取り決めを行う。
最高裁がNHKとの受信契約を法的義務と定めたので、これ以降は契約を拒否しても裁判で勝つ見込みはほぼゼロになった。

また、契約世帯で受信料不払いの場合は5年の消滅時効があるが、未契約世帯は時効が関係なく、受信契約の判決確定まで進行しないとの判断もあった。契約が決まった時点でいつから請求するかは過去にいくらでも遡れるので、テレビ設置から長期間経っていればものすごい金額の請求が来る恐れがある。例えば、家を建てて30年、NHKと未契約の世帯があったとする。NHKの地上契約で口座振替もしくはクレジットカード払いにすると1年間前払いで1万3990円だから、最悪の場合30年分で40万円超を請求されることになる。

NHKの受信契約はヤクザのみかじめ料のようなものであるが、それを最高裁が正式に認めた。NHKはヤクザみたいなもんだから、見せしめの受信料取り立て裁判を何度も起こしてきたように、平気で何十万円も請求してくるかも知れない。

これまで何度かブログに書いたが、私はNHKと受信契約を結んでいない。NHKの報道内容に反対する会に入っていて、家を建てて3年後くらいに来た徴収員に報道内容のことをゴチャゴチャ文句を言っていたのだが、NHKとなんの関係もない末端の連中になにを言っても意味がない。数年前に来たヤツ以降は、面倒臭くなって「地デジ化以降、家にテレビはない」と言うようにした。
NHKと受信契約を結んでいないのでNHKは見ていない。NHKに見るべき番組があるのか知らないが、そこらへんは筋を通している。

NHKはWOWOWのようにスクランブル放送すればいいだけなのに、受信料収入の低下を恐れてNHKは絶対にそれをやらない。「公共放送にそぐわない」などと詭弁を並べ立てるが、今の時代、NHKなんぞ見られなくても災害時に困ることなどないし、公共放送で得たい情報もない。

今回の最高裁での初判断によって、未契約者は圧倒的に不利になった。NHKの徴収員はヤクザの手先に使われるチンピラのようなもんで、相手を見ながら脅したりすかしたりしてくる。絶対に今回の最高裁判決を盾に脅しにかかるに決まっている。「今月から受信契約を結べばそれでいいですが、結ばないなら裁判を起こして数十万円請求しますよ」と言ってくるだろう。

徴収員はNHKの人間ではない。首からぶら下げた名札を示して「NHKから来た」と、「消防署から来た」と言って消火器を売りつける詐欺師みたいなことを言う。NHKから委託された人間でしかなく、そいつらに裁判を起こす起こさないの判断などできない。脅すか脅さないか、あるいはNHKにチクるかチクらないか。

そもそも、NHKが裁判を起こしたとして、テレビの設置時期をどうやって証明するのだろうか。日本の司法は一部オカシイから、痴漢の容疑者に「無罪である証拠を示せ」と否定の証明を求める。同じように、「テレビを設置していなかったという証拠を示せ」とでも言うのだろうか。

徴収員に「テレビがない」と答えると、コイツらは頭がおかしいので「証拠を見せろ」と言ってくる。家に上がらせてテレビがないことを確認させろと言ってくる場合もある。そういうときは、「テレビがある証拠を示せよ」で終わりだ。
我が家は自宅にテレビアンテナが付いていない。元々共同アンテナが繋がっていたが、インターネットと一緒にeo光テレビを契約したので、アンテナがそちらに繋がっている。我が家に来た徴収員は「光ファイバーを引いてるやろ」と言っていたが、「テレビはないが、インターネットはする」と言えば黙り込んだ。

徴収員は持っているスマートフォンも確認させろと言ってくる。なんでコイツらに自分のスマホを見せないといけないのか分からないが、「iPhoneとZenfoneだからテレビ見られんし」でそれも終わり。

「カーナビがあるやろ」と言って家の前のガレージに止まっていた車を指差してきたが、、当時乗っていたホンダのフィットにはカーナビなんぞ載っておらず、「自分の目で確認しろや」で済んだ。
今乗っている車にはフルセグの地デジが見られるカーナビが載っている。ただ、その車はNHKと受信契約を結んでいる実家の母親から譲り受けたものので、今も母親名義になっているので自分の車ではないので私には関係がない。

NHKへ受信料を上納することが国民の義務ならば、NHKを国営放送にして受信料を税金として徴収すればいい。法律が問題ならば、政治家が法律を改正するべきだろう。今こんなことになっているのは政治の怠慢でしかない。
勝手に放送しておいて「電波を受信したのだから毎月1260円払え」とかどうしても納得がいかない。注文してもいない商品を勝手に送りつけてきて代金を請求する「送りつけ商法」の詐欺と同じではないか。

NHKを見てもいないテレビが1台あるだけで、毎年1万4千円、BS込みなら2万5千円支払う必要がある。家が何軒もあるならその分払う必要がある。しかし、NHKには絶対にその価値はない。月950円のNetflixや月400円のアマゾンプライムの方がよほど有用で、しかも面白いオリジナル番組を作る。

最悪の場合、東京五輪を見るために2020年に契約をしてもいいかも知れない。そうするにしても、家にやってくるヤクザの手先である徴収員の歩合報酬に協力する気などないから、eo光テレビの団体契約を申し込むつもりだ。

最高裁の判断がこうなるとはなんとなく予想がついていたが、だいぶNHK寄りになったのは間違いない。今後、NHKと手下の徴収員が調子に乗って未契約者を脅しまくる姿が目に浮かぶようだ。

テレビをぶっ壊したくなってきた。毎週、何時間か民法のバラエティ番組を見るために、NHKに受信料を上納しないといけないのかと思うとムカついてしょうがない。テレビがなければ、そんなことをせずに済む。チューナーなしの大画面テレビを買って、Amazon
FireTVでプライムビデオを見るだけでもいいように思えてきた。

NHKというヤクザみたいな公共放送があり、それにイラつかされるなんて最低だ。NHKも国鉄や郵便局のように民営化すればいい。郵便局ですならなんとかなったのだから、元々なくても困らないNHKが民営化されても、困るのは国民からの上納金で年収1700万円を稼いでいるNHK職員だけだろう。民営化されたらマジメに番組作りをしなければならなくなる。
NHK民営化を公約に掲げる有力政党があれば間違いなく投票する。日本維新の会あたりが掲げてくれないだろうか。

NHKは「みなさまのNHK」を自称しているわけだが、これは「みなさまにお役に立つNHK」という意味ではない。「みなさまから巻き上げた受信料で成り立っているNHK」でしかない。NHKに上納金を収めている人たちを始め、国民は今のNHKにもっと怒っていいのではないか。