20180103-1

インフルエンザに罹って隔離されている間に録り貯めた年末年始のテレビ番組をまとめて見ている。私は基本的にテレビ番組は生で見ず、録画したものをCMを飛ばして見るので、いつ見ても構わない。
大晦日の夜に放送していたダウンタウンの「絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時」も2日に見た。

それなりに面白かったが、冒頭の着替えのシーンでイヤな予感がした。浜田が試着室で着替えて出てくると、エディ・マーフィのコスプレになっていたシーンだ。
例年なら、浜田はぴんから兄弟みたいなオカッパのカツラをつけて、巨乳、ミニスカ姿になるのだが、今年は意表をついて映画「ビバリーヒルズ・コップ」のときのエディ・マーフィになっていた。

最近、テレビのバラエティのやることに文句ばかり垂れるヤツがいる。以前、全日空のCMでバカリズムが高い付け鼻をして白人みたいな格好になったら「人種差別だ」と文句を言うヤツが出てきて放送中止になってしまった。白人でコレだから、黒人のマネをすると文句を言うヤツが出て来るに決まっている。
そう思っていたら案の定、日本在住の黒人が文句を垂れて、それをリベラルメディアのハフポストが取り上げていた。

【ハフポスト】「笑ってはいけない」浜田の黒塗りメイクが物議 黒人作家が語った不安 (1/3)

この記事では、「差別意識がないからといってブラックフェイスになることは許されない」としている。かつてのシャネルズのように黒塗りすることはダメなことらしい。
「日本の文化では済まされない」などとなぜ外人に文句を言われないといけないのだろうか。

記事の黒人は「日本でもブラックフェイスの歴史はあった」として、日本人が誰も知らないようなペリー来航時に披露された見世物が挙げられ、そこからいきなり昭和のテレビに飛んでエノケンやシャネルズ、シャネルズとゴスペラーズのユニットであるゴスペラッツが出てきた。例が極端すぎてバカみたいに思える。コレが日本のブラックフェイスの歴史とは。

この黒人は日本人が東京オリンピックで「ブラックフェイスの出し物をやらかさないか心配だ」としている。「日本人はアホだから、きっと東京オリンピックでバカをしでかすに違いない」というアメリカ人らしい、傲慢な意見だ。欧米の基準を知らないサルどもに、世界で黒人差別がいかによく思われていないか知らしめてやろうということなのだろう。
日本人としてありがたく受け取っておくが、日本人がわざわざ東京オリンピックで黒塗りの芸を披露するわけがない。

この黒人が日本のことをまったく分かっていないのは、最後のコメントで分かる。
日本が誤ったメッセージを発信しないようにするにはどうすればいいかという問いに対して、「日本語ができる黒人を出せばいい」という答えだった。あれは、浜田がエディ・マーフィに扮しているから面白いのであって、そこで黒人が出てきても面白くもなんともない。

基本的に欧米人はつまらない。そんなヤツが「笑いはこうすればいい」などと説教を垂れるのだから悪い冗談である。
そのうえ、欧米人は自分たちの価値観を勝手に押し付けてくる。ゲイシャの格好をした白人モデルを「文化の盗用だ」などとバッシングする。日本人は白人が花魁のような着物を着ていても誰もなにも思わないのに、勝手に問題を提起し、勝手に謝罪している。マッチポンプの典型だ。
それと同じ感覚で、「オレたちが気に食わないのだからやめろ」と勝手に人種差別の定義を押し付けてくる。「被害者が言うのだから間違いない」というエビデンス付き。
肌を黒く塗られて不快に思う気持ちがまったく理解できない。そんな気持ちに理解を示さねばならないのか。欧米のテレビで典型的日本人として一重、つり目、丸メガネに出っ歯、カメラを首からぶら下げたチビとして描かれていても特に気にならない。ステレオタイプでなにが悪い。
昔の漫画で描かれる黒人は、真っ黒のベタで塗りつぶされた肌で、分厚い唇をしていて、鼻の穴に人骨を通して、槍を持っていた。その頃に比べればまだマシではないか。

グローバル化かなにか知らないが、日本のテレビについて外人の目まで気にしないといけない時代になってしまったのか。
欧米の基準が世界標準ではないのに、欧米人は日本のテレビに自分たちの基準を当てはめてくる。こいつらはどれだけ傲慢でクソ野郎なのか。
そのうえ、ハフポストの記事に出てくる黒人のように「これは日本のためを思ってのこと」などと恩着せがましく言ってくるが、ただのお為ごかしである。

テレビ局は今後、こいつら欧米人の声を聞いて番組作りに活かすつもりだろうか。
日本のテレビ番組が、日本人の好きなように作れなくなったらもうオシマイである。