20180108-1

テレビのニュースを見ていたら、経済評論家の三橋貴明が逮捕されたとやっていた。三橋は夕刊フジやら産経新聞など保守系メディア御用達の経済評論家だ。
なんでも、10代の妻に噛み付くなど怪我をさせたとして逮捕されたらしい。DVより10代の妻がいることの方に驚かされる。

妻に足をかけて転ばせ、腕に噛み付いたり顔を平手打ちしたそうだ。昨年も2回、夫婦喧嘩をして嫁さんに警察に通報される騒ぎを起こしていたらしい。
女に手をあげるとはとんでもない男だが、DVを振るうにしても噛み付くとか意味が分からない。まるで女の喧嘩ではないか。怪我の程度も1週間だそうで、1週間の怪我など怪我していないのと変わらないから、今回は被害届が出されたとして、不起訴処分で終わるのだろう。

三橋貴明は7日放送の「ビートたけしのTVタックル」にも出演し、なにやらゴチャゴチャ話していた。そいつがその日のうちに逮捕されているのだから笑い話のように思える。
嫁さんに日常的に暴力を振るうような最低男はテレビに出すべきではないし、経済のことについて論評しても説得力がない。こいつも仕事をすべて失って終わってしまうのだろう。

三橋は10年ほど前からずっと「中国経済は崩壊する」、「韓国経済は崩壊する」と言い続けているが、一向にその気配すら感じない。特に中国など、北京五輪後に控えた上海万博後にバブル経済が崩壊してしまうはずだったのに、株価がちょっと下がっただけで終わった。中国経済の実態は、中国政府が言うよりももっと悪いかも知れないが、なにかの拍子に国が総崩れしてしまうほど悪くないのかも知れない。
とにかく、崩壊すると言われて10年以上、なにも起きていない。もしかすると、このままなにも起きないかも知れないし、起きたとしてもまた上海株が暴落する程度で済むのかも知れない。

韓国についても同様だ。韓国は財閥系企業しか勢いがないが、その勢いは相当のものだ。仕事柄、サムスンやハイニクスといった韓国の半導体企業と関係があるが、勢いは日本企業の比ではない。事業はどんどん拡大するし、そこらへんに大きな工場を建てまくりだ。韓国のトップ企業だけ見る限りは、韓国経済が崩壊するように思えない。

そもそも、中国人も韓国人も根性だけはあるので、その粘り腰だけあれば簡単に経済が崩壊するとは思えない。あいつらの仕事ぶりは日本のそれとは比べものにならないくらいスゴイ。適当に自転車操業をやって、なにかの拍子に転んで全部崩壊とはなかなか考えにくい。
それでも、三橋貴明みたいな評論家は中国や韓国はいつ崩壊してもおかしくないかのような論評をする。それは本心からそう思っているのではなく、中国や韓国が嫌いな保守系メディアに重用されすぎたせいで、読者の好みに合わせてそう言っているだけのように思えてならない。
「いい加減な中国や韓国の経済は、今すぐにでも崩壊する可能性がある」と書いておけば読者が喜び、また読みたいと思われるから書いているだけではないのか。そうでもない限り、10年も中国や韓国の経済が崩壊すると言い続けられないだろう。

三橋貴明は自分が財務省を批判していたことから痴漢冤罪で逮捕されるかも知れないとブログに書いていたという。なにかあってもそうやって前もって書いておけば予防線になる。ただ今回は、自分から嫁さんに手を出して捕まったわけで、陰謀でもなんでもない。この10代の嫁さんがどこかから送り込まれたとか言っている手合もいるが、そこまでしてなぜこいつを庇いたいのか理由がよく分からない。
誰かの逮捕で陰謀論を出してくるヤツは大抵やばいヤツだ。女のスカートの中を手鏡で覗いた植草一秀とかいう元大学教授も陰謀論を唱えていた。三橋貴明もそうなるのだろうか。

1週間の怪我くらいだと起訴なんぞされないに決まっている。その処分に関して安倍首相や官邸の介入も絶対に出てくるだろう。
安倍首相のシンパだった山口敬之とかいう元TBSのジャーナリストが準強姦の罪に問われた事件や、その山口が関係者として名前が挙がるペジーコンピューティングの齊藤元章の巨額詐欺事件も、全部安倍首相が関わっているとされている。森友学園も加計学園も全部安倍首相のせいになったから、三橋貴明のただのDVも安倍首相が暗躍することになるのだろう。
三橋が日頃からアベノミクスを賞賛し、安倍首相と会食もしたことがあることから、「絶対になにかある」と言うヤツが出て来るに決まっている。しょーもない経済評論家が、嫁さんにDVをしただけの事件で首相が動き、司法が首相に楯突くことができない国が日本だと思っているからだ。
ただのDV男が逮捕されただけなのに、陰謀云々がもう既に出ている。ウンザリさせられる世の中だ。