2016年からの2年間、週刊誌などで散々不倫報道が行われた。不倫報道ブームのきっかけになったのは、ベッキーを相手にしたゲス川谷の不倫で、確かにこれはなかなかのインパクトがあったし、それなりに面白かった。クズすぎる川谷と、清純キャラを貫いていたベッキーとのLINEでの会話も注目された。
複数の女性相手に不倫した乙武洋匡、がん闘病中の妻をよそにホステスと不倫した渡辺謙などいたが、正直どうでもよかった。有名人はカネがあるし、モテる。乙武みたいのでもやりたい放題だ。カネもあってモテるヤツが性欲の赴くまま不倫したところでどうということはない。
不倫は道徳的には問題があるかも知れないが、刑法に抵触するわけではない。芸能人の不倫などいちいち目くじら立てる方がどうかしている。
同じ有名人でも政治家は別だ。有権者から選ばれた政治家にはそれなりの道徳性が求められる。政治家としてちゃんと仕事をすれば不倫くらい構わないのかも知れないが、山尾志桜里のようなセックスマシーンが政治家にふさわしいとは思えない。
ともかく、ゲップが出て胸焼けするほど有名人の不倫報道を目にした。最近はどんなことでも問題になることを起こすと袋叩きにされるから、不倫を報じられた方は謝罪はするものの、不倫は死んでも認めなくなった。
「一線は越えていない」という言葉を誰が信じるのかと思うが、「チンチンは入っていないのでセーフ」と主張して乗り切るヤツばかりになった。
昨日発売の週刊文春に不倫を報じられた小室哲哉もそのひとりだ。今日になって謝罪会見を開き、自身が利用していたニンニク注射を行う病院の看護婦の家に行ったり、高級ホテルに一緒に宿泊したり、KEIKOを実家に返している間に自宅に呼び寄せたりしたことは認めたものの、「男女の関係ではない」と主張した。
「不倫してセックスはしていない」ということであるが、ファンや関係者に迷惑をかけた騒動の責任を取る形で引退を表明した。引退は周囲に迷惑をかけた罪の償いらしいが、小室哲哉の主張どおり不倫していないのであれば、やってもいない罪を償って引退することになる。
「セックスはしていないが、気持ちが揺らいでいた」というメンタルな不倫を謝罪なのであれば、引退するようなこともでもない。
そもそも、不倫していたところで芸能界を引退するようなことなのだろうか。
小室はくも膜下出血で要介護になった妻を献身的に支えていたようだが、いろいろストレスがあって左耳が突発性難聴のために聞こえなくなったらしい。今回の騒動がきっかけになって、これ以上ストレスのかかる芸能界にいたくなくなったのかも知れない。
闘病中の妻をよそ目に不倫したのだから、小室哲哉も渡辺謙も同じように思えるが、Yahoo!ニュースのコメントなどネットの反応を見ると小室哲哉には同情の声が多く寄せられている。
6年間も妻の介護生活を行ったのだから、介護の現場で知り合った看護婦と親しくなってしまうのもしょうがないという意見だ。妻が要介護の状態で、その妻をこれまで十分支えたのだから不倫をしても構わないという考えが世間には結構多いようだ。
世の中には許される不倫と許されない不倫があるということか。
渡辺謙はがんになった妻を見捨てるように不倫に走ったから叩かれたが、小室哲哉はそうではない。それに小室哲哉は昔から周囲の女に手を出すタイプで、小室が不倫したところでなんの驚きもないから、彼への擁護に繋がっているのかも知れない。
小室の不倫擁護派は、週刊文春の報道を非難している。小室を引退に追い込んだのは週刊文春だそうな。
週刊誌が有名人のゴシップを追うのも当然だし、把握した事実をネタにして追い込むのも当然だろう。不倫報道があった有名人には道徳性を求め、今後はそれを報じる週刊誌にも道徳性を求めるのだろうか。不倫報道を求めているのは読者だと思うのだが、取材して裏付けも取った週刊誌が叩かれるのはおかしい気がする。
そもそも、小室が不倫しなければ引退に追い込まれずに済んだろうし、引退を決意したのは小室自身だ。山尾志桜里のように図太い神経を持っていれば引退などせずに済んだ。取材対象が介護生活で弱っているから不倫報道を控えようとか、同情的な記事にしようとかどの週刊誌が思うのか。
小室哲哉が引退を決意したことで、批判の矛先が週刊文春に向かいつつある。だが、外野がなにを言ったところで週刊誌はびくともしないだろう。いちいちそんな批判を気にしていたら、週刊誌など発行していられない。誰かを傷つけることをいとわずに話題を提供するのが週刊誌なのである。
不倫報道には飽き飽きしているが、不倫報道がなくなるべきだとは思わない。誰を傷つけようが引退に追い込もうが、週刊誌は手加減抜きで徹底的にやればいいのである。
今になって思い返せば、不倫報道にうんざりしていたというよりも、大きすぎる社会の反応にうんざりしていたのかも知れない。いちいち不倫くらいで騒ぎすぎなのである。有名人であっても、赤の他人の不貞行為など本当にどうでもいい。
皆が大騒ぎするから不倫報道が繰り返し行われるのである。有名人の不倫報道など自分になんの関係もないのだから、さらりと軽く聞き流すに限る。
コメント
コメント一覧 (4)
安室奈美恵や華原朋美や篠原涼子に提供したヒット曲はみんな知ってますけど、それ以降の小室哲哉の曲を知ってる人っているんでしょうかね?
一時代を築いたとはいえ、私は別に好きではありませんでしたし、嫁さんも同じでした。懐メロ的な感じの需要はあるのかも知れませんが、今さら時代遅れですし、そもそもこの人は詐欺師の前科者ですしね。
昔の財産が残っていれば楽に生活できたでしょうに、贅沢を知ってからは大変でしょうが一般人として細々と暮らして貰いたいですね。
この時の被告と、わたくしとある事件でからんでいまして、同じ原告仲間や原告支持者が相当嫌がらせを受けました。私は最高裁まで行って勝訴しましたが、彼は詐欺の被害者じゃないですよ。小室さんの事件も傍聴しましたが、相手は相当したたかな893です。
まあカネ持ちはカネ持ちなりの苦労があって、変なのが寄って来て事業やら投資やらで騙されたりするんでしょうね。私には縁遠い話なんで実感が何も湧きませんが。
芸能界にそういうのが多いのは、世知辛い世の中を渡ってきた実業家や投資家と違って、小室哲哉みたいな成金みたいなのがそうなるハメになるんでしょうかね。