20180509-2

前に書いたとおり、仕事で韓国に来た。今話題の大韓航空で、左右3列ずつしかないボーイング737型機に乗った。LCCがよく使うA320のような小さめの機体である。
関空に水曜日朝のフライトだとそれほど多くないように思っていたが、ほぼ満席だった。お母さんレベルのオバサンばかりのCAが忙しそうにしていた。

韓国人ばかりではなく、日本人や白人が結構いた。なんだかんだいっても韓国旅行に行く人はまあまあいるようだと思っていたのだが、どうも半数くらいはトランジットで仁川国際空港を利用するだけの人だった。白人が多いのでおかしいとは思っていたのだが、イタリア便に乗るためのようだった。

韓国は日本に対して観光赤字に陥っており、訪日韓国人は年々増加するものの、韓国を訪れる日本人観光客は李明博の反日政策以降ずっと低迷したままである。
当然の話で驚くようなことでもない。今後、かつての冬ソナブームみたいなもんは起きないだろうから、ずっとこの状態が続くに違いない。

かつて韓国が日本より観光客が多いと自慢してきた時期も、当時から仁川国際空港で集めたトランジットの客をカウントしている偽りの観光客数だと言われていた。今でもそれは変わらないだろう。

韓国は観光客にしても移民にしても、国内から国外に出す方が圧倒的に多い。それだけ国内に魅力がないということではないのか。観光客だけでなく、アメリカやオーストラリアに移民する韓国人が多く、韓国国内で禁止された売春婦までもが国外に出稼ぎに行くようになってしまった。

少子化も同時に進行し、日本以上に人口低減に危機的な韓国は2000年後半から移民政策を進めるようになった。F-5と呼ばれる永住資格の条件を緩和し、50万ドル以上投資して韓国に3年以上住んでいるなどの条件にしたおかげで、中国人永住者ばかりがそれ以前の20倍に増えるようになってしまった。

日本は外国人が永住資格を取るより帰化する方が簡単だとされているが、韓国はその逆で、永住資格を取るのが圧倒的に簡単になった。
しかし、そんなもんで永住資格を持つ外国人を増やそうとしたところで、増えるのは中国人ばかりである。済州島ではさらに条件を緩和したため、中国人に土地買収をされまくって問題になったという。

韓国でもっと問題になっていいように思うのだが、まだまだ懲りていない韓国は中国人をもっと呼び寄せ、永住資格を取らせようとしている。観光客でも迷惑なのに、中国人に永住資格を与えるなんて公害に等しい。

仁川国際空港からバスに乗り、空港の敷地から出てすぐ、高速道路の起点0キロメートルの場所に簡体字中国語で中国大陸の中国人に永住を訴える看板が掲げられていた。そこには「投資天空之城!享受永住権!」と書いてある。そんな看板がそこかしこにあった。
大体の意味がわかると思うが、「天空之城」(Sky City)とかいうなにかよく分からないところに投資をして、永住資格を得ようという内容だ。
こんな看板を日本で掲げたら問題になりそうなもんだが、韓国ではそうではないらしい。

元々移民国家でもなく、少ない種類の民族しか住んでいない韓国のような国が移民を推進するとロクなことにならないのは目に見えている。今はまだ大丈夫かも知れないが、外国人に参政権まで与え、中国人永住者をどんどん呼び寄せようとする韓国が酷い目に遭うことを期待するばかりだ。
その結果をもって「日本はこうなってはならない」という教訓にすべきだろう。だから韓国は中国人を増やしすぎるとどうなるかを是非とも体当たりで実践して貰いたい。