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アメリカのトランプ大統領がメキシコとの国境に壁を築くと公約でぶち上げたとき、「ポーズのために何をアホなことを」と思っていたが、昨今アメリカ国境に押し寄せる何千人という中米の連中を見ると、あながち間違いではなかったように思える。

アメリカとメキシコの国境は3145キロメートルもあって、その3分の1くらいはフェンスが設置されているが、残り3分の2はフェンスもなにもないという。砂漠や崖などで人が通れそうにない場所には国境を隔てるフェンスがなく、道路や都市に近い場所にフェンスがある。
ただ、フェンスなので切ってくぐることができるし、フェンス上部の有刺鉄線を切れば登って乗り越えることもできるため、国境警備隊の監視が欠かせない。

少なくともトランプ大統領が主張する丈夫な壁を築けば、壁の下をくぐるような穴を掘らない限り簡単に通れそうにない。

現在、アメリカと接するメキシコのティファナには、ホンジュラスなどからキャラバンとして押し寄せた移民希望者が2000人いて、ティファナ在住のメキシコ人と揉めているらしい。
ホンジュラスからのキャラバンは最大で7000人規模に到達しており、この週末にはティファナに来る移民希望者がさらに3000人増えて5000人になるという。
何千人もの外国人が町に勝手にやってきて、「アメリカに入国させろ」と騒いでいるのだからメキシコにとっては堪ったもんじゃなかろう。

移民キャラバンの本体はホンジュラスから逃げ出した人間で構成されているが、エルサルバドルやグアテマラの人間による小規模なキャラバンもあるという。
キャラバンに参加してアメリカを目指す連中は、「移民として迎え入れろ」と主張している。トランプ大統領が「死んでも入国させない」決意を示しているのに、どういうつもりでメキシコまで来て、アメリカに文句を垂れているのか。
トランプ大統領が拒否するのも当然で、トランプ大統領は「キャラバンの移民希望者のなかには悪党がいる」と言うが、悪党がいなくても移民を当然のように受け入れなければならない道理などなかろう。

キャラバンを送り出してメキシコとアメリカに迷惑をかけているホンジュラスは、国民の6割が貧困層で、4割がまともに食事もできないという。さらに国の治安も最悪で、犯罪組織が麻薬や武器の密売のみならず、強盗、恐喝、殺人を繰り返している。さらに汚職まみれの政治は不安定で、クーデターで誕生した政権は司法と癒着して独裁色を強めている。
そんな国からすればアメリカは天国みたいな国だろうが、移民に寛容なアメリカといえどもやすやすと受け入れるわけにはいかないだろう。国家は慈善団体ではないのだ。よその国の移民や難民をどうして受け入れなければならないのか。トランプ大統領や支持者が拒否するのも当然だ。

移民希望者のなかにはトランプ大統領の言うように犯罪者もいるだろうが、マジメに働く人もいるだろう。ただ、マジメに働けばいいってものでもない。
欧州にも押し寄せるこの手の移民・難民がよくないのは、祖国を捨ててきた連中ばかりだからだ。アメリカで一旗揚げて、故郷に錦を飾るのならまだしも、自分の祖国を変えようという努力もせずによその国に逃げ出してそこで世話になろうという根性の人間は好きになれない。

やむなく故郷を捨ててきたのかも知れないが、傍から見れば愛国心の欠片もなく、自分の都合で国を捨ててよそに逃げ出したわけで、そんな心持ちの連中を気持ちよく受け入れられるわけがない。
仕事が長続きせず会社を転々とするヤツはそれを繰り返すし、家庭を顧みなかったヤツは新しい家庭を築いても同じことを繰り返す。

祖国を捨てるようなヤツは信用できない。ホンジュラスのキャラバンは国旗を掲げて行進していたが、どういうつもりで国旗を掲げているのか。その国を捨ててアメリカにすがり付こうとしている自分たちを恥ずかしくないのか。

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移民はバカばかりだから、通る場所通る場所で大暴れする。アメリカが移民を受け入れるのが当然だと勘違いしているのだろうが、不満だからと暴れたり無理に国境を超えたところで、それを見たアメリカ人がどう思うか考えもしない。自分さえよければどうでもいいという連中ばかりなのだろう。そんな連中を受け入れるのはブッダやキリストのような人だけではなかろうか。

これだから移民は受け入れてはならない。もう一度言うが、祖国を簡単に捨てるような連中は信用できないのである。