20190120-1

正月明けの6日(日)頃から風邪をひいてようやく治りかけている。いつも風邪をひくと風邪自体大したことなくても、咳だけ残って最終的に痰が絡まない空咳ばかり出てずっと治らないことが多い。
これは気管支が弱い人が起こす咳喘息というやつで、病院で咳止めなんぞを貰っても治らない。喘息のときに使うステロイドの吸入薬で治す必要がある。
咳喘息のことを知り、咳喘息と診断して吸入薬を出してくれる医師を探すまでずっと苦労していた。

今回は魔の悪いことに咳が収まってきた頃に腰痛になってしまったので大変だった。咳をするたびに腰に激痛が走る。寝ていても咳をすると腰が痛むので、なるべく咳をしない必要があった。

こんなことになった元々の風邪はインフルエンザではなく、ただの風邪だった。一時的に38℃くらい出ただけで、熱は大したことなかった。私はインフルエンザで40℃出ていてもビックマックセットを平気で食べられるくらい熱に強く、38℃くらい平熱みたいなもんだ。
ただ、今回の風邪では喉がめちゃくちゃ腫れた。唾を飲み込むのも痛いくらい腫れ、病院で処方してもらった抗生剤を飲むと1時間くらいして腫れが若干引くものの、また腫れてくる。おかげで、いつもは風邪でも普通にご飯を食べる私だったが、今回は3日くらいまともな食事ができなかった。
飲みものは何とか飲めるため、咳を止めることも兼ねて白湯ばかり飲んでいた。そのため、正月で少し太ったのに風邪で体重が2キロくらい減ってちょうどよかった。風邪ダイエットである。

風邪をひいて私と同じような状態になった人は大勢いると思うのだが、4日間飯を食わないだけでニュースになっている人がいた。
沖縄県で県民投票を実施しない自治体に抗議して、市民団体で活動している元山仁士郎(27)とかいうヤツがハンガーストライキをして4日でやめてしまった。たった4日間、水だけ飲んで飯を食わなかっただけで沖縄ではえらいニュースになっていた。

この元山仁士郎という男は大学を休学中の無職で、市民活動だけやっているいわゆるプロ市民だ。元々SEALDsにいて、どこぞの区役所の窓ガラスを割って有罪判決を受けた前科者らしいが、まあそんなことはどうでもいい。
そんな市民活動家がハンストを始めたわけだが105時間で終わった。医師に止めてもらって終わったわけだが、たった4日ちょっとで終わるハンストなんぞパフォーマンス以外の何ものでもない。本人や周囲はドクターストップによってやむなく中止したということらしいが、これだけ注目を集めて、こんな恥ずかしい結果に終わるハンストがかつてあっただろうか。ちょっと腹をすかせただけではないか。

ハンストはガンジーが始めたものらしいが、今では世間の注目を浴びるための行為でしかない。
非暴力の抵抗運動として餓死する覚悟でやるはずのものなのに、何らかの理由をつけてすぐにやめるのだからお気楽なものだ。
しかも、今回の場合は何かに抗議したり抵抗するわけではなく「県民投票に参加しろ」としてやっていて、なおかつ「さもなくばオレが餓死する」という脅しを込めている。体重が2~3キロ減っただけで終わってしまい、周囲の人間はただダイエットに付き合っただけみたいになったが。

元山仁士郎という男は、どういうつもりでハンストを始めたのだろうか。てめえがひとりダイエット企画をやって、なぜそれに合わせて県民投票不参加を決めた自治体が考えを変えねばならないのか。菅官房長官がハンストについて意見を求められ、「本人に訊いてください」と言っていたがそのとおりだ。本人はどういうつもりでやったのか。「県民投票への参加を求める」としていたが、左翼活動家のしょーもないパフォーマンスで行政が変えられたら住民にとったら堪ったもんじゃない。隣の国の人間がろうそくデモで行政を変えさせようとしているのと何が違うのか。
パフォーマンスでないのなら、中国政府に抗議するチベットの僧侶のように焼身自殺でもすりゃよかった。

元山のように今でもパフォーマンスのためにハンストを気楽に始めるヤツが大勢いるわけだが、パフォーマンスの域を出ない以上、街なかやサッカー場を裸で走り回るストリーキングと大して違いはない。むしろ、行為のあとに逮捕されるのだからストリーキングをやる方がよほど覚悟がある。

県民投票への参加が必要だと思うのなら、それを理詰めで説明したらいいのに、それができないからハンガーストライキ。そしてそれを応援するヤツがいる。
ハンストの本人はもちろん、こんな半端なハンストを応援していた沖縄県民も沖縄のマスコミもバカばかりである。