20190819-1

死んだ私の父は磯野波平レベルのハゲだった。昔の写真を見ると30代の頃から前髪が後退し始め、40代には完全に禿げていた。60代になると禿げてるか禿げてないかはあまり気にならないが、父のように若くして禿げるのは勘弁願いたい。

父親が禿げていたせいで、私は子供の頃から禿げたくないと思っており、髪にはいろいろ気を使ってきた。そのおかげか、母方の遺伝のおかげか、中年になっても以前と変わらないくらいフサフサだ。
髪を増やすには昆布がいいと言われるが、科学的にはまったく根拠がないことらしい。頭皮をマッサージして柔らかくすることはハゲ防止にはいいらしいので、風呂で頭を洗うときに使うパナソニックの頭皮エステマシンをここ数年来ずっと使っている。かなりいいので、ハゲが気になる人は使うといい。

それ以外に、髪を染めることはずっと毛根によくないと思っていたが、実際はそうでもないらしい。白髪染めも髪の染色と同じなので徐々に染める白髪用トリートメントを使っていたが、白髪が増えて思うように染まらなくなった。しかし、テレビで研究者が髪を染めてもハゲには関係ないと語っているのを見て、白髪染めを使うようになった。そのくらい毛染めには慎重だった。

昔からハゲてるくせに髪を金色に染めているヤツが嫌いだ。貴重な髪を金色に染めて痛めつけているわけで、リストカットのように自分の体を傷をつけているように感じる。
実際はそうでもないとのことだが、それでもハゲてるくせに金髪にしているヤツは嫌いだ。ハゲているなら少しでも髪のことを考えるべきであって、染めても毛根には大してダメージを与えないとしても、白髪染めならともかく金色に染めるという不要なことはすべきではない。

だから、常磐道の煽り運転と暴力行為で逮捕された宮崎文夫とかいう43歳のオッサンが、自身が経営する宮崎プロパティマネジメントという社員ひとりの会社のホームページにハゲてるくせに金髪にしている写真をアップしているのをニュースで見るたびにイラついて仕方がなかった。調子に乗ったハゲの金髪がラーメン屋の大将みたいに腕組みをして斜に構えて撮っている写真を見てイラつかない人がいるだろうか。

この金髪ハゲは代車として借りたBMWを2000キロも乗り回して全国各地で煽り運転をして、常磐道では高速道路上に車を止め、後続車の運転手を窓越しに5発も殴った。連れの喜本奈津子という51歳のオバハンはガラケーでその様子を写真か動画で撮影しており、ニュースで散々見たドライブレコーダーの動画は本当に不快だった。前方だけ撮影するドライブレコーダーではなく、前後録画で車内の様子も撮影できるドライブレコーダーが必要だと知らしめる動画だった。

宮崎文夫の行動は関西弁で「イキっている」と表現する。意味合いとしては「いきがっている」になるのだが、ニュアンスが微妙に異なる。調子に乗って虚勢を張ることであるが、傍から見て相手をバカにしている意味が多分に含まれる。

関西では通勤電車に乗っていると宮崎文夫みたいなイキったタイプの人間をたまに見かける。いちいちデカい声を出して威嚇するタイプだ。そんなことをしても周りからはバカにしか見えないのに、「いつでもやったるぞ」とアピールしたいらしい。この手のタイプは、相手がサラリーマンとかショボそうなオッサンに対して絡むのが特徴だ。人なんて見かけじゃ強いか弱いか分からない。空手の師範やヤクザの幹部でも見た目が普通のオッサンというのはよくあるのに、どういうつもりで喧嘩を売っているのだろうか。

恐らく宮崎文夫も、黒塗りのベンツやレクサス、怖そうな運転手だったら絡んでいないに違いない。常磐道で殴られた人は出勤途中だったそうだが、家族で出かけていたり、仕事で乗っていそうな普通の人を選んで相手にしていたのだろう。

最近はどの車にもドライブレコーダーが乗っていて、煽り運転や暴力行為は逮捕されると分かりそうなものだが、本当に何を考えていたのか分からない。
最初の何回かで警察が出てくることもなかったから、調子に乗ってどんどんエスカレートしたのかも知れない。

宮崎文夫が任意同行される様子をフジテレビのカメラが捉えていたが、帽子をかぶってハゲを隠し、サングラスとマスクをして顔も隠し、捜査員に暴力を振るわれるかのように主張しているさまは死ぬほどカッコ悪かった。あれほどイキっておきながら、顔を出さず、見苦しい抵抗をして、めちゃくちゃ恥ずかしい。顔を堂々と晒して、平然と連行される方がまだよかった。

この宮崎文夫という金髪ハゲは、進学校の大阪府立天王寺高校を出て、関西学院大学を卒業し、キーエンスに就職したエリートだったらしい。キーエンスの総合職といえば、平均年収が2000万円という超高級取りだ。仕事でキーエンスと少し付き合いがあるが、下請けの会社にキーエンスブランドでものを作らせて3倍の値段で顧客に売りつける会社の人間が、普通のサラリーマンより3倍くらい多く給料を貰っているのかと思うとムカついて仕方がなかった。
宮崎は誰もが羨むキーエンス社員だったのに、与えられた営業の仕事をロクにやらずに1年で会社を辞めてしまったそうだ。

その後、のらりくらりしていたが、親戚の遺産が転がり込んでマンションを幾つか所有するようになり、その家賃収入で裕福な暮らしをしていた。だから外車を多く所有し、暇つぶしに煽り運転をして、人を殴るようになってしまった。ただのモンスターである。

しかしながら、こいつが今度の犯罪で実刑判決を食らって数か月刑務所に入ったところで、マンション所有の個人事業主だから痛くも痒くもなかろう。普通のサラリーマンなら犯罪者として顔と名前が知れてしまったら人生終わったも同然だが、マンションを持っているなら関係ない。刑務所に入っている間にも家賃収入がある。どんな判決が出ようともケロリとして、また煽り運転をしたり、他人をどつきまくるかも知れない。
マンションの居住者が全員出ていけば家賃収入がゼロになるかも知れないが、絶対にそうはならない。オーナーであることを隠すことは簡単だし、大阪市内のマンションならば借り手はいくらでもいる。

だから、宮崎文夫にどんな刑罰が与えられても、本人からすればノーダメージに近い。後ろ指さされることになっても、不動産を持ち、働かなくても家賃収入で優雅な生活をできるのだから、国民がいくら吠えたところで屁の突っ張りにもならない。

本当にムカつく話だが、これが現実である。拘置所や刑務所に入っている間も収入があり、最長180日の免停だけでまた運転できるようになる。こんなヤツ死んだらいいのにと思うわけだが、こういうヤツに限って死なないだろうし、あと何十年もロクに仕事もせず、外車を乗り回すだけだろう。
憎まれっ子世にはばかるというのを地で行く男、それが宮崎文夫だろう。