20200710-1

昨日、ブログのエントリ公開が遅れてしまった。いつもは昼休みに書いて予約投稿しているのだが、昨日は午前中から仕事が忙しく、休憩を取れる時間が一切なかった。

以前に台湾出張に行かなければならないかも知れないと書いた仕事で、台湾企業のとある工場で起きた問題がその企業のほかの工場でも起きた。その問題は既に製品のソフトウェアを変更して解決しているはずなのだが、担当者が問題と解決策の理屈を理解するまでソフトウェアの変更をさせないと文句を言い出し、それに関して打ち合わせをすることになってしまった。
午前10時から日本の企業とリモート会議をして、その後台湾企業も交えてリモート会議。そのあとそのまま日本企業と引き続き協議を行い、夕方にまた台湾企業とリモート会議。そしてまた打ち合わせ。午前10時から夜の11時までずっとリモート会議である。
あまりにもアホらしくマジメにやっていられないので、会議中にブログを書いていた。

知識がないためにこちらの資料や言っていることが理解できない客に理解させるため、どのようにして分かりやすい資料を作るかの打ち合わせを日本の顧客と12時間以上した。バカバカしいことこのうえない。
昨日は結局、深夜1時まで資料作りに追われ、昼休みもなければ晩飯を食う時間もなく、取った食事は朝食に食べたおにぎり2個だけだった。

台湾の客と私が勤める会社の製品を購入している日本の客は、昨日の打ち合わせで「明日の10時までに資料を用意するように」と言ってきた。業務開始時刻から作っても到底間に合わない量で、資料作りを深夜1時までやった。

本来なら徹夜してもよかったのだが、翌日にまた半日以上のリモート会議が待ち受けているので、徹夜なんぞしてしまうと体力が持たない。とりあえず寝る必要がある。
私が勤めるような三流会社でも一応仮眠室があるのだが、利用するのに総務部に許可を取る必要があって面倒臭く、柔らかすぎるマットレスで腰を痛めるし、なによりダニでもいるのか痒くなってしまう。だから、食堂兼談話室にあるソファーをくっつけてダブルベットのようにして寝た。
私は備えがいいタイプなので、出勤中に南海トラフ地震などの大地震で帰宅困難になったことを考え、会社には着替えやスニーカー、寝袋などを置いている。座布団を枕にし、寝袋を掛け布団のようにして寝たら意外とよく寝られた。

これまでに幾度となく会社で寝泊まりしたことがある。家が遠いので会社を出るのが深夜になると、家に帰って5時間くらいでまた家を出なければならない。それなら会社で寝泊まりした方がいい。
季節的に春や夏は問題ない。問題は冬で、会社に置いている寝袋は冬用でも3シーズン用でもなく夏用の小さくなるタイプなので冬には寒すぎる。
少し前までは会社に談話室などなかったので、自分のデスクの床に段ボールを敷いてホームレスのように寝たこともあった。起きたら全身が痛いのが嫌で、空気でふくらませる薄いエアーマットを買ったが使いものにならなかった。あれは野外で寝転ぶために使うもので、幅がかなり狭い。あの上で寝ようと思うと、一切寝返りもうたずに棒のように真っ直ぐになって寝ないといけず、それが気になりイライラしてしまった。

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なんで仕事のために会社で寝泊まりすることを社員が気遣い、自腹で寝泊まりするグッズを買わないといけないのかと思うが、ホテルやちゃんとした仮眠室を用意してくれる会社は一流であり、そうでない会社が多いのだから仕方がない。
二流、三流の会社の社員は社畜と呼ばれるとおり人間扱いされず、畜生扱いされるのだから受け入れるしかない。それが嫌なら、学生諸君は一流会社に勤められるよう努力するといい。

なぜか分からないがとにかくゴチャゴチャうるさい台湾人の客に言われるがままアホみたいな資料作りを散々させられ、今日も午前中から延々と会議をして、また資料作りを命じられた。土日にやりたくないが、やらないと間に合わなさそうな納期にウンザリさせられる。
夜にまた会議があり、客がわけの分からないことを言い出し、こちらが目を血走らせてキレそうになるのをガマンさせられる展開になるに違いない。
しかしまあ、それが仕事であり、飯を食うためにはガマンしていかねばならないのだ。

私が勤める会社の場合、顧客の納期を守るためにいわゆるデスマーチのような過酷な労働を度々強いられることはないが、製品トラブルで顧客が激怒し、それの対応をやらされるということはときどきある。2か月連続、時間外手当なしで1日の休みもなく働いたこともあったし、本当に徹夜作業をしているか確認するために顧客が深夜2時に会社に電話してきたこともあった。そんなことを経験したことがない人がいるだろうし、比較にならないくらい大変な仕事をしている人もいるかも知れない。
ただ、精神的なストレスはかなり高まることがあり、一度おかしくなってしまって心療内科に通ったこともある。

仕事をして稼ぐのは大変だ。嫌なことも山ほどやらないといけない。徹夜をするより、理解力のないアホな客に何度も説明を何度も繰り返さないといけないのが苦痛だが、それも仕事だと思えば多少はガマンできる。
「金のため」と割り切ることで嫌な仕事でもやってしまい、企業に飼いならされたようになってしまっている。文字どおり社畜である。
金を稼ぐことは大変だ。子供の頃、そんなこととは露ほども思わなかった。仕事をして、自分を育ててくれた親には感謝すべきである。親のありがたさは、自分が大人になって働いてみないと分からないのだろう。