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今朝の「スッキリ」を見ていたら、番組冒頭で夏休みの自由研究として自宅の庭の雑草を撲滅させる研究を4年続けている男子小学生が取り上げられていた。
当初は姉と共同でやっていたが、姉が小学校を卒業したため、3年目からひとりでやっていて、今年が最後の自由研究だという。
夏になると雑草が生い茂る自宅の庭をなんとかしようという研究で、名付けて「庭の雑草全滅大作戦」というそうだ。

2年目に防草シートを使ったがうまくいかず、3年目に再度防草シートにトライしたとき、土が固くなっている箇所は雑草が生えにくく、柔らかい箇所には生えやすいことに気がついた。
それで今年は、1月から庭の半分を踏み固めるように冬は30分、夏の暑い日でも少なくとも5分庭で飛び跳ねて土を踏み固めた。
すると、踏み固めた部分だけ雑草が目に見えて減り、ほとんど生えなくなった。
さらに踏み固めた部分に関して、半分で継続し、半分やめると、やめた部分にはまた草が生え始めたという。

これらについて、「ねとらぼ」が3月の時点で記事にしていたので、そちらを参照してもらいたい。

【ねとらぼ】意地でも庭で花火がしたい小学生 VS 何をしても生えてくる雑草 ついに実るか4年がかりの自由研究「雑草全滅大作戦」 (2020/03/07)

比較対象を設けて実験しているのはよかったが、この研究には決定的な誤りがある。2年目と3年目で防草シートについて「あまり効果がない」としている点だ。子供の研究に文句をつけるのは大人げないと思うが、事実は事実である。
テレビで見た限りでは、100円ショップで売っているような安物の織布タイプの防草シートを使っていた。織布の防草シートというのは化繊の平たい紐を編んだもので、隙間だらけで雑草の種や日光を通すし、地面から生えてきた雑草がそのまま飛び出たりする。安いので使い捨ての感じで農地で使われることが多い。
防草シート自体の使い方も間違っていて、1平方メートルくらいのものの四隅をピンで止めているだけだった。それでは隙間からいくらでも雑草の種子が入り込んでくる。

最近の防草シートは、デュポン社が製造しているザバーンというポリプロピレンと不織布でできたものがあり、これが本当にスゴイ。水は通すものの、雑草の種子は通さず、日光もほとんど通さない。織布と違って10年くらい長持ちする。ザバーンでなくとも、1×10メートルが2000円くらいの中国製のよく似たパチもんで十分だ。
可能であれば地面を耕し、雑草や石ころを取り除いてからトンボで地面を真っ平らにし、防草シートを敷く。ザバーンタイプはハサミで切ってもほつれないため好きなサイズに切れるので、庭の形に合わせることができる。縁の部分を少し余らせ、シートを複数敷く場合は重ね合わせるようにして隙間を作らないようにする。
そのうえで、防草シート用のピンでぴったり止める。防草シートの上に人工芝や砂利を敷くとさらにいい。雑草は本当にしぶといので、防草シートの端からカタバミなどがちょっと生えることがあるが、それ以外の部分からはまったく生えてこなくなる。

雑草が鬱陶しいのであれば、単に芝生を敷くだけでもよかったが、手入れが面倒ならば防草シートと人工芝でいい。道路にこぼれることもなさそうな庭だから砂利でもいいだろう。人工芝は10年くらいでダメになるが、砂利なら半永久的に使えるし、防草シートも傷みにくく長く使える。

ちなみに、雑草を除去したいだけなら、ラウンドアップなどの液タイプの除草剤を使うといい。ラウンドアップは欧米で発がん性が問題なって訴訟騒ぎになっているが、庭に畑を作らない限り問題ないだろう。霧吹きか噴霧器で噴霧すれば、3日後くらいに急に茶色く枯れて雑草が全滅してしまう。
まあそういう自由研究ではないと思うが。

私は大人だし、金があるので防草シートと人工芝で雑草を根絶させた。これまで、家の前の芝生に雑草が生えまくりで、一度芝生を張り替えたが手に負えないため、毎週の雑草取りに業を煮やして人工芝にすることにした。芝生の方が好みだが、人が歩くところで芝を完璧に育てるのは難しい。地面が固くなるし、雑草も生えやすくなる。
お盆休みに初日から3日かけて作業をし、満足できるものになった。今後10年くらいは雑草で悩まされることはないと思う。

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かかった費用は人工芝が8000円、防草シートが1500円、合わせて9500円だった。
人工芝を敷くコツとしては、シートの向き、芝の目の向きを合わせることと、端っこを少し長めにして、隣のシートと少しだけ重なるようにすることだ。人工芝は数か月置いておくとほんの少しだけ小さくなるため、設置したときにピッタリにしてしまうと、半年たって「なんか隙間ができてる」ということになりかねない。

長めの休みは暇なのでいろいろやりたくなってしまう。今回は1万円以下でまあまあ楽しめた。クソ暑いことだけが問題だったが。