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椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛を患ったせいで、いよいよ本格的に痩せねばという意識に駆られるようになった。高校生の頃に一度椎間板ヘルニアをやってしまい、そのあと社会人になってから度々腰痛に見舞われ、ヘルニアではないものの年に一度は腰痛をこじらせて仕事を休んでいた。
私の父も重い椎間板ヘルニアになったことがあり、遺伝的に腰が弱いのかも知れないが、気を付けても度々腰痛になるのは太っていることが原因だと思う。めちゃくちゃ太っているわけではないが、社会人になって体重が増えてから腰痛になる回数が圧倒的に増えたのは間違いない。
今度の坐骨神経痛と過体重が関係あるかどうかは知らないが、辛いので今度こそ痩せようと決心した。

とはいっても、今の坐骨神経痛の状態では満足に運動的ないし、そもそも私は毎日そこそこ運動していた。毎日30分エクササイズバイクを漕いで、腕立て伏せを100回、腹筋ローラーを30回やっていた。そのせいで、スーパーストロングマシンのような昭和のプロレスラーみたいな体型だった。

シャオミの体組成計を買って計測してみると、筋肉量は「優良」で、体年齢は実年齢よりも何歳か若く出ている。総評として「がっちりとした太めの体型」と表示されている。犬を飼い始めて散歩もするようになったこともあり、これ以上運動するのは正直厳しい。
どう考えても、中年を過ぎると運動や筋トレで基礎代謝を増やすなどして痩せるのは無理があり、食事制限をするしかない。

しかしながら、食事も何年か前から昼は取らないか大豆プロテインを飲むだけで、平日の晩飯はサラダ、納豆、そばだけにしていたのだが、なかなか体重が減らなかった。普段会社で間食はしないが、家では食後にブラックのコーヒーを飲んでおかき類をちょっとつまんだり、休日に映画を見ながら台湾茶を飲んで煎餅なんぞを食っているのが悪いのかも知れない。

そこで栄養士の資格を持つ嫁さんに協力してもらって、晩飯を変えることにした。サラダか緑豆もやしの冷しゃぶ、納豆、野菜スープにした。野菜スープはトマトのスープで、トマトは血糖値の上昇を抑え、脂肪の燃焼に役立つという。昼はプロテインのまま。朝だけおにぎりを食べている。
世の中では低インシュリンダイエットがはやっているが、炭水化物をまったく取らずに糖分不足になると頭が回らなくなるので、朝くらいは炭水化物を取ることにした。

また、これまでと決定的に違うこととして、レコーディングダイエットをすることにした。岡田斗司夫が実践して有名になったダイエットであるが、食べるものを全部記録することで意識改革ができるという。岡田は「記録を付けるのが面倒だから食べないこともあった」と語っていたが、そういう効果も期待できるかも知れない。

スマホでレコーディングダイエットのアプリを検索したら、「あすけん」というのがあったのでそれを始めてみた。WEBでも同じサービスをやっているようだが、毎日の食事の記録をつけ、体重も記録するアプリだ。目標体重にするための1日の摂取カロリーの目安が表示され、どの程度食べるべきなのかがひと目で分かる。課金サービスもあるが、無料分で十分すぎるほど使える。

市販品や外食チェーンでの食事は登録されているメニューから選べばいい。品物を選ぶとカロリーやらタンパク質量などが自動で追加される。問題は家庭料理で、正確なカロリー量は分からなかったとしても、同じようなメニューを選べばいい。家でしか出てこない料理や、名前の分からない創作料理みたいなのになってくると、何を入力したらいいのか分からないので、適当に入れることになる。
また、めちゃくちゃ面倒くさいのが寿司で、食べ終わってから入力しようとすると、自分がなにを食べたのか正確に思い出せずに困るし、かといって1皿食べるたびにスマホをポチポチするのも行儀が悪い。

とにかく、「あーめんどくせ」と思いながら2月1日から記録をつけ、食事も変えたことで、最初の1週間で3キロ減って、次の1週ずつで1キロずつ、計5キロほど減った。現在は体重の下げ止まりの状態になっているわけだが、なんとか戻らないようにしたい。
ギリギリ標準体重であるBMI25にするため、あと8キロ痩せないといけない。

とりあえず3週間レコーディングダイエットをやってみたことで、「これはいいかも」とは思った。摂取カロリー量はあまり正確ではないと思うが、いちいちカロリーを気にするようになった。ネタにもよるが、寿司1貫が60~80キロカロリーとなっている。1皿2貫で120キロカロリーだとしても、エクササイズバイクを30分漕いで300キロカロリーくらいだから、2.5皿でチャリンコ30分かと思うとゲンナリさせられる。
1日悪くても2000キロカロリー、できれば1500キロカロリーくらいに抑えたいのなら、炭水化物は控えめにしないといけないし、菓子なんぞ食っている場合ではない。1回崩れたら全部ぶち壊しになるくらいの感覚なので、ちゃんとした飯は週1回、土曜日の夜だけにするようになった。

それに加え、減量のために買ったBluetoothの体組成計で毎日計測をするようにしている。スマホに自動でデータを送ってくれるので、体重はもちろん、筋肉量や内臓脂肪レベル、水分量に骨量、基礎代謝にBMIを毎日チェックし、少しでも増えたら気をつけるようになった。

これまではちょっと痩せたら「このくらいいいか」という甘えが出ていたが、毎日体重を記録し、食事で摂取カロリーを気にするようになったおかげで、我慢をしようと思えるようになってきた。

痩せることでキツくなったズボンをスッと穿けるようになり、ピチッとしていた服がそうではなくなったりしてモチベーションが上がる。そしてなにより、これで腰痛が起きにくくなるのではないかという期待が持てる。
レコーディングダイエットは思っていたよりずっと効果的かも知れない。これを1年続けることができれば、ずいぶんと変われると思う。減量が続かないという人にオススメしたい。