先っちょマンブログ

2009年10月

バーブラ・ストライサンドほど好き嫌いの分かれる人はいないのではなかろうか。

バーブラ・ストライサンドは女優、歌手、作曲家などいろいろやっている才能あふれる女性だ。アカデミー賞において、「ファニー・ガール」で主演女優賞を、「スター誕生」で作曲家としてアカデミー歌曲賞を受賞しているところを見ても、どれほど才能あるかが大体分かる。

ただ、性格的にはやや難があって、自分がいかに貧しい暮らしから成り上がったを延々とスピーチしたりするめんどくさいババアで、強烈なフェミニストで、リベラルな点などがアメリカの保守的な男に嫌われる。

そんなだから、映画「イン&アウト」で「バーブラ・ストライサンド好きの男はゲイだ」と揶揄されるのであろう。

実際、バーブラ好きの男がゲイだとは昔からよく言われていた。謂われはよく分からないが、彼女のフェミニストとしての言動や、イギリスのゲイデュオであるペットショップボーイズなどと交流があるからだろう。

バーブラ嫌いの男は大勢いるのだが、もっとも嫌っているのは、米アニメ「サウスパーク」の制作者であるトレイ・パーカーとマット・ストーンのふたりかも知れない。

「サウスパーク」のシーズン1の第12話「メカ・ストライサンドの大迷惑」では、世界征服をたくらむバーブラが出てきて、子供たちを拷問したり、しまいには巨大なロボットになって暴れまくる。

 


子供に歌声を聞かせる拷問を行うバーブラ・ストライサンド


シーズン2の第15話「殺人金魚の事件簿」では、画面の四隅にバーブラの顔が表示されていて、そのフレームには「SPOOKY VISION」とある。この回では"Spookyfish"という殺人金魚が出てくるのだが、それになぞられて、画面のフレームを恐ろしいフレームにするため、バーブラの顔を貼り付けてあるのだ。

 


何の断りもなくずっとこのフレーム


映画化された「サウスパーク 無修正映画版」にも台詞の中でバーブラが出てくる。映画のラスト、主人公のカートマンが下品なことを言うと頭の中で電流が流れるチップを利用して、さんざん下品なことを口にして電気をため、それをスパークさせてフセインを倒すというシーンがある。そのシーンでカートマンは次のようなことを言う。

 

「Fuck, shit, cock, ass, tities, boner, bitch, maff, pussy, cunt, butthole, Barbra Straisand!」

(日本語字幕:チンコ パイオツ ビンビン勃起 ビラビラ ヌレヌレマンコのバーブラ・ストライサンド)

お下品ワードの最後がバーブラ・ストライサンド。笑ってしまった。バカにされすぎではないか。

だが、驚くことにこういうことがあっても、アメリカで訴訟には発展していない。アメリカ人ならすぐに訴えそうなもんだが、「サウスパーク」で小バカにされたり、アニメ内で殺されたりした有名人は、みな静観している。
「たかだかアニメを訴えるのも大人げない」と思っているのであろうか。

大人で、かつ有名人ならばそのくらいの余裕が欲しいもんだ。特に日本の政治家には見倣って貰いたい。
すぐに週刊誌を訴えて言論弾圧しようとするヤツがいれば、2ちゃんねるのようなインターネットの掲示板にウソ情報を書かれたからといって過剰に反応しているヤツもいる。
こいつらは、もうちょっとどっしりと構えることはできないものだろうか。
 

 

少し前、嫁さんと犬を連れてペットイベントに行ってきた。その会場で来場者の目をひときわ引いた犬がいた。
アフガンハウンドである。

アフガンハウンドはA4用紙を二つ折りにして立てたような細い体型で、毛が長く、頭の毛なんかは女の髪の毛のようになっている。
いかにもお高そうな感じがして、我が家の柴犬の素朴さと比べると、気品で言うと天と地くらいの差がある。車で例えると、柴犬が軽トラック、アフガンハウンドがフェラーリみたいな感じか。
もちろん、可愛さでは柴犬の方が上だが。

そのアフガンハウンドは、皆に見られていい気になっているようなモデルのような雰囲気で、いかにも調子に乗ってるって感じだった。頭から垂れ差がる髪の毛のような毛は、痛まないようにマフラーみたいなもんに納められていた。ショー以外ではそうやっているんだろう。

アフガンハウンドは見た目が立派だから賢そうに思えるが、実際はあまり頭はよくなくて、プライドだけは一人前。何でもかんでも言うことをきくタイプの犬では決してない。そこらへんだけは柴犬とよく似ている。
だから、アフガンハウンドを飼うのは、お金がかかって大変なほか、躾も大変になる。

嫁さんとそのアフガンハウンドをマヌケ面しながら見ていたのだが、アフガンハウンドでひとつ思い出した話があったので嫁さんにした。「種の起源」などで知られるチャールズ・ダーウィンが、飼っていたアフガンハウンドを射殺したという話だ。

イギリス人のダーウィンは、「種の起源」で「犬の人間への親愛の情が、本能的となっていることは疑いようがない」とか何とか能書きを垂れていたが、その逆に、人間が犬への親愛の情なんか持っていないということを証明して見せた。

ダーウィンはイギリス原産のテリアだけを愛し、自分が飼っていたテリアが主人公の冒険小説を書くなどし、その溺愛ぶりを人に見せつけていた。
ダーウィンはそのテリアと同時に、知人から譲り受けたアフガンハウンドも飼っていた。構って欲しいとねだってばかりのテリアに対し、アフガンハウンドはその性格から非常に静かでおとなしかった。

ダーウィンはそれが気に入らなかった。反応の乏しいアフガンハウンドを見てイライラを募らせ、しまいには我慢しきれなくなり、自宅裏に連れ出して、猟銃で頭を吹き飛ばして殺してしまった。

可哀想に、そのアフガンハウンドはダーウィンに飼われなかったら、射殺されることなんかなかったはずだ。
キチガイみたいな飼い主に飼われると、哀れな末路を迎えるといういい例だろう。

まあ、もっとも、ダーウィンが生きていた頃には、イギリスには動物愛護の精神なんぞこれっぽっちもなかったから、気に入られなかった犬が殺されたというのは、ごく普通の話だったかも知れないが。

 

昨年、富山にいた父方の祖母が亡くなり、その葬儀の席で喪主だった私の父が告別式後の会食で挨拶をしたときのこと。
父は母親のことについて、「一言でいうと、貧しい生活を続けた苦労の人だった」と評した。

私の祖父、私の父の父親は、私の父が子供の時分に亡くなった。大工だったらしいが、病気かなんかで死んだらしい。
祖母はそこそこ大きな農家の出身だったが、子供4人を抱えたまま一家の大黒柱を失って、相当苦労した。まあ、その後は容易に想像が付く。

子供の頃はよく夏休みに祖母が暮らす父親の実家に行ったもんだが、よくあんな狭い風呂無しの1階建ての家に5人で暮らしていたと思う。

それでも、その告別式の挨拶のときまで、父親から「昔、貧しかった」とかそういう話を聞いたことがなかった。父の実家には行っていたので大体想像はついたが、父は私に今が恵まれているとかいう説教や、昔苦労したとかいう愚痴を垂れたことがなかったのである。
会社のアホな上司は、昔どれだけ仕事で苦労したとか、しょーもない武勇伝を垂れて部下に無駄な時間を使わせるが、うちの父親はそういうことがなかったのは身内ながらエライと思う。

ただ、一度だけそれっぽい話はちらっとだけ聞いたことがある。父親となんとなくテレビを見ていたら、ボーイスカウトのことを取り上げていた。それを見て、父親が「ボーイスカウトは嫌いやったな」とこぼしたことがあった。
理由を尋ねたら、「昔は、金持ちの子供だけがボーイスカウトに入れたからなぁ」とか言っていた。ボーイスカウトの同級生にイヤミでも言われたのかも知れない。

うちの父は、巨人に関係する選手は嫌いだが、一度「王と長嶋ならどっちがいいか?」と訊いたとき、父は「王かな」と言っていた。父のように貧乏で苦労して、大学も出られなかった男は、どうもボンボンの長嶋を嫌う傾向にあるらしい。

私の父の昔の貧乏話は何も知らない。ちらっとボーイスカウトと長嶋が嫌いと聞いただけだ。
まあ、辛気くさい話になるだろうから、これから特に聞こうとも思わないのだが。

思えば、私の母も幼い頃に父親を亡くして苦労したらしい。母もほとんど昔の貧乏話をしたことがない。
そのことについては、そのうち書こう。
 

 

シアトル・マリナーズの捕手を務めていた城島が日本球界復帰への意思表明をしたとき、私はすぐさま阪神が獲得すべきだと思った。私が大のファンとして応援する阪神は、右の中軸がどうしても必要だからだ。3番新井、4番金本、5番城島の右左右のクリーンアップは超強力になるだろう。

これまで阪神は、毎年外人助っ人を1億円以上出して用意するが、どいつもこいつもダメな選手ばかり。ここ数年における外人補強の失敗の原因は、全て北米スカウトのオマリーにある。こいつが連れてくるヤツらは、全員がロクデナシだ。

今年入団した年俸1億6500万円のメンチは、15試合で打率.148の本塁打ゼロ。5月以降に1軍出場なし。特徴は大きいサイズのヘルメットも入らない特大の頭だけ。

昨年のフォードは47試合で打率.225の本塁打3本。7月以降に1軍出場なし。選球眼はいいとされたが、それ以外は弱点だらけ。ゲッツーになることも多かった。

2005~2006年のスペンサーは、2年間で通算打率.237、本塁打15本。上のふたりよりマシだが、標準以下。

2004年のキンケードは26試合で打率.233、ホームラン3本。特筆すべきはデッドボールの多さ。たった26試合で12死球というとんでもない数のデッドボールを受けていた。清原を軽く超える死球率だが、わざと当たりにいっていることが多くて、打てない代わりに体を張っているという印象ばかり。最悪だ。

オマリーは本当にロクなヤツを連れてこない。今年、途中から入って、82試合出場、打率.291、49打点、16本塁打という最近の助っ人にはなかった活躍をしたブラゼルは、昨年西武を解雇され、阪神オマリー関係なしにそれを拾ってきただけ。

オマリーは何のためにいるのか。

その上、最近の阪神は、かつての巨人のようになってしまっている。金の力を使ってFAで選手を集めてくるだけ。金本も新井も、今はいないがシーツも、広島から金でふんだくった選手だ。広島のファンに申し訳なく思う。
かつては、阪神ファンが巨人を小馬鹿にするときは、「金に糸目を付けずに選手を集める金満球団」などという文句を言えたが、今や巨人は坂本や亀井という若くて生え抜きのいい選手が育っているし、選手の平均年俸だって阪神よりも低くなっている。情けなくて涙が出る。

その"巨人化"した阪神が、ペナントレースで4位とはなんたるザマだろうか。

だが、ここはそういう文句を言っている場合ではない。一応正捕手の矢野が来年42歳。ちょっと成長してきて、出番が多くなった狩野は26歳と若いし、そこそこ打つが、キャッチャーとしては弱肩が気になる。
だから、驚異的鈍足という弱点はあるが、打ってよし、守ってよしの33歳城島が阪神には必要だ。4年20億らしいが、年5億で済んだら安いもんだ。

あかん、考え方が巨人的になってきてしまっている。しかし、四の五の言っている場合ではないのだ。オマリーが連れてくるような実績がない外人助っ人よりも、日本人の一流選手の方が100倍頼りになる。

城島健司選手、”巨人化”した阪神へようこそ。
 

 

今日は酒井法子の初公判でテレビはそれなりの騒ぎだったらしい。私のような昼間働くサラリーマンには関係のない話だ。

しかし、定時後の休憩時間に飲み物を飲みながらMSN産経ニュースの「法廷ライブ」で、初公判のテキスト実況を読んだ。MSN産経ニュースの「法廷ライブ」は本当に役に立つ。(相変わらず新聞記者の素人法廷画家はイマイチだが)

それを読むと、のりピーは覚醒剤の使用を認め、反省の態度を見せたらしい。さらに、これまで夫の高相祐一と離婚せず、夫婦と子供の3人でこれまで通り暮らしたいと言っていたのに、それを翻して離婚の意志を示した。
思うに、シャブ中の夫婦が一から出直すと言っても何の説得力もない。裁判官に更生の意志をアピールするために、離婚を決意したんだろう。

のりピーの言うことは嘘ばかりだ。覚醒剤に手を出すようになった理由について、「疲れが取れるから」とか「心の弱さがあったから」と月並みな回答をしていた。
最近の大学生など、簡単に麻薬に手を出すヤツは、大抵がセックスの快楽を高めるためだろう。最初はマリファナに始まり、MDMAをやったりして、最終的に覚醒剤。のりピーもその手の人間だろう。普通のセックスより、何倍も気持ちいいことをして、それが目的だったのにそれを隠す。
ここまで落ちたんなら、何も隠すことはあるまい。

まあ、そんなことはどうでもいいが、やはり気になるのがのりピーの今後だ。本人も、芸能界での育ての親であるサンミュージックの相沢副社長も、芸能界への復帰をきっぱりと否定せず、何だか含みを持たせた言葉を発していた。
福祉や介護といった、世間に聞こえのいい仕事をやるとか言っていたが、どうせ適当にやってるふりをして、禊ぎを済ませたことにして芸能界に復帰するつもりなんだろう。

芸能界は麻薬に甘いから、今度もそうに違いないとタカをくくっているんだろう。そううまくいくもんだろうか。

のりピーの場合、これまで芸能人犯罪者がやらなかった、6日間の逃亡という前代未聞のびっくり仰天行動を取っている。ニンニク注射などでシャブ抜きつつ、周囲の関係者に捜査が及ばぬよう、携帯電話を破壊するなどの隠蔽工作を行った。
信じられないくらいの悪質な行為だが、法廷でポロポロと泣いたくらいで執行猶予を勝ち取られてたまるか。

しかし、ロボット裁判官は反省の態度があるし、離婚もするし、更生を誓ったし、初犯だからという理由で執行猶予にするんだろう。検察は、執行猶予では世間に示しがつかないと主張するが、本当にそうだと思う。
覚醒剤をやってそのままおとなしく捕まっても、往生際悪く逃げまくって証拠隠滅をはかっても、結局執行猶予処分になるのだったら、これから犯罪者はみんな逃げまくったらいいということになってしまう。
それでいいのか。いいわけあるまい。

のりピーは実刑にして、芸能界から永久追放しないとダメだ。何でもかんでも"友愛の精神"とばかりに許している場合ではなかろう。

のりピーはシャブ中のくせにプライドが高いので、ヘアヌードとかはやることはないし、警察がアダルトビデオの制作会社に「酒井法子を起用したら、手入れをする」と脅しているので、まかり間違ってもAVへの道はないらしい。
一度もマトモな仕事に就いたことのないシャブ漬け女が、福祉や介護の世界でマジメに働けるとは思えない。だから、やっぱり受け入れ先は芸能界になるんだろうか。

突き放してしまえばいいのに、何でそれができないのだろう。芸能人でなおかつ美人だったら、こういうことになる。
世の中、とことん不公平ではないか。
 

 

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