先っちょマンブログ

2010年10月

新聞というマスメディアは、記事やコラムで書けないようなことを読者投稿欄を使って、「読者の声」として発信する。
特に有名なのが朝日新聞だ。朝日新聞の読者投稿欄である「声」に掲載される投稿は常連によるものがチラホラあり、内容としてぶっ飛んだものが散見される。

朝日新聞が中国や韓国、北朝鮮に肩入れして、かの国にすり寄り、へりくだった記事を書きたくても、「新聞は公平であるべき」というタテマエ上、なかなか露骨にやることは難しい。それでも「竹島を韓国にあげたらいい」などとコラムに書く論説主幹がいるわけだが、言いにくいことは全て読者に任せる。
投稿する"読者"も、朝日新聞の言いたそうなことを書けば掲載されるだろうから、それを狙って書く。

かくして、あうんの呼吸で新聞社と読者がリンクし、新聞社が望む投稿が、読者より送られてくるのだ。

読者に言わせば、「新聞社のせいじゃないですよ」といくらでも言い張ることができる。
一応、紙面を編集している以上、責任があるわけだが、責任逃れすることは簡単だろう。
民主党が、検察のせいにして、尖閣諸島沖でテロ行為をはたらいた中国人船長を逃がしたのと同じだ。

それは別に朝日新聞に限った話ではない。ほかの新聞でもよくある。
今日の産経新聞の読者投稿欄「談話室」が、まさにそれだと思った。

その投稿は、「祝日の日数が多すぎないか」というタイトルのものだ。
タイトルだけ読めば、中身なんぞ見なくても分かる。予想通りの内容だった。

産経新聞は、イタリアの坂本鉄男記者が「イタリアより祝日が多い日本の国民は怠け者」というコラムを書き、それに呼応して産経抄を執筆する記者まで、日本は祝日が多すぎ、皆が休みすぎだと訴えていた。
今日の読者投稿で、その主張の補強である。

投稿をした51歳の主婦は、「一般企業は休日が120日で、公務員や会社員は年休や有休を使えば150日。1年の4割が休みだ」と主張した。
専業主婦が笑える主張をするもんだ。この計算で行くと、有給休暇を30日使うことになるが、そんなことあり得るだろうか。普通の企業は、1年分として与えられる有給休暇は20日だろう。それを40日ほど貯められるところが多いはずだが、1年で30日ずつ使ったら、すぐにマイナスになってしまう。
どう頑張っても、1年で使える有給休暇は20日だろうに。

しかも、有給休暇を20日与えられたとしても、大企業の社員や公務員は知らんが、標準以下の会社員は、有給休暇を全部消化することなんかできない。
私の場合は、有給休暇は「好きに取れる休日」ではなく、「風邪を引いたときだけ、上司から承認を貰って特別に休ませて頂ける日」である。そんな人も多いだろう。

さらにこの主婦は、「祝日がある週は、土曜日を出勤日にしろ」とまで言い張った。祝日で休んだら、代わりに土曜日に働けときた。
会社員に恨みでもあるのだろうか。それとも、ただ単に自分のダンナに外に出て行って貰いたいからそう言っているだけなのか。

いずれにしても、この専業主婦の祝日論は、会社員の実態を知らない、クソみたいな考えだ。祝日と有給休暇の制度だけを見て、有給休暇の取得率や残業の実態を顧みずに批判だけするのでは、まるで「自分が手本になるために率先して育休を取る」と嘯いたどこかの県知事みたいだ。
産経新聞の担当者も、よくこんなアホみたいな意見を読者投稿欄に載せたもんである。

日本の社会の仕組みを痛いほど味わった会社員であれば、まずは有給休暇を消化させる社会的な仕組みを設けるか、余った有給休暇を現金化するよう法制化するよう主張するであろう。
51歳の専業主婦の主張を理解するのは、同じく毎日が暇で、平日も休日もない人たちばかりであろう。

こういう読者投稿を採用するのを見ると、新聞記者の常識ってのはどんなもんなのかと思わずにはいられない。
「いろんな考え方がある」とでも言うのだろうが、「北朝鮮を爆撃して焦土にしろ」とか、「仙谷を殺せ」という投稿は採用しないだろうし、産経新聞を批判する投稿も採用しないに違いない。
結局は、よく分からないものの考え方で、全く浅い考えでしかない主張を、いいものとして取り上げているだけなのだろう。

 

今年度のノーベル化学賞を受賞した鈴木章・北大名誉教授は、ノーベル賞受賞後に、民主党が進める事業仕分けによって科学分野の研究開発費が大幅に削られていることについて、菅直人首相との会談などで苦言を呈した。

特に蓮舫が吐いた世紀の"迷言"である「2位じゃダメなんですか」発言について、「研究は1番でないといけない。"2位ではどうか"などというのは愚問。このようなことを言う人は科学や技術を全く知らない人だ」とバッサリ斬り捨てた。

皆が思っていることについて、ノーベル化学賞を受賞して箔の付いたお偉い大学教授が念押しをすれば、さすがの民主党のボケどもたちも、少しは目が覚めるに違いない。
その点は、非常によかった。

その鈴木章氏が、今度は文化勲章を受章することになった。ノーベル化学賞を獲ったのだから、まあ当たり前のことだろう。
受賞についての会見で、「今の若い人は、理科には希望も理想もないと思っている」と質問した記者に対し、氏はこう答えた。
「希望や理想はほかから与えられるものではなく、自分で作り出すものです」

前後の発言は、そういう考え方は全く間違っていて、日本みたいな国では科学や教育が最も重要だということを述べていたのだが、その中に出てきた「自分で作り出すもの」発言が気になった。

「幸せは自分で掴むもの」とか、「運命は自分で切り開くもの」とかいう話を本当によく耳にする。特に映画や小説だ。「ターミネーター2」でも、サラ・コナーが耳にタコができるくらい散々言っていた。

それはまあ分かるのだが、その手の発言をする人ってのは、大抵が成功した人たちだ。まあ、待ちを徘徊している浮浪者が、「人生は自分で…」云々と言ったところでアホみたいだから言わないだけなのかも知れないが、やはり実力があって、ぐんぐん伸びてきた人たちが、自信たっぷりに言うのが実情だ。

私のような、並みかそれ以下の人間は、なかなかそうは思えない。

「出世したい」と思っていても、出世できそうにもないから、現状維持で妥協する。仕事があるだけマシだと思う。
「お金がもっと欲しい」と思っても、そうそう稼げないから、今の稼ぎでぼちぼち暮らす現状に満足する。

つまりは、与えられた状況で何とか満足しようと努力するのが人並み以下の人間で、何かを欲し、それを追求するために努力して、どんどん開拓していく人が賢い人なんだろう。

私はどう考えても人並み以下の人間だ。
どうにも虚無的で、向上心がないから、情熱を持って頑張るとか、何かを切り開くとか作り出すということができない。

これは、賢いとかアホとかそういう問題というよりも、性格上の問題だろう。
あとは社会的な構造にも原因があるかも知れない。頑張っても仕方ないと思えるような社会が悪いとは思わないが、それも原因のひとつであることには変わりない。

ガツガツ行く、向上心のある日本人を作り出して行くにはどうすべきなのだろうか。
私には皆目見当も付かないが、一部の人以外、努力しても大して報われない今の社会はちょっとくらいは変えないといけないと思う。

 

12月に、嫁さんがヨーロッパ旅行をする。うちのオカン(嫁さんから見たら義母)と、ツアーで行くのだ。
うちのオカンは無類の旅行好きで、めちゃめちゃ海外旅行に行っているのだが、ひとりでは行きたくないらしく、オトンと行きたいわけでもない。だから、よく連れ合いとしてうちの嫁を連れて行くのだ。

嫁さんは関東女で、オカンはバリバリの関西のオバハンだ。声が大きく、海外でも日本語しか話さず、強引に値切るため、嫁さんと合うとは思えないのだが、オカンが嫁さんの旅行代まで全部出してくれるので、嫁さんは喜んで付いていく。
私が大の出不精、旅行嫌いなので、オカンが嫁さんをどこぞに連れて行ってくれて、いつも助かる。

12月のヨーロッパは、チェコを中心とした東欧を巡るらしい。3年ほど前に、これまた嫁さんとイギリス、フランス、イタリアあたりを旅行したのだが、次は東欧のクリスマスを見たいらしい。
12月にわざわざクソ寒いところに行く気が知れない。しかも、キリスト教徒でもないくせに、関西のオバハンのくせに、である。

当初は、オカンにうちの嫁と海外旅行に行きたいと言われたとき、私が家を何日も嫁さんに空けられるのが面倒なので、「近場にしとき」と言った。
オカンは元から東欧に行きたかったらしいが、私が「3~4日で行ける、韓国、台湾、中国あたり」と言ったため、しぶしぶ香港にしていた。

実は、4年かそこら前に、またまたオカンと嫁さんが香港に行っているのだが、4年もすれば香港も変わっているだろうし、どこへ行こうがどうでもよかった。

すると、私が言ったせいで、せっかくのヨーロッパ旅行を逃した嫁さんが渋い顔をしていたのだが、オカンと談合して、いつのまにかヨーロッパになってしまった。
ただ、尖閣諸島問題での反日デモが起きているような国には行くべきではないから、結果的にはそれでよかった。

しかも、この円高である。12月あたりには、1ドルは80円を切って75円くらいになっているだろうし、1ユーロも110円を切っているだろう。
今、海外旅行に行くにはピッタリである。

中国をやめて東欧にした上、この円高。何といいタイミングなのであろうか。

ただ、この円高で恩恵を受けるのは、オカンと嫁など、海外旅行者だけだろう。輸入ばっかりしている日本企業も得をするかも知れないが、結果的に日本の経済が冷え込んでしまうから、大変なことになるに違いない。

円高のせいで、トヨタを始めとする日本の大企業の景気が落ち込むと、その下にゴマンといる会社がモロに影響を受ける。それは、先のリーマンショックでよく分かった。
ピラミッドの頂点に君臨する企業の勢いが弱まると、その下部に位置する下請け、孫請けの会社が大打撃を受け、酷い目に遭う。

通貨安戦争は、どこから見ても日本の負け。先日、民主党政権が日銀を動かして円安阻止の動きを見せたが、結局は焼け石に水で、税金をどぶに落としただけだった。
日本だけで円安阻止の動きなどできないし、アメリカなどの協力も得られない。このままずるずる円高になっていき、大企業がますますコスト削減を進め、下請けに無理な値下げを要求し、下っ端の労働者の賃金が減る。
そして景気の二番底を迎え、ますますダメになる。

こりゃもうダメだ。
嫁さんは、今度の海外旅行が最後の海外旅行になると覚悟しておいた方がいい。
私みたいな低賃金のチンカス労働者は、円高経済につられ、このまま一生貧乏なままに違いない。

 

うちで飼っている柴犬の上の右奥歯に、1年ほど前からピンク色の点が付いていた。特に気にもしていなかったのだが、あるとき、口の中をチェックしていて、それを爪で触ったら、血が出てきた。まるで、歯から血がしみ出しているみたいになって、「何だこれは」と大慌て。

嫁さんが落ち着いて、「歯折れてんじゃない?」と言う。よくよく観察してみると、確かにとがった犬の歯であるが、左の奥歯と若干形が違う。どうやら、破断したような感じで折れているらしい。
それで、ピンク色に見えている点は、歯髄という歯の中に通っている歯茎みたいなもんらしい。

急いでネットで調べたら、よくない話ばかりが出てくる。犬が牛の爪など堅いものを食べて歯が折れることがよくあり、歯髄が出た状態になると、雑菌がそこから入って歯茎が腐ったり、神経が繋がっているので目の周りが腫れたりするらしいのだ。
ネットの情報を見ると、どれもこれも、歯が折れたらすぐに動物病院に連れて行き、全身麻酔した上で抜歯しないとイケナイと書いてあった。

会社の昼休みにそんな情報を調べていて、ますます不安になり、週末に動物病院に連れて行こうと嫁さんと話していたのだが、その週の水曜日あたりに、今度は反対側の上の奥歯が破断した。嫁さん曰く、犬に棒状のガムを与えて、犬がそれを噛んでいたら、バキッという音がしたという。
恐る恐る歯を診たら、折れていたのだという。

上の奥から2番目の奥歯がダブルで折れるというダブルショックに見舞われ、週末に大急ぎで掛かり付けの動物病院に連れて行ったのだが、診断は拍子抜けするものだった。

動物病院の先生曰く、「犬の歯はよく折れるから心配することない」らしい。奥から2番目の歯は、犬のはの中で最も折れやすいものらしいのだが、犬はアホなので、どんな堅いものでも、自分の歯を折ってでも噛んでしまう。そうやって自分の歯を自分で折ってしまう犬が絶えないのだ。人間では考えられない話である。

しかもその先生は、「犬の歯はよく折れるし、それに気付かれずに死んでいく犬もゴマンといます」と言って、「顔が腫れてから抜歯しましょう」という。
私が「ネットではすぐに抜歯しろとか書いてましたけど」と言ってみたが、「細菌が入って、腫れてからでも遅くありません。ただ、腫れてるような感じになったらすぐ連れてきてください」との返答。

確かに、抜歯することより、全身麻酔をさせる方が怖い。動物の手術は、手術そのものよりも全身麻酔のリスクが高い。一度避妊手術を受けていて、麻酔でショック死することはないのだろうが、それでもリスクはつきものだ。
そのリスクを背負って、今後腫れるかどうか分からない抜歯をすることなんかないと先生は言うのだ。

大慌てで動物病院に駆け込んだのに、診察だけ受け、何百円か払って返っただけだった。
犬も特に折れた歯を痛がることもなく、普通に飯を食っている。ただ、歯を折る原因になった、ガムを与えるのだけはやめた。歯を鍛えるためにガムを与えていたのに、それで歯を折っては元も子もない。

今は、おやつに煮干しを与え、ウーウー唸って不機嫌ななか、強引に歯磨きをするだけである。犬は年齢を重ねる度に、口が臭くなる。人間と同じだ。

そういうやって半年。歯が腫れることもなく、何ともない。確かに、先生の言うように、このまま何もなく寿命を迎えるのかも知れない。

ネットにある情報は、歯が折れて重症化した犬の飼い主ばかりが書いたり、動物病院で治療費のために必要もない抜歯手術を受けさせられた人が書いたものなんだろう。
「心配せんでいい」と言われたようなことは、わざわざブログに書いたりしないし、動物病院の医師もそんなことまで書かないから、歯が折れる=治療が絶対必要みたいになってしまっているのだ。

インターネットの書き込みなんぞ、いちいち信用してはイケナイということを、身をもって感じた。

 

半ば諦めの気持ちでいたのだが、実際に直面してみると、やはり腹が立ってしまった。
民主党政権による、朝鮮学校の高校授業料無償化適用の決定である。

朝鮮学校は、分類としては「各種学校」であり、同じく「各種学校」のインターナショナルスクールと同様に、外国語(朝鮮語)で授業が行われるが、所詮は予備校と同じただの教育施設だ。
ただ、今回問題の対象となっている高級学校は、一般的な勉強では日本の高校と同じようなことをしているし、野球やラグビーで県大会への出場をお情けで認めて貰っている実情もあるから、日本の高校と同じだと見なして、授業料の無償化を実施したがるヤツらがいるのだ。

だが、忘れてはならないことがある。
朝鮮学校は、北朝鮮当局の出先機関であり、テロ団体である朝鮮総連の配下にある学校で、もちろん北朝鮮で行われているのと変わりがないような反日教育がなされている。
教室には金日成と金正日の肖像画か掲げられている。音楽室にあるバッハやベートーベンのものとは全く違うものだ。生徒たちに、「偉大なる首領様」を崇拝させるため、教室に飾っているのである。

日本人拉致に荷担した団体の下部組織の、テロリスト養成学校みたいなところの授業料をタダにするため、日本人が納めた税金が使われるのである。
そんなバカな話があるだろうか。日本人の誰が納得するというのだろう。

だが、日本という国は本当におかしな国で、積極的に朝鮮学校無償化を働きかける"日本人"がいる。何が嬉しくて北朝鮮に荷担しているのかは知らんが、本人は、そのような主張をすることによって、自分をお利口さんに見せるし、敬愛する朝鮮人にアピールすることができるのだから、ついつい頑張ってしまうのだろう。

朝鮮学校の無償化除外に猛反対した団体を見れば、どんなもんかが分かる。
政党では、国民新党、社民党、公明党、日本共産党。日教組にアムネスティ。VAWW-NETの騒動が記憶に新しい「戦争と女性への暴力」日本ネットワークに、部落解放同盟などなど。
どれもこれもクソみたいな団体で、一部の特殊な日本人を除いて、嫌われているクソ野郎の集まりが、朝鮮学校無償化の運動を繰り広げているのだ。

それを見るだけで、朝鮮学校の無償化がいかに悪いことかが分かってしまう。
悪いヤツ、悪い団体、悪い国がやろうとしていることは、悪いことなのだ。

現に、北朝鮮は朝鮮学校の無償化について、新聞で北朝鮮への支援だと表明している。悪い国に、国民の血税を上納することは、悪いこと以外の何ものでもない。
しかし、無償化賛成派は、そんなことは意に介さない。無償化の恩恵にあずかるのは、朝鮮学校の生徒とその家族であると主張するのだ。巡りめぐって総連支援、北朝鮮支援になることは、目が見えないのか頭が悪いのか、全く気付かないふりをしている。

そんなに朝鮮学校無償化で金をばらまきたいのなら、朝鮮学校の生徒に直接金を渡せばいい。
1年分の11万8800円を一括で生徒に渡して、好きに使うようにするのだ。生徒らは、買い食いして、ゲームを買ったり、デートの費用に使ったりするだろう。
そっちの方が、朝鮮学校に子供を通わせる親や、朝鮮総連などに金が行き渡るより、100倍マシというもんだ。

 

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