先っちょマンブログ

2011年09月

ずいぶん前にも書いたのだが、製品やらシステムやらで問題が起こった場合、その問題の根本的な原因を探り、その問題が二度と起きないように恒久対策を取るのがもの作りの基本だ。
適当に誤魔化していると、同じ問題を何度も繰り返すようになる。
 

逆に考えると、問題があったとしても、根本原因を知り、対策を取ればいいということである。

だから、原発で問題があったのなら、その原因を探って、対策を取ればいい。
原子力ムラの問題など、間接的な問題もあろうが、福島第一原発の事故の直接的な根本原因は、津波によってポンプを動かすための電源が水没し、電源を喪失したことだ。それによって原子炉を冷やせなくなった。
ならば、電源を失わないよう知恵を絞り、対策を取ればいいのだ。

JR西日本の宝塚線で107人が死んだ脱線衝突事故が起きたあと、JR西日本はしぶしぶながら自分たちの過ちを認め、改善した。
ATSが設置され、過密ダイヤは見直された。
今では、京都駅、高槻駅、大阪駅、三ノ宮駅など、乗降客数が多い駅で2~3分停車するため、ちょっとしたことで1~2分ダイヤが遅れても、停車時間を短くすることでダイヤを元に戻せることになった。
以前までなら、少しでもダイヤが遅れたら間に合わなくなり、運転士は運行速度を上げて時間を取り戻すしかなかった。

107人が死んでも、「JR西日本を取りつぶせ」とか、「JR宝塚線を廃線にしろ」とはならなかった。JRの路線は代わりが利かないからだろうか。阪急やバスもあるので実際はそこまででもないように思えるが、JRは謝罪と運行等の見直しだけで済んだ。

しかし原発の場合は、代わりがあるというものの心許ないものでしかない。にも関わらず、原因だけ探るよう言われ、対策なんかどうでもいいことになっている。原発は全部止めるから、対策なんかしないでいいというわけだ。
一度の失敗でこれまでやってきたこと、これからやるべきことを全部捨てるのである。おかしな話である。被害規模の問題なのだろうか。死人の数で言えば、JR宝塚線の脱線事故の方が多いように思えるのだが。

まあ何にせよ、問題が起きれば改善するのがビジネスであり、人間社会である。
これはよくPDCAサイクルなどと言われる。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)を繰り返すことで、徐々によくなっていくのだ。

重要なのは、前述したように「評価」と「改善」である。これなしには、ものごとがよくなるわけがない。

それを思うと、基礎中の基礎であるPDCAができていない中国の鉄道が、マトモになるとはとても思えないのだ。

7月に中国で何十人か死んだ高速鉄道の脱線衝突事故が起こった。信号システムがおかしくなっているとき、手動や目視で電車を走らせ、停止していた電車に追突したという事故だ。
この事故で、中国は原因解析すらマトモに行わず、結局何人死んだか未だによく分からない。列車事故で行方不明者がいるとは、尋常ではなかろう。

原因解析という「評価」をしないから、当然「改善」なんかできるわけがない。
改善策は、せいぜい「気を付ける」くらいのもんだろう。

もの作りで問題が起こり、「ヒューマンエラーだったので次から気を付けます」というアホな対応を取ったとき、必ず同じ問題が起こる。人間がやることなんて信用できないのだ。絶対に問題が起きる。

問題が起きると思っていたら、やっぱり中国で次の列車事故が起こった。今度は死者こそ出なかったものの、信号システムが故障中に、地下鉄を昔ながらの人間が確認する方法で運行させたら、追突事故を起こしたというものだ。

中国は、全く同じ事故を、このたった2か月で二度も起こしたのだ。
完全に終わっている。

「二度あることは三度ある」とはよく言ったものだ。
今度の事故でもちゃんと原因の解析が行われず、ロクな改善策も取られないだろう。だから、また列車の追突事故が起こるに違いない。

だから、中国では電車なんぞに乗らない方がいいだろう。
というよりも、そもそも、用もないのに観光なんぞで中国に行かない方がいいと思われる。

 

何年か前、横浜市にあるドイツ企業に行ったとき、その会社の自社ビルのエントランスを抜けたところにでかでかと写真パネルが掲示してあった。
ドイツの大統領が表敬訪問したときの写真だった。

そのドイツ企業に勤める社員が「この前、ドイツの大統領が来たんですよ」と言っていたのだが、ドイツの大統領なんて誰か知らんし、そもそもいたことも知らなかった。ドイツは共和国だが議院内閣制であり、行政で一番エライのは首相だろう。
「コール首相」、「シュレーダー首相」、「メルケル首相」なんかはよく耳にするが、「ケーラー大統領」なんて聞いたことがない。
実際、ドイツの大統領は行政の長でもなんでもなく、儀礼的、お飾り的存在であるらしい。

ドイツのほか、議院内閣制の国にいる大統領は、皆が象徴的な存在の大統領で、イタリアやイスラエルなどもそうらしい。
首相がいて、大統領がいる国は、首相の方がエライのだ。

だが、フランスやロシアは、大統領と首相がそれぞれそれなりに権力を持っていて、大統領には首相よりやや強い権限がある。
だから、フランスやロシアでは、大統領の方がエライということになる。エライというか、強いというべきか。

ただまあ何にせよ、大統領がいようが首相がいようが、民主国家なら大統領制でも議員内閣制でもいいと思うのだが、ロシアはそれに当てはまらないように思える。
この国は元々共産主義の親玉国家であり、偽りの民主国家だ。だから、プーチンみたいな野郎がずっと権力を保持できるのだろう。

プーチンはロシアの大統領を2期務めたあと、自分の子分であるメドベージェフを大統領にして、自分はひとつ下の首相になった。
その間、メドベージェフは次の大統領から任期を4年から6年にするよう法改正を行った。ロシアの大統領は3期連続ではできないが、1期飛ばせばまた大統領になれる。メドベージェフの任期切れのあと、プーチンが大統領に返り咲き、メドベージェフが首相の座に退く。プーチンは、今度は2期12年大統領でいるつもりだ。
これを茶番という。

ゴルバチョフは、次またプーチンが大統領になれば、ロシアにとって次の6年が「失われた6年になる」と主張していた。実際は「失われた12年」になるだろう。

プーチンが当選しなかったらよさそうなもんだが、対抗の候補者が出る見込みはなく、次の大統領選はプーチンの信任投票になると予想されている。
なんせロシアは、石油成金の大富豪が政権批判をしただけで、脱税やら何やら降って湧いたような犯罪で逮捕され、何年も牢屋にぶち込まれる国だ。ロシアに不利なことを他国で吹聴する人間は、スパイに殺されたりもする。
恐ろしくて、誰もプーチンに逆らえないから、次の大統領の候補者なんて出るわけがない。だから、プーチンは当選確実だ。

プーチンは、ホモビデオの役者のように、裸で狩りをして、トラを退治したとかアピールするハゲマッチョだ。やりたいことは何でもやるジャイアンタイプである。
石油や天然ガスの開発プロジェクトである「サハリン2」では、日本企業に多額の投資をさせておきながら、環境問題があったとか何とか言って難癖を付け、外国企業の取り分を強引に減らしたことがあった。
難癖付けて何でもやる姿は、中国の国家主席と同じである。

日本は、中国、韓国、北朝鮮に加え、ロシアというクソみたいな国に四方を塞がれている。
先が思いやられるというものだ。

 

民主党政府が、自民党の佐藤勉衆院議員の「JR総連とJR東労組に革マル派の活動家が相当浸透しているという見解(政府答弁書)は変わらないか」という質問主意書に対し、「見解は変わりはない」という回答を用意したんだそうな。

JR総連やJR東労組には、極左集団のテロリストが多く匿われていることを政府が認めざるを得ないというわけだ。まあ、当然だろう。JR関連の労組には、テロリストがうじゃうじゃいるのだ。

そこまではいいのだが、そのテロリストやテロリスト支援団体を取り締まるはずの国家公安委員長に、山岡賢次というクサレ議員が就いているのがますます理解できなくなる。
山岡は、JR総連やJR東労組からも資金提供やパーティ券の購入をして貰っていた。
カネと労組7万票の見返りとして、JR総連とJR東労組に家宅捜索を行った警視庁に圧力をかけるなどした過去があり、山岡は正真正銘のクソ野郎であることは間違いない。

そんな山岡は、JR総連などとの関係をマスコミから問われ、「ご縁がある」と返した。ただ、自分自身ではなく、選挙の際にほかの民主党候補を通しての縁があったとの意味合いだった。
だが実際は、テロリストどもの手先として奔走した"ご縁"である。

島田紳助や競馬の調教師がヤクザとの"ご縁"でクビになり、地位や名誉を失った。
ところが、政治家はテロリストと"ご縁"があっても、何のお咎めもない。

4年前、当時の鳩山邦夫法相が、「友人の友人がアルカイダ」とか嬉しそうに語って顰蹙を買ったことがあった。
前の首相の菅だって、日本人拉致実行犯の息子が重要ポストに就き、日本に革命を起こそうとしている闘士が集まっている市民団体に何千万円もカネを上げるなど、テロリストどもに"ご縁"があった。

それを思うと、テロリストと縁があることは、政治家としての誇りなのかも知れない。

 

産経新聞には、ワシントン支局に赴任している記者4人が持ち回りで担当している外信コラム「ポトマック通信」がたまに掲載される。
その記者の中で、もっとも有名なのがいろんなオピニオン誌に寄稿している古森義久記者だろう。

その古森記者は、外信コラムで柔道の話ばかり書いている。
今年の5月以降に書かれた5本のうち、4本が柔道の話だった。

【柔道】
士官学校で柔道交流 (9/27)
井上コーチのおかげ (7/25)
柔道と外交官 (6/16)
宮崎八段の誕生日 (5/11)

【非柔道】
邦人留学生激減の理由 (5/24)

それよりもっと前にも、アメリカの柔道教室で子供に柔道を教えたとか、本当に柔道の話ばかりしているように思える。

コラムなので何を書いてもいいのだろうけど、正直なところ、古森記者は柔道の話しか「ポトマック通信」で書いていないような気がする。
産経新聞の読者の多くがそれほど柔道に興味があるとは思えないので、できればもうちょっと違う話も書けばいいのにと、「ポトマック通信」を読む度に都度に思う。

 

今日、「また大阪か」と言われるような事件があった。

大阪市生野区の職業不詳・森岡泰臣(20)なる男が、大阪市天王寺区にあるバス操車場で、市バス職員の男性(48)を出刃包丁で刺し殺すという事件が起きた。

森岡が市バスの事務所へ出向いたのは、22日(木)に自転車に乗っているとき、市バスにクラクションを鳴らされ、その市バスを蹴ろうとして追いかけたら、自分からバスやほかのタクシーに接触したことへ因縁を付けるためである。
森岡は操車場に出向いて数分後に、「なめてんのか」と大声を出して騒ぎ出し、職員の腹に出刃包丁を突き立てた。

めちゃくちゃ因縁を付ける森岡がどう考えても普通ではないから、職員は適当にあしらった。
大阪には本当に変なヤツが多いから正解である。

すると森岡は逆上し、「半殺しにしてやろう」という理由で男性職員を持参した出刃包丁で刺したのである。
相手が自分に屈服しない場合、最初から刺してやろうというつもりだったのだろう。

まさに「キチガイに刃物」といった事件で、被害者の男性が気の毒で仕方がない。

この事件について、いかにもキチガイ然として殺人未遂を犯した森岡に対し、生野区出身だからという理由で、ネット上では在日判定されている。
日本最大のコリアンタウンがある生野区は、住民の半分が在日韓国人または朝鮮人なので、2分の1の確率で当たっているわけだが、実際はどうだか分からないのに、生野区在住というだけで在日扱いである。

もしかすると生粋の日本人かも知れないし、帰化していれば日本人ということになる。
それでも、「こんな凶暴なことをするヤツで、生野区に住んでいるヤツは在日に違いない」ということになってしまう。

生野区がそれだけ香ばしい街だということだが、そんなことで勝手に在日だ何だと決めつけられても困るだろう。
例えば、トミーズ雅は、生野区出身ということ、エラが張った顔立ち、韓国好きということから、ネット上では勝手に在日韓国人にされてしまっている。

トミーズ雅は、韓国好きではあるが、韓国を小バカにしたような発言もちらほら見られ、「ごきげん!ブランニュ」という関西ローカルの番組で、「ヒュンダイの車を買う人なんか、生野区の人くらいちゃう?」と言っていた。
売れないヒュンダイの車なんか、生野区に住む在日くらいしか買わないという意味だ。
彼が韓国人だとしたら、こんなことを言うだろうか。

また、彼は出自が生野区出身であるが、両親は元から生野区に住んでいた人間ではない。
父親は兵庫県北部の田舎出身で、母親は大阪市内の菓子問屋を営む金持ちの家に生まれたお嬢さんである。そのふたりが駆け落ちして結婚し、生活費が安くつく生野区に住んで、生まれたのが雅である。

それより何より、自身の在日疑惑について、昨年末放送の関西ローカルの「せやねん」で、自分は「よく言われるのだが、在日韓国人ではない」とさらっと否定していた。
本人がそこまでしてウソを言うだろうか。

これだけの"証拠"があるにも関わらず、ネット上ではトミーズ雅は在日ということになっている。
多分、彼が戸籍についての公文書でも公開しない限り、その騒ぎは収まらないのだろう。

何年か前、長崎市長を射殺したヤクザの親分の在日疑惑が浮上し、あることないこと言って、強引に在日の犯罪者に仕立て上げようとしたブログがたくさんあった。
だが実際は、そんな話はなく、在日派が出した「テレビで本名の韓国名が放送された」などという"証拠"は全部ウソだった。

在日韓国人・朝鮮人にロクでもないヤツが多いことは確かだが、凶悪犯を全て在日だというのはメチャクチャだし、生野区出身の人間を見たら在日だというセンサーも、いい加減取り外した方がいい。

 

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