先っちょマンブログ

2011年12月

都会にはあまりないのだが、田舎にはコイン精米所がたくさんある。
田舎は農家から玄米の自主流通米を直接購入することが多い。それを精米するために、コイン精米所があちこちにあるのだ。
精米料金は10kgで100円である。

我が家も自分で精米をしに行くクチで、正月にダラダラするために、年末のうちに精米しておくことにした。
途中の道が混んでいたり、精米の先客がいるとイヤなのでコイン精米所には夜中にしか行かないのだが、行ったら先客がいた。

しかもこれから精米しようかという段階で、しかも30kgも精米するつもりらしい。車から降ろした米の袋のつまり具合で分かった。
精米時間は10kgで2分だから、少なくとも6分は待たなければならない。

イライラしながら、先客が精米する様子を自分の車から見ていた。
そしてすぐに異変に気付いた。先に30kgの米を投入してから、100円玉を2枚しか入れていない。どう考えても30kgにしか見えず、20kgだったとは思えなかった。

その先客は、40くらいの茶髪のロン毛のオッサンで、レース仕様に改造したアホみたいな軽自動車で乗り付けていたのだが、車の中を探り、近くの100円ジュースの自販機で何か買おうとしている。
勘のいい人はお気づきだと思うが、細かい金がなかったのである。普通は、金を入れてから米を投入するもんだが、先に米を入れたから後戻りできない。だから、100円玉を用意するしかないのだ。

しかし、運の悪いことに、2台あった100円ジュースの自販機はどちらも釣り銭切れという恐ろしい事態になっていた。
100円が用意できないわけで、絶対に私の方に救いを求めに来ると思ったら、やっぱり来た。

男は車の窓ガラスをノックし、「細かいお金に崩せないですかね?」と訊く。普通は「千円札を100円玉に崩せますか?」と訊くべきだったが、横目で見ていて事情は分かっていたので、「千円ですよね?持ってないから無理です」と即答した。
「千円じゃなくて、50円と10円とかで100円用意できないんですか?」ともこちらからわざわざ訊いてやったのだが、男には持ち合わせがないみたいだった。

すると男は焦りだし、「ちょっと近くの店に行ってきます」と言い残してどこかに走り去ってしまった。

これで、待ち時間は精米時間の6分プラス、男が100円玉を用意する時間になってしまった。
結局、男はすぐに戻ってきたが、何だかんだで10分以上待たされることになった。

はっきり言うが、この男は能なしのボンクラ、最低のアホである。
私はこういう、段取りが悪くて要領も悪いヤツが死ぬほど嫌いだ。コイン精米は、100円玉もしくは500円玉を使う必要があって、精米に行く前に前もって用意しておくもんだ。
いざ精米をする段階になっても、金を確かめ、先に金を入れてから、米を入れる。これはコイン精米所の説明書きにも書いてある。
米を先に入れてから金を探し出すなど、言語道断である。

こういうアホみたいなヤツは、世間にたくさんいる。
スーパーのレジや、切符の券売機で、金を払う段階になってから、カバンからのそのそと財布を出すオバハン。脳みそ足りてのか。
何度も同じ失敗を繰り返すバカもいる。犬ですら、失敗を記憶して憶えるというのに、お前は畜生以下なのか。

要領が悪いヤツがいると、周りが迷惑する。それが腹が立つのである。
なんでバカのせいで無駄に時間を使わねばならないのか。

それを思うと、政治家を見ていても腹が立つことが多い。
政治家内での数合わせとか根回しは得意らしいが、それ以外はまるでダメ。ああでもないこうでもないとダラダラと形ばかりの議論をして、やると言ったりやらないと言ったり、じれったいたらありゃしない。

消費税は上げません。上げます。
普天間基地は辺野古に移しません。移します。
八ッ場ダムはこれ以上作りません。作ります。

アホか。時間の無駄じゃ。やるならやる、やらないならやらない。さっさと決めて、どっちかをさっさとやれ。
金のロスはもったいないが、時間のロスも相当もったいない。
時間はタダではないのだ。

 

朝日新聞の社説の内容がメチャクチャなのは昔からだが、書き方もかなり変わっている。
よく出てくるのが「私たちは~と提言してきた」という書き方である。朝日新聞の社説には「私たち」という主語がよく出てくる。

「私たち」が何を指しているのかがいつも分からないのだが、複数形で書かれていることを見ると、社説子個人のことではなく、社説子を代表する朝日新聞社員のことであるらしい。
しかし、読み方によっては日本国民全体を指しているかのようにも読め、誰が言っているのかを意図的にぼやかしている感がある。

ただ、それはまだマシな方で、今日の社説はかなりぶっ飛んでいた。

【朝日新聞】 社会保障と税―オトナはわかってる? (12/28)

「いま、政治をやっているオトナたちは、消費税率を上げるかどうかで、大騒ぎなんだって」と始まる文章は、舐めてんのかと思わせる内容だが、社説の最後にこれから生まれてくる"将来世代"たる赤ちゃん目線で書いたとある。
赤ちゃん目線で書く意味が分からない。奇をてらいすぎで、普通に書けと言いたい。

しかしながら、書かれてある主張自体には特に異論はなかった。
マトモな日本人なら薄々感じているわけだが、今後どんどん落ちていく日本での生活レベルを維持するには、消費税を上げるしかない。
税金が上がるのはイヤだが、将来の不安解消に少しでも役に立つのであれば、それもやむなしという感じだ。

野田首相は「不退転の決意」とやらで消費税アップを推し進めるはずだったが、ここへ来ての支持率急落で先行きが怪しくなった。
その上、消費税アップに反対する民主党議員が離党するなどあったため、ますます消費税アップができるのか分からなくなった。

自民党も解散総選挙で是非を問えと言っているが、自分たちが政権を取ったら消費税はどうするつもりなのだろうか。

日本経済が踊り場から脱却できないまま、民主党案のように2013年に8%、2015年に10%にして、日本経済がどうなるかが分からないが、ここはもう覚悟するしかないのだろう。
車ならまだしも、一戸建てやマンションを買おうと思っている人は、早めに探しておいた方がいいに違いない。
負担増で、生活がますます苦しくなるが、今の政府には公務員の給料も減らせないくらい能力がないから、ほかは期待しない方がいい。

消費税増税に併せて、食品などの必需品は低税率にしておくべきだという意見もあるが、そんな面倒なことはいらないだろう。
単純な方がトータルで考えるとメリットがある。

26日(月)に放送されたフジテレビ系列の「世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?」のフィンランド編で、コンビニで水と歯磨き粉を買ったら、水が消費税率13%、歯磨き粉が23%だった。
北欧では食料品は消費税率が低く、イギリスなどでは非課税だ。
これが日本でも行われた場合、ちゃんとできるのかが心配だ。

私が子供の頃、カバヤ食品の「ビッグワンガム」を親にねだってスーパーで買って貰ったことがある。当時「デラックスビッグワンガム」というのは150円で高価だったが、おまけのプラモが欲しかったから、男の子は買って貰うのだ。
「ビッグワンガム」はプラモがおまけということになっているが、実質的にはプラモがメインで、ガムがおまけである。食品扱いでスーパーで小売りするために、プラモ付きガムになっているだけだ。

プラモ付きガムの「ビッグワンガム」が食料品にジャンル分けされるのであれば、「テレビ付きガム」とか「車付きガム」が発売されて、テレビや車を買うより消費税率が低くなるということはないのだろうか。
そうなったら、もうメチャクチャになりそうな気がする。他国では、一体どのようになっているのだろうか。

日本の「不当景品類および不当表示防止法」(では、1000円以下の品物の景品は200円まで、1000円以上の品物の景品は価格の2割までと決まっているらしい。
すると、150円のビッグワンガムは、おまけがプラモだろうが何だろうが、絶対に200円以下の景品になるから問題ない。
10万円のテレビ付きガムは、おまけのテレビが9万9900円で、ガム本体が100円だったらNGになるわけだが、「ガムが9万円の超高級品で、テレビが1万円」と言い張られたらどうなるのだろう。一般的な市場価格で判断されるらしいが、抜け道なんか幾らでもありそうだ。

そんなごちゃごちゃで揉めるとある意味面白いが、面倒なことになるに決まっている。だから、消費税率は一律であるべきだ。

消費税のことを考えると、心配は尽きない。

 

今日発売の週刊新潮に吉本隆明のインタビュー記事が掲載されていた。

吉本隆明はバリバリ左翼の言論人であるが、原発イデオロギーに関しては昔から推進派だった。そのことについて、SAPIO誌で「脱原発論」をテーマにしたゴーマニズム宣言を連載している小林よしのりにも揶揄されていた。

朝日新聞や、私が札幌で見た従軍慰安婦デモに参加していたサヨク連中のように、左派は技術革新を嫌い、反原発で凝り固まっているのかと思ったが、吉本隆明は昔から違っていた。
吉本隆明は東京工業大学出身で、理系人間である。同じ東工大出身の菅直人が反原発であったのとは大きく違っている。

インタビュー記事で、吉本隆明は原発を止めるのではなく、新たな防護対策を講じるべきだと主張していた。
私が数か月前にこのブログで、原発に問題があったのなら、その問題の根本を探り、対策を取ればいいと主張してきたことと同じである。

システムに問題があれば、根本的な問題を探り、対策を練って、改善すればいい。社会人になってよく耳にするPDCAサイクルである。
問題があった、じゃあやめましょうでは、バカみたいである。

「原発対策を考えている間に次の事故が起きたら取り返しが付かない」などとよく言われるが、そんなもんは当たり前の話で、そこらへんのほんの僅かなリスクは承知の上で、対策を急ぐべきなのである。

反・反原発を掲げる週刊新潮に担ぎ上げられた吉本隆明に比べ、突如として反原発になった小林よしのりの主張は、どうも釈然としないことが多い。

小林よしのりは、「国土を破壊する原発を推進することは保守ではない」と主張し、「脱原発は国土を守るための感情論である」などと開き直っていた。原発は改善とかそんなレベルを通り越すほどの危険なモノだから、それを推進するのは非国民だというわけである。

まあ、それは正しいかも知れないが、小林よしのりは昔から、アメリカ依存の国防から脱却するために、核武装しろなどと言っていた。
原爆を作るには、核実験は絶対に必要なわけだが、小林よしのりの脱原発論でいうと、核実験ももちろんできなくなる。「核実験場だけ貸してくれ」とお願いして、ウンという国なんかないから、脱原発は日本の完全非核化になるわけだが、そこらへんどう思っているのか語られることはない。

また、小林よしのりの脱原発論の根拠に、「電力は足りている」というのもある。
今年の夏を節電で乗り切ったこと、マンガを書くためのオフィスのエアコンを最新型に変えたら4割も電気代が下がったことがその理由である。

小林よしのりは企業に勤めたことがないから想像もできないのだろうが、日本の製造業が今夏の節電でどれだけ苦しんだか全く分かっていない。
エアコンを新調したら4割の節電になるというのも、オフィスビルのエアコンが何たるか、それを変えるのにどれだけの設備投資が必要か全く考えていないお気楽な発想でしかない。

小林よしのりを始めとする反原発論者は、よく原子力ムラの話を出して、電力会社の陰謀で原発が進められているという話もよくあるが、だったら日本以外の国で原発を推進している国がある理由を教えて貰いたい。その国にも原子力ムラやら既得権益なんぞが日本と同じようにあるのだろうか。

将来的に原発の数を減らしていく方向性には別に異論はないが、めちゃくちゃな原発再運転の禁止や、国民に不自由しかかけない節電には反対だ。とりあえず原発を動かして、電力を確保しつつ、LNGの火力発電を建設していくなどすればいいのに何故それができないのか。
「電力は足りているから原発を止めろ」でいいのか。

将来的に火力発電を増やすにも問題があって、今のままではCO2の排出権買い取りが年間1兆円になってしまう。そんなアホみたいな金を海外に払っている場合ではない。
そこらへんも見直す必要がある。

今やるべきことは、これまでやってきたことを全て否定し、窮余の策で原発を全部停止させることではない。
今後どうやっていくか、ムリのない形で実現できることを考えるべきであろう。

 

ここ数年でジュースみたいなアルコール飲料がどっと増え、それに伴って子供が間違ってそれを飲んでしまうことが多発しているらしい。

産経新聞の記事によると、2年前に「自分の娘が缶チューハイを飲んでしまった」との情報が国民生活センターに寄せられた。同じメーカのジュースと外観が似ていたため、親が酒と気付かなかったらしい。
それを受け、消費者団体がジュースの売り場と酒の売り場を明確に分けろと国に要望を出したらしい。

普通のスーパーでは、ジュースやお茶の売り場と酒の売り場は離れていると思うし、紛らわしいとはいえ、ジュースと酒の区別が付かない親がアホだと思うのだが、最近は何でも人のせいにする。だから、店の責任になってしまう。

あれほど注意されておきながら、凍らせたこんにゃくゼリーを子供に食わせて窒息死させるバカ親、バカジジイがいるのだから、仕方がないことか。
一部のバカのために、一部の注意散漫なヤツのために、ほかがいろいろ規制されるのが日本である。

私は普段酒を飲まないので、酒のことには疎いのだが、いろんなタイプのチューハイやリキュール類が売られているのはいいことだと思う。ジュースみたいな酒は女が好むし、たまに飲んでもおいしい。
しかも、ジュースと同じ100円程度で売られているし、メーカがいろいろ頑張っていると思う。

逆に、ノンアルコールのアルコールテイスト飲料というのも増えてきた。最初はビール風味だけだったが、チューハイ風味も出てきた。
私が最近すごいと思ったのが、サントリーから出ている「まるで梅酒なノンアルコール」というヤツだ。これは酒というべきなのか、ジュースというべきなのか分からないが、本当に「まるで梅酒」なのである。
嫁さんが前のクリスマスのときにソーダ割りにして飲んでいたのを貰ったのだが、梅酒のソーダ割りとしか思えなかった。

まあ、酒にウルサイ人なら不満かも知れないが、ビールと発泡酒の区別も付かないバカ舌の私なら、もうノンアルコール飲料だけでいいような気がしてきた。
メーカがノンアルコール飲料の開発に奮闘しているから、そのうちノンアルコール清酒とか出てきそうだ。普通は水だと思うが、日本酒みたいな水である。
新しいノンアルコール飲料に期待したい。

 

今日の産経新聞オピニオン面に掲載された「from Editor」はよかった。朝鮮式の名前の付け方について書かれたもので、全く知らないことだった。目から鱗が落ちるような内容だった。

【MSN産経ニュース】 異常な名前のつけ方 (12/26)

それによると、韓国や北朝鮮では、子供の名前に親の名前を一文字当てるなんてことは絶対にしないらしい。
だから、金日成の息子が正日、金正日の息子が正男、正哲、正恩となっているのは、かなり異常なことなんだそうな。

日本の場合、武士の名前の付け方に見られるように、親の名前を一文字貰って子供に名前を付けるというのは割と普通だ。
ただ、最近は漢字二文字の名前で、ある漢字と別の漢字を組み合わせたような名前があまりなく、一体化したような名前ばかりだ。明治安田生命の名前ランキングでいうと、「大翔」とか「陽菜」とかいう名前である。

昔ながらの名前が減って、芸名みたいな名前が増えることが悪いとは言わないが、当て字甚だしい名前を付けた親は、子供のことを考えて付けたのだろうかと思わずにはいられない。

明治安田生命の名前ランキングに、番外編として「個性的な名前」としてヘンな名前が幾つか掲載されていた。

「心星」と書いて「ミショウ」、「瑛崇」と書いて「エイス」。読みの方が日本名離れしていて、何を思って付けたのか謎である。
「允彪」と書いて「マサト」もあるが、こんな名前を付けられたら、電話などで自分の名前を伝えるとき、どのように伝えるのか、他人事ながら心配してしまう。「允」は音読みで「イン」であるが、「インを変換して貰って、片仮名のムの下に漢字の兄の下の部分が付いたヤツにしてください」などという説明をいちいちしなければならない。本当に大丈夫か。

ほかにも、「琉絆空」と書いて「ルキア」、「亜莉穂」と書いて「アリス」といった、外人みたいな名前が多いが、それも大丈夫か。
例えば、新入社員の名前で、ルキアとかアリスみたいな名前のヤツが配属されることになったら、どんな美少年、美少女が来るのかと想像してしまうが、ゴリラみたいな男や、岩みたいな顔をした女だったらガッカリするし、恐らく陰で「名前負けしとんな」と言われるに違いない。

男の場合はまだいいが、ハードルが高くなる名前でブサイクな女は悲惨である。
訳の分からん名前を付ける親は、将来のリスクマネジメントがなっとらんし、子供のことをまさに親身になって考えているとは思えない。

ほかにも、星とか星のような天体の漢字をあしらった名前が近年特に増えているらしい。「叶星」(トキ)、「希星」(スバル)、「空星」(ソラ)、「月夏」(ユカ)、「沙星」(サラ)、「星愛」(セイラ)、「愛月」(アイル)。
マジか。

以前、呉智英がコラムで、にくづきに星という「腥」という漢字をあしらった名前を付けた親を「バカだ」と書いていた。
腥は月と星が一緒になった漢字であるが、訓読みは「なまぐさい」である。およそ名前に相応しいとは思えないのだが、見た目でそんな漢字を使ってしまうバカ親もいるのだ。

変わった名前にしたいのなら、暴走族の当て字より読めないメチャクチャな漢字を当てるのではなく、平仮名や片仮名で書けやと思うのだが、人名に使う漢字はどんな読み方をしてもいいらしいから、こんなことになる。

これまでになかった名前が子供に付けられるようになったのは、ここ20年くらいのことだろう。
そろそろ、会社にはゆとり世代で、すんげー名前の新入社員が入っているに違いないし、客先で見たことないような名前が書かれた名刺をもらうことも増えるだろう。
どんな名前のヤツが出てくるか、ある意味楽しみである。
 

 

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