先っちょマンブログ

2012年01月

イランの核開発について、アメリカがイラン包囲網を狭めている。
経済制裁を強化し、イランの銀行との取引を禁じたり、EUや日本に働きかけて、石油の禁輸措置を取らさせた。

イランはイランで、ホルムズ海峡を封鎖するとか言い出したりしていて、アメリカとイランの間がピリピリしている。
アメリカがじりじりとイランを追い詰める様子は、日本を追い詰めることになったABCD包囲網を彷彿させる。
アメリカは、こうやってイランを苛めて、暴発するのを狙ってんじゃないかと疑ってしまう。

今日の産経新聞の正論に書かれていたが、このイランへの制裁がどれほど効力があるかは分からない。アメリカのポチたる日本は、アメリカの言うがまま、右に倣えでイラン産石油の禁輸措置を取ったが、中国や韓国は知らんふりである。
特に韓国なんかは、国防の観点からアメリカとの結びつきが強いというのに、ちょっと考えるとか言って、制裁に参加しない。

アメリカとEUと日本だけ経済制裁をしたところで、どんな意味があるのか。日本はアメリカの顔色を伺い、参加することに意味があると言わんばかりの対応だが、情けないことこの上ない。

イラン関連でいえば、アメリカに言われて、日本が多額の投資をしてきたアザデガン油田の事実的な放棄を求められ、それに従った過去がある。
イランのことでいえば、日本はアメリカの言いなりである。イランのことでなくてもそうか。

そもそも、核のうまみを考えれば、イランが核開発をやめるわけがない。
北朝鮮の前例を見れば、核さえあれば、いろんな国からいろんなものを巻き上げることができるし、イランのような二流国でも、アメリカなどの超大国と互角に渡り合え、交渉することができる。
そんな核を、ちょっとした経済制裁くらいで諦めるわけがない。

日本にしてみれば、経済制裁に付き合って被る損害よりも、アメリカに忠誠心を見せた方がうまみが大きいと政権が判断したのかも知れないが、本当に損得勘定でそれで正しいのか。
韓国がイランへの経済制裁参加に踏ん切れないのは、損得勘定を考えてのことだろう。

その点でいえば、韓国の外交の方が日本のそれに比べて、ずいぶんマトモで、ずいぶんと現実的だと思う。
日本政府はアメリカの傀儡ではないのだから、言うべきことはちゃんと言い、計算すべきことはちゃんと計算すべきだ。

 

少し前から小学校でインフルエンザが流行しているようで、子持ちの家庭は大抵がインフルエンザに罹る。

私が勤める会社の私が所属するチームは、ソフト屋がたった4人しかおらず、うちひとりは新人なので使い物にならない。そんな状況なのに、ひとりの先輩がインフルエンザで休み中だ。
先週の木曜日、子供がインフルエンザになって、嫁さんと共働きだから自分が休むといって休んだ。次の金曜日、嫁さんもインフルエンザになったといってまた休んだ。

「このままだったら、週明けに本人がインフルエンザになるんちゃうか」と職場で話していたら、本当にそのとおりになって、昨日の月曜日に本人がインフルエンザでダウンした。少なくとも3日は出社できない。長ければ今週1週間来ない可能性もある。

しかもそんなときに限って、仕事の締め切りやらトラブルやらが立て込んでいて、マジで死ぬほど忙しい。インフル先輩が来ない尻ぬぐいを全部私がやっていて、仕事量が2倍になった。本当に気が狂いそうだ。
悪いときに悪いことは重なるもんである。

私は、インフルエンザというものに罹ったという記憶がない。流行遅れの人間だから、そういうものには縁がないのだ。
しかも、風邪をひくこともずいぶんと少なくなった。

扁桃腺肥大なので、扁桃腺が腫れて高熱が出ることが年に1~2回あったのだが、社会人になってからめっきり減った。
恐らくだが、社会人になったときと同時に花粉症になり、鼻うがいをする習慣が付いたからだと思う。

花粉症になった初年度、あまりにも鼻がむずむずするので、ずっと昔に大桃美代子が「テレビのツボ」という番組で「鼻うがいをすると気持ちいい」と言っていたのを思い出し、やるようになった。
何度Cくらいか分からないが、熱すぎず、冷たすぎずのぬるま湯に、適当な量の塩をひとつまみ入れて溶かし、それを鼻からすすって口から出す。
それだけ。

これがすごく気持ちいいから、花粉症の季節が終わっても、毎朝やるようになって10年。
鼻腔の粘膜が強くなったのか何なのか、風邪を引く回数が減ったことは確かだ。
おかげで、病気にならないと有給休暇が取れないような会社だから、未消化の有給休暇ばかりが増えていく。

鼻うがいは、花粉症に悩む人以外に、風邪をなるべく引きたくないという人にもオススメだ。
手洗いと普通のうがいをやりつつ、1日1回鼻うがいもやれば完璧だと思う。

 

この時期風邪をひけない受験生や、重要なときに風邪で休んでいられない社会人は、とりあえず鼻うがいをやっておいて損はないと思う。

 

マグニチュード7以上の首都圏直下型地震が来る確率について、東大地震研究所が「4年以内に70%」と算出して公表したことによって、何だかバタバタと騒々しい。

「4年以内に100%の確率で発生する」のであれば騒ぎが起こるのも分かるが、「4年以内に70%」とは、何とも微妙な数字である。
もし起こらなくても、残りの30%だったわけであり、起こったら起こったで70%の方が当たっているわけで、当たる確率の意味合いとしては、「降水確率70%」と大して変わらない。
当たっても、当たらなくても、どっちでも正解に取れる。

そもそも、地震予知がどの程度当たるのかも不明である。
福島第一原発を酷い目に遭わせたあれほどの大津波を起こす大地震は、発生確率が0%とされていた。10%や20%ではなく、0%である。にも関わらず起こった。

ただ、地震に関しては、いつ何時起こるか分からないのだから、常に非常事態に備えておくべきだろう。

我が家では、元々、水や懐中電灯などは用意してあったし、電池もそこそこ備蓄していた。
震災後に、水のケースを2ケースほど増やし、カセットコンロとガスボンベを買って物置に入れておいた。また、車のシガライターからUSBの電源(5VDC)が取れるアダプタを買って、auの携帯電話用のUSB充電ケーブルも買った。
単三電池でケータイを充電できるヤツもあるが、電池がすぐなくなってしまうらしい。車のバッテリーだったら、幾らでも充電できるだろう。

我が家の備えはそれだけだ。
本来ならば食料も必要なのかも知れないが、家の中にカップ麺が幾らかあるだけだろう。
東日本大震災ほどの大災害でも、腹は減っても、飢え死にする人はいなかったから、水さえあればなんとかなる。

問題は、勤め先で被災した場合だ。
勤め先から自宅まで、直線距離で50キロ以上あると思われる。とてもじゃないが、歩いて帰れない。
ただ、一応、歩く用意をしておくため、新しい靴下とスニーカーだけは置いておくようにした。
普段持ち歩いているビジネスバッグは、3ウェイタイプでリュックのように背負えるので、それも問題ない。
死ぬ気になれば、スニーカーで滋賀まで数十キロの道のりを歩いて帰れるだろう。途中途中、ガレキやら何やら転がっていて大変かも知れないが。

震災を契機に、これまで疎かだった防災のための準備を僅かながら補強できた。嫁さんともいろいろ前もって決めごとをしておいたので、多分大丈夫だろう。
問題は、国がどうにかなった場合である。

私の家を始めとして、普通の家の防災は、国からの支援を計算してのものだろう。最長で1週間ガマンできりゃ何とかなると想定していても、国の中枢がメチャクチャになって、まともな救援活動が行われず、援助物資が来なかったら、そのときは生死をかけたサバイバルが必要だ。

我が家には精米していない米が数十キロあるので、家が全壊しない限り、それを食えばなんとかなりそうだ。電気温水器に200リットルの水も入っている。
しかし、軽量鉄骨の家が全壊するくらいの大地震で、電気温水器もぶっ壊れたら、もう食うもんがない。物置に入っている水だけ。
その状態で国からの救助がなかったら、近所中でドエライ騒ぎになるかも知れない。

西村京太郎の短編で、「我ら地獄を見たり」という作品がある。珍しく鉄道とは無関係の話で、大地震で陸の孤島となった団地で、食料を巡って人々が殺し合うという内容である。
それと同じことが、実際に起こらないとも限らない。

だから、国には地震に万全の備えを取って貰い、指揮系統が乱れることだけは避けて貰いたい。
そうでもない限り、一般家庭で1か月とか2か月分の食料備蓄をしたり、トイレの用意をするのは不可能だ。

ビンボーな国民には、地震に対する物質的な備えなんか僅かにしかできない。ここはお国に頼るしかないから、頼られる方の国は、完璧と言えるほどの備えをお願いしたい。
 

 

フジテレビ系の「ザ・ベストハウス123」という番組は、始まった当初はなかなか興味深いもののベスト3を挙げる番組だった。「日本が誇るすごいネジ」ベスト3とかをやっていて、知的好奇心をくすぐられる内容だった。

ところが、現在のバラエティ番組に倣って、すぐに劣化した。どうでいいベスト3かベスト3ですらないものばかりが挙げられるようになった。外国の番組で放送していたすごいカップルの喧嘩だとか、マヌケな強盗ベスト3だとか、知的好奇心を1ミリもくすぐられない。
番組の内容が、その直前に日本テレビ系列でやっている「ザ!世界仰天ニュース」とほぼ同じなのだ。

同じ水曜日に放送している「ザ!世界仰天ニュース」と今の「ザ・ベストハウス123」は、もはや全く同じ内容だと言って過言ではないが、どちらも実にくだらない内容で、見るに値しない。チャンネルをザッピングしているときに、チラリと見てしまう程度だ。

どちらの番組でもよくやっているのが、珍しい病気や先天的な障碍、或いは悲劇的な事故でとんでもない容姿になってしまった人間の特集である。
それに加えて、昨日フジテレビ系で放送されていた「サイエンスミステリー」などの特番でもよく取り上げられる。

違法な美容整形や自分で勝手に薬物を注射して、顔面がただれたりふくらんだりした韓国の扇風機おばさんを始め、足だけが異常にでかくなるオバハンとか、頭がくっついた畸形の子供とか、若いのにババアみたいな見てくれになった女などである。

私は常々、この手の番組は何のために放送されているのか疑問だった。どう考えても、見せ物小屋的な発送で、そのような人たちを視聴者の好奇の目に晒しているだけにしか見えないのだ。

番組の作り手としては、それを察知されないように、そんな人たちが頑張って闘病していると訴え、あくまでも人々に感動を与えるVTRにしようとしているのだろうが、見ている視聴者で、「あの人たちも頑張っているのだから、私も頑張ろう」などと思う人がいるのだろうか。
私だって人の子だから、「気の毒に」とは思うが、それだけである。大抵は、小学校の感想文で書いたら、教師に叱られるようなことしか思わない。扇風機おばさんを見たら「気持ちワリー」と思うし、昨日のテレビでやっていた頭がくっついた畸形の双子は、親が子供を堕ろさなかったことを自慢げに話していたことに対して、「宗教上の理由ちゃうんか」と言ったし、畸形の双子は将来どうやって生きていくつもりなのかだけが気になった。

ハッキリ言ってこういう番組は、偽善に満ちた悪意の塊でしかない。それっぽい理由を付けて感動的な話をスパイスとして味付けしただけの、見せ物だ。
あれを視聴者に見せて、テレビは何を視聴者に訴えかけているのか。私には、「ホラ、こんな気の毒な人もいるんですよ」と、テレビ局が面白がって紹介しているだけにしか見えないのだ。
これは、人間の差別意識を利用したものでしかないと思う。

社会のヒエラルキーというものを構成した人間は、必然的に自分より下のものを探そうとする。自分より下に見られる人間を探し出し、自分の地位を相対的に高めるという差別意識を持つのが人間である。
だから、「あいつには障碍があるが俺にはない」、「あいつは収入が低いが俺はそれよりはマシ」、「あいつは顔がブサイクすぎるから俺の方がマシ」などという、他人との比較を日常的に行ってしまうのだ。

それは人間の本質だから仕方がない。人間は他人と比べることによって、自分のアイデンティティを確立するのである。
それを巧みに利用したのが、「ザ!世界仰天ニュース」や「ザ・ベストハウス123」、「サイエンスミステリー」といった番組ではなかろうか。

私は、そういう人間の本質的な差別意識を多分に持つ人間だが、その手の番組は一切見たくない。自分にとって、何のプラスにもならないからだ。
こういう考え方をすることは、私が人より歪んだ考え方を持っていて、悪い方にしか捉えられないからだろうか。
少なくとも、自分ではそうではないと思う。

 

大津市内にある昔から馴染みの歯科医院に用事があって久しぶりに行ってみたら、入口に「こし直美」とかいうババアの看板があって、中の待合室にも「こし直美」の宣伝ビラがあった。
「誰やねん」とは思ったものの、特に気にもしていなかったのだが、しばらくして、新聞で大津市長に越直美とかいうオバハンが当選していて、そいつだということが分かった。

越直美は36歳で、史上最年少の女性市長らしいが、見た目はかなり老けている。どこぞの市議みたいに、「美人過ぎる市長」だったらよかったのだが、「史上最年少女性市長」と「知事&県庁所在地市長の女性ペア」として注目されているだけである。

大津市でこれまで2期連続で市長を務めていた目片信(めかた・まこと)は、保守系市長で、知事が凍結させた大戸川ダムの建設を主張し、「つくる会」の教科書を評価していた。これに対し、滋賀県で幅を利かせる全教(全日本教職員組合)が糾弾していた。

目片前市長は、部落解放同盟からも糾弾されたことがあった。大津市職員向けに配布した手帳のカレンダーに六曜を表示したことで、部落解放同盟から「迷信である六曜を信じることは、謂われなき差別である部落差別を助長させる」などと難癖を付けられて、手帳を回収させられる憂き目にあっていた。
税金の無駄遣いでしかないのだが、市長だろうが何だろうが、部落解放同盟には逆らえないのだ。

一応保守系ということで、大津市長は目片信でいいと思っていたのだが、大津市民は年齢が目片の半分の越直美を選んでしまった。
主張を見る限り、嘉田由紀子知事と同様、サヨク全開の政治家というよりは、ただの女性政治家っぽいが、これからどうなるか分からない。

それにしても、何故こんなつまらない政治家の応援を、旧知の歯科医がしているのだろうか。
これまで、その歯科医院では、特定の政治家を応援するようなことはしていなかった。ほかの医者と同様に、朝日新聞を取っていて、待合室に置いてあったのだが、ただそれだけだった。
前の先生が半ば引退して、その子供が中心になってきたからそんなことになったのだろう。

何故かよく分からないが、医者のようなインテリは、朝日新聞や民主党や社民党のような左派政党を支持したがるのだろうか。実に不思議である。
医師会は、昔までは自民党についていたのだが、それでも自民党支持の医者は少なかった。

昔まで、左派のイデオロギーを持つ人が賢い人の証のような感じだが、それが今もまだ続いているのだろうか。「オレは医者だから、朝日新聞を読む」とか「オレは医者だから、民主党を支持する」ということになってしまうのだろうか。
それでは、勉強ができても、ただのアホみたいに見えてしまうのだが、それは私が保守的思想の持ち主だからであろうか。

 

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