先っちょマンブログ

2012年04月

今日は静岡への出張だった。家を出たときから暑く、客先へ行ったときも暑かった。
今日は日本列島各地で気温が25℃を超える夏日を記録し、30℃を超えて真夏日になったところもあったとか。

客先へ向かう車中で、同行していた上司と「夏の節電を考えただけでウンザリしますねぇ」という話になった。
上司も私と同じで、"原発くらいさっさと動かせ"派で、「反対しとるヤツらは、想像力が欠如している」という結論に至った。

原発の事故は起こると大変なことだが、起こるか起こらないかは分からない。しかし、今夏の地獄の節電は目に見えて迫っており、関電管区では計画停電が避けられない状況だ。電力不足は必ず起こる。

休日をずらしての土日出勤、通勤電車の本数減による大混雑、出勤時間のサマータイムなんぞ導入されたら、毎日5時半に起きている私は、いったい何時に起きればいいのか。
想像するだに恐ろしい。

原発の再稼働で、反原発派が付けてくる因縁は、仕事で製品のトラブルがあったとき、客先の品質保証部門のうるせえヤツが言ってくるアホみたいな内容と同じだという話も出た。

関電が、「計算したらこれだけ電力が足りません」といっても、「ウソつけ」で一蹴。自分が納得する数字、すなわち、てめえが希望する数値が出てこない限り、ウンと言わないのである。

そんでもって、手に負えないアホな客の常套手段、伝家の宝刀ともいえる否定も証明も飛び出す。「原発が問題ないことを証明しろ」というのは、「修正したファームウェアが問題ないことを示せ」、「これから絶対に問題が起きないことを書面に書いて持ってこい」と同義語である。
反原発派は、どこぞの企業の品質保証部門で働いているチンピラみたいな社員なのかも知れない。

上司との話で、「原発をこっそり動かしても、分からんのちゃいますかね」というのも出た。
原発は、遠目から見て動いているのか止まっているのか、分からないのではないだろうか。だとすれば、止めてるふりをして、動かしておけばいいように思えて仕方がない。

まあ、そういうわけにもいかないだろうし、原発をこっそり動かして、電力が足りてしまったら、余計に"本当に"動かしにくくなってしまう。

客先に着いて、話の終わりに私が言ったのはこうだ。
「みんな、暑いのガマンできるんですかね?私は暑いのガマンできませんが」

暑くなってくれば、「原発はとりあえず動かさなくていい」とか言っている連中も、ちょっとは考えるようになるだろう。
現時点で電力不足を危惧しているのは、主に製造現場での混乱等を理解している人だけで、それ以外は、とてもじゃないが真剣に考えているとは思えない。

来月から連日真夏日が続いてくれれば、いいように思えてきた。
1週間ほど電力不足の状況に陥って、急な停電でも起きて、社会の混乱が起きるというのを経験すれば、真夏のことを真剣に考えられるかも知れない。

そうまでしないと想像できないというのであれば、人間がそこらへんの畜生並みということになってしまうが、実際はそういうことなんだろう。

 

今日の産経新聞の生活面に、歯ぎしり防止策として、ナイトガードと呼ばれるマウスピースが紹介されていた。
かくいう私は、ナイトガードの使用者である。ナイトガードのようなマイナーなものが、新聞で紹介されるとは思わなかった。

私は歯列矯正をしたのだが、キッチリとした噛み合わせになったはいいもの、歯の平らな部分が全部当たるようになってしまった。
その上、新人類である私は口が小さく、口が小さいせいで顎で噛む力がその分強くなって、歯がチップといって、ちょびちょび欠けるようになった。

その上、社会人になってから、仕事のストレスか何なのか、歯ぎしりをするようになったので、掛かり付けの歯科医が「こりゃアカン」と言って、ナイトガードを勧めてきた。

ナイトガードとかいう和製英語のヘンな名前だが、歯ぎしりの抑制には効果がある。
歯科医院で歯型を取って、1~2週間でできあがる。保険が利くので、4~5千円の負担で済む。

硬めの樹脂みたいな材質で、上の歯にかっちりと嵌る。
映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」で、主人公の弟のリッチー(クエンティン・タランティーノ)が、兄のセスに言われて、車に乗っているときに下の歯に歯ぎしり対策のマウスピースを付けていたが、普通は、寝ている間に上の歯に付ける。

歯ぎしりをする人は、しばらく使うと、ナイトガードの効用が分かる。
私のように噛み合わせの力が強いタイプは、ナイトガードがすぐにすり減る。ナイトガードがすり減った跡を見ると、寝ている間に歯を横にギリギリ動かしているのがよく分かる。
歯科医も、数か月使ったナイトガードを見て、「そりゃ歯もヒビ入るね」と言っていた。

ナイトガードを1回作れば、数年使えるが、私のように噛み合わせの強い人は、2~3年で作り替えることになる。すり減って、薄くなるからだ。

歯ぎしりが酷すぎる人にはナイトガードはいいと思うのだが、ひとつだけ欠点がある。寝ている間に、口が開いてしまうことだ。
ナイトガードを付けると、口が閉じにくくなるので、寝ている間に口が開いてしまう。すると、口の中が乾燥してしまうのだ。特に冬場など、口の中がカラカラになることがある。
口の中が乾燥すると虫歯になりやすいし、風邪もひきやすくなる。そこらへんだけ注意が必要かも知れない。

産経新聞の紹介記事には、歯科医師から聞いたであろう、自分に合わないナイトガードの話が最後に書かれてあった。そのほか、違和感云々もあったが、違和感なんかすぐになれる。しかし、口の乾燥は慣れない。これは、使用者でしか分からない乾燥だ。
できれば、実際の使用者から聞き取りすれば、もうちょっと深みのある記事になったと思う。

 

23日(月)に、アニメ「ドラえもん」の昔の放送を収めたDVDの回収が販売元の小学館から発表された。
「一生に一度は百点を」という話で、のび太がどんな問題でも解くコンピュータペンシルを使って宿題をする場面で、不適切な内容があったのだという。

「不適切な内容」について、小学館は「当時のスタッフによるイタズラ書き」という以外、詳細を公表していない。
同和に関する表現でもあったのかと思いきや、インターネットで調べたら、何のことはない、単に下ネタが書いてあっただけだった。

のび太のノートをよく見ると、理科の内容で「交流回路で消費される精力」、「交尾回路で消費される電力の例」、「負荷がコンドームの時」と書いてあった。
アホみたいな内容だが、子供向けとして相応しくないとして、小学館はDVDを回収して、その場面だけ修正したものに差し替えるらしい。

この話が作られたのは1979年で、ビデオも普及していなかった時代だから、検証不可能として、作画のスタッフが本当にイタズラで入れただけなんだろう。
30余年も経って、こんな騒動になるとは思いもよらなかったに違いない。

こんなことくらいで回収せねばならないなんて、出版社やDVDの発売元は大変だ。
イタズラ書きは、2秒ほどしか映っておらず、しかもアナログ放送のぼんやりとした文字なので、一時停止でよーく見ないと分からない。

子供だったら、バラエティ番組でグラドルがパンチラみたいな感じになったら一時停止とか、コマ送りとかするかも知れないが、ドラえもんでいちいち一時停止する子供なんかいるのだろうか。

それでも、消費者から文句を付けられたら、回収して損をしなければならない世の中になっているのだ。
何とも手厳しい。

子供の頃に見た、「あしたのジョー」や「ルパン三世」などのアニメの再放送では、声がぶつぶつに切られていることがよくあった。
放送当時、普通に使われていた「メクラ」とか「オシ」、「キチガイ」という言葉が、いつの間にか放送禁止用語になってしまったので、放送時にその部分の音声だけ切られ、登場人物が口パクをしていたのである。

それに比べれば、「ドラえもん」の話なんかカワイイもんだと思うのだが。
それをどうしても許せないヤツがいるんだろう。多分、小学館に問題だと指摘して、大企業が慌てふためく姿を楽しんだのだろう。

実際、この手のクレームを付けるヤツというのは、「子供のため」とか「マイノリティのため」などと大層なことを言うが、それはお為ごかしで、自分が楽しむためにやっているだけのことが多い。
クレームを付けたヤツは、「ドラえもん」のDVDが回収されて、さぞ満足しているに違いない。

 

昨年7月のテレビの完全地デジ化に伴い、アニメ「サザエさん」で、「サザエさん宅の茶の間のテレビも地デジ薄型テレビにになるか?」と言われていた。
ところが、地デジ移行後も昔の家具調アナログテレビのままだった。

その理由が今日分かった。何となく分かっていたが、「サザエさん」は現代の話ではないからだ。

昔、Jリーグ発足時のサッカーブームのとき、カツオがサッカーにはまったりしていたので、現代の流行と連動しているのかと思っていたのだが、そうではなかった。

今日の放送で、マスオさんが花の種を買いに行くため電車に乗ってでかけたとき、改札から出るとき、駅員に定期を見せて出ていたのだ。
SUICAはもちろん、時期定期の自動改札ではなく、見せる定期である。
1990年には大手路線、主要な駅では自動改札が導入されていたから、少なくとも「サザエさん」は1980年代以前ではないのか。

同じ話で、サザエさんがクロスワードを解いているとき、フネさんから「"世界遺産"じゃないの?」と答えをもらっていた。
ユネスコで世界遺産条約が発効されたのは1975年だから、1970年から1980年くらいの話なんだろう。

「サザエさん」の時代はともかく、このアニメはツッコみどころが多すぎる。アニメにいちいちツッコむのは野暮というものだが、黙ってはいられないのだ。

マスオさんが定期を見せて駅を出て行ったくだりは、マスオが花の種を買いに行くために出かけたときの話だった。
花の種を買うのに、いちいち電車でどこかに行くとは。滅多に売っていない花の種を買いに行ったようには見えなかったのだが。

マスオも波平も、電車通勤であるわけだが、朝はバスで駅まで行って、帰りは歩いて帰ってくる。歩いて帰れる距離ならば、朝も歩けばいいのに、なぜバス停で待ってまでバスに乗るのか。

サザエさんは、昔は口の先にしか口紅をつけなかったが、今では口全体に紅を塗っている。とはいっても、口に当たる線が赤くなってるだけだが。
これは誰かに注意されたからだと思われるが、どう考えても面白いと思われるそのくだりは、今まで放送されたようには思えない。

昔、隣の家に住んでいた画家の浜さんが買っていた犬のジュリーは、犬のくせに葉巻を吸っていた。
ジュリーだけ、あまりにも設定がぶっ飛んでいたのはなぜか。そのうち、ジュリーはこっそり禁煙したらしく、葉巻を吸わなくなった。

それ以外にも、毎回毎回、ツッコみどころが満載だ。それを見ながらツッコむのが面白い。
昔は、「サザエさん」はアニメとしたらクソつまらんと思っていたが、オッサンになってから見ると、面白く感じられる。

ただ、テレビを見ながら私がツッコむ内容は、重箱の隅をつつくようなツッコミであって、それ自体は面白くも何ともない。
やはり、ツッコミは面白くなければならない。

ブラマヨの小杉が、バラエティ番組でおもしろツッコミをしていた。
ギリシャ神話の逸話の紹介で、ヘラクレスの出生の話が取り上げられていた。

オリュンポスの神の中の神でありながら、極悪だったゼウスが、アルクメネという人妻に惚れ、手籠めにしてやろうとアルクメネの旦那に化けて近づいた。
ゼウスはアルクメネとのセックスを楽しむため、夜の長さを3倍にした。

凡人なら、「おいおい、どんだけやんねん」くらいのツッコみだが、VTRを見ていた小杉は、「夜勤の人どないしたらええねん」だった。
これがツボにはまって、嫁さんと夜中に大笑いしてしまった。

やはり、ツッコミというのは、ユーモアがないと難しい。
それを考えると、芸人のツッコミというのは、誰にでもできそうで、できないことなのである。

 

テレビ番組の「ほこ×たて」で、ラジコン対鷹匠という対決をやっていた。そこで世界最高速のラジコンに挑んだ鷹匠の父親がつい最近亡くなったそうだ。
餌やりの手伝いをしていた爬虫類店で、全長6.5メートルのアミメニシキヘビに殺されたとのこと。

人間がニシキヘビやアナコンダに殺される場合、絞め殺されて丸呑みにされるのが普通だが、男性は失血死だった。その上、蛇が男性を呑もうとした

のか、頭は蛇の歯で穴だらけだったという。

動物が人間を殺せば、その動物が有無を言わさず殺されてしまうのだが、このヘビはどうなったのであろうか。

人間に怪我をさせ、殺される動物も多い。

私が小学校3年のとき、家の近所の友達とその犬を連れて空き地で散歩をしていたら、遠くの方に野良犬が現れた。
その野良犬がこっちに来ないよう威嚇して、調子に乗って友達と石を投げていた。すると、その野良犬ではなく、友達の犬に私が噛まれてしまった。

振り向いた瞬間、興奮した友達の犬に左の二の腕を思い切り噛まれた。

病院に連れて行かれ、破傷風の注射を打った。すると、噛まれた部分がサバみたいな青い斑点になって気持ち悪かった。
だが、もっと気分が悪いことが起きた。数日後、その犬が保健所に連れて行かれて処分されたと母親伝いに聞いたのだ。

友達にも悪いし、そもそもその犬に悪いことをした。
元々、家族をよく噛んでいて、近所の人も噛んだことがあるらしい。最終的に私を噛んで、殺されたのだ。

悪いのは犬というより、犬のしつけをした家族の方であるのだが、それ以降、友人に合わせる顔がなかった。

私は根は心優しい人間なので、人には厳しいが、動物には優しいのだ。だから、動物が無益に殺されたりすると、本当に可哀想に思ってしまう。

近頃、山でブナやナラの木が減ったり、気候の異常によってドングリが減り、腹を空かせたクマが山から人里に下りてきて、射殺されることが多くなった。
クマを解剖してみると、胃袋は空だった。腹を空かせて、食べるために、生きるために行きたくもない人間がいる場所に来て、挙げ句の果てに猟銃で

撃ち殺されるのである。
なんと可哀想な話であろうか。腹が減っているだけの動物を撃ち殺すとは、人間はなんと野蛮なのだろうか。

クマのためにドングリができる広葉樹を植える運動も広がっているが、効果はすぐに現れない。その間、クマを山に追い返してもすぐに戻ってくるし、捕まえるのが面倒だからという理由で、クマは殺されるのである。

昨日、クマ牧場でクマが逃げだしし、女性従業員ふたりが殺されるという事件が起きた。
もちろん、クマは速攻で射殺された。クマは積もった雪を乗り越えて外に出て、本当に赴くまま、人間を襲っただけなのだが、人間はそういうケイsカラン動物を問答無用で殺すのだ。

悪いのはもちろんクマではなく、クマが逃げ出すような状態を放っておいたヤツである。しかし、殺されるのはクマだけ。
せいぜい、経営者がちょっと行政処分され、遺族に金を払うだけだ。

人間は、地球上の生物界というヒエラルキーの頂点に立つわけだが、だからといって何でもかんでも、自分たちより下の立場にいる動物を殺していいわけではあるまい。
無益な殺生をするべきではないし、やるべきことはやるべきだ。


保健所に連れて行かれる犬や猫、福島第一原発の周辺地域で安楽死させられる家畜やペットがいる。やるべきことをやらず、邪魔だから手っ取り早く殺すだけ。


やるべきことをやらず、安易なことをやるから、人を噛んだ犬は殺され、人を傷つけたクマは射殺される。これは人間がいる限り、ずっと続くことなんだろう。

 

このページのトップヘ