台湾3日目だった昨日は、別件で来ていた他部署の先輩社員の晩飯をあーだこーだ理由を付けて断った。
台北市内にあるエビをその場で釣って、その場で焼いて食う店らしいが、そんな悪趣味な食事はゴメンである。そもそも、毎日晩飯を会社の同僚と食いに行ったら、台北をブラつくことができないじゃないか。
どうも、会社の先輩連中は台北を観光するという気がないらしい。何度も台北に来ているからではなく、最初から観光する気なんかさらさらなく、土産もせいぜい空港でパイナップルケーキを買うだけ。
なんつーヤツらだろう。
というわけで、ひとりでホテル周辺を3時間うろついた。
適当に歩いていたら、有名な士林夜市ではない、小規模の余市があったので、アンコとクリームの大判焼きだけ買ってみた。
私は日本語しかできないが、身振り手振りで何となく通じる。
というか、現地でスーツ姿で歩いている台湾人なんぞ殆どいないので、日本系の顔でスーツを着ている人間は日本人だと台湾人は思うらしい。スーツに加え、ネクタイをしていたら完璧。ネクタイまでしてスーツを着ている台湾人なんかいないのだ。
だからすぐに日本人だと思われて、「アンコとクリーム?」と訊かれた。
私が歩いた台北市内は、期待したような大きな店がなかった。日本でいうパルコやOPAみたいな店があれば、そこだけ行けば何でも買えるが、そういうのが全くなく、ビルの1階に入っている小さい店ばかり。
そんななか、比較的大きい、3階建ての個人商店の雑貨屋でいろいろ買った。小さい麻雀牌、どうやって遊ぶのか全く分からない漢字が書かれた丸い駒の「象棋」、さらに何と表現していいか分からない麻雀牌みたいなのが嵌っている丸いヤツなど、ワケが分からないものを中心に購入した。
空港の土産物は、高くてツマランものしかないから、こういう地元の店で、適当に台湾らしいものを買うのがいいのだ。
さらに、CD屋で適当にCDを買った。台湾の芸能人は誰ひとり知らないが、ベスト盤のCD3枚、PVのDVD1枚が入って450元(およそ1200円)でお得そうなのを買った。
日本の自宅に戻ってからWikipediaで調べたら、楊丞琳(レイニー・ヤン)とかいうアイドル歌手だった。日本にもファンが多いらしいが、誰かは知らなかった。
ファンには悪いが、誰?
また、ついでにコンビニで台湾のエロ本を買ってみた。台湾で表向きに許されているエロがどの程度のものか確認するためだ。
コンビニにあまりエロ本がないのだが、一番エロそうな「SEXY NUTS」というのを買ってみた。169元(およそ450円)だった。
「情欲&性の崩壊」とは、すごくエロそうなのだが・・・
宿泊しているホテルに帰ってビニールを破って中身を確認したのだが、思ったより規制は厳しいようだった。
台湾では乳NGらしい。日本のAVの紹介で、アソコの毛はもちろん、バストの部分にまで、犯罪者に付ける目線みたいな黒い四角で隠されていた。
街中のカワイイ女子を撮影した写真は、日本のエロ本によくあるのと違っていた。日本のエロ本は、街で声をかけた女にソフトクリームなどを舐めさせているが、台湾のは普通のスナップ写真。
グラビアは当然ヌードなしで、水着か下着かよく分からない格好で、ポーズを取っているだけ。
日本の漫画雑誌に付いてくるグラビアは、グラビアアイドルの女におまたを開かせたりしているが、そういうポーズも一切なし。
何のケースにも入らず、DVDが板のまま入っていたのだが、中身はグラビア撮影時の模様をただ延々とビデオで撮っているだけ。うるさいBGMがずっと流れている。
台湾のエロ本は、ヤンマガよりもエロくなかった。
エロ本の中身は、日本のAVの紹介、日本のアダルトグッズの紹介、恵比寿マスカッツの記事、AKB48の柏木由紀の記事、SDN48が解散したという記事(写真は芹那のグラビアだけ)等、日本の話ばかり。
台湾には、コンビニなどで日本のお菓子やらカップ麺、ジュースなどが日本直輸入でそのまま売られていて、国民への日本の浸透度は高い。日本語で表記した台湾の食品もあるし、マツダは日本語のナレーションでCMを流していた。
それ以外に、エロの分野でも、やはり日本の浸透度が高いことが分かった。
エロに厳しく、堂々とエロいものが売れないのだから、日本のAVが裏でこそこそやりとりされ、日本のAV女優が大人気なのもよく分かる。
台湾の男にとって、日本は天国みたいな国に違いない。