先っちょマンブログ

2012年09月

映画やテレビを見ると、よく「一度裏切ったヤツは何度でも裏切る」とかいうセリフを耳にする。マフィアのような裏家業から、アメリカ軍まで職種は様々。
一度、会社や個人を裏切ったヤツが、次も裏切らないとは限らない。むしろ、セリフのとおり、一度裏切ったのだから、次もそうだと考えるのが自然だろう。

昨年、最高裁によって死刑が確定した兼岩幸男という男は、殺人容疑で逮捕されたとき、「焼肉屋さかい」の開発部部長という肩書きだった。
その少し前は、回転寿司チェーンなどを手がける「アトム」で、同じ部長職でどうようの店舗開発の仕事をしていた。

兼岩は、「アトム」社内で信頼していた上司が失脚したと同時に左遷されそうになり、会社の出店情報などを持って「焼肉屋さかい」へと転職し、部長として迎え入れられた。
外食産業では、ライバル会社の出店情報を集め、経営戦略に活かす。「アトム」の出店計画および「アトム」が集めた情報は、「焼肉屋さかい」にとっては喉から手が出るほど欲しい情報だった。

だが、情報を持ち逃げするような社員は、また裏切るものである。
兼岩は、「焼肉屋さかい」で集めた出店計画を、コンビニ運営会社に横流ししていた。さらには、下請けから集めたリベートやキックバックを資金に、愛人をコンビニ店のオーナーにするなどしていた。

ところが、別の愛人問題などのごたごたがあって、兼岩が愛人から嫉妬を買うことになる。
そして、結婚しないと、「焼肉屋さかい」に情報の横流しをしていることや、愛人を囲っていることをばらし、兼岩の妻にも不倫を全部バラすと脅された。

そして、兼岩はその愛人を殺害し、バラバラにして河原や川に遺棄する。
愛人殺害の容疑で兼岩は逮捕されるが、その取り調べの段階で、もう1件の殺害事件も自供した。「アトム」に勤める前に会社を経営していた頃、同棲中の女とは別の社員の女を殺害していたのだ。

2件の殺人により、兼岩は死刑判決を受けた。

この事件は、兼岩幸男という男も最低であるが、「焼肉屋さかい」という企業も最悪である。
結局、出店情報を持ち逃げしてきたライバル会社の部長を引き抜いたが、同じように裏切られ、果ては自社の社員が殺人事件で逮捕され、死刑判決を受けたのである。これぞ自業自得、因果応報というものだろう。

「焼肉屋さかい」は、この事実を隠したいがために、いろんなところへ根回しして、兼岩が自社の社員であることを伏せさせたと言われてる。自社の社員が殺人事件で逮捕されることも不名誉であるが、情報を持ち逃げした社員を引き抜くという、モラルにもコンプライアンスにも欠ける会社であることを知られたくなかったからである。
だが、そうは問屋が卸さない。ネット上には今もその、消えない不名誉な情報が残っている。こうして私がブログに書くことで、また知られることになる。

私が唐突に「焼肉屋さかい」の話を書いたのは、裏切り者のことが最近気になって仕方がないからだ。
その裏切り者とは、橋下徹・大阪市長率いる日本維新の会に願えった自民党とみんなの党、民主党の国会議員のことである。

国会議員5人以上という政党要件を満たすため、7人の国会議員が橋下の政党に呼び込まれた。次の選挙で当選確率ゼロか、もしくはそれに近いような議員たちである。
比例で当選したヤツも4人いるわけだが、政党に投票した有権者としては、政党を移るとはとんでもない話である。
そうでなかったとしても、次の選挙で橋下の威光を使って当選しようなどという裏切り行為が許されるのであろうか。

日本維新の会は、ここへ来て勢いが失速している。
小泉チルドレン、小沢ガールズなど、鳴り物入りで国会議員になった1年生議員が軒並みクソだったことを皆が思い出した。素人以外の何者でもない橋下ベイビーズたちが役に立つわけがない。橋下の手先として国会で働くだけ。
しかも、それの指導役である先輩国会議員たちは、どれも元の政党を裏切った裏切り者である。次またいつ出て行くか分からないし、そもそもそんなヤツに一体どんな指導ができるのか。

裏切り者は信用してはならないし、そんなヤツを重用する会社や団体も信じてはならない。
 

 

私は昔ワルだったというわけでもなく、格闘技経験者でもないので、ケンカが特に強いというわけではない。
しかし、売られたケンカは買わずに済まない損な性分なので、やめときゃいいのに絡まれたら絶対に反応してしまう。
ただ、普通にやって殴り合いになったら困るので、気を遣うようにはしている。

週末は2時間ほど犬の散歩に行くのだが、夏の暑い日などは夜しか行かない。夜中に出歩くと、ごく稀にヘンなヤツに出くわすので、散歩のときはいつもてに持つための500グラムの重りを持っている。輪のようになっているタイプで、それを持つとメリケンサックを持った握り拳のようになる。

幸いなことに1回しか使ったことがないが、持っていてよかった。
すごく卑怯な話なのかも知れないが、いちいち絡んでくるヤツの相手をするのだから仕方がない。正々堂々と対応なんかしていられないのだ。
街中でチンピラに絡まれて、逃げられそうになかったら、そこらへんに落ちている石とかブロックとかを持った方がいい。
男らしく正々堂々と闘っても、誰も褒めてくれない。

これは何にでも言える話だ。できる限り、許される限り、ギリギリのところをやるのが当たり前であり、常識でもある。
サッカーの試合なんかでも、審判に見えないように服を引っ張ったりする。スポーツマンシップから言えば、そんなことは言語道断だが、実際はそれをやるやらない、見つかる見つからないの駆け引きを見ている方も楽しむもんである。

政治とか外交も同じだろう。
優等生面していても、海千山千の狡猾な相手にいいように丸め込まれて、丸裸にされるだけ。

日本の外交はそれが全くできていない。揉め事を抱える相手国に圧力をかけることもしなけりゃ、裏で引きずり下ろすなんてことも殆どない。
韓国にあれほど無礼なことをやられ、最終的には韓国の大統領に天皇陛下まで侮辱されたのに、ヘラヘラしてお得意の"遺憾の意"を述べるだけ。
通貨スワップも「見直しますよ」と言うだけではないのか。

中国相手でも全く同じ。
アメリカ相手でも同様。アメリカの場合、サヨク連中がオスプレイに因縁を付けるくらいか。

竹島にしても、尖閣諸島にしても、従軍慰安婦にしても、日本は中韓にやられっぱなしである。
竹島は奪われ、尖閣は中国から盗んだと言われ、ありもしない従軍慰安婦問題で謝罪させられ、金まで取られようとしている。

中国も韓国も、自国民に対し洗脳教育を行っているわけだが、それ以外に他国でのロビー活動が盛んだ。
日本は中韓と比べると、ロビー活動が全然足らない。

裏でごちょごちょやっても、卑怯でもなんでもない。相手がやってくるのだから、こちらも同じことをやる必要がある。
特に従軍慰安婦問題なんぞ、凄腕のロビイストを雇って、ちょっと金を遣えば幾らでも日本に有利にできるのに、全くそれをやるつもりがないらしい。

「従軍慰安婦問題は存在しないし、あったとしても解決済み」
「竹島は韓国が不法占拠する日本の領土」
「尖閣諸島は戦前に日本領に組み込まれた日本の領土」

そんな正論を言ったところで、国際社会では大した意味がない。他国は日本と韓国、日本と中国の詳しい歴史なんか知らないから、どちらが正しいかなんぞ判別が付かない。誠実に訴えても、大した効果が得られない。
だから、裏工作でどんどん進めていかないといけないのだ。

相手が裏工作で来るのだから、日本だけ正々堂々とやっている場合ではない。
そんなことをしたところで、損しかしないし、評価もされない。

 

嫁さんがテレビのニュース番組を見ながら、「なぜ安倍さんなのかなぁ」と漏らしていた。
「安倍さんのどこがダメなん?」と訊いたら、「政権を途中で投げ出した人でしょ」と返ってきた。

私は思想がだいぶ保守的で、安倍晋三・自民党総裁が誕生し、次の総理大臣と目されている状況に大変満足なのだが、何の思想にも染まっていない嫁さんのような人間には、安倍晋三は総理大臣の職から逃げ出した人間にしか見えないらしい。

安倍晋三への期待をいちいち説明するのが面倒なので、「今の時期だったら、中韓に厳しく接してくれるからいいんじゃないの」とだけ答えておいた。

実際、こんな時期だからこそ、ちゃんとした保守派の政治家が国のトップに立つべきであって、安倍晋三はそれに相応しい。

前に政権を投げ出したのも、胃腸が弱くてグダグダだったのだから、ある意味仕方がない。
今は何かの薬だか健康食品だかで胃腸の調子が絶好調になったらしいので、体調不良で総理大臣を辞職するということはなくなるだろう。

安倍さんにはもう一度チャレンジして欲しいと思っていたが、こんなに早くチャンスが巡ってくるとは思わなかった。
これも、総裁選前の活動で、いろんな失言などで自爆してくれた石原伸晃のおかげである。あいつがもっと賢かったら、安倍総裁の誕生はなかっただろう。

次期総理大臣間違いなしの安倍晋三・自民党総裁の誕生について、中国や韓国、朝日新聞などは警戒を強めている。
中国、韓国、朝日新聞が嫌がることは、日本からしてみればいいことなので、安倍総裁の誕生は日本にとってプラスということである。

安倍晋三首相となると、外交面ではかなり手強くなって、譲歩も引き出せなくなる。
中国、韓国が嫌がるのも無理はない。中国に媚びたがる民主党の政治家などであれば、相手にするのもたやすかろうが、安倍晋三はそうもいくまい。

朝日新聞も、中国や韓国に厳しい総理大臣は困るに決まっている。中国や韓国に媚びへつらうことを社是とする新聞にとって、バリバリの保守派総理の誕生は邪魔で仕方がない。

前にNHKの放送へ口出ししたとかいう意図的な誤報で、必死になって安倍晋三を潰そうとした朝日新聞だから、今度も何か仕掛けてくるかも知れない。
それだけは注意が必要だ。

安倍晋三を嫌う中国、韓国、朝日新聞は、やたらと「安倍は極右」とか、「日本の右傾化が心配」というが、言いがかりも甚だしい。
安倍晋三が極右ならば、欧州各国の親ナチ政党や、外国人排斥を訴える政治家は一体なんと表現するのか。
安倍晋三は保守派政治家であって、極右政治家でも何でもない。

また、日本の右傾化が叫ばれるが、もともとめちゃくちゃ左寄りだったのが、今回、中国と韓国が散々暴れてくれたおかげで、ようやく国民の目が覚め、真ん中に戻りつつあるだけだ。
目一杯左に傾いていた矢印が、ぐぐっと真ん中に寄って行ってる感じ。
その意味では右傾化かも知れないが、中国や韓国に比べれば、日本はまだまだ極右国家としては未熟だ。

安倍総理が誕生すれば、ようやく日本の外交が正常化されるような気がする。
そのほか、外国人の土地取得問題にも法整備での対応に期待が寄せられる。人権救済なる名目の立法も無視してくれるだろう。

安倍晋三には期待せざるを得ない。
日本維新の会を率いるエキセントリックなリーダーや、新人ド素人政治家に目を向けている場合ではない。

早ければ11月頃、遅くとも来夏に行われる衆院選では、民主党を蹴落とし、自民党を躍進させるしかない。
中韓にいいように叩かれる今の日本の現状を変えたいのであれば、それしかない。

 

私があまりに「台湾いいわ」「台湾また行きたい」と言うもんだから、来月初旬に嫁さんが台湾旅行に行くことになった。
元は北海道旅行を予定していたのだが、一緒に行く嫁さんの地元の友達も「台湾がいい」と言い出したので、台湾になった。

全て自由行動のツアーで、それほど高くないのだが、嫁さんは地元の友達と羽田空港から行くので、一旦実家に帰るため、新幹線の往復代も必要になる。新幹線のチケット代が旅行費を押し上げる形になっている。
3泊くらいの安い海外旅行の代金を考えると、国内の移動代はなんと高いのであろうか。

それはさておき、2か月前から友人たちとネットであれこれ行くところを探し、現地で借りるスマホも手配し、Googleマップにあれこれ登録し、どこの店で何を食うかまで決めて楽しそうにしていた嫁が、昨日の「報道ステーション」のニュースを見て不安そうにしていた。

昨日、尖閣諸島の領海内に台湾漁船とその監視船が押し寄せ、海上保安庁の船と放水し合うという事態になった。
その漁船を尖閣諸島に派遣するため、漁民たちに500万元を出したのが台湾の旺旺グループの会長である蔡衍明という人物だった。

釣魚台(尖閣諸島の台湾名)を管轄していることになっている宜蘭県は、漁民からの燃料費補助要請を突っぱね、「日台漁業交渉を待て」とした。
ろくに漁もしないのに船だけ出せば、台湾の漁民が燃料費を持ち出すことになるので困る。
そこにポンと金を出したのが旺旺グループの会長である。

で、嫁さんが何を気にしていたのかというと、嫁さんたちが宿泊するホテルが「神旺商務酒店」というホテルで、旺旺グループ所有のホテルなのだ。
商務酒店というくらいだから、本来はビジネスホテルなのだが、ビジネスのわりには1泊1万5000円程度と高額で(台湾のそこそこのビジネスホテルは8000~9000円くらいが相場)、実際は旅行客ばかり。日本語ができるスタッフが多く、12歳以下の子供が宿泊禁止。調度品なども落ち着いていて、ネットではかなり評判のいいホテルなのだ。
女が好みそうなホテルなのである。

「大丈夫かな?」と嫁さんが訊くので、「韓国人みたいに、食事に唾入れよるかも知れんから、気を付けなアカンな」とか、「従業員にどつかれんように注意しないと」と答えたら、ちょっと不安そうにしていた。
冗談のつもりだったのだが。

台湾版ドナルド・トランプみたいな旺旺グループ会長がいて、中国政府との繋がりが深いのだろうが、そいつだってホテル業を商売でやっているわけだから、日本人の客に嫌がらせをしようと考えるとは思えない。考えたとしても、従業員にいちいち指示なんかしないだろう。
もしなにかあれば、口コミが非常に重要な旅行先ホテルで、日本での評価ががた落ちになり、日本人観光客が一気に来なくなってしまう。
だから、そんなことをするわけがない。台湾人が尖閣諸島について嫌がらせをしたからといって、日本に観光に来た台湾人に嫌がらせをしようと思わないのと同じである。

そもそも、「報道ステーション」などでは、台湾での反日デモをいかにも大層なものとして取り上げ、台湾人がマイルドセブンなどの日本製タバコを燃やして踏みつけている映像ばかり流しているので、台湾全土がそんな風に思えてしまうが、実際そんなことはない。
台湾のニュースサイトでは尖閣海域で放水し合ったことが大きく取り上げられているが、市井の人々がそれを見て態度を硬化させているとか、それを表に出すとかいうことも殆どない。
そこらへんも、日本と似ている。気にはなるが、いちいち暴れるほどでもない。中国や韓国とは違うところである。

このまま行って日台関係がどうなるかは分からないが、多分どうもならないだろう。
ビジネスでも観光でも、大したことが起こらないのは間違いない。

 

イギリスのタブロイド紙であるデイリー・メールのWEBサイトで、日本の海上保安庁の船と台湾の漁業監視船が放水し合っていた様子を報じている。

【Mail Online】 Duel by water cannon: Japanese and Taiwanese coastguards blast each other with spray in row over disputed islands (9/25)

デイリー・メールのWEBサイトのニュースにはコメントが自由に付けられるのだが、尖閣海域近辺の緊迫した状況とは裏腹に、イギリス人をはじめとする外人たちの反応は、この様子がかなり特異な状況に見えたようで、いろいろと冷やかされていた。

「水鉄砲の戦いをやってるぜ」
「アジア人はキュートじゃないか」
「次は水風船だな」
「このニュースはジョークか?」
「暑い日だったんだな」

ほかにも、こんな書き込みが。

「銃弾じゃなくて水か。気に入った」
「ほかの戦争もこうしたらいい」
「各国がこういう戦争を始めたら、アフガンとアメリカはかくれんぼだな」
「島が3つあるんだったら、ひとつずつ台湾、日本、中国で分けりゃ問題解決じゃないか」

よその国から見れば、領土に関するいざこざなんかこんなもんである。
イギリスとアルゼンチンがフォークランドで戦争したところで、日本人からすれば「どっちの領土だっていい」と無関心になるのと同じだ。

外人からすれば、せいぜい、中国が関わる覇権主義を警戒するくらい。

「日本と台湾で何かわいいことをやり合っているんだ」と思われただけだった。

 

このページのトップヘ