先っちょマンブログ

2012年11月

今日の産経新聞の外信コラムで、日本と中国のカップルが破局になった話が取り上げられていた。

30代の日本人男性と20代の中国人女性が結婚の約束を交わし、男の方が北京にある女の実家に挨拶にいた。
男は女の両親に歓迎されるが、出身地が新潟県に近い福島県であることを伝えると、両親の態度が急変し、結婚に猛反対するようになった。
福島第一原発から遠いと説明しても聞き入れて貰えず、そうこうしているうちに尖閣問題なども起こって、破談になってしまったらしい。

破談になったのは気の毒だが、配偶者となる女の両親が無教養で理解力もないことが先に分かったという点では、結婚する前に分かってよかったかも知れない。
中国人には、こういうタイプが多いのだ。人の言うことがどれだけ正しかろうが、聞く耳を持たず、自分の独善だけでものごとを判断してしまうタイプだ。

さらに中国人は、毒物やら放射能やらに敏感だ。特に食品のことになると過敏になる。
中国の食い物なんか、ほとんど農薬や化学薬品などの毒入りであるはずなのに、どういうわけか、毒が入っていたなどの情報があると、大騒ぎになる。

先月、「辛ラーメン」で知られる韓国の農心の「ノグリ」など袋麺のスープに発ガン性物質が検出されたと、それまで何とか隠してきた韓国が公表することになった。
日本ではあまり報道されなかったためか、大して騒ぎにならなかったが、中国では大騒ぎだった。関係がないとされた「辛ラーメン」まで店から撤去されることになった。
関係あろうがなかろうが、関係ありそうなものに毒入りのレッテルを貼り、全部避けようとするのが中国人なのである。

中国は、工場で作られたギョーザには毒が入っているし、中国の子供が地溝油(下水に溜まった油を再生した食用油)で作られたインスタント麺を食って死ぬような国で、食品に毒が入っているのは慣れっこではないのかと思うのだが、逆にそれだからこそ、過敏になるのかも知れない。

中国人は、放射能も毒と同様に見なす傾向があるため、福島第一原発の事故後、被曝に効くと言われた塩を買い占めるバカが出てくるし、日本の食品は徹底的に避けるようになった。
放射能検査でNGになった食品より、中国の食品の方がよほど危なそうだが、そんなことは中国人にとっては関係ないのだ。

中国人がそんな風だから、民族的には同じである台湾人も大体似ている。毒や放射能には過敏だ。
だから、福島第一原発の事故後、2か月にわたって台湾の空港で日本人乗客に対する放射能チェックが行われた。
日本人観光客やビジネスマンだけ、別のルートを通らされ、放射線チェックをするゲートをくぐらされる。場合によっては、防護服を着た係員によってガイガーカウンターを使ったチェックが行われた。
関空から桃園へ飛んだ会社の同僚が、「なんで原発事故とは関係のないのに調べられないといけないのか」と憤っていた。
多くの日本人が、台湾の空港での放射線チェックを屈辱だと感じたことだろう。

こうなったのは、台湾人のせいでもあるが、日本政府が正しい情報をちゃんと出さなかったことも原因である。
「パニックになると思ったから」という国民をバカにした理由で、SPEEDIの情報を公表しなかった民主党政権は国民にも信用されていなかったから、日本人も信用しない日本政府の発表が信じられなかったかも知れないが、政府としてやるべきことをやったとは思えない。

政府の無策のせいで、未だに福島県全域が汚染地域であるかのように思っているヤツもいるし、近隣県の震災瓦礫ですら危ないとか言っているバカも出てくる始末。
バカに何を言っても通じないのかも知れないが、それでもやるべきことはやるべきだった。民主党政権が、原発事故対応のほとんど全てに間違ったことが悔やまれる。

中国人や台湾人が放射能を過度に怖がる分はまだいいが、日本人の中にも中国人と同様に過度に恐れ、それを他人に吹聴して回るヤツがいる。
ここまで来てしまうと、もう手遅れだろう。あとの祭りというヤツだ。
原発事故の風評被害に対する対応は、できるリーダーがいないと、あとあとまで失敗を引きずるといういい例だと思う。

 

さかもと未明は、数年前まで産経新聞お抱え漫画家だった。「週刊SPA」や週1で産経新聞に漫画の連載を持ち、たまにコラムも書いていた。
産経新聞や関連会社の扶桑社での連載にふさわしい、保守論壇のオヤジが喜びそうな保守っぽいことを書いていた。

さかもとは、産経新聞お抱えらしく、産経新聞社のオピニオン誌「正論」の2007年10月号で、阿含宗管長の桐山靖雄との対談記事の仕事もやった。その対談の中で、さかもとは桐山靖雄に対し、「じゃ、もう釈迦そのものになっていらっしゃるわけですね。そんな先生にお目にかかれて、ほんと嬉しいです」と持ち上げた。
新興宗教の教祖様を、お釈迦様と同じ域に達した聖職者であると称えたのだ。

この時期、保守っぽいことを主張していた阿含宗は、産経新聞に企画記事を出すなどしていた。さかもと未明と桐山靖雄の対談は、どう考えても記事のていを取ったステマである。
私なら、恥ずかしくてそんな対談はできないし、そんなことを言うこともない。対談記事のチェックでは絶対に修正させる。でも、さかもとはそれをよしとし、「正論」の編集部もそれをよしとした。

「正論」は、池田大作を持ち上げる、創価学会の雑誌「潮」や「第三文明」と同類のオピニオン誌に成り下がったわけである。
読む価値がなくなったため、翌月から購入をやめ、蔵書も全部捨てることにした。

そのさかもと未明だが、新興宗教の教祖様をお釈迦様と同じだと言ったことにバチがあたったのか、病気になって仕事を減らすことになった。

最近になってまた元気になってきたのか、いろんなメディアに出てくるようになったが、近頃になって、しょうもない騒ぎを起こして注目されることになった。

PHPの月刊誌「Voice」に、「再生JALの心意気」というコラムを書いた。その内容が、JALの飛行機内で泣きやまない赤ん坊に腹を立て、機内でスチュワーデスに黙らせろと文句を言ったり、ガマンできないから飛行機から飛び降りると騒いだりしたというものだった。
飛行機が着陸してからも、さかもと未明は執拗にJALの職員に文句を言い続けたんだそうな。

その"告白"に、ネットを中心に騒ぎになった。とんでもない女だという批判の意見ばかりである。
今日発売の「週刊新潮」でも、作家の川上未映子が「弁解の余地なし」とバッサリと斬っていた。

こんなことは、ヒステリーババアの更年期障害が元で起きたような"事件"で、本当にどうでもいい話だ。
子育てをしたことのない人間は、赤ん坊や小さい子供に不寛容であるし、さかもとみたいなヤツは、他人の"悪"に特にヒステリックに騒ぎたがるものである。

だが、世間はさかもと未明のような常識のないオバハンを叩きたいから、祭りになる。
さかもと未明なんか、最初から常識のある女ではなかったから、今更驚くようなことでもない。
さかもとのように、堪え性がなく、すぐにギャーギャー言うヤツなんか幾らでもいるわけで、世間で大騒ぎするほどのもんでもない。テキトーに軽蔑だけしていればいいのだ。

 

1年ほど前から、やたらとネット上で"鬼女"という言葉を見るようになった。2ちゃんねるの既婚女性板から来た言葉で、そこの住人を既女と呼び、それらの女性が他人に嫉妬したり、罵詈雑言を投げかけることばかりやっているので、それが転じて鬼女になったそうな。

イメージとしては、暇を持て余した既婚女性が、ブログなどで幸せそうにしているヤツを叩くというものらしいが、実際、どれだけが既婚なのか、そもそも誰かを叩いているヤツが女なのかということもあって、実際は既婚女性がやっているわけではなさそうだ。
とにかく、嫉妬深いヤツが、芸能人を中心に誰かを叩きまくる、それが鬼女だ。

鬼女がよくターゲットにするのが、紗栄子(ダルビッシュの元嫁)、住谷杏奈(レイザーラモンHGの嫁)、辻希美(元モーニング娘。)である。
ブログをやって、幸せそうにしていること、カネをたくさん持っていることなどが狙われるらしい。

実際、紗栄子とその弟子の住谷杏奈は、ブログでステマとしか思えない宣伝をよくやっており、そうとうカネを稼いでいるらしい。住谷杏奈は、HGの稼ぎよりもよくて、ブログ御殿を建てたとかなんとか、芸能リポーターがテレビで言っていた。

鬼女はそれ以外にも、個人情報を調べ上げることが得意だ。Twitterで悪事を働いたことを自慢すると、鬼女によって個人情報を晒されたりする。
大津のイジメ事件でも、そこそこ"活躍"していたとか。間違いも多くあったが。

誰かがいちいち腹立つのはよく分かるのだが、それでそいつに対して執拗に文句を言おうとか、個人情報を晒すために面倒なことをいちいちやろうとするのは理解できない。
つい先日もこのブログで書いたが、いちいち他人に直接文句を言ったり、バッシングすることで何か変わるんだろうか。相手は悪くないと思ってやっているのだから、理解し合えるわけがないし、自分の意見が通ることもない。

結局のところ、相手に不快な思いをさせることが目的であり、それで日頃溜まったストレスの溜飲を下げているのであろう。

人の妬みや嫉みというものはなくならないから、こういうことが全てなくなるなんてこともなかろう。
どこぞの国がネット接続の実名制をやろうとして失敗していたが、何をやってもムダ。他人に道徳を説いてもムダ。

だから、バッシングされる方がスルースキルを身に付けねばならない。
間違いだとか、ありもしないことで誹謗中傷を受けたのなら法的手段を取るべきだが、単に嫌われて叩かれているのなら、無視するしかない。

Twitterやブログで叩かれ、落ち込んだり、いちいち反論して炎上する芸能人が多いが、華麗にスルーすることができれば、いちいち悩む必要もなくなる。
だから、ダルビッシュの元の嫁のように、どれだけ叩かれても平然としていられる面の皮を持つ、これがネットをする人間が目指すべき目標なのだ。

 

私のことをリアリストというのかは知らないが、私は現実的にできそうにもないことを言っている人を見ると、愚かであり、哀れである人だと思ってしまう。

例えば、核兵器廃絶を訴えている人。そんなこと、絶対にできるわけがない。
唯一の被爆国として、核兵器廃絶を世界に訴えることは大切なのかも知れない。理想はよく分かるが、実際の現実を見れば、核兵器廃絶は世界で最も困難なことだろう。イスラム教徒とキリスト教徒が互いに手を取り合い、仲良くすることより難しい。

その難しさは、そこらへんにちょっと目を向けてみれば分かる。
北朝鮮みたいな弱小国家であっても、核兵器を持つだけでアメリカでもおいそれと手出しできなくなる。遠くに飛ばすミサイルがなくても、核兵器を持っているだけで、脅威となるのだ。

ショボい軍隊しかなくとも、他国をそれほどまでに脅かせる代物を、そう簡単に手放すはずがない。
核兵器は麻薬みたいなもんで、一度そのよさを知ってしまうと、手放せなくなってしまう。それだけでは、死んでも手放さないようにする。

北朝鮮に核兵器の放棄すらさせられない現状なのに、全世界で核兵器廃絶が実行されるわけがない。
もし万が一、国同士でいっせーので捨てると約束したとしても、相手のことなんか信用できないから、結局こっそり持ち続けるに決まっている。

核兵器廃絶など、遠い夢どころか、実現不可能な妄想でしかない。
だから、それをお題目のように唱え、それを続ければ実現するかのように思うことは、愚かなように思えて仕方がない。

逆に、これだけ核保有国が増えたのだから、日本が持つことの方が、まだ簡単に思える。
日本が核保有国になれば、中国もそうそう強気には出てこられなくなる。日本にはロケット技術があるのだから、大陸間弾道ミサイルを作って、世界中のどこにでも核兵器を撃ち込めそうである。

だが、現実的には不可能ではないにしても、相当難しいだろう。
日本人には相当の核アレルギーがあることが、今度の原発事故で分かった。放射能のことであることないこと吹聴しまくる連中が、核兵器について黙っているわけがない。
核兵器は原理的に暴発する恐れなんかないが、「もし爆発したらどうなる」というに決まっている。

それより何より、核兵器を開発するには、核実験が欠かせないが、国内での実験を許すわけがない。
震災瓦礫を処理するだけで、ヒステリーのようになっていきり立つバカばかりの国で、アメリカやフランスのように、本国から遠く離れた島々を領土として持っていない国が、核実験をできるわけがない。

その上、核保有国になろうとすれば、相当な外圧がある。中国様を怒らせただけであたふたする経団連の会長がいるし、殆どの日本人は堪え性がなくなっているから、輸出入の制限で圧力をかけられたら、一瞬でギブアップしてしまうだろう。

他国に核兵器を捨てさせることができず、自分が核兵器を持つこともできない。
日本はただ指をくわえて見ているだけの国なのだ。諦めて、それを受け入れるしかない。

 

私は滋賀県在住である。
滋賀県民として、嘉田由紀子知事が新幹線の栗東新駅を凍結したことは評価ができた。滋賀の主な鉄道であるJR琵琶湖線の草津駅から、草津線というローカル線に乗り換えて行くような新幹線の新駅、しかもこだましか停まらないような駅なんて、利用価値が何もない。栗東新駅に行くくらいの地域に住んでいるのなら、のぞみも何でも停まる京都駅に出た方が早い。
県の税金でムダなことせずに済んだ。

だが、嘉田知事がやったことで評価できるのは、あとはダム建設の凍結くらいで、それ以外は大したことをやっていない。
それどころか、福島第一原発の事故後は、急に「脱原発」を言い出した。
しかも、滋賀県下の事業者から猛反発を受け、「脱原発」を「卒原発」に変更する程度の意気込みであり、何の考えもなかった。

福井県の大飯原発の再稼働にも散々反対した。
福井の原発が事故ったら、電源三方交付金や核燃料税なんぞ一銭も入っていない滋賀が迷惑を被ると言わんばかりの反対であった。

所詮は博物館の職員などをやっていただけの、ただのオバハンである。
だから、ひとときの感情に押し流されて、反原発を言い出すのも仕方がない。感情でしか動かないオバハンは、原発には脊髄反射で反対したがるものなのだ。

その嘉田知事が、今度の衆院選に向け、脱原発を党是とした脱原発新党を旗揚げする予定らしい。
同じく脱原発を訴えている党と連携するとか。

今日の朝日新聞に掲載された世論調査では、脱原発派が国民の50%もいるらしいが、脱原発新党はそれほど票を集められるとは思わないから、大して気にしなくてもいいかも知れない。
代表を務める嘉田知事は、次の知事選で落選して貰おう。

脱原発を口にするのは簡単だ。民主党が訴えた子ども手当2万6000円とか、高速道路無料化と同じである。「言うは易く行うは難し」の典型だろう。

小林よしのりなんかは、脱原発は簡単にできるし、今すぐ脱原発しても何も困らないと主張している。
国民総出で節電をして、何とか電力が足りているというのに、小林は何の問題もないと言う。関西では、大飯原発が稼働していなかったらどうなっていたか分からないのに問題ないという。
小林は漫画家だから、企業、特に生産工場での節電の努力を知らない。こいつは、事務所のエアコンを最新型に変えたら、電気代が4割も安くなったから、節電なんか簡単だと主張していた。アホ丸出しである。

さらに小林は、電気代も値上げせずに済むから、企業経営を圧迫することもないと主張している。
ところが、関電では4月から家庭向けが11.88%、企業向けが19.23%の値上げとなる。原発を稼働できないから、こうなった。
反原発派は、LNGや原油購買の値引き交渉が甘いとか、社員の給料が高すぎるなどと言うのだろう。値引き交渉をして、燃料費の大幅削減を見越すのは、民主党が埋蔵金で子ども手当の増額を目論んだのと同じ。取らぬ狸の皮算用というヤツだ。
社員の給料にしても、勝手に「原発を止めろ」といいながら、「社員の給料を下げろ」とは、ヤクザ顔負けの恫喝である。経費における社員の給与分はそれほど多くないのに、関電社員が憎たらしいから言わずにはいられないのだろう。

電気代の値上げは、企業経営にはボディブローのように効いてくると思う。
ただでさえ、電力供給が不安であるにも関わらず、電気代が値上げになると、当然モノ作りをしている会社の製品原価に影響が出てくる。電気代を製品原価として計上している会社はないと思うが、実際は製品原価の3%程度が諸経費として原価に含まれるとか何とかいう調査もあった。
原価を1円でも下げるための努力をしている企業が多いというのに、ただの感情論で原発を動かさず、それのせいで電気代が値上がりするとか、めちゃくちゃな話ではないか。

30年、50年先を見越して、原発依存から脱却するために研究を進めるのはいいと思うが、そのときの感情に流され、反原発だなんだと、自分たちの生活に直結し、自分たちの首をただ絞めるだけの主張をするなんぞ、いい加減やめて貰えないだろうか。

 

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