先っちょマンブログ

2013年08月

東日本大震災が起こってから1~2か月くらい経ったとき、理由はよく分からないが、私の嫁さんと母親が宝塚歌劇を見に行くことになった。
ふたりして電車で出かけ、JRの宝塚駅で降りて劇場に向かっている途中で、イラン人のような風貌の外国人が震災義捐金の募金箱を持って、支援を呼びかけていたそうな。

どう考えても、イラン人が集めている震災義捐金は怪しい。そう考えることが差別と言われれば差別だろうが、怪しいもんは怪しいのである。
そのイラン人に募金している人はいなかったらしい。当たり前の話である。
それでも、幾らか募金に応じた人はいたのかも知れない。

震災後すぐに、胡散臭いボランティア団体が雨後の筍のように出てきて、募金詐欺をやっているという話が出てきた。
丸々ネコババする団体もあれば、大学生のボランティアサークルでは、集めた義捐金から募金活動後の飲み会費用として捻出し、残ったわずかな金を募金に回すなんてものもあった。
だから、当時は辻立ちしている募金なんかに金を出すべきではないという話が相当広まっていた。

東日本大震災によって、国民はいろいろ学んだわけであるが、世の中に胡散臭いボランティア団体が募金詐欺をしているということが知れ渡ったことはよかったと思う。
中国や韓国に行くと、歩けないフリをして地べたをはいずり回って通行人に金をせびる健常者の乞食がいる。それと同じだ。

従来からやっているマジメなボランティア団体は大層迷惑な思いをしただろうが、仕方のない話だ。募金活動をしているその場で、ちゃんとした団体なのかは判断できないから、募金をするのであれば、インターネット経由でちゃんとした団体に対して募金した方が確実という時代の流れは、今となってはもう変えられないだろう。

しかもその、インターネット経由で募金する"ちゃんとした団体"だって、本当にちゃんとしているのかが怪しく思えてくる。
どうも、ニセボランティア団体のせいで、すべてが怪しく思えてきた。

前々から怪しい、胡散臭い、偽善とクソミソに言われているボランティア活動の最たるものが、日本テレビが毎年行っている「24時間テレビ」だろう。今年は昨日の夜8時の時点で4億3600万円も集まったんだそうな。毎年、最終的には10億円近くを集めている。
こんなイベントに募金している人の気が知れないが、きっと私のようにすさんだ心を持っていない、美しい心を持った素直な人なのだろう。

前々からずっと言われて久しいが、募金を集めるチャリティ番組で、出演者に多額のギャラが出ること自体、チャリティとして異常である。
今年は、写真週刊誌がそのギャラを暴露して話題になった。
司会の嵐が5人で5000万円。マラソンをする森三中の大島が1000万円。泣き要員の羽鳥アナが500万円。

本当かどうかは本人と日テレ関係者しか知らないわけだが、本当ならば信じがたい額である。
嵐のメンバーは、普段のギャラからすれば安い方だろう。羽鳥はちょっと原稿を読んで、涙を流して500万。芸人の大島に至っては、26時間かけてテレテレと88キロを歩いて1000万円である。

大島の場合、数か月前から日本テレビのいろんな番組で取り上げて貰って露出が増えた。芸人としてプラスである。
企画のために運動とダイエットをしたので、11キロも痩せた。人間としてプラスである。
それだけでなく、88キロを26時間かけて歩いて1000万円とは、本当に、心から羨ましい限りだ。

ヘトヘトになりながら、チンタラ歩く大島の姿を見て、誰が感動できるのだろうか。
ハッキリ言って、1000万円も貰えば誰だってできる。そこらへんのサラリーマンのオッサンなら、1000万円のために全員やるだろう。

私だって、100万円でもやりたいくらいだ。
私は年に1~2回、いつも8~10キロ程度歩く犬の散歩を延長して、25キロほど歩く"長距離散歩"をやっている。25キロでおよそ5時間。
そのペースが守れるかどうか分からないが、1000万円貰えれば100キロくらいは歩けるだろう。
一応、"チャリティマラソン"ということになっているが、歩いて問題ないらしいので、最初からゆっくり歩けばいい。大島なんか、時速3キロちょっとで歩いていた計算になる。普通にゆっくり目に歩いて時速4キロだ。数か月の準備期間があれば、誰だって88キロ歩ける。

しかも、「24時間テレビ」と大島は、こすいことをやっていた。
チンタラ歩いても9時までに武道館にゴールできそうだったのに、これまで以上にさらに歩みを弱め、時間オーバー後の9時20分頃ゴールした。
「24時間テレビ」は9時までだったが、そのあと、それと連動した「行列のできる法律相談所」の生放送があったため、遅れてもゴール中継はできた。
しかも、意図的に遅らせてゴールを長引かせることによって視聴率稼ぎを行い、また、裏番組のTBS「半沢直樹」に視聴者が流れないようにしていたのは明らかだ。
9時までにゴールすれば、視聴者はみな「半沢直樹」にチャンネルを変える。とりあえずゴールまで見たいから、「半沢は録画」という人を増やしたに違いない。
それでも今回の「半沢直樹」も30%近い視聴率だったから、日テレの作戦はどこまで奏功したのかは不明である。

いずれにしても、「24時間テレビ」のようなクソ番組を、毎年毎年36回もやってきたことが信じられない。しかも、始まった当初に比べるとだいぶ商業的になってきて、そのイベント感はさながらオリンピックのようである。
正直、障碍者が何か頑張ったとかどうでもいいし、誰かを亡くして辛い思いをしたとかいう話も聞きたくない。そこらへんの冴えないオッサンが金のために頑張っている方が、よほど見応えがある。だが、番組の趣旨はそういうものではなかった。あくまでも、チャリティとして、ボランティアとして芸能人が頑張っているというていになっている。
だから一度も見なかった。

テレビ番組なら見ないだけで済むが、その裏で行われている"チャリティ活動"という名目のイベントは別だ。
できれば、胡散臭いチャリティ活動はそろそろ終わりにして欲しい。

 

台湾にはまって以来、月に1~2回程度台湾の通販サイトで台湾のCDなどを買っている。台湾のCDアルバムは、1枚400元(台湾ドル)程度で、今の為替レートだと1元3.3円だから1320円だ。
ただ、昨年夏は1元2.6円くらいだったので、1080円で買えていた。今までの人生で、円高とか円安とか気にしたことなんかなかった。しょっちゅう海外旅行に行ってりゃ気になるかも知れないが、大して気にもしていなかったが、1元が2.6円と3.3円じゃ全然違う。
それでも安いので、別に許容の範囲ではあるのだが、何か買うごとに「1年前なら何百円か安かったのになぁ」などと思ってしまう。

ただ、それとは逆の視点で、外国から見ると日本での消費はお得になったに違いない。私が「高くなったなぁ」と思う分、外人は「安くなったなぁ」と思えるはずだ。
だから、このアベノミクスによる円安進行で、来日外国人が増えているという。

来日外国人のうち、国別で最も多いのが韓国なのだそうだ。上半期の来日者数が、昨年から38%増の132万人だとか。
対馬に韓国国花のムクゲを植えたり、靖国神社で小便をしたりするクソ韓国人はいらないが、普通に旅行に来て、観光や買い物をして帰って行くのであれば、歓迎すべきであろう。
韓国人が増えたのは、円安に加え、韓国国内での観光プロモーションが奏功しているらしい。政府や役所もやるときはやるもんである

ただ、韓国からの観光客は、伸びが鈍化しそうな感じがする。
なぜか知らないが、中国、台湾、韓国と行った中華圏の連中は、体に害を及ぼす食品の毒などに過敏は反応を示す。福島第一原発の事故後、中国や台湾の空港で日本人に対してガイガーカウンターで放射線値を計るなどしていたが、今は落ち着いているし、あまり気にしなくなったようだ。
だが、韓国人は、福島を中心に、関東から東北までの広範囲で放射能汚染が進んでいると思っているヤツがめちゃくちゃ多い。日本の水や食べ物は放射能汚染されていて、農産物や海産物の輸入なんてとんでもないという意見がかなりある。
だから、今度の貯水タンクからの水漏れ事故でも過剰反応が出ており、韓国と福島を結ぶ定期便がなくなったりした。

これは、韓国人の「日本が放射能に汚染されればいい」という期待、願望の現れなのだろう。
そうだと思うのであれば、別にわざわざ来て貰う必要はない。そのような韓国国内のデマをちゃんと分かっている韓国人は日本に来ているわけで、マトモな思考回路を持っている人だけが来ればいいのだ。

来日観光客の増加でいうと、台湾人の数もかなり増えた。なんと50%増しで103万人となり、韓国について2位となっている。
台湾については、日本からの観光客もかなり増えてきている。台湾ブームが来ている感があり、これは素直に喜びたいところだ。
円安や日本の景気の持ち直しに加え、東日本大震災での台湾からの支援によって日台の友好関係がかなり深まったことも理由のひとつだろう。これは続けていきたいものである。

それ以外に期待できるのが、台湾と同じくらい親日国のタイなど、東南アジアからの観光客だ。ビザなしでの観光、或いはビザ発行の条件緩和によって、東南アジア各国からの観光客がかなり増えている。

問題は、国同士の関係が冷え切っている中国からの観光客だろう。唯一来日者数が昨年比で減った国で、上半期は27%減の53万人だった。
「マナーのなっていない中国人はお断りだ」と言いたいところだが、確かに中国人の団体客はかなりうるさいが、観光業にとっては大事な客であろう。全員が全員そこらじゅうに痰を吐いたり、ホテルの備品を盗んだりするわけではなく、中国人観光客が減るというのは、やはり日本の国益からすれば、損なように思える。

観光客に来日して貰うことは大切だ。幾ら外国に向けて、その国で催し物を開いてアピールしたり、インターネットで宣伝したところで、日本のよさは伝わらない。日本に来て、日本が好きになったという外国人はかなり多い。
外国人の意見の多くは、日本人は親切で、客商売でのサービスもいいと評判だ。
同じ会社に勤めている中国人や、研修で来た中国支社勤務の中国人も、「実際の日本はイメージとだいぶ違った」と言っていた。

例えば中国人にとっては、あまりにも靖国神社とか右傾化とかいうニュースを聞きすぎたせいで、日本全体がそんな風になっていると思われがちだが、実際は排他的なデモは一部で、ごく小規模にやっているだけで、ほかはどこへ行っても極めて安全。
そもそも、中国人だからと行って、中国在住の日本人のように、店から追い出されたり、道で突然殴られたり、ラーメンの汁をぶっかけられることもない。
店の店員も、タクシーの運転手も、中国人だからといって邪険に扱うこともなければ、日本人と同じ対応をする。中国人だからといって、ぼったくることもない。

安全で、過ごしやすくて、清潔で、たまにヘンなものがある。そんな日本を好きになり、リピーターとして何度も来日するアジア各国の人は多いのだ。
だから、外国人観光客はもっと増やせばいいと思う。それが、日本好きを増やす手っ取り早し方法だと思う。
幾ら外国で日本のよさを訴えたところで、なかなか伝わらない。百聞は一見にしかずというではないか。それと同じだ。

 

韓国国内のインターネット掲示板でのやりとりなどを翻訳したサイトを見ていると、韓国人の日本に対するにわかに信じがたい考え方がよく載っている。
その最たるものが、「なぜ日本人は我々韓国人を嫌うのか」と素朴な疑問として思っている韓国人が多いことだ。

韓国人は、ただ単に日本が右傾化して民族主義的になったとか、"日本と肩を並べた韓国"をライバル視して反撥しているからだと思っているらしい。
どう考えても見当違いの考え方である。
答えはただひとつ。反日的言動が過ぎるからである。

あそこまで敵対視され、大使館にトラックで突っ込まれたり、大使館にウンコを投げつけられたり、大使館の前に慰安婦の像を作られたり、仏像を盗まれて開き直られたり、サッカーの国際試合で侮蔑されたりすれば、そら誰だって嫌いになる。
しかし、韓国人は自分たちが当然の主張をし、当然のことを行っていると思い込んでいるから、日本人から反感を買うことを理解できないのだ。

これは、どうやっても日本と韓国が分かり合えないことを意味する。
根本的なものの考え方が決定的に異なるのである。歴史認識とかそんなこと以前に、人に嫌なことをすれば嫌われるという、子供でも理解できるようなことが理解できないのだ。正確にいうと、どんなことを人が嫌がるかが理解できていない。

韓国人が日本人を嫌う理由は理解できる。
小中華主義で日本を朝鮮の弟だと見なしてきたのに、その日本に併合され、小学校や鉄道やダムなどインフラ整備を整えて貰った。日本とともに第2次大戦を戦い、戦勝国に加えて貰えなかった。
プライドだけは一人前の韓国からすれば、耐えられないことなんだろう。だから、日本に反撥したくなる。日本に嫌がらせをしたくなる。

日本は、結果的に韓国人の高すぎるプライドを傷つけるような、韓国人が嫌がることをしてしまった。日本としてはよかれと思ったことだが、韓国人があとから思い返して、傷付いた。だから日本が嫌われた。
そこらへんはちゃんと理解している。しかも、別に嫌わないでくれとは思わない。
韓国人に言わせると、分かっていないと言うかも知れない。日本の侵略行為や戦争犯罪云々と主張するかも知れないが、日本を嫌う本質はそれではない。


その一方、韓国人は、なぜ自分たちが日本人に嫌われるのかが理解できていない。
これは、恐ろしい話なのだ。そんな国の人間と理解し合って、打ち解けることなどできないのだ。

日韓フォーラムで福田康夫が「日韓関係が悪いと未来に大きな禍根を残す」と主張したらしいが、どう転んだって同じだし、日韓で分かり合えるわけもないのだから、いちいち気にする必要などない。
仲良くしても、仲良くしなくても、どうせ韓国人は日本人に永久に絡み続け、それが原因で、日本人は韓国人を嫌い続けるのである。

日本に対し、腹に一物抱えていても、それをおくびにも出さずに接してくれれば、表面上は仲良くはなれるだろう。
現在の日本の反韓は、韓国の度が過ぎる反日が原因なのだから、それがなくなれば日本の反韓は収まるはずだ。日本人は、相手が友好的に接してくれれば、どこの国の人間だろうと、どんな人種だろうと、わりと仲良くするのである。
だが、韓国で反日が収まらない限り、反韓はずっと続くに違いない。

普通に考えれば、韓国が変わってくれれば、この日韓の悪い関係は収まるのであるが、それは期待できない。日本を叩くことでアイデンティティを確立し、それで気持ちよくなることを憶えてしまったのだから、その癖は抜けなくなったに違いない。

隣国との関係は仲がいいことに越したことはないのだが、悪かったところでどうということはない。
自分たちがなぜ嫌われているのか理解できないバカたちが少々うるさく騒ぐだけだから、騒ぎは無視して、度が過ぎることにはキッチリ対応していればいいように思える。
無理にこちらから折れる必要もなければ、向こうに呼びかける必要もない。

なんせ相手は、自分たちを無謬の存在だと信じ込んだ上で、相手の気持ちなんぞ何も分かっていない連中なのだから。

 

プロ野球セ・リーグの6球団の社長たちが、自分たちで組織する「社長会」のメンバーとして韓国を訪れる。
名目は、八百長騒動から人気が低迷した状態から人気を盛り返した韓国プロ野球を視察することになっていて、ロッテ-サムスン戦を見学するらしい。
だが、実際の目的は、韓国野球委員会関係者との会談がメインで、日韓でのオールスター戦の開催や、交流戦の開催を協議するそうだ。

オールスター戦は昨オフに韓国側から持ちかけられたそうだ。それに加え、セ・パ交流戦のような試合をやろうと考えているらしい。
日本の韓国のプロ野球チーム間で試合を行い、それがリーグ戦の成績に加えられる。悪夢のような話だ。

なぜこれだけ日韓関係が悪くなっているというのに、積極的に韓国のプロ野球チームと関わろうとするのか、不思議でならない。
今春のWBCのときにこのブログで書いたが、できれば韓国とは国際試合なんかしたくない。その前のWBCの日韓戦で、日本に勝った韓国が、試合直後に日本とアメリカの球場のマウンドに太極旗を立てて日本を挑発したことを忘れたのか。田中将大が韓国のその態度にブチ切れて、マウンドに駆け寄って太極旗を引き抜こうとしたことを忘れたのか。

韓国と関わるとロクなことがないのに、どうして自ら韓国にすり寄ろうとするのか。それが商売になるからであろうが、日本人として、とてもじゃないが耐えられない。
日本プロ野球のこの態度を見て、韓国人がまた増長するに決まっている。
交流戦を行ったら、またもや日本人を不快な気持ちにさせるに決まっている。サッカーの試合で歴史認識を持ち出し、伊藤博文を殺害したテロリストの肖像画を描いたビッグフラッグを誇示する国である。
東日本大震災後、サッカーチームの国際戦で「日本の震災をお祝いします」と掲げた連中に、一体何を期待しているのか。

しかも腹の立つことに、韓国からの交流戦の申し出にはすぐに応えようとするくせに、台湾からの申し出にはなかなか応えようとしない。
WBCの2次ラウンドで、野球史に残る名勝負を繰り広げた日台戦があり、台湾のプロ野球が盛り上がった。熱戦をもう一度ということで、台湾のプロ野球から11月頃に日本代表チームとの親善試合ができないかと日本プロ野球機構に提案があった。

日本プロ野球機構は前向きに検討するとはしたものの、あとになって11月はシーズンが終わった直後だからやりにくいとか言い出して、「3月ではどうでしょう」と台湾側から提案され、それを保留している段階である。

台湾はプロ野球チームが4球団しかなく、日本の地方球場のような球場しかなく、韓国ほど観客動員が見込めないだろうが、どう考えても日本代表と台湾代表の試合の方が面白いに決まっているし、勝っても負けても別に構わない。ベストは尽くすが、あくまでも親善試合。選手同士の交流や、ファン同士の交流が目的だ。
台湾は、韓国のようにいちいち日本のやることにケチを付けることがないだろうし、日本人を不快にさせるために尽力することもなかろう。本来の目的通りの親善試合ができるはずだ。

にも関わらず、日本のプロ野球球団の社長連中の目は韓国の方へ向いている。韓国の方が近い。韓国の方が商売的にうまみがある。日本のプロ野球ファンが多少不快な思いをしたところで、そんなこと知るかというわけなんだろう。

プロ野球の日韓交流戦が決まったあとのことを考えると、今から不快な気分になれる。
決まったら、韓国人は「日本は韓国を嫌っているはずなのに、俺たちにすり寄ってくるぜ」と言われ、試合が始まれば攻撃的な横断幕を掲げ、試合に勝てば鬼の首を取ったように偉そうなことを言い、負ければ日本のせいにする。
100%そうなるに決まっている。

私は阪神ファンだが、日本のプロ野球が台湾のプロ野球を蔑ろにし、韓国にばかりすり寄って交流戦をしようものなら、もうファンをボイコットしてもいいと思っている。不快な思いをしてまで、日本と韓国の対戦なんか見たくない。リーグ戦の成績に韓国チームとの戦績が加えられることなんか、考えたくもない。

そんなことで盛り上がるとでも本気で思っているのだろうか。韓国側からの嫌がらせ、互いに持ち合う憎悪では盛り上がるかも知れないが、日本に好意的な国との親善試合のような雰囲気でできるわけがない。
日本のプロ野球関係者らの対応に、ただただ呆れるばかりである。

 

毎日暑い日が続いている。企業の夏季休暇の頃にピークだったようだが、それほどまでではないにしても、毎日暑すぎる。

日本にとって幸いだったのが、猛烈な暑さと盆休みが重なったことだろう。そのおかげで、企業での電力使用が減り、電力需給が足りないという事態に陥らずに済んだ。
だが、その暑さがまだ尾を引いており、電力需給で危ないのは間違いない。

特に厳しいのが各電力会社の供給力が乏しい西日本で、さらに今日は気温も高かったから、中部電力 91%、関西電力 95%、中国電力 94%、四国電力 93%、九州電力 91%という使用率になっていた。
特に、大阪市で37℃だったように、暑さのせいで関西電力管区では電力需給がかなり厳しかった。計画停電が必要となるのが使用率97%で、その寸前の95%まで行っていた。
供給力2881万kWに対し、使用量が2754万kWである。

気温が同程度だった昨日は使用率93%だった。昨日より使用量が50万kWほど増えている。続く暑さにウンザリして、冷房を付けたり、設定温度を低くしたりした人が多かったのかも知れない。

先日も書いたが、関西電力管区での電力不足は危機的状況である。大飯原発3号機、4号機を最大出力で動かしてこれである。もし大飯原発の再稼働が認められていなかったら、関西は終わっていた。関電の供給力は、現在2900万kW程度である。そこから大飯原発2基分の236万kWを引いたら、どう考えても足りない。使用率97%どころか、100%になってしまうので、ブラックアウトしてしまう前に計画停電の実施が必要だ。

しかも、この猛暑の8月は、週末を除く平日、毎日計画停電を実施する必要がある。
今さら計画停電の大変さを必要するまでもないが、関西人は経験したことがない。オフィスや工場での仕事も大変だし、通勤も大変だ。大混乱必至である。

これまで、「原発がなくても電力が足りている」と言っていた連中は、東電管区のことばかり考えていた。そのことに対し、「関電管区は原子力発電の依存率が5割を越えているのだから、そんなわけない」と主張しても聞く耳を持たれなかったか、「電力会社は供給力を低く見積もっている」と言うだけだった。

反原発派が「電力会社が供給力を低く見積もっている」とする根拠が、「他社受電」による発電分である。

今日の関電の発電種別供給力を見てみると、原子力 236万kW、火力 1388万kW、水力 264万kW、揚水 357万kW、他社受電 637万kWとなっている。
他社受電とは、売電をする会社から関電が買い取っている電力のことだ。例えば、家庭向けの太陽光発電で余った分やら、大手企業の工場で自家発電した分である。また、現在では中部電力から35~50万kW程度の買い取りを行っており、それが含まれている。

電力足りてる派は、電力会社が出した見通しに関し、この他社受電の分が低すぎると主張し、実際の値を適用すれば十分足りているはずだとした。
普通に考えれば、他社受電分は文字通り関電以外の他社に依存しているものであり、売電されない場合もあることを考えると、多少の余裕を見て少なめに見積もるのが当たり前のように思える。

机上の計算ではどうしても意見が合わないところが出てくるだろうが、実際にこの夏に、現実的な他社受電の分を含めた値と電力使用量から、絶対的に分かった。
このことについて、電力足りている派がどう思っているのか、是非とも聞かねばならない。

言うことは大体分かっている。「もっと節電できるはず」、「他社受電をさらに増やせるよう、一般家庭や企業での太陽光発電を義務づけるべきだ」などなど。
絶対できないことを前提に、「それでも電力は足りている」と主張するに決まっている。

事務所のエアコンを最新型に変えたことで電気代が4割も下がったことを根拠に、「原発がなくても電力は足りている」とし、電力需給が厳しくなっても「日本中の企業や家庭のエアコンを新しくすればいい」というような考えを示した単純で安易な小林よしのりに腹が立ったわけだが、きっちり説明して貰いたいものだ。
関西で、原発なしで過ごすにはどうすればいいのか。エアコンと冷蔵庫を全部買い換えればいいのか。夏や冬に計画停電が行われてもガマンすりゃいいのか。

日本のことを真剣に思っての反原発は結構だが、それならそれで、直近の電力不足をどのように解決し、安心して企業が業務を遂行できるかを提案して欲しい。
それができないのであれば、普通は、「代替方法で電力供給をまかなえるようになるまで原発を動かそう」となっていいように思えるが、どうしてそうならないのか不思議で仕方がない。日々の暮らしや企業経営なんかより、原発を動かさないことが最も重要な目的となっているからなのだろう。

 

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