先っちょマンブログ

2013年09月

先週の金曜日、久々に昔の友人らと飲みに出かけた。
阪急の高槻市駅周辺でいい店がないかとブラブラしていたとき、ドラッグストアの前で「PM2.5対策」とポップが掲示されたマスクが売られていた。

「そういや、あれだけ日本でも騒ぎになったPM2.5を聞かないな」、「誰が今頃買うのか」と思ったわけだが、週が明けて今日になり、中国で9月の間、2日に1日はPM2.5で危険な状態だったとかいうニュースがあった。
すっかり忘れていたが、そのうちさらに寒くなって、中国で石炭が焚かれ、PM2.5が増え、日本でも騒ぎになるのだろう。

喉元過ぎれば熱さを忘れるというが、そこそこの騒ぎになって、最近になってあまり聞かなくなったことがたくさんある。
PM2.5もそうだが、ダイオキシン問題もあまり聞かなくなった。焼却炉の性能が上がり、高温で燃やせるようになったので、ダイオキシンが発生しにくくなったらしいが、ゼロになったわけでもあるまい。
PM2.5のように、中国で発生して、日本にやってくるものとして、エチゼンクラゲなんてもんがあったが、あれは今どうなっているのか。

調べようと思えば調べられるが、何もせずとも勝手に耳に飛び込んでくるということはなくなってきた。

放射能汚染騒動もそうかと思っていたのだが、こればかりは例外であるらしい。いや、一部の人に例外というべきか。
未だに過剰反応している人が、ほかの環境汚染やら何やらより多く、ヒステリー的言動を伴うこともあって、やたらと目立つ。

週刊朝日など、朝日新聞社の雑誌記事が読めるdot.というサイトに、放射能ヒステリーに苛まれるバカな主婦の記事があった。

【dot.】 まるで隠れキリシタン? 放射能「楽観派」と闘う母親たち (2013/9/26)

くだんの記事の主婦から見て、"放射能楽観派"の義父やママ友が、自分の子供に対して勝手に寿司やマグロ丼などの海産物が使われている食事を与えたことに憤っている。こいつは、子供に魚介類をまったく与えずに育てるつもりなのだろうか。
しかも、「パスタやラーメンにしたらって言ったじゃない」と子供に叱りつけているが、シーフードパスタならいいのか。魚介でダシを取ったラーメンはどうなのか。マグロ丼をダメだと言っているが、日本近海で獲れた高級マグロを出しているファミレスなのだろうか。

これだから、理屈の通じない女が嫌いなのである。ただひたすら、自分の感覚だけを信じ、他人に憤り、子供を叱りつける。こんなヒステリーに育てられた子供はどんな風になってしまうのであろう。

ハッキリって、心配しすぎだ。食品に含まれる放射性物質はごく僅かだし、仮に取り込んだとしても、専門家がセシウムやトリチウムはすぐに体外に排出されるから大丈夫だと言っている。
しかし、そのような専門家や政府発表は全てウソだと断言し、「水に近いトリチウムは体内に半永久的に取り込まれ、遺伝子を破壊する。実験結果もある!」などと騒いでる。
"大丈夫論"が出ると、脊髄反射で「陰謀論だ」と断言するから話にならない。

食用や引用に水道水を使わず、ウォーターサーバーからの水のみを使うとか、どんな金持ちが放射能ヒステリーを起こしているのかと思うが、いい加減カネの無駄遣いだと気が付いた方がいい。
そうやって心配しすぎることこそ、過度のストレスとなり、体に悪い。

放射能ヒステリーの連中は、「これから甲状腺ガンが増える」と騒いでいる。確かに増えるだろう。それは韓国の例を見ても分かる。
韓国では、ガン検診がかなり進んでいて、やる必要もないのに甲状腺の検査をすることが増えた。すると、原発事故とは無関係に、甲状腺ガンがやたら見つかるようになった。甲状腺ガンは99%は生死に関わらないものであり、検査する必要もあまりなく、ましてや手術する必要も殆どない。にも関わらず、検査しまくったことで甲状腺ガンがめちゃくちゃたくさん見つかるようになり、「ガンだから」ということでやる必要のない手術がたくさん行われている。

日本も必ずこうなる。今まで甲状腺ガンの検査などしていなかったのに、検査をすれば韓国と同じようにたくさん見つかるに決まっている。
しかし、それは原発事故とはほぼ無関係だろう。

また、過度のストレスがガンの原因になることも分かっているらしい。放射能を大げさに怖がること、その恐怖を身内に吹聴することで受けるストレスは相当なものだろう。いちいちマグロ丼を食ったくらいでヒステリーを起こす母親は、どう考えてもストレス過多。それがガンの原因になるかも知れないし、その前に、高血圧からの脳卒中、心筋梗塞などで死んでしまうかも知れない。

反原発派は、放射能を怖がらない人々を"楽観主義者"とバカにしているが、私からすれば、バカはどちらだと思わざるを得ない。
まるで、何がリスクかを理解しておらず、大した根拠もないまま、主観のみで放射能の恐怖と戦っているドン・キホーテではないか。
せめて、恐れるのは自分だけにして、子供や他人に怒ったり、ストレスをかけないようにしろ。

 

韓国の航空業界が、日本と韓国の直行便が減っていることについて、「日本の放射能汚染水の問題だ」などと言っているそうだ。
韓国人は自分たちが無謬の存在で、何か問題が起これば責任はよそにあると常に考える。だから、減便は日本のせいになる。韓国人利用者が減っても、日本人利用者が多ければ問題なさそうなのだが、そういうことは考えないらしい。

安倍首相がニューヨークでの演説で、海外のマスコミが自分を右翼だと軍国主義者だと呼びたいのなら呼べばいいと言ったそうだが、それと同じで、言いたいのならそう言っておけば言い。そうやればバカな国民の目を欺けるかも知れないが、問題の本質は改善しない。

問題があれば、根本的、本質的な問題が何であるかを探り、それを解決するのが本来やるべき姿である。
それができずに責任転嫁したり、上っ面だけで取り繕っても問題は解決しないから、どんどん悪くなる。そうやって転覆した国家、潰れた会社は、この世に山ほどある。

だから、韓国が何でも日本の責任にするのは、寧ろ反韓感情からいって好ましいことのように思える。いつまでもバカをやってればいい。問題を解決し、知恵を付けて日本に対抗してこられては困るが、今のところはそれほど知恵があるようには思えない。
国内外でヒステリックに叫び、政治の場ではロビー活動でむちゃな日本叩きをやっているだけ。
何でも日本のせい。日本が賠償金を寄越せ。死ぬまで言っていればいい。

韓国が問題の本質を分かっていないのだから、日本と韓国を結ぶ航空便はもっと減るだろう。観光客が減ったのは、K-POPや韓国ドラマなどの韓流ブームが終わったからだ。猫も杓子もという時代から、韓流ブームに熱心にはまった残念なヤツだけが取り憑かれている時代になった。
そんなファンを大事にすればいいのに、増長した韓国は、調子に乗って竹島問題や慰安婦問題を捏造し、火を付け、大騒ぎ。ウンザリした日本人の観光客が減るのも当たり前だし、韓流から逃げていく日本人が増えるのも当たり前。

だが韓国人は根っからのバカだから、なぜ自分たちを嫌う日本人がいるのかを理解できない。日本人が民族差別で韓国人を嫌っていると本心で思っている。
あそこまで反日にならず、せめて上辺だけでも親日になっていれば、韓流ブームも続いたかも知れないし、観光客は減らなかっただろう。
けれども、自分たちの行き過ぎた反日が原因だと分かっていないから、いつまでも続けてしまう。

韓国の連中は、「K-POPの人気は世界レベルで、欧米でも大人気だ。日本はそうではないだろう」などと自慢してくる。
しかし、K-POPの海外売り上げの80%超は日本だ。残り15%がタイやインドネシアなどの東南アジア4%が中国。1%未満が欧米である。
その残念な売上比率をちゃんと理解しているのが韓国のレコード会社だけ。K-POPの連中には、日本でニコニコさせておく。しかし、そのままだと韓国で叩かれるので、韓国に帰国させたら、Twitterなどで韓国愛をツイートさせる。日本海の海岸まで行き、「東海に来た」と言わせ、"東海認証ショット"を撮影する。
国民がバカだと音楽事務所も大変だろう。その分、日本人も単純なヤツが多いから、楽なのかも知れないが。

韓国人は日本の市場の大きさを分かっていないから、日本なんかなくてもいいと勘違いしている。日本市場は、今や音楽市場における世界一の市場だと言われている。CD売り上げではアメリカを抜いてナンバーワンだ。
中国や韓国では、CDをなかなか買わない。違法ダウンロードが多すぎて、CDが売れないのだ。
しかし日本では、パッケージやオマケが異なる数種類のシングルを出せばアホなファンが全部買う。CDの再販制度もあって、CDが固定価格で、かつ長く売ることができる。
こんな美味しい市場を、韓国の音楽業界は死んでも手放したくないだろう。だが、バカな韓国人のせいで、K-POP人気は下火になり、CDの売り上げが減り、コンサートの動員も減った。雨後のタケノコのようにデビューしていたK-POPアイドルたちも、ことごとく失敗している。

これは、どう考えても自業自得である。K-POP人気が下がり、韓流ブームも去り、何をされるか分からない危ない韓国に旅行に行く人も減った。
普通なら、自分たちがどう悪かったか考えるが、そうせずに何でも日本のせいにする。日本が右傾化しているから、日本が放射能汚染されているから。他人のせいにするのは簡単である。

この思考は、在日韓国人にも似通ったところがある。
私が勤める会社の就職活動で、社長による最後の最終面接で落ちた在日韓国人の国立大生が、大学に帰ってから「在日差別のせいで落とされた」とギャーギャー騒いだそうな。その大学から、うちの会社がブラックリストに入れられたらしい。
だがそのとき、うちの会社の社長は、中国から帰化した元中国人が務めていた。日本人による在日韓国人への差別というより、何か問題があって落とされただけなのに、日本人の差別のせいにした。

何でも他人のせいにするのは楽でいい。何も考えないでいいし、何もしなくていい。
韓国には、何でも責任を転嫁できる隣国がある。日本は韓国にとって、麻薬のようなものなのだろう。

 

産経新聞の記事に、ソーシャルゲームの人気が失速し、家庭用据え置き機の方が人気を回復してきたというのがあった。
その記事では、根拠のひとつとして先日の東京ゲームショウを引き合いに出し、会場でモバゲーやグリーのブースが不人気で、ソニーのブースが大盛況だったとあった。

当たり前の話である。今年はソニーからPlayStation 4が、マイクロソフトからXBOX Oneが発売される、コンソール機(据え置き型)の大きな転換点の年である。7年ぶりの新型機がどのようになったのか、ゲーマーならそっちの方が気になるに決まっている。実機やゲーム画面をこの目で確かめたいと思うのが普通だ。
ソニーのブースに過度の注目が集まるのは当然だ。

とはいうものの、ソーシャルゲームが衰退してきたのは間違いないと思う。モバゲーやグリーのプラットフォームで出ていなくても、「パズル&ドラゴンズ」のように人気のあるゲームがあり、わざわざモバゲー、グリーをやろうという人が減ってきている。

私はゲームはするが、PS3のゲームしかしない。パソコンのブラウザで「艦隊これくしょん」もやらないし、スマホで「パズドラ」もやらない。嫁さんは「パズドラ」だけやっているようだが、課金せずに遊べる範囲でやっているだけのようだ。

私は、モバゲーやグリーがやっている課金中心のゲームが大嫌いだ。だからもちろん、そのプラットフォームではないものの、「パズドラ」も嫌い。何かするためにアイテムを買う、買えないからガマンするとかに耐えられない。
古いタイプのゲーマーなので、アイテム課金という虚業を受け付けない。

だから、産経新聞の記事にあるように、課金ばかりのソーシャルゲームが衰退し、じっくり遊べるコンソールゲームが増えればいいと思う。
ただ、最近のコンソールゲームも課金がかなり増えてきた。新しいマップやシナリオを追加するというものならいいが、毛色の違うものが多くなってきたのだ。
オンライン対戦を中心にし、何度も戦いたいのであれば金を出して出撃できる権利を現金で買えというもの。選手を育成するゲームで、選手に年を取らせず温存できるようにするアイテムを現金で買えというもの。

このままだと、そのうち、課金ばかりになるかも知れない。今はオンライン対戦でプレイするのに月額幾らとか、アイテムを買うのに幾らというシステムであるが、ひとりでRPGをオフラインでやっていても、最強アイテムが幾らなどとなりはしないだろうか。

ゲーム業界は、ゲームの開発費が高騰する中、投資した分を手っ取り早く取り戻す方法として、アイテム課金を思いついた。誰が考えたのか知らないが、天才的な思いつきだ。ゲームの中でスロットを回させる。強い武器を持たせる。それで現金を巻き上げる。実態のないゲーム上のアイテムに現金を支払わせるのだ。
恐ろしい仕組みだ。もはや、子供のためにゲームを作っているというよりも、そこそこ金を持っている大人をターゲットにし、そこから幾ら巻き上げるのか、キャバクラみたいなことをゲーム会社がやりつつある。

ほどほどならいいが、あまりそれをやり過ぎると、プレイヤー離れを引き起こすことになる。PlayStation 4とXBOX Oneの対決でも、用意するソフトが大切だと言われているが、それも重要であるが、どのようにして遊ばせるかというのも重要だろう。面白くても、金ばかり取られたら堪らん。金を出したヤツが強くなるというシステムもゴメンだ。

次世代機では、それがどのようになっているだろう。

 

昨日からネットを騒がせているニュースがある。
韓国の与党、セヌリ党の議員が旭日旗などを「日本帝国主義を象徴するマークや服」として、韓国国内での政策や公共の場での使用を禁ずる刑法改正案を韓国国会に提出したのだ。違反者には1年以下の懲役または300万ウォン(27万円)の罰金が科せられる。

マトモな国であれば、旭日旗使用禁止法案など成立するわけがないが、かの国はマトモではなく、世界で最も異常な国のひとつであるから、この法案が可決され、成立する可能性が高い。
日本への嫌がらせも極まれりという感じだ。

わざわざ説明するのも面倒だが、念のためいっておくと、韓国が敵視する日本の旭日旗は、韓国人がいうような「戦犯旗」ではなく、ただの軍旗である。
ナイスのハーケンクロイツを禁止する国はあるが、韓国は日本の旭日旗がこれに当たるとして、日本への攻撃をやめない。

ハーケンクロイツは、ナチスの主張である「アーリア人の優位性」をシンボルにしたものであるが、旭日旗は日の本の国、日出ずる国である日本を象徴する太陽が昇るというめでたいマークであり、これといった思想信条などない。
旭日旗の優れた意匠が軍旗に用いられただけで、現在も海上自衛隊が使っているが、これに何の問題もない。

もし旭日旗に問題があるというのであれば、ドイツで今も使われるアイアンクロス(鉄十字)も旭日旗とよく似たような立場で、軍旗として用いられたものであり、使用禁止になってもよさそうなもんだが、ドイツ国内でも、ドイツ以外でも禁止されているなんてことを聞いたことがない。

現に、旭日旗が「日本軍国主義のシンボルだ」などと騒いでいるのは、多くの韓国人と一部の中国人だけである。それ以外、どこの国の人間も気にしていない。
気にしていないどころか、優れた意匠をモチーフにいろんなデザインに旭日旗を取り込んでいる。

ところが、それを気にくわない韓国人が海外にイチャモンを付けまくる。弁当箱のデザインから、iPhone用のケースまで。
キチガイじみたものになってくると、アメリカのミュージカルで光が放射線状に出ているのを見て、「旭日旗だ、使用するな」と抗議したこともある。
「崖の上のぽにょ」に出てくる漁船に大漁旗が掲げられていて、そこに旭日旗に似た模様が描かれてあるのを見て、「宮崎駿は軍国主義者だ」と騒いでいた。
末期的なものになると、第二次大戦を部隊にした戦争ゲームで、旭日旗が出てくることにも韓国人が抗議していた。第二次大戦で日本が使っていたから問題だというのに、それも表現させなくするとは意味が分からない。
朝日新聞の社旗も旭日旗の意匠を取り入れたものであるが、韓国人が「良心的メディア」と評する朝日新聞も軍国主義新聞となるのであろうか。

ほんの数年前まで、旭日旗のことなんか目にもくれていなかったのに、日本を叩く材料になると勝手に決めつけてから、韓国では酷いことになっている。
菅官房長官が今回の件について、韓国に誤解だと申し入れるとしているが、何を言っても無駄であろう。日本から盗んだ仏像も、司法のお墨付きで返さないような国が、日本の言い分を聞き入れるわけがない。

だからもう、勝手に旭日旗を禁止させておけばいい。ついでに、戦時中から使われていたのだから、日章旗も禁止にしてくれればいい。
韓国国内でのスポーツ大会で、日の丸だけ掲揚できないようにしてくれたらいい。

韓国国内で旭日旗を使用禁止にすることによって、日本が困ることなんかなにもない。アホすぎる韓国が恥をかくだけである。
公共の場で使えないのだから、海上自衛隊の艦船が韓国の港に入港することができなくなるが、別に構わない。
海外の映画で旭日旗が出てくることもたまにある。映画「バトルシップ」では、米海軍と海上自衛隊が協力して宇宙人の船を攻撃するのだが、何度も旭日旗が出てくる。船に掲げられているし、冒頭のサッカーのシーンで、応援団が山ほど旭日旗を振っている。韓国では、この映画を放送禁止にするのだろうか。それとも、お得意のCGによる改竄で、旭日旗を消してしまうのだろうか。

韓国は、自国内で好きなだけ暴れてくれたらいい。日本のあらゆるものを禁止して貰いたい。日本の旗を掲げるのは禁止。日本製品を使うのも禁止。日本語の表示も禁止。日本人の入国も禁止。韓国人の日本への渡航ももちろん禁止。
そうしてくれると、清々していいのだが。

にも関わらず、この国は「スポーツの場で協力し合いましょう」などと平然と言ってのけ、五輪や何やらで日本の協力は取り付けようとする。
「政治とスポーツは別ですよ」ではない。「利用できるもんは利用するから、カネとノウハウは全部出せ」ということだ。
日本から金を巻き上げるのも禁止にしてくれりゃいいのだが、ほかのことは禁止しても、そればかりは絶対にしないに違いない。

 

歳をとると、昔平気だったことがダメになることがよくある。
最近都度に思うのだが、虫が気持ち悪く思えるようになってきた。特にセミなどは、子供の時分にあれを捕まえたり、触ったりしていたのが信じられない。見た目が気色悪くて仕方がない。

カブトムシやカナブンのような、堅いタイプの虫だと大丈夫だが、芋虫系の柔らかいタイプを指でつまめそうにない。
なぜこうなってしまったのか。

あと、グロい画像や動画もだんだんダメになってきた。
私がまだ学生だった頃、皆がインターネットをやり始めた1990年代後半は、グロ画像やグロ動画をよく見ていた。動物が車に轢かれるのとかは今も昔も可哀相と思うので苦手だが、人間のは割と平気だった。

偶然に人が車や電車に撥ねられて酷い死に方をする動画や画像、或いは快楽目的なのか、拷問や見せしめ目的なのかは分からないが、人を殺す動画がインターネット普及期に既に山ほどあった。
純粋に楽しむ人、怖いもの見たさで見たい人がたくさんいるのだろう。私は後者だ。

今でも、踏切で大人に突き飛ばされて電車に撥ねられる子供も動画、夫に大口径の拳銃で頭を吹き飛ばされる女の動画、大の字にされた状態で手足をノコギリで切断されて苦しむ男の動画など、ハッキリと覚えている。今になって思えば、何を思ってそんなものを見ていたのだろうか。
心理学的にいえばよくないのだろうが、幸いにも私は今までに人を殺してはいない。成人してから見たせいだろうか。

さすがに社会人になってからは、グロ動画を見て回る時間もなくなったのでしばらく見ていなかった。
だが、イラク戦争時にイラクに入国して、テロリストに捕まって殺害された日本人男性の殺害動画を見てしまった。跪かされて頭を垂れた状態で、大きめのナイフで首をザクザク切られていた。最後、横たわった体の腹に、切られた首を載せられていた。

それを見て、さすがに気持ち悪くなった。昔にネット上で見ていたグロ動画は、どれも被害者が外人で、何となく現実味がなかった。しかし、日本人が被害者になると途端に現実味が増し、恐ろしいと思った。

それでも、死体が苦手ということも、血が苦手とかいうこともない。普通に30余年生きていれば、親族の葬式などで死んだ人は見るし、交通事故などで突発的に死んだ人を見ることもあるだろう。
深夜に犬の散歩をしていたとき、車とバイクの事故があり、アスファルトの上に投げ出された若い男から血が止めどもなく流れ、血の池の中で死んでいくのを見たが、「可哀相に」と感じた程度だった。

昨今、裁判員裁判において、事件現場の様子や被害状況などを検察官に写真パネルで見せられて、気分が悪くなるという人が一定の割合でいるらしい。随分ナイーブな人もいるもんだと思うわけだが、まあ、そこらへんの感覚は人それぞれなので、そういう人も中にはいるだろう。

ところが、よく分からないのが、自分が裁判員裁判でショックを受け、鬱病のような症状になって休業などを余儀なくされたため、国に対して賠償金を求めるのがよく分からない。
福島の63歳のオバハンが、殺人現場の写真を見せられて苦しみ、通院治療のために仕事を休業してクビになったのは国のせいだとして、200万円の損害賠償を求める訴えを起こし、福島地裁で口頭弁論が開かれた。

その中でそのオバハンは、「心身に大きな傷を負った。このような苦しみを味わうのは、私で最後にしてほしい」と訴えた。まるで、悲劇のヒロインのような言い方である。

また、死体や血などが極度に苦手なのであれば、本来ならば辞退できたはずだが、辞退できるような雰囲気でなかったことを「裁判員裁判への参加を強制させられた」と主張し、「憲法上許されない」などと断罪していた。

「強制させられた」とか「憲法違反」とか出てくると、途端に胡散臭くなる。しかも、「自分で最後にしろ」と言うからには、裁判員制度を終わらせろと主張しているのだろうか。それとも死体写真を見るのは私で最後にしろということか。
損害賠償の200万円のほか、余計な狙いがあるのではないかと勘繰らずにはいられない。

それはともかくとして、このオバハンの主張で間違っているのが、「私で最後にしてほしい」という主張だ。
まるで殺人事件の裁判員裁判に参加した裁判員全てが自分みたいな被害を受けると思っているようだが、何とも感じていない人もいるだろうし、多少ショックは受けても、生活に何の支障も来さない人がいる。寧ろ、そちらの方が多いのではないのか。

にも関わらず、死体写真でショックを受け、病気になって仕事を休む自分がごく普通の反応と勘違いしている。どう考えても少数派ではないか。どうして、自分をマジョリティだと思いたがるのか。
しかし、自分がショックを受けて仕事を休んだのが少ない反応と認めたくないため、まるで社会を守る正義の味方のように主張する。「自分のためだけではなく、社会のためでもある」という主張。
余計なお世話である。

結局は、自分が傷ついたから金を払えというだけの話である。
しかし、それではちょっと後ろめたいので、社会のためという目的を掲げる。そういうのを、お為ごかしというのである。

 

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