先っちょマンブログ

2013年11月

フジテレビ系列で放送されていた「ほこ×たて」の終了は非常に残念だった。出演者がヤラセと動物虐待を暴露し、あっという間に打ち切りになってしまった。

ことの発端は、ラジコン対スナイパーの企画だ。ヘリコプター、車、ボートの陸海空のラジコンと、アメリカの3人のスナイパーが戦うもので、3戦やって何勝するかでいいのに、ルールを勝ち抜き戦にしたもんだからおかしくなった。
最初に戦ったボートが3人のスナイパーを負かしたもんだから、あとでむりやり車とヘリの対決も取り、それぞれが負けたことにして、最初にヘリ、車の順で挑んで2連敗し、ボートが3連勝して大逆転勝利というVTRになっていた。

そのように放送すると事前に受けていた車のラジコンの達人がそれを拒否し、改変して放送したらネットで全て打ち明けると通告していたのに、フジテレビはそのまま放送して、事前の通告どおりヤラセをバラされてしまった。
ついでに、過去に戦った猿対ラジコンで、猿がラジコンを怖がって追いかけないので、猿の首にひもを巻いてラジコンで引っ張り、猿がラジコンを追いかけ回しているように見せるよう強要されたこともバラされ、「ほこ×たて」が終わった。

バラエティ番組なのだから、ヤラセがあってもいいとは思うが、番組のコンセプトはガチンコ勝負であったはずだ。そこの根底が崩れたのだから、視聴者の信用を失ったわけで、番組が終わっても仕方がないのかも知れない。

「ほこ×たて」には、その道のいろんなプロが出てきた。番組で注目された対決が、絶対に穴を空けられない金属対どんなものでも穴を空けるドリルの対決だ。まさに矛と盾であり、その死闘は面白かった。
個人的には、絶対空けられない金庫対どんな金庫でも破る鍵職人の対決も好きだった。
そのほか、水の味を見極めるプロと浄水器のプロ、食品サンプルのプロと野菜のプロなどが対決していて、いずれも面白かった。

対決のほかにも、そうとうに痛んだ服を直すプロや、ボロボロになった写真を修復するプロが、ぱっと見では分からないものスゴイ修復技術を披露していた。

「ほこ×たて」の何がよかったかいうと、日本を中心に、その道のプロやマニアが出てきて、プライドを賭けて自分たちの腕前を披露するところだった。
特に、職人や技術者の対決はどれもよかった。日本には、広く知られていないのに、ものすごい技術を持っている人が相当いるんだと改めて感心した。
そういう人たちの活躍や対決をもう見られないのかと思うと、非常に残念である。

日本は、昔から技術者や職人は尊敬されていた。手に職があることはいいことだと思われ、工芸品を作る人、日本食を作る料理人など、いずれも尊敬されこそすれ、蔑まれることはなかった。
それと全く異なるのが、中国や韓国など、中華文化圏の国である。
中国でも韓国でも、職人やら料理人などの職業の人は下に見られる。日本は割と職業に貴賎なしという考え方が広まっているが、中華文化圏は違う。
最近はやっと科学技術の分野で技術者が重宝されるようになってきたが、以前として工芸品を作る人も、料理人も低い地位にありがちだ。だから伝統文化が廃れたりするわけだが、長年科挙の制度をやってきて、勉強一筋の人生を過ごし、デスクワークだけこなし、他人に命令して働かせることが一番だと思うようになったのだから仕方がない。そういう連中なのである。

私が勤める会社で作った製品をとある会社に卸し、それがサムスンやハイニクスといった韓国のIT企業で使われているため、サムスンなどの社員を幾らか見たのだが、今週発売の週刊新潮にあったように、韓国では45歳くらいになると管理職以外は全員クビだからか、工場などに歳を取った社員がほとんどいない。中年以降の社員はほぼ例外なくマネジャーである。
工場のラインひとつにしても、いろいろ技術や経験が必要であるが、若い世代に積極的に引き継がせるようにして、ある程度の年齢になったらポイ。
韓国企業はリバースエンジニアリングが多いのだが、もちろん研究や製品開発を行う技術者がいるが、それもある程度の年齢になったらポイ。古い技術はなくなり、どんどん技術革新するIT企業だから尚更である。

サムスンが液晶パネルやNANDフラッシュの技術を得るために、シャープや東芝から技術者を高給をエサにして引き抜いたが、3年から5年でポイされたのも頷ける。技術だけ抜いても、まだ経験が活かせそうなもんだが、そういうことは期待されていない。技術者は使い捨て。それが韓国流。中国や台湾も似たような傾向がある。
技術者が尊敬されていないのである。それは、日本の比ではない。日本は、できる技術者は評価されるが、韓国ではできる技術者でも評価されないことが多い。

週刊新潮によると、管理職になれずに脱落して捨てられた人は、小さいキオスクのような個人商店、飲食店を開いて細々と暮らすしかないらしい。もちろんそんな仕事をしている人は見下される。財閥系の大企業に勤めている人、そこにマネジャーとして残った人だけ評価され、あとは並み以下の扱い。

日本に生まれてよかったと思う。
少なくとも、今の会社で今のような仕事をしていても、韓国企業のような酷い扱いを受けることはないのだから。
すぐ隣の国に、自分の方がマシと思えるような国があってよかったのか悪かったのか。

 

10年ちょっと前に自宅を購入し、住宅ローンを組んだ。10年間は住宅ローン控除によって、支払った税金のなかからローン残高の1%分が戻ってきた。ついでに、会社からの住宅ローン補助も毎月僅かであるが貰えた。

10年を経過して住宅ローン控除がなくなり、会社から貰える住宅ローンの補助もローン残高が500万円を切ったら貰えなくなる。
我が家の貯蓄を多くを繰り上げ返済に回すと、ちょうどローン残高が500万円くらいだった。

そういう話を実家でしていると、母親が「自分が持っている500万円を貸してもいい」と言ってきた。どこまで親に頼るのかと情けなくはなるが、母親に500万円を借りて、残っていた住宅ローンを全部銀行に返済した。
そもそも、私は滋賀銀行から借りていたのだが、滋賀銀のような地方銀行は住宅ローン金利がやや高く、繰り上げ返済も1回に付き2万1000円も手数料を取られる。借りている途中、「新生銀行に借り換えする」と言ったら、銀行員が慌てて金利を下げてきたが、新生銀行なら無料の繰り上げ返済の手数料はどうにもならなかった。ちょうど借り換えしようと思っていたのでちょうどよかった。

母親から500万円借りるときに気をつけたのが、税務署に目を付けられて贈与と見なされないかである。贈与とされて贈与税を支払うハメになるのはバカバカしい。
ネットでいろいろ調べると、ちゃんとした借用書を作り、返済期日を設け、ついでに僅かでも金利を付けると、あとで税務署からごちゃごちゃ言われても、贈与ではなく親族間の金の貸し借りだと見なされるそうな。

そこで、Excelを使って返済計画の表を作った。Excelは金利計算や借入金の残高計算ができる。500万円を毎月5万円くらい返し、金利は年0.5%くらいにして計算したら、毎月4万7355円の返済を108か月やればちょうどピッタリ返せるのが分かった。
何年何月に残金幾らという表を作り、その返済計画に基づいて平成33年5月までに全額返済するという借用書を作った。もちろん、貸主と借主の署名欄を設け、それぞれ母親と私で記入し、ハンコをついた。
正、副のような形で2枚作成し、母親と私でそれぞれ借用書を持つことにした。

行政書士などに頼めば1万円くらいでやってくれるらしいが、住宅ローンを全額返済するのに、滋賀銀に5万2500円も取られたあとだったので、全部自分でやった。それで正しいのかどうかは知らないが、今のところ税務署からは何も連絡がないし、あったとしても、借用書があると見せれば何とかなるだろう。

私はどちらかというと金に執着がないとは言わないが、わりと無頓着で、知らないことが多い。借用書なんてどうやって書くのかも知らないが、とりあえず変なトラブルになるとイヤなのでキッチリやったつもりだ。
普通の人はそうやるだろう。他人なら絶対に借用書を作るし、親族でもそのくらいやるのは当たり前。

当たり前のことなのだから、誰でもやるのかと思っていたが、猪瀬直樹・東京都知事は違った。
徳州会の選挙違反がらみで明るみに出た、徳州会側から猪瀬都知事への5000万円の貸し付けについて、供与なのではないかとマスコミに厳しく追及され、「借用書はある」と強弁した。そして、11月26日の記者会見で、ドヤ顔で「借用書」をマスコミの前に提示して見せたが、一般常識のある大人が見れば明らかにオカシイと感じるものであった。

猪瀬都知事が出した「借用書」は、徳洲会の徳田毅衆院議員宛てに自筆で金額と名前、住所が書かれた極めてシンプルなもので、見せつけられた方がどよめくような内容だった。
貸主の方のサインもない。両者のハンコもない。

一番気になったのが、「金 5000万円 也」と書かれていた部分。金から也まで下線が引かれていて、その部分に「5000万円」と手書きで書かれていた。
普通、借用書で一番重要な借入金の額については、あとで改変できないようにするものだ。だから金○○円とキッチリ詰めて書く。漢数字を使って書けばなおさらいい。英語風に書くのであれば、最初に\マーク、最後に-を付けて、3桁ごとにカンマを打つ。
これでは、あとで億の桁の部分に数字を書き込むことができるではないか。5000万円借りたつもりが、1億5000万円になってもいいのだろうか。

まるで子供が作ったようなアホみたいな借用書で、これで5000万円借りたとか、にわかに信じがたい。
報道によると、印紙がないのも正確にはダメらしい。5000万円の借用書には2万円の印紙を貼らないと、借用書としては有効ではあるが、印紙税法違反になるとか。
私が作った500万円の借用書には印紙なんか貼っておらず、これについては猪瀬都知事の「借用書」と同じだ。印紙税の額を調べると、「100万円を超え500万円以下」のとき、2000円の印紙を貼らないといけないとあった。ちなみに、500万1円からは印紙代が1万円になるので、500万円で助かった。今さら貼る必要があるのかどうかは知らない。

印紙の話はともかく、猪瀬都知事の借用書は誰が見ても「マジか!?」という内容で、どう考えても猪瀬都知事は真っ黒けであるが、本人はそれで乗り切るつもりらしい。誰が見てもアウトだと思うのだが。
ただ、あの借用書が本物か、あとで猪瀬が作った偽物かは分からない。偽物にしか見えないが、あとで慌てて作るにしても、ちょっとくらいは調べるだろう。知り合いに弁護士とか司法書士とか行政書士くらいは山ほどいそうだし、ネットで幾らでも調べて、もっともらしく作ることができる。
あの借用書をドヤ顔で堂々と出したのだから、最初からアレで金を借りていたのかも知れない。普通の大人なら信じがたいが、本人がその程度のレベルなのかも知れない。その場合、貸した方もかなり狂っているとは思うが。

猪瀬都知事は、ジャーナリスト、ノンフィクション作家から政治家に転身した人間であり、政治家一筋で来た常識知らずではないと思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。
今回の借用書事件でそのことがよく分かった。前回の都知事選で過去最高得票を得て再選したらしいが、今度はどうだろうか。東京五輪を誘致した結果は素晴らしいが、5000万円の金の話でそれが全部パーになった。あそこまで非常識な人間で、言うこともめちゃくちゃだったとは東京都民の誰も思っていなかったに違いない。
政治家生命も、パーにならずに済ませられるだろうか。

 

嘉門達夫がその昔、「ミレニアムの法則」という曲で、「いやなヤツがするとセクハラ、好きな人がすると甘い誘惑」などと歌っていた。
これと同じようなことが、少し前にはやった「※ただしイケメンに限る」というヤツだろう。
同じことをやっても、人によって捉えられ方が違ったり、許されたりする内容が変わるのだ。

そのことを如実に感じたのが、昨日の衆院本会議で秘密保護法案が賛成多数で可決されたというニュースの報道だ。
「報道ステーション」を見ていたら、「強行採決された」などと言われていた。日本の国会では、多数決でものごとを決めても、反対派が幾らかいると「強行採決」になるらしい。
秘密保護法案に反対するスタッフが、悪意を込めてニュースを作ったのがよく分かる。

法案を通す通さないでごちゃごちゃやっていた当の国会議員たちも、反対派の野党議員は「国民が納得しておらず、立法府の敗北」、「民主主義の終わりの始まり」などと言っていたらしい。
何度も言うが、多数決で採決されたことのどこが立法府の敗北なのだろう。「民主主義の終わり」に至っては、それを主張した議員に民主主義とは何なのかと訊きたいくらいである。

法案を通す通さないについては、昔からの流れで、野党含めてそこそこ賛成が得られ、反対が少ない状態で通すってことが普通なのかも知れないが、多数決で負けた方や、今の与党の法案に反対する連中が「民主主義の終わり」だとか、「法案の強行採決だ」と大騒ぎする理由が分からん。
マイノリティの意見もある程度は取り入れられるべきだろうが、それをやっていたらキリがない。

ただまあ、十分な審議をしたかどうかが意見の分かれるところで、重要そうな法案だからもっと審議をすべきという考えは正しい。
しかし、それを言い出したところで、じゃあどこまで審議すべきなのかという疑問が残るし、ただ反対意見だけをうだうだ述べられる審議をしても意味がない。

この秘密保護法案というのは、日本に欠けている外交上や防衛上の機密を守るのはいいとして、何でもかんでも秘密にできてしまう可能性があり、ときの政府が恣意的に運用して国民に隠し事ばかりすることも考えられる。

「そんなことは起こりえない」という考えもあるかも知れないが、人権擁護法、人権侵害救済法での恣意的運用で国民の意見を弾圧する可能性があることは考えて、秘密保護法案で悪いことが起こりそうな可能性を考えないのはおかしい。

今の政府では起きないかも知れない。しかし、将来的にまた民主党が政権を取るなどしたら、菅直人が福島第一原発での事故処理を邪魔したり、仙谷由人が検察に圧力をかけて中国人船長を中国に逃がしたことなども全部秘密になってしまうかも知れない。
第三者機関が設けられるとかいっても、これまで第三者機関とやらがちゃんと機能したケースがあるのかどうかと問われたら、ちゃんと働くような気がしない。

悪い結果になる場合があるかも知れないが、少なくとも人権擁護法と違っていい結果は得られるのだろうから、取り敢えず私は秘密保護法案には反対しない。
それに、今国会で行われていることが強権発動とか、民主主義の崩壊とは思わない。

反対のあまり、国民を焚き付けたり煽動したくなるのだろうが、いい加減、意見の合わない人が民主的に多数決で進めたことに対し、ムリのある因縁を付けるのはやめて貰いたい。

 

私の記憶が確かならば、韓国・ソウル市では、今年2月に制定された条例により、ぼったくりタクシーを通報した通報者に50万ウォン(4万7800円)の報奨金が与えられるはずだ。
ぼったくりタクシーが多すぎる韓国のソウルで、これで幾らか悪いタクシーが減るだろうと思っていたのだが、そうではなかったらしい。

今日の産経新聞大阪本社版に、韓国はタクシーを始め、「ぼったく大国である」という記事が掲載されていた。

【MSN産経ニュース】 「ぼったくり大国・韓国」タクシー2キロで3万円、「観光警察」で封じ込め図る当局…日本人去り中国人に襲いかかる「法外料金」の実態 (11/26)

もっとも酷いのがタクシーらしく、外国人観光客を相手に、相場の5倍から10倍の料金を請求し、支払いを拒否すると「降ろさない」などと脅すらしい。相当にたちが悪い。

韓国は一応先進国だと思っていたのだが、こういうのを見ると、アフリカや東欧などの治安もへったくれもないような国で行われることであり、これでよく「観光立国だ」と自慢できるもんである。
日本人や中国人を相手にぼったくりを繰り返す韓国人を目の当たりにし、実際に被害に遭いながら、誰が二度と行きたいと思うのだろうか。
韓国人がやっているぼったくりは、中華圏の人間がよくやる目先の利益だけを追求するだけで、あとのことを何も考えていない刹那的なものであり、バカとしかいいようがない。

ぼったくりに遭いたくないし、想像するだに腹が立つ。そんな韓国に誰が行くのだろうか。
「そんなことはごく一部」などと韓国を擁護するヤツがいるが、"ごく一部"の割にはよく耳にする。

例えば、モデルで女優、歌手でもある台湾の著名なタレントの安心亞が、友人と韓国旅行に行き、帰りに仁川空港に向かうタクシーでぼったくりに遭ったと微博で怒っていた。
料金が割高だが、優良ドライバーしか乗れない黒タクシー(模範タクシー)に乗ったのに、空港からめちゃくちゃ離れたところで降ろされ、しかもちょっとしか走っていないのに高額料金を請求されたという内容だ。
模範タクシーとやらは、20年で無事故のベテランドライバーしか取れないらしいが、韓国では無事故ならばぼったくりをしたり、客からどんな顰蹙を買っても「模範的な運転手」となるらしい。

ここまでのぼったくりは、中国でもなかなか行われない。台湾になるとほぼ皆無である。

先日の台湾旅行で、タクシーに乗る機会は何度かあった。仕事で行ったときも何度も利用した。
台湾のタクシーは初乗りが70元(240円)で、距離または時間ごとに増えるメーターあたり5元(17円)ずつしか増えない。タクシーが山ほど走っているので、流しのタクシーを拾って、ちょっと乗って100元くらい払って降りるというパターンが多かった。安いから、タクシーの運転手にもサービスしたくなり、「お釣りは取っておいて」と降りることも多々あった。
たまに、マヌケなビジネスマンが微妙に遠回りされて、いつもより1.5倍くらいの料金を請求されることがあるみたいだが、初乗りやメーター運賃の設定をいじっている韓国のタクシー運転手に比べたら可愛いもんである。

そんな台湾で、台北駅前に泊まっているホテルから、「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったとも言われる九份までタクシーで行くことにした。バスで行くとか、ローカル鉄道で近くまで行ってそこからタクシーという行き方もあるが、面倒臭いので全部タクシーにした。
ホテルでタクシー料金が幾らくらいになるのか聞くと、「台北市内からだと一律で、行きが1500元、帰りが1000元」と言われた。どうも、観光客向けにはメーターではなく固定の料金が設定されているらしい。
そこらへんにいたタクシーの運転手に尋ねても同じだったので、そのタクシーで九份まで行き、1500元払った。流しを拾ってメーターで行けば800元くらいで済んだと言っていた知り合いがいたのだが、「メーターで行ってくれ」と交渉するのも何だし、決まりに従った。
帰りに九份のタクシー乗り場にいた運転手たちに料金を訊いてみたのだが、それもやはり「台北の市街地までは一律1000元」という答えだった。
最初にホテルの人が言っていたことは正しく、一律料金が決まっていて、皆それに従っているようだった。

帰りは道が猛烈に混んでいたため、かなり時間がかかった。恐らく、メーターで行ったら1000元で済まなかっただろう。
そういうことがあるから、観光客には一律料金という取り決めを業者間で決めているのかも知れない。行きが高いのは、九份で客待ちをせずにそのまま直帰することを考えての料金なのかも知れない。

普通はこうだ。ぼったくりのタクシーなんか存在せず、料金が高額になる観光地へは一律料金。そうなっていれば、観光客はタクシー運転手と揉める必要もなく、安心して旅行できる。
それが台湾。
模範的なタクシーとされる黒タクシーに乗っても、ぞんざいな扱いを受け、ぼったくりされる可能性があるのが韓国。疑心暗鬼の状態にならざるを得ず、そんな感じでは旅行を楽しめない。安心できるのはツアー客だけか。

長年シナの属国で、同じ中華圏の人間である韓国人だけが、なぜここまでぼったくりの王者のようになるのだろうか。
韓国には、タクシーだけでなく、飲食店や土産物屋でもぼったくりが横行する。観光客をもてなすという気持ちなどまったく存在せず、ただ搾取するだけの存在としか見えていない人間が多すぎる。
一方、「おもてなし」の国である日本は、外国人観光客に対してどこぞの店がぼったくったとか、タクシーがぼったくりをしたとか聞いたことがない。そもそも、わざわざ日本を訪れてくれる外国人に対してぼったくりをしようという概念自体が存在しないように思える。

お隣のクソみたいな国を見ると、日本はなんていい国なのかと、改めて自画自賛してしまう。
程度の低いヤツばかり見ることは自分のためにならないが、毎日飛び込んでくる韓国のクソみたいなニュースを見てしまうと、自ずとそうなってしまうのだ。

 

「防空識別圏」なんて言葉はこれまで知りもしなかったが、今日の朝刊で中国が勝手に尖閣諸島周辺を含む地域をそれに設定したとあって、それで知った。
国防上、外国の飛行機が勝手に入ってきたら、領空に近づくんじゃないと警告する地域らしい。

中国は尖閣諸島を「自国(台湾)の領土だ」と主張しているわけだから、その防空識別圏が今まで設定されていなかったのかよと思ってしまうが、今ここでやってきたということは、日本を挑発し、プレッシャーを与える意味合いなのだろう。
尖閣諸島の領有権に関して、ちょっとずつ日本側に浸食している感があって、実に気持ちが悪い。

しかも、在日中国大使館が日本に滞在している中国人に対し、緊急事態に備えて連絡先を登録するよう呼び掛ける通知を出していることが分かり、尖閣諸島を巡る日中間のいざこざがどんどんきな臭くなってきた。

国際的な世論で見ると、中国が日本だけでなく、東南アジアの国々の島々も掠め取ろうとしていることが知られているため、「中国がまためちゃくちゃやっている」という声が圧倒的だ。
だが、国際世論を気にするような国が、天安門事件や法輪功、チベットやウイグル問題で人権無視の酷い弾圧をするわけがないから、どれだけめちゃくちゃやって非難を浴びようがお構いなしだろう。そういう中国が実にやっかいである。

しかも、中国人民もかなり好戦的だ。
日本では尖閣諸島を巡って自衛隊と人民解放軍が衝突したらどうなるかというシミュレーションや兵力比較などが保守系の雑誌に掲載される程度で、中国が尖閣諸島に攻め込んできたらどうなるか心配する人はいても、日中開戦でどうなるかなどと真剣に話している人なんか殆どいない。

ところが、中国では新聞やテレビはもちろん、インターネットの掲示板、個人のブログから微博まで「日中戦わば」の話ばかりだ。しかも、マスコミにしても個人にしても、最終的には中国が勝つという見方が大勢を占め、低レベルなネット掲示板になってくると、「日本を中国の自治省にしろ」とか、「日本に核を落とせ」というものまである。
よくもまあ、毎日毎日戦争の話をして飽きないものだと、端から見ているこちらが呆れる。

マスコミから一般市民までがこれなのだから、どの口で「日本の軍国化」に文句を付けるのかと都度に思う。

それを言うと、韓国も似たようなもんである。
どう考えても、日本が自衛隊を動かして竹島を取り戻そうとするわけがないのに、韓国人は「日本と戦争したらどうなるか」の架空の話が大好きである。
「自衛隊の軍備は強いからヤバそうだ」とか、「アメリカは日本と韓国のどちらに付くだろうか」、「中国は韓国支援のために日本を攻撃するだろうか」などの話だ。

韓国人も「日本の軍国化」を叫ぶが、日本が竹島を巡って強制力を持って奪還などあり得ない。日本は最初から「国際司法裁判所で決着を付けろ」と言っているわけで、今後もそれは変わらないだろう。
それに、昔に比べりゃ腑抜けとも言えるような日本が、中国のように国際世論を気にせず不法滞在しているからといって、竹島にいる韓国人を強制排除、或いは殺したりするとは思えないし、韓国軍と戦って自衛官を犠牲にするとも思えない。

だから、毎日毎日「戦争だ」、「いつでもやってやる」と騒いでいる中国や韓国は何なのかと思ってしまう。日本の国民や政治の動きを「右傾化」「軍国化」と非難するが、自分たちの好戦的な言動の方がよほど軍国主義のようである。

 

このページのトップヘ