ハイヒールの漫才のネタに、「リンゴはマジメ過ぎて、麻雀を覚えると言い出して、まず最初に麻雀の歴史から勉強しだした」というのがあった。
普通は麻雀を覚えるといったら、役を覚えたり、牌の取り方を覚えるもんだが、まずは歴史から学ぼうとしたことについて、ヤンキーで中卒だったモモコが大卒のリンゴに対して呆れるというものだ。
それはまあ普通ではないと思うが、クソマジメに言うと、歴史を知ることは間違いではない。
日本で行われているリーチ麻雀というのは、中国から日本に伝わった麻雀に対し、アメリカの進駐軍経由でアメリカ式のルールを取り入れた上で、日本に広まったものだ。
だから、流れでいうと、中国→日本→アメリカ→日本となる。七対子(チートイツ)や緑一色(リューイーソー)は、アメリカ人が考えた役だ。
そういうことを知っておいて損はない。
中国式の麻雀(麻将)は、個人の捨て牌を河に並べていかないから、麻雀でいうリーチなどもない。日本と麻雀と中国の麻雀がなぜ違うのか、歴史を知ることで理解することができる。
ただ、歴史を知るにしても、ある程度正確なものでなければならない。デタラメな歴史なんか、知る必要がないし、知っても悪いことしかない。
デタラメな歴史を使って世間に悪い影響を与えているのは、間違いなく韓国だ。
この国は、歴史は自分たちで都合のいいように作るものだと思っている。だから、自国に5000年の歴史があるとか平気でウソを並べ、挙げ句の果てには、漢字は韓国人が作ったなどと主張する。
その被害は近隣諸国だけでは済まず、「タイのムエタイ(キックボクシング)は韓国起源だ」などと主張して、タイ人から顰蹙を買っていた。
同じ格闘技でいえば、日本の空手についても、「テコンドーから派生した」などと、実際とは真逆の"歴史"が語られている。
テコンドーは、創始者の崔泓熙が日本の松涛館空手を学んだ上で1950年代に作り上げた格闘技である。
その後、韓国が国威発揚のために国技とし、オリンピックの正式種目にするために普及に尽力したものだ。
空手から生まれたテコンドーなのに、キチガイじみた韓国人は、テコンドー(もしくは、のちにテコンドーになる格闘技)が何千年も前に存在し、それを元に空手が生まれたと、全く逆のことをいうのだ。
よくそんなことが言えるものだと思えるが、韓国人の厚顔無恥は今に始まったことではない。
この韓国人による作られた歴史の罠にはまったのが、アメリカ人俳優のチャック・ノリスである。
チャック・ノリスは、1980年代頃に「地獄のヒーロー」や「デルタ・フォース」など、B級アクション映画の主役として活躍した俳優で、ここ数年は、彼の主演映画での無敵の強さを下敷きにした「チャック・ノリス・ファクト」で知られる。
「チャック・ノリス・ファクト」の一例を挙げると、「チャック・ノリスはコブラに噛まれ、5日間苦しんだ末…、コブラが死んだ」などだ。
チャック・ノリス
その「チャック・ノリス・ファクト」について、チャック・ノリス本人が解説したバカバカしい本があって、その日本語翻訳が「チャック全開!」というタイトルで先月発刊された。
その本の前書きでは、チャック・ノリスが自分について、アメリカの空手チャンピオンから、6度防衛の世界チャンピオンになったとか自慢を書いている。
そして、その最後にこう書かれてあった。
恐らく、チャック・ノリスが手ほどきを受けていた韓国のテコンドーの関係者が、彼に対して「テコンドーは4500年の歴史がある」などと解説していたのだろう。
レスリングじゃあるまいし、テコンドーに4500年もの歴史があるわけがない。たかだか60年か70年ほどの歴史しかない、ブラジリアン柔術よりも歴史の浅い格闘技ではないか。
チャック・ノリスは、ウソの歴史を吹き込まれたおかげで、ありもしないテコンドー4500年の歴史を自書に記してしまった。
韓国人からすればしめたものだろうが、チャック・ノリスにすると、ただバカなことを書いて恥をかいただけである。
何が正しい歴史なのか、自分でちゃんと勉強しないと、恥をかくということなのだろう。