先っちょマンブログ

2014年01月

何年か前から、フランスで開催されているジャパンエキスポに韓国からの出展が相次いでいると日本で問題になっている。
日本の漫画などのサブカルのイベントだというのに、韓国人が割り込んできて、どさくさに紛れてK-POPや韓国ドラマの売り込みを行っているのだ。

韓国人は、利用できるものなら何でも利用するヤツらで、厚顔無恥も甚だしい。それほどK-POPを売り込みたいのなら、「コリアエキスポ」でもやればいい。
しかし、「コリアエキスポ」では誰も来ないから、ジャパンエキスポに紛れてこっそりイベントをやるしかない。

日本側の指摘に対し、韓国コンテンツ振興院は逆ギレし、「ジャパンエキスポと銘打たれているが、漫画やアニメなどのコンテンツの展示会であるから問題ない」などと強弁した。
だったら、「日本海という呼称にもケチを付けるなよ」と言ってしかるべきだが、相手はご都合主義の低能なので、そのようなことを言っても意味がない。

日本のイベントに割り込んでいた韓国であるが、こいつらは何でもアリなので、韓国ブースでハローキティや初音ミクのグッズまで販売していた。そのため、来場者がそれらのキャラクタがどこの国のものなのか分からなくなるなどしたそうな。

そんなあくどいことをしているにも関わらず、日本の抗議に対して韓国人は、「日本のコンテンツだけでは客を呼べないのでK-POPの力を借りたくせに、何を言っているのか」などと言っていた。
全く、笑わせる意見である。日本の漫画やアニメなどのコンテンツで集客できず、K-POPならできるとは片腹イタイではないか。
K-POPの売上は、欧米が全体の1%にも満たないというのに、「欧米でも大人気」と錯覚している韓国人だからなせるワザなのか。

韓国の文化的コンテンツは、質もボリュームも日本の足下にも及ばない。
昨年11月、台湾に旅行に行ったとき、新光三越・信義新天地に行った。ショッピング街にある巨大百貨店なのだが、日本の物産展が開かれているというので、ほかの買い物ついでに寄ってみた。
日本の物産展は、A11館という建物の一番上の階をぶち抜いて開催されていた。

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台湾人が大好きな「白い恋人」のソフトクリームがめちゃくちゃ売れていると台湾でニュースになっていたので、それを食べるつもりだったが、残念ながら売れすぎたために、数日前に売り切れで販売終了していた。
それは残念だったが、北海道から沖縄まで、日本の観光地の土産物や食品がかなり豊富に取りそろえられていて、B級グルメの屋台もあって、大勢の人で賑わっていた。
言ってみれば、日本の商品を輸入して販売するイベントなので、台湾の物価からするとどれも結構高いはずだが、かなり売れているようだった。

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実はその新光三越に向かう途中、地下鉄の駅と直結している統一阪急という百貨店の地下フロアでは、韓国の物産展も開催されていた。フロアの一角を借りたこじんまりとしたものだが、人が殆ど折らず、店のおばちゃんが退屈そうにしていた。
売っているものもキムチや乾物ばかりで、「こんなもん、誰が買うねん」と半笑いにならずにはいられなかった。
韓国人は、韓国来る外国のスターに「ドゥ・ユー・ノウ・キムチ?」とアホみたいな質問をすることが多いが、この国は本当にキムチしか売るものがないらしい。

日本と比較するまでもない韓国のイベントはさておき、世界中のイベントで割り込んでくる韓国が、ケチな商売をするだけならまだいいのだが、こいつらのタチが悪いのは、政治的なアピールをすることである。
2011年のフランスのジャパンエキスポでも、「剣道は韓国起源」と訴える団体が出展することが事前に察知されたため、日本側からの猛抗議で何とか阻止できたが、油断していると、いろんなところでウソ八百並べ立てて外人を騙そうとする。

現在フランスで開催中のアングレーム国際漫画祭では、韓国が従軍慰安婦に関する漫画を出展し、問題になっている。
従軍慰安婦が日本軍によって強制連行され、日本軍に性奴隷にされたとウソばかりの内容の漫画を展示し、何百人ものフランス人に読ませ、日本を非難させることに成功した。

事前に開かれるはずの説明会が、主催者側の要請で中止にされたのは日本が圧力をかけたからだと韓国は言う。
ところがふたを開けてみれば、説明会は開催されなかったものの、韓国側のウソばかりの従軍慰安婦問題に反論するため、日本の有志が用意した漫画は出展を許可されなかった。
主催者側が言うには、「韓国の漫画は芸術で、日本の漫画は政治的だから」という理由らしい。

とんでもない話である。日本側が用意した従軍慰安婦問題の漫画が政治的であることは間違いないが、韓国のそれだって政治的である。そもそも、日本がそんなものを用意せねばならなかったのは、韓国側が従軍慰安婦の漫画を用意して、日本を叩きのめすと宣言したからだ。
しかし、韓国ばかりが配慮され、日本側の要望は一蹴された。
この結果のどこらへんが、日本が主催者に圧力をかけたということなのだろうか。

ハッキリ言って、日本はロビー活動で韓国のことごとく負けている。韓国は戦勝国でもないくせに、被害者面してよその国の人間の懐に入り込み、懐柔して、自分たちの意見を押し通している。
このまま行くと、日本はロビー活動で全敗することになりかねない。アメリカでの従軍慰安婦像など、一部では盛り返してきているが、不利な状況であることは間違いない。

韓国側の言うように、「日本が加害者、韓国が被害者」という立場でやられると、どうしても日本側の意見が受け入れられにくくなる。だから、日本は従軍慰安婦狩りをやり、数十万人の韓国人を性奴隷としたなどと外国人に思われている。その上、日本は従軍慰安婦の存在を認めず、謝罪もせず、韓国人を侮辱しているなどとも思われている。

外国人の立場からすれば、他国の歴史なんかどうでもいいから、「悪いことされた」というヤツの意見ばかりを聞いてしまうのは仕方がない。だが、そのまま放っておく訳にもいかない。
日本は、従軍慰安婦の存在は否定していない、強制連行はなかった、慰安婦は日本兵から金を巻き上げ金を稼いでいた、という事実を説明していく必要があるだろう。

そうやってちょっとずつ誤解を解いていかないと、そのうち、全てフィクションという従軍慰安婦のファンタジーアニメも韓国の手によって作られてしまうかも知れない。
日本のサブカルのふりをしてそんなことをさせてはいけないし、そうではなかったとしても、これ以上韓国にウソを広められている場合ではない。

韓国はやり過ぎた。日本が黙っているからと言って調子に乗りすぎた。
日本が韓国へお灸を据え、軌道修正してやる必要があるだろう。

Google英語版で「why are japanese」と入力すると、予測検索が表示される。人々が多く調べているであろうワードが補完される。
そのなかに、「why are japanese so bad at English」(なぜ日本人の英語はヘタクソなのか)という一文がある。日本人の英語のマズさは何なのかと外人に思われているということだ。

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ただ、この「why are ○○」はかなり前にいろいろ話題になったため、予測検索の結果を変えるためにごちゃごちゃやっている連中がいるので、あまりアテにはならない。
試しに、「why are korean」と入力してみるといい。「なぜ韓国人はホットなのか」「なぜ韓国映画はいいのか」「なぜ韓国ドラマは人気なのか」「なぜ韓国の女優は可愛いのか」などになっていて、数年前にあった「なぜ韓国人は無礼なのか」が消え去ってしまっている。

それはさておき、日本人の英語下手は世界中に広まっている。中高合わせて6年、大学も入れると7年くらい英語科目で勉強をしているのに、学校の勉強だけで英語を話せるヤツなど皆無だろう。
私自身も、IEEEやRFCなどの英文規格書や、英文解説書などはある程度読めるが、英語で会話したり、機械翻訳でチェックせずに英文を書ける気がしない。
これはもう、個人の資質の問題というよりも、日本の学校教育が悪いということにしておこう。学校教育で積極的に英会話をさせたり、英文を書かせないから私のような日本人が増えるのだ。

ついでにいうと、日本人は発音もマズいと思われている。これはもう仕方のないことのように思える。日本語の発音体系は英語と全く異なり、日本語を子供の頃から長く聞いていると、耳も口も日本語仕様になる。
外国語の会話など、伝わればいいのだから、別にそこらへんを気にすることはないとは思うのだが、割とそれを揶揄する外人は多い。
日本人は、アメリカ人や中国人や韓国人の日本語の発音がヘンでも、あまりそのことについて言及する人はいないが、どうも外国には多いような気がする。

だから、日本人の発音のマズさを表現するため、英単語の一部をアルファベット表記にしたものがインターネット上で使われている。
例えば、Googleで「impossibru」と検索してみると、お笑い芸人のザブングル加藤が「悔しいです!」をやっているときの顔の画像が山ほど出てくる。ザブングル加藤は、英語圏では「impossibru guy」として知られていて、日本の奇妙なものを表すために、「impossible」が「impossibru」に変えられている。
このように表記すると、日本に関係するものだとすぐに分かるのだ。

それと似たようなものに、昨年の秋頃から英語圏のインターネット上で話題になっている「Doge」というものがある。
「Doge」は、ある日本の柴犬の画像に、奇妙なニュアンスの英語を加え、犬が考えていそうなことを表現している画像である。元々は、「Shiba」ならぬ「Shibe」と呼ばれていた。
必ず「Wow」という単語と、「so ○○」「much ○○」など、副詞+形容詞の形の英語が入る。

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この柴犬は、2010年に日本のとある幼稚園の教師をやっている男性がブログにアップした、「かぼす」という名前の柴犬だ。
流し目ですました顔をしている写真が外人の琴線に触れたらしい。2012年頃にちょっとしたブームが来たが、昨年の秋頃から突如として「Doge」の画像が増えまくった。
海外ではネット上にコピー&ペーストされるのは、日本のようなアスキーアートではなく画像が中心だ。コピペされるものを「ミーム」というのだが、この「Doge」はミームの代表だ。

日本人としてはちょっとビミョーな感じになるわけだが、悪意があるわけではなく、柴犬と日本人の奇妙な英語を可愛らしく捉えられているものなので、そう否定的に見る必要はない。

その「Doge」であるが、昨年12月には、最近何かと話題の仮想通貨であるビットコインから派生した仮想通貨として、「Doge Coin」も誕生した。
アメリカのネット掲示板では、ソチ五輪に参加するボブスレーのジャマイカ代表を資金難から救おうと「Doge Coin」での募金が呼びかけられ、瞬く間に数百万円分の「Doge Coin」が集まったとか。「Doge Coin」はビットコインと交換され、ビットコインが実際の現金に変えられて、ボブスレー・ジャマイカ代表の資金となった。
悪ふざけが発展したいい話みたいな感じだが、悪い話ではない。

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こうやって、「Doge」がどんどん広まっていき、「Doge」が知られることで、遠回しで日本人の英語のマズさが再認識されることになることになるのだが、まあそこらへんは余裕を持って笑って見過ごすべきだろう。
怒るようなことでも、懸念するようなことでもない。ステレオタイプだろうが何だろうが、目くじら立てるほどのことではない。
英語がヘタクソだろうが、眼鏡をかけて出っ歯で首からカメラを提げていると思われていようが、別に大した話ではない。そんなことにいちいち怒り狂う、どこぞの国のアングリー何とかのようにケツの穴の小さい対応をするのは恥ずかしい。

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私の母は、父が結核や末期癌で入院してからの数か月、毎日入院先の病院まで面会に行っている。ついでに、実家の近所の特別養護老人ホームに入所している実母、つまり私の祖母の面倒も見に行っている。
大人しい祖母はともかく、父親は関西弁でいうかなりヘンコで、ごちゃごちゃウルサイから、本当に大変だと思う。

母は父のところへ行くのも、祖母のところへ行くのも、実家の車を使っている。昔から日産に乗っている父が買ったブルーバード・シルフィだ。
変な青い色の車体なのだが、色は妹が決めたらしい。
私の母にとっては若干大きい車なので、運転がヘタクソな母親はそれに乗るのを嫌がっているが、父の愛車なので仕方なく乗っていて、父がこの後死んでも取り敢えず乗り継ごうかと言っていた。

その母親であるが、正月の間ももちろん毎日実家の車で病院に行っていた。正月休みの間は私も行ったのだが、母がひとりで行ったときに、交通事故に遭った。
片側1車線の道路で、対向車線に車が走っていないとき、道路の右側にある駐車場から車が出たそうにしていたので、母が停車してその車に道を譲ってあげた。すると、後ろから軽自動車が突っ込んできて、オカマを掘られたのだ。

軽自動車は子供連れの4人家族で、前を全く見ていなかったらしく、ノーブレーキで追突してしまった。母は軽い脳震盪とむち打ちで救急車で運ばれたとか。
行き先は、父親が癌で入院している病院である。

まだ通院はしているものの、ケガ自体は大したことなさそうだったのだが、実家の車がボコボコになった。
時速40キロで追突されたので、後ろがめちゃくちゃになっているのかと思ったのだが、日産のディーラーまで運ばれた車は、それほどめちゃくちゃではなかった。それが上の写真だ。
だが、トランクは閉まらなくなっており、後部のランプもガムテープで留めないと下にぶら下がる状態。バンパーはおろか、後部のフレームを全部入れ替えないといけないらしい。
その修理費の見積もり、しめて70万円。

追突事故の場合、オカマを掘られた方が例え急ブレーキを踏んでいたとしても、過失割合は10対0になるのだそうだ。車間距離を取っておらず、前方不注意だからだ。
母親の場合、道を譲るために停車していて、前を見ていない車にブレーキなしで追突されたのだから、もちろん10対0である。
当然、相手の自動車保険からそれが出るのかと思っていた。

ところが、加害者側が加入していた三井ダイレクトの担当が母親に電話してきて、「自社で査定したらあんたの家の車は58万円だから、58万円しか出さない」という趣旨のことを言ったらしい。
日産のディーラーの人によると、自動車事故で保険会社が車を査定して事故被害額を決めるため、修理代の補填とならず、それで揉めることが結構あるのだそうだ。

母は、父のことがあるため、金額にかなり不満であったが、そんなことで揉めたり時間を使っていられないとして、ディーラーの話もあって、「そういうものか」と納得したらしい。こんな時期にごちゃごちゃなるのがイヤなので、加害者側からの謝罪も断っていたくらいだから、揉め事を避けたかったらしい。
その上で、父の愛車を廃車した上で、新車を注文した。今度は、ブルーバードよりかなり小さい日産のノートである。

私は、その話を聞いて、どうしても納得できなかった。
過失責任が10対0で、追突した方が100%悪いのである。車を事故前に戻すのに70万円かかるのであれば、自動車保険会社が70万円出すべきだろう。こちらに何の瑕疵もないのに、ぶつけられた方が差額の12万円を負担しなければならないことの意味が分からない。
しかも、70万円出して修理したところで、事故車である。

私はまず、母親に58万円の査定結果の見積もりを貰うように言った。電話で報告して、これで納得しろと言うなんてムチャクチャである。
すると、自動車のディーラー車検のように、何が幾らかかったのか今ひとつよく分からない見積書が届いた。母親が「58万円という金額は一体なんなの?」と三井ダイレクトの担当に聞くと、「社内で決まった計算方法によって査定した」との返事だったそうだ。

その話を会社の先輩にすると、その先輩はたまたま数年前に玉突きの追突事故を起こしていて、自分が入っていた東京海上は相手の修理費を全額負担し、「この金額になります」とだけ報告してきたと言っていた。
どう考えても、末期癌の父を見舞うことに忙しい母親が、あまりごちゃごちゃ言わないので足下を見て、金額を下げているとしか思えなかった。

だから、追加の母親への助言で、被害者側が12万円を負担せねばならないことについて、三井ダイレクトがどう考えるのか書面にして貰うようにいった。
死んでも納得できないことを、企業側がどう主張するのか知りたかったからである。どう答えるのか見物だ。
揉め事が多い仕事をしている人は分かると思うが、相手側から書面やレポートなどの形で回答を求められると面倒に思う。電話で口だけで適当に言っていれば、あとで「そんなこと知らない」とシラを切ったり、誤解していると言えるが、書面ではそうはいかない。

母親がしぶしぶ電話し、58万円の見積もりをもっと分かりやすくし、12万円負担の根拠を、三井ダイレクトの同じ担当に求めた。
すると、三井ダイレクトの担当は電話口で半ギレ状態になり、「それはどこでも同じだ。そんなこと言うのであれば、あなたが入っている東京海上の担当に聞いてみたらどうだ!」と言い返してきたという。

全く意味が分からない。母は、三井ダイレクトに対して、三井ダイレクトが出した見積もりの根拠、被害者側の負担の根拠を書面で求めただけなのに、なぜ無関係である母が加入している保険会社に質問をしないといけないのか。

さすがに母もカッとなって、「だったら、東京海上さんは裁判になれば裁判費用は出すと言っているので、裁判にしましょうか?」と答えたらしい。
すると担当が急に大人しくなり、「上司に相談します」と言った。そして、しばらくして「相談した結果、9万2000円アップできることになりました」と言ってきた。
58万円だったものが、67万2000円になった。70万円には足らないが、電話で抗議することでだいぶ上がったのである。

明らかに、これは三井ダイレクトが被害者側の足下を見て、被害額の8掛け程度でふっかけた賠償金額を提示してきたのは間違いない。末期癌の父の元に毎日通う母親のことを甘く見られていたのかと思うと、本当に腹立たしい。
自動車保険会社の仕組みは知らないが、三井ダイレクトのような格安保険料が売りのダイレクト型自動車保険では、社員がどれだけ賠償金額を値引けるかで査定でもしているのではないかと思ってしまう。

この三井ダイレクトの不誠実な対応を見ていると、三井ダイレクトは当然であるが、ほかのダイレクト型自動車保険も入ってはいけないと思うようになった。
自分が事故を起こした加害者ならよかろう。だが、被害者側から見れば、私の母の事情を知っているくせに、足下を見て賠償金額を下げてくるような保険会社は迷惑である。
自動車保険というのは、基本的に被害者側のことを考えてはいるものだろう。三井ダイレクトのように、被害者に厳しい自動車保険があっていいのだろうか。

私は本当に、この三井ダイレクトという会社と、母を担当したゲス社員に怒り、反吐を吐きたくなるくらいの嫌悪感を持った。
このクソ自動車保険への加入者が、ひとりでも減ることを願うばかりである。

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昨年の12月20日、大阪ガスが290億円もの特別損失を計上すると発表した。アメリカ・テキサス州で進めていたシェールガス田の開発で予定通りの生産ができないと判断されたため、その損失分を計上した。
大阪ガスはテキサス州の鉱区開発に330億円も投資したが、完全なる失敗で、投資のほぼを失うことになった。

その2か月前には、ロイヤル・ダッチ・シェルが240億ドルもの投資を行ったシェールガス事業も失敗すると見られる観測が広がっており、シェールガスやシェールオイルの事業が簡単なものではないと知らしめることになった。

これまで採掘できなかった地中の岩盤の間にあるガスであるシェールガスの採掘を可能にした技術は、21世紀のエネルギー革命ともてはやされていたが、そのシェールガスの先行きが怪しくなってきている。
採掘を見込んで大金を投資した企業が、結果的に不良鉱区を掴まされることになって大損するというリスクだけでなく、シェールガスやシェールオイルが安価だということが神話であると徐々に認識されつつあるからだ。

シェールガス革命が起き、採掘がある程度コストダウンすると、それがまるでゴールドラッシュであるかのように宣伝されるようになり、投資ブームが起きた。過剰投資による過剰な開発によって、シェールガスの価格が一気に下がることになるが、実際はシェールガスの採掘コストが下がったとはいえ、それでも安いものではないらしい。
しかも、開発で大スベリする可能性をはらんでおり、開発リスクは非常に高い。

さらには、採掘量が想定よりも多くなく、開発費用の元が取れない事業も多くなっているそうだ。
シェールガスやシェールオイルは、割に合わないエネルギー開発事業だと認識されるようになってきており、投資や新規開発の減少により、価格が上がるのは間違いないと見られる。

これは、日本としてかなりショックな事実である。
アメリカからシェールガスを輸入できるようにして、エネルギー不足を補おうとしていたのに、その算段が崩れつつある。

「原発を動かしてはならない」と寝言を言うヤツが多すぎるおかげで、原発が再稼働させられない状況において、原発に代わる発電は火力発電しかない。
太陽光などの再生可能エネルギーは全体から見れば微々たるものであり、しかも供給元としては実に不安定であるので、アテにすることなどできない。そうなると、火力発電しかアテにできる発電方法がないのは間違いない。

火力発電所の新規建設などの問題もあるが、それ以上に火力発電所で使う燃料費が問題だ。現在で年間3兆円を使っており、シェールガスによってそれがもう少し下がるかと見られていたが、その期待は消え去ったと言って過言ではない。

火力発電のエネルギー供給が心許ないとなると、原発の代替エネルギーなんかないに等しい。
先日もこのブログで書いたが、「原発がなくてもエネルギーは足りてるじゃないか」という意見は、東京電力管内で通じる話であって、関西電力管内は絶対的に足りていない。
反原発派は「日本のことを考えて、原発の再稼働を認めない」と主張する割に、東京のことしか見えていないように思える。
死んでも原発再稼働がムリというのであれば、何か原発に代わる代替エネルギーを提案して貰いたいものだが、マトモなものが何も出てこない。

出てくるのは、「節電する」ことによって電力需要を少なくすることや、「太陽光発電をもっと普及させる」という非現実的なことばかり。
誰ひとり、原発に代わるエネルギーを提案できない。
小泉元首相に至っては、代替エネルギー案を出していないという批判について、「私ひとりで代案を出せと言うのは無責任。代案は出さない」と演説で述べたそうな。

ここまで来るとめちゃくちゃである。目標だけがあって、それを達成する方法がないのである。反原発を掲げれば、誰かが代替エネルギーを考えてくれるだろうという考えなのだが、酷すぎる話だ。
目標を掲げるだけなら誰だってできる。その方法を考えるのが難しい。アホな経営者は、何の根拠もなく「売上を倍にする」などと宣言したりする。「営業が頑張る」などといった根性論で、売上をどうにかできると考えているフシがある。
反原発もそれと同じ。「根性で何とかなる」。根性でどうにかなるのなら、とっくにどうにかなっていてもよさそうなもんだが。

民主党が「子供手当を2万6000円支給する」とか「高速道路を無料にする」と吹聴したとき、「その財源は霞ヶ関埋蔵金である」などと主張していた。
結局、霞ヶ関の埋蔵金なんか殆ど出てこず、子供手当も高速無料もただの詐欺で終わった。
それでも、ウソでも何でも、方法を提示しただけ民主党の方が小泉元首相よりマシかも知れない。
小泉元首相が言っていることは、「子供手当を倍にします。財源はありません。カネはどこかから沸いてくるでしょう」と言っているのと何も変わらない。

こんなめちゃくちゃな主張に、拍手喝采で応えるアホな聴衆が多いことにショックを覚える。
別に原発ゼロの案自体は真っ向からは否定しない。ただし、エネルギーに関する何かいい代案があるならばの話だ。
代案もなく社会の根幹を揺るがすような無責任なことを言うようなヤツは、アホな経営者と同様に死んだ方がいいと思う。「誰か何とかしろ」と言うだけなら、誰だってできるではないか。

世の中、何よりも根拠が必要である。根拠もなく適当にヘラヘラしているヤツは、ただ単に周りをめちゃくちゃにしたいだけに思えて仕方がない。
小泉元首相が、それの代表だ。

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アクリフーズ群馬工場で起きた冷凍食品へのマラチオン混入問題で、49歳の男が逮捕された。
逮捕から2日ほど経ち、男の素性が明らかになってきた。会社の不平ばかりを口にし、転職に失敗し、ビッグスクーターを改造してコスプレ衣装で乗り回すという、ちょっとイタいヤツだと分かった。

犯人は工場関係者以外あり得ない状況であったので逮捕は当然といえるが、それにしても、国内でこのような事件が起きたことは嘆かわしい。

中国で起きた毒入り餃子事件では、犯人の男が無期懲役の判決を受けた。
毒入り餃子の犯人は、日本人を痛めつけようと思ってメタミドホスを混入させたわけではなく、会社の待遇に不満を持っていて犯行に及んだ。アクリフーズ群馬工場でマラチオンを混入させた男と全く同じ動機だ。

毒入り餃子事件後、「これだから中国人は信用がおけない」などという声が大きく上がったが、阿部利樹とかいうオッサンが起こした事件のせいで、中国人から「人のことが言えるのか」と言われても仕方のないことになってしまった。
まるで、他人を責めたことが自分に跳ね返ってくる民主党のブーメランではないか。

中国や韓国で起きた事件を日本人がバカにしておきながら、それと同じことが日本で起こる。これ以上恥ずかしいことはない。

今月初め、韓国でクレジットカード大手3社(KB国民カード、NH農協カード、ロッテカード)で顧客の個人情報が1億400万件も流出するという事件が起きた。
信用情報機関であるコリア・クレジット・ビューローの社員が、1年半にわたってカード会社の顧客情報を盗み、転売していたことが明らかになった。カード番号から名前、住所、電話番号、勤務先、収入などが含まれていて、ニセのクレジットカードを作る闇組織だけでなく、情報会社にも高く売れそうな情報である。

これが明らかになって韓国は上を下への大騒ぎに発展した。カード会社への責任問題の追及が厳しくなり、カード会社を監督する立場の大臣が「カード会社への情報提供に同意したくせに、責任問題ばかり言い立てるヤツはバカだ」などとめちゃくちゃなことを言って謝罪に追い込まれるなど、混沌とした様相を呈している。

これを見て、「さすが韓国」とか「韓国はいい加減」などと笑う日本人がいるが、日本人は笑っていられるような立場にはないと思う。

昨年10月、セブンネットショッピングが不正アクセスを受け、カード情報など15万件の個人情報が流出したと発表した。
それに関して、セブンネットショッピングを利用したことのある私の下に、「ログインして個人情報が流出しているか確認しろ」という旨のメールが届いた。

その通りログインしたら、「あんたのカード情報や個人情報は流出した」という結果が表示され、合わせて「カードを作り替えるのなら勝手に作り替えろ」、「不正利用されていないか、自分で明細をチェックしろ」という旨のメッセージが書いてあった。
一応形通りの謝罪はしているが、カードを作り替えたかったら勝手にやれとか、てめえでちゃんとチェックしておけという内容にイラッとした。

私の個人情報とカード番号などは流出したらしいが、セブンネットショッピングの対応はそれで終わり。「おのおので何とかやれ」で終わり。
何というクソ会社であろうか。
二度と利用しないと心に誓った。
ちなみに、クレジットカードはいろんなものの引き落としに利用しているので、面倒臭いからそのままだ。

このセブンネットショッピング以外にも、クレジットカード番号や個人情報の流出で、クソ対応しかできない会社がある。

今年の5月、「イモトのWiFi」で知られる海外渡航者向け通信機器レンタルサービスを提供するエクスコムグローバルが、11万件の情報流出を発表した。
私の会社では、海外出張した社員が「イモトのWiFi」の借りたことがあったのだが、見事に不正利用され、昨年末にカードの請求が来て会社の財務部門が大わらわになっていた。Google Playの1万円のカードを4つ買うとか、家電を買うとか、会社のカードであり得ないものを購入した形跡があって、その請求が来ていたのだ。

不正利用は、嫁さんの友達も被害に遭った。
こっちの方の対応はもっと酷かった。普通は「イモトのWiFi」の会社から利用者に連絡があるべきだが、嫁さんの友人には連絡がなく、情報流出を知らなかった。そのため、クレジットカードの不正利用もしばらく気が付かなかった。

抗議の電話を「イモトのWiFi」にすると、「電話連絡をしている」の一点張り。「つい先日も行った」などと言う。
いろいろあって、最終的に分かったことが、同姓同名の人物で、カナダに住む日本人に連絡していたのだ。住所は神奈川なのに、カナダの同姓同名の女に連絡し、連絡済みと主張するとはアホ過ぎる会社である。「イモトのWiFi」の担当は、電話をかけたところが横須賀なのかカナダなのかの区別の付かないらしい。
「イモトのWiFi」も利用してはいけない。情報流出は仕方ないとしても、事件後にこのような対応しかできないアホな会社は信用できない。

クレジットカード会社は一応チェックしているらしいが、情報流出させた会社の対応がこれである。流出させた上に、ちゃんとした対応もしない。
カード情報の流出で大騒ぎになっている韓国とは情報流出などの内容が違うが、事件後の利用者をバカにしたような対応は同じだ。それは程度の違いであって、質の違いではない。ちゃんと対応せずに利用者に迷惑をかけている。
これでは韓国のことは笑えない。

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