先っちょマンブログ

2014年02月

0228-1

ちょうど2週間前、バレンタインデーの2月14日は関東広域で大雪が降った日だった。
関西でも東京ほどではないが13日から雪が降っていて、14日は早めに仕事を切り上げて帰宅した。

家に帰ると、2階で犬が大暴れした痕跡があった。
我が家の犬は大きな音を怖がり、隣家の屋根からドサッと落ちてくる雪にビビリまくり、嫁さんがパートに行っている間にパニックになり、2階の寝室の前で暴れたのだ。
暴れるというのは、ドアを咬んでグチャグチャにするということである。
もしかすると寝室に私たちがいるかも知れないと思い、「開けてくれ」とアピールし、最終的にはドアに穴を開けてやろうとしていたのだろう。

何年か前の夏、強い風が吹いて雷がなっていた日、同じく留守番中にパニックになって寝室のドアをボロボロにした。
何とか木材用のテープで補修したら、それほど目立たなくなった。
同じようにまた暴れられると困るので、寝室のドアの両サイドの壁の角には木材の板を貼り付け、ドア自体にはプラダンと呼ばれるプラスチック製段ボールを貼り付けた。

そのあと何度か、木材の板を咬んだり、プラダンも角の方から咬んでボロボロにする自体になったのだが、ドア自体は何とか傷つけられずにいたのだが、前の大雪ではプラダンを粉々に咬みちぎったあと、ドアも少し咬んでいた。

早く帰宅したらその有様だったので、替えのプラダンを用意するために、カッターナイフを使ってドアのサイズに切っていた。
金定規を当てながらカッターナイフを手前に引きながら切っていた。小学校の頃から、刃物の使い方は教師や親に厳しく言われていたので慎重であったのだが、その日は勢い余ってカッターナイフを引きすぎ、金定規から少し出ていた親指を切ってしまった。
親指の爪の先、指の肉が丸くなっている部分を切り落としてしまった。中学の数学で、円上の点を結ぶ線分のことを「弦」と習うが、それと同じような感じで切ってしまった。

そのときの第一声は、「うわぁ~、やってしまった~」であった。指先から血がドクドク流れ、指がズキズキと痛む。指の先をスライスしてしまったカッターナイフの刃の右側を見ると、切り落とした部分の指の肉がへばりついていて、スケールの小さいホラー映画みたいな気色悪さがあった。

「イテー」と言いながら作業をしていた寝室から、階下のリビングに下りていって、部屋でパソコンを触っていた嫁さんに止血方法を調べて貰った。
映画や漫画では、細長い布や紐で関節を縛って止血するパターンが多いが、そんなもんでは出血は止まらない。ネットで調べると、刺身包丁で同じように指の先を切り落としてしまった人の話などがたくさん出てきて、それらによると圧迫止血をしろとあった。

幸い、うちには嫁さんが100円ショップで購入して常備しているガーゼ、コットン、包帯などがあったので、ワセリンのような軟膏を傷口に塗り、その上に傷口サイズに切ったラップを載せ、その上からさらにガーゼを押し当てて圧迫した。ラップを挟んだのは、血が止まったときにガーゼが当たっていると、ガーゼをはがすときに血の塊ごと剥いでしまうことになり、また出血するからだ。
そのまま1時間ほどすると、ダラダラ流れる血が止まった。指はズキズキするのだが、これもネットによると、キズの部分を心臓より高い位置に持って行くと血が流れにくくなってズキズキが収まるそうで、実際やってみたら本当にそうだった。

止血をしている間、「1週間後の22日がPlayStation 4の発売日なのに、こんな親指ではゲームができない」とばかり考えていた。
それと同時に、嫁さんがいて本当によかったと思った。傷の手当てのセットを持っていて、止血方法をネットで調べて手当をしてくれた。
もしこれがひとりだったら、血がドクドク流れるのを顧みず、右手一本でパソコンを起動してネットで止血方法を調べる必要があった。しかも、自分だけだったらガーゼも包帯も軟膏も持っていないだろうから、どうしたらいいのか分からなかったところだ。

末期癌でホスピスに入院している私の父の病室に、ずっと母が詰めている。たまに自宅に帰っているようだが、病室で寝泊まりできることもあって、病室にいることが多い。
何のために入院しているのかと思うのだが、父がそうして欲しいらしい。
数年前、「俺はいつ死んでもええねん」などと言っていた父も、はやり死を前にすると誰かに付き添っていて貰いたいようだ。

人生の伴侶というのは、非常に重要だ。一方が困れば助けてくれる。
今回の指先スライス事件で、結婚していて本当によかったと思った。こんなことで改めて認識するのはオカシイかも知れないが、実際の人生、そんなもんではなかろうか。何かがあって初めて人やモノのありがたみが分かる。

歳を取ってから、ひとりでこの先どうなるかという不安も、夫婦であれば少しは和らぐ。先に死なれて残された方はたまらんが、それは仕方がないだろう。先に死んだもん勝ちだ。
長生きするより、ある程度の年齢で死んだ方がいいという考え方もある。

日本では、晩婚化や未婚率が問題となりつつある。出生率が1.39となって少子化などと騒がれるが、結婚している世帯だけでいうと出生率は1.9くらいあって、悲観するようなレベルではないのだそうな。
だとすると、子育てに対する支援も重要だが、国民がとにかく結婚するように国が支援すべきではなかろうか。
結婚すると自由が奪われると嘆く人も多いが、もちろん悪いことばかりではない。いいことがもっと増えるよう、税制で優遇するなどをしても何の問題もないように思えるのだが。
結婚に否定的な話をよく聞くが、ちょっとしたことでもいいから、いいことを広めていかないと、ますます国民が結婚しなくなってしまう。
それはゆゆしき問題だ。

0227-1

昨日26日(水)は仕事を休んで家にいたので、昼頃に情報番組をなんとなく見ていた。すると、「不要な外出を控えるように」などと呼びかけているので何かと思ったら、中国から飛来するPM2.5が日本の基準値を超えたので、行政が注意喚起を行い、その情報をテレビで伝えていたのだ。

中国から勝手にやってくるものにはロクなもんがない。海流に流されてゴミやエチゼンクラゲがやってきて、空からは偏西風に乗ってPM2.5や重金属汚染された黄砂が飛んでくる。
中国は国内だけでなく、国外にもゴミを撒き散らす迷惑国家だ。

その上、PM2.5のことで文句を言うと、「日本の工場が排出する煙が原因だろう」などと逆ギレをしてくる。
日本の工場は環境基準を守った排煙をしていて、ルールを守らないのは中国企業ばかりだというのに、中国に工場がたくさんあるというだけで日本が悪いかのように言われる。
PM2.5などの大気汚染は、未だに発電や各家庭の暖房で石炭を使っているせいだろうに。

日本より中国により近い韓国では、PM2.5の影響はより深刻で、空気清浄機やPM2.5対応マスクが売れているそうだ。
当然、それらがもっと売れているのが中国本土である。今や中国の都市部に住むのであれば、空気清浄機とPM2.5対応マスクは欠かせない存在になっている。

私は花粉症なので、春先になるとマスクを着用するが、マスクなんて上下の隙間からめちゃくちゃ空気が漏れるもんである。結核病棟に入るときに買わされて着用が義務づけられているマスクのように、密着しやすいものでも完全ではない。
PM2.5対応マスクだと不織布の部分も目が細かくて息がしにくい。かといって隙間があると意味がない。
どれほどの効果があるのか知らないが、PM2.5対応マスクを作っている日本の会社は、中国人が高価なマスクを山ほど買うので儲かっているらしい。それほど売れている。

日本や韓国でパニックになりつつあるのだから、PM2.5のお膝元はもっとかと思ったが、中国ではそれほど敏感ではなくなってきているらしい。
連日のように基準値の上限を超える「爆表」を記録している中国の大都市では、さすがに心配の声が上がっているが、それでも言うほどでもない。もっと市民が怒ってもよさそうなもんだが、お上から許されたデモしかできない国では、空気が汚いくらいで国に大袈裟に文句は言えないのだろう。
だから何も変わらない。

中国人らは自業自得だからいいとして、最悪なのが中国に赴任している外国人である。アメリカの大使は「一身上の都合」という理由で帰国したが、サラリーマンとなるとそうはいかない。
私が勤める会社の中国現地法人に赴任している同僚は本当に大変そうだ。反日デモのときは暴力を振るわれないかビクビクし、それが収まったと思ったら、吸えない空気、毒入りの食べ物や水に悩まされている。

肺癌の罹患率が急激に増える北京に在住していると、まともに空気が吸えない。食うものも口にしにくい。水道水を食事に使いたくないし、コンビニでミネラルウォーターを買っても偽物だったりする。
息ができず、食べ物が食べられず、水も飲めない。中国人なら耐えられるのかも知れないが、日本人にはおよそムリである。
しかも、心配になるようなニュースばかりが連日報道されているのだから、大気汚染や毒物よりもストレスの影響の方が大きそうだ。

生きていく上で欠かせないのに中国で汚染されている空気、食べ物、水のうち、もっとも深刻なのは水だろう。
元々中国は水が少ない上、工場から汚染物質を垂れ流すなどして水質汚染しているものだから、少ない水の汚染濃度が高まっている。それだけではなく、地下水をくみ上げすぎてあちこちで地盤沈下を起こす始末。
中国人が日本の水源地の土地を購入し、日本から中国への水の輸出を目論むのも頷ける。

よくよく考えてみるといい。日本には水が豊富にあり、水道水もキレイで、水はタダという意識があるが、世界でそのような国は多くない。ミネラルウォーターとガソリンの値段が同じだったりする。中国は日本のキレイな水を喉から手が出るほど欲しがっている。
水はそれほど貴重なものなのだ。

だから、勝手に中国人に日本の水を中国に持ち出されるようなマネをさせてはならない。水を勝手に採取して、輸出できないように法改正すべきだし、根本的な話をすれば、中国人に日本の土地を買わせるべきではない。
日本人は中国の土地を1平方センチたりとも持てない。中国の土地は買うのではなく、期限付きで中国政府から借りるだけである。
一方の日本では、水がたくさん取れる水源地が格安で売られていて、中国人でも簡単に買うことができる。日本企業に密かに中国資本が入っていたり、帰化中国人によって購入されたりするが、許すべきではないだろう。

中国への水の輸出は、この10年で8万リットルから300万リットルに増えたのだという。大手以外の企業、正体不明の外国企業による輸出がかなり多いという。
このまま指をくわえて日本の水を中国人などに勝手に持ち出されるわけにはいかない。これをチャンスと捉えれば、もっとうまく立ち回れるはずだ。
汚染物質を撒き散らす中国には、中国国内が汚染されまくっていることを逆手にとって、倍返しくらいの勢いで商売するべきだろう。
そのくらいしても、これほど迷惑かけられているのだから、なんの問題もあるまい。

uAV

PlayStation 4の「バトルフィールド4」をやっている。FPSと呼ばれる一人称の戦争ゲームだ。
グラフィックはスゴイのひと言で、CG映画の主人公を操作しているような感じだ。アメリカ海兵隊の兵士となり、中国でクーデターを起こした人民解放軍やそれを支援するロシア軍と戦う。
リアルすぎる戦争ゲームである。

同じようなFPSに、「コール・オブ・デューティ」シリーズがある。こちらも現場の一兵士が活躍する戦争ゲームであるが、こっちはだいぶエンタメチックになっている。

どちらのシリーズにも共通していえるのが、乗り物が出てきて戦場で敵兵を軽々とぶっ殺すことができる。機銃掃射や大口径の砲弾、ミサイル攻撃などで簡単に人が死ぬ。まあ、ゲームだからではなく、現実もそうなのだろう。
「コール・オブ・デューティ」で無人航空機(UAV)プレデターからミサイルを撃ち落としたり、遠隔操作のラジコンヘリで敵兵を機銃掃射できたりする。まさに、絵に描いたような戦争ゲームになっている。

ゲームでやる分には愉快でいい。まったく現実味がないのだが、実際のUAVでのミサイル攻撃もあまり現実味がないらしい。
遠隔操作でUAVをテロリストの巣窟となっている地域まで飛ばし、目標となる家にミサイルをぶち込む。操作している兵士は、戦場で銃を撃ったことがない、オタクみたいな兵士もいるとか。

アメリカ軍のこのやり方は理にかなっている。友人の戦闘機で乗り付け、ミサイルを撃ったり、爆弾を落とすのはリスクがある。1機何十億、何百億とする航空機を撃ち落とされたら堪らないし、何より、これまで手塩にかけて育ててきたパイロットが死んだら大変だ。
だから、UAVからのミサイル攻撃や、巡洋艦からのトマホークミサイルなどで攻撃する。

ところが最近になって、無人航空機からの攻撃が国際法に反していると、アムネスティやヒューマンライツウォッチなどの批判に晒されている。
何が国際法違反なのかというと、無人機からでは敵意や武器の有無を確認できないこと、テロリスト相手であっても戦闘時でなければ攻撃できないのに攻撃してしまうこと、テロリストは捕獲するか警告を与えないといけないのにそれをしていないこと、これら3つの理由かららしい。

3つというが、最初以外のふたつは無人機とは関係ないし、国際法を犯しまくりのテロリストに対して、お行儀よく相手をして、さらには攻撃するよと警告をし、向こうから撃ってきたら反撃できるとか、正気で言っているのかと思う。
「国際法を守らないと世界の秩序がどうのこうの」という理由で原理原則が守られたら、それこそテロリスト天国になってしまうではないか。

そして無人機の話だが、相手が悪いやつかどうか分からないからダメという。確かに米軍のミサイル攻撃は誤射が多くて問題だが、結局有人の航空機であっても同じであって、無人ならダメ、有人ならOKとか意味が分からない。
結局は、元の情報を元に攻撃ターゲットを決めているわけであって、無人だろうが有人だろうが、ターゲットとなる場所にいる人間の様子を見て攻撃しないなんてことはなかろう。
だとしたら、誤射が問題なのだったら、誤射の元となった不正確な情報に頼った攻撃の方を見直す必要がある。

今後、戦場では遠隔操作か、勝手に適を殺す殺人兵器みたいなロボットが出てくると思われるが、それもケチがつけられるのだろう。
イメージとしては、「ロボコップ」に出てくる法務執行ドロイドED-209だ。こいつはNG。それに対し、ほぼ人間のロボコップなら戦場で戦ってもOKなのだろう。
変な話だ。

最終的には、ロボットや無人機だけで戦うSFみたいな戦争が行われるのかも知れないが、それは人間同士が殺し合っているよりいい。
カネと技術のある国が、人間が死ぬリスクの代わりに無人機やロボットを投入できる。貧しい国やテロリストは、人海戦術で戦う。至極当たり前の話に思える。
相手が素手で挑んできたから、こちらも素手で戦うとか、アホみたいなことはしなくていい。

0225-1

山谷剛史という中国在住のフリーのIT系ライターがいる。いろんなITサイトに連載コラムを持っていて、週刊誌などで中国のIT事情について解説したりしている。たまにタイやマレーシアといった東南アジアのIT事情なども書いている。
彼は以前、ITmediaで持っていた専門家ブログで、「PSPが中国で人気なのは海賊版ソフトが遊べるから」と書いていたのを中国人に見つかって、コメント欄を荒らされたりしていた。

彼の専門は中国のインターネットやスマホ、ノートPCなどのITであって、あまり政治的なことを言わないが、フォローしているTwitterを見ていると、日本の保守たちによる中国叩きを懸念しているところがある。中国の事情を知らずに「中国のインターネットは○○だ!」などと書いているヤツへの批判にとどまらず、保守傾向にある日本について危惧していた。
彼のITコラムの記事は面白いが、Twitterは大して面白くないばかりか、日本人への文句が目立つ。

書店に反中や反韓の本が増えていることについても文句があるらしい。書店に反中、反韓のコーナーができているのを写真に撮ってTwitterにアップして揶揄していた人のツイートをリツイートしていた。石平、黄文雄、櫻井よしこなどの本をあげつらっていたツイートだ。

山谷剛史はまだ中立を装い、そのような本が保守勢力の支持を受けて売れる日本の現状を小バカにするくらいなのでまだいいのだが、完全な親中人間になると、日本で高まる反中・反韓の機運をボロクソに批判し、それに乗じている人たちをバカにしまくる。

そのきっかけになったのが、朝日新聞がわざわざ2月11日の建国記念の日を選んで掲載した「売れるから『嫌中憎韓』」という記事だろう。
朝日新聞の分析によると、週刊誌で反中・反韓の特集が組まれ、反中・反韓の本が多く出版されているのは、「売れる」「国民感情をすくう」「訴訟リスク低い」が理由としていた。

【Bookasahi.com】 売れるから「嫌中憎韓」 書店に専用棚 週刊誌、何度も (2/11)

恐らく朝日新聞としては、反中・反韓の本が売れている現状に危機感を覚え、「バカが読むためにバカな出版社が反中・反韓を煽る本を出している」と訴えたかったのだろう。
だが、これは間違いだ。何故なら、朝日新聞や毎日新聞といった媚中・親韓といったメディアがありながら、そのメディアがいくら中国や韓国のいいところを煽り、日本を蔑んでも、国民がついてこない。メディアが煽って日本の保守機運を高めているのではなく、国民が自ら保守気運を高め、中国や韓国がいかに悪い国であるか知りたいと望んでいるからだろう。

こんなことになったのも、中国や韓国が過度に反日を煽ったからだ。中国にしても韓国にしても、「自分たちに反撥する日本が悪い」と口を揃えて言うが、実際は逆だ。多少の反日をしていても、ある程度の節度を保っていればそれを気にする日本人は多くなかった。
だが、韓国の李明博を始めとする連中が調子に乗って反日の度合いを高めるから、多くの日本人に注目され、呆れられ、怒りを買った。

中国や韓国は、日本の保守系の言論を「妄言だ」というが、妄言はそちらの反日書籍である。中国も韓国も、言論の自由がない国であり、歴史認識、日本への接し方はひとつしかない。
日本にはいろんな書籍がある。中国や韓国を叩く本があれば、日本を貶める本もある。反中・反韓の書籍が売れているのは、反日書籍が日常的に売れている中国や韓国と同じ土俵に載ってバカをしているわけではない。
日本人が中国人のようにデモで暴れて車をひっくり返したり、大使館にウンコを投げ込んだりしたら話は別だが、どのような本が売れようが、書店にどんなコーナーが作られようが、それを中国人、韓国人、そして日本人に文句を言われる筋合いはない。

日本の反中・反韓気運の高まりに文句がある連中は、「自分はアホなネトウヨどもとは違う」という考えをしているのだろう。大した考え方だが、自分が中立の立場に立っているとか、日本という国を俯瞰で見ることができると考えている連中こそもっともタチが悪い。

朝日新聞が言う嫌中憎韓の本が売れることに対して、「メディアが国民感情を過度に煽っている」としか言わない。
内容がどうのこうのというわけでもなく、ただ反中・反韓ブームを小バカにしているだけ。
まるで「俺は下々の人間と違って流行には乗らないぜ」と言っているだけのようにしか見えない。

朝日新聞の記事では、最後にどこぞの大学教授に語らせていた。
「週刊誌などだけがブームを作ったわけではない。メディアが日韓・日中の対立ばかりを報じ、日常的な交流のニュースを捨象してきたことも根本にある。報道全体の検証が必要だ」

日韓や日中で、「日常的な交流のニュース」とは何だろうか。それらのニュースが、中国人船長が海上保安庁の船に突撃してきたとか、中国が尖閣諸島を狙っているとか、韓国の大統領が天皇陛下に土下座を求めたとか、売春婦の像を世界中に作ろうとしているとか、世界各国に日本の悪口を言いふらしているということよりも重要なニュースなのだろうか。

結局最後は、日本だけが反省を求められる。
反中や反韓が日本にはびこったとして、何が悪いのだろうか。隣国だから仲良くしなければならないとか、媚びへつらわなければならないなんてことはない。相手のイヤなことを知って嫌いになったとしても、どうせ付き合っていかねばならないのだから、どうということはない。

0224-1

何気なく通勤電車の中吊り広告を眺めていたら、JR西日本の「ジパング倶楽部」の広告があった。年会費3670円を支払えば、JR全線の運賃が最大で3割引され、お得なパック旅行に行けるという触れ込みだ。
金をある程度持っていて、暇をもてあます年寄り向けのサービスだ。

中吊り広告にも記載されていたが、会員になるには、男性65歳、女性が60歳以上でなければならない。
この年齢差は何なのだろうか。

日本の平均寿命は世界一かも知れないが、男の方が女よりも若干早く死ぬ。男が80歳、女は86歳程度だ。その場合、平均寿命まで生きたとしたら、男は15年ほどしか加入できる期間がない。女は26年もある。
別に歳を取ってもこんなもんに入るつもりはないが、何だか不公平である。

女は何だかんだでサービスで優遇されていることが多い。
女だけ割引されるレディースデーというのがある。大抵の映画館では毎週水曜日、男が1800円出さねばならないところを女なら1000円で見られる。
一部の映画館ではメンズデーがあるらしいが、一般的ではない。
1800円と1000円の差はかなり大きい。1800円出す価値のある映画はあまりないが、1000円なら多少しょうもなくてもガマンができる。

そのほか、飲食店でもレディースデーが多々あって、いろんなサービスが受けられる。

それ以外にも、女性専用車両だとか、女性専用のエステやスポーツジムなどもある。
男性専用の車両やエステ、スポーツジムはない。男が使える施設は、女なら必ず使える。

これは明らかに性差別であるが、ジェンダーフリーとか言っているリベラルなどからあまりここを責める言葉は聞かれない。たまに抗議しているヤツがいるが、大抵が男である。
金正日みたいな頭をした男にしか見えない大阪のオバハンでも女性専用サービスの恩恵を受けられるのに、キレイな男であってもサービスは受けられない。
おかしな話だ。汚いババアとキレイな草食系男子なら、前者の方が女性専用エステやスポーツジムに行くのにふさわしくない。

男なら何となく女性向けサービスに思うところはあるはずだが、いちいち声に出して抗議したりしない。
「女がサービスを受けられればいい」と思うし、いちいちそんなアホ臭いことで抗議していたら狭量だと思われる。
だが実際には、本当にどうでもいいことなのに、「差別だ」と抗議せずにはいられない面倒臭いヤツらが山ほどいる。

トイレのマークで、男が黒か青、女が赤やピンクだと抗議するヤツがいる。女がスカートをはいているような意匠でも抗議する。何が差別で、何がジェンダーか知らんが、いちいち文句を言うのが信じがたい。
部落解放同盟の連中は、大安や仏滅といった六曜も"差別"として徹底抗議している。「謂われなき迷信を信じることは、謂われなき差別である部落差別を助長する」という理解しがたい論理に基づいている。結婚式や葬式の日取りを六曜に基づいて決めると、"差別者"になるらしい。
意味不明な理由で人のことを「差別者」とか言っているヤツの方が、よほど差別者ではないか。

部落解放同盟の主張は本当にすごくて、"謂われなき迷信"の六曜は"差別"であるが、占いは何故か差別だとして攻撃していない。部落解放同盟の論理でいけば、毎日テレビで放送している星座占いや血液型占い、風水なども"差別"であるが、そうはならない。
何故なのだろうか。

また、部落解放同盟は「身分制度や血統主義の最たるものである天皇制に反対する」などとも主張している。身分制度が差別に繋がるのは分かるが、天皇や皇室の存在は制度ではない。「天皇制」という言葉がふさわしくなければ、「差別だから皇室を廃止にしろ」とかいう主張もおかしい。
それに、血統主義だから皇室の存在が許せないのであれば、血統書付きのペットやサラブレッドも許すべきではない。人間が勝手に血統を決めつけ、血統第一でやっている最たる例なのだから、ペットやサラブレッドの血統こそ真っ先に廃止すべきである。

だが、そうはならない。そんなところに訴えてしまうと、人々の反感を買うからである。
だから、当たり障りのなさそうなところから、それなりに人々の関係のあるところから責めるわけである。

部落解放同盟の主張のようなめちゃくちゃな論理でも"差別"として許す風潮が日本にはある。許すどころか、部落解放同盟などの強い圧力団体にかかれば完全に受け入れてしまう。
よその国も似たようなものかも知れないが、あまりに酷い。
もはや、少しでも差があるもの、特徴があるものは何でもかんでも差別になってしまう。

男より強い女などいくらでもいるのに、あらゆるスポーツで競技が男女別になっているのは差別だ。
同じように懸命に働いても、一流企業の社員と中小企業の社員で給料が違うのは差別だ。
公務員は身分保障されているのに、会社員はいつクビになるか分からないのは差別だ。
都会ではスマホがLTEで繋がり、地方では繋がらないのは差別だ。
都会はテレビの地上波のチャンネルが多いのに、地方では少ないのは差別だ。
同じ料金を支払っているのに、電車やバスの座席に座れる人と座れない人がいるのは差別だ。
イケメンはモテるのに、ブサメンはモテないのは差別だ。

いくらでも思いつく。差別を訴えて国民に何かさせたり、屈服させる側としては、何でも差別になるのだから理由を用意するのは楽勝ではないか。
本当にバカバカしい。

日本で言われている差別など、その殆どは取るに足らないことだ。
そんなことは、放っておいてもどうということはない。

このページのトップヘ