先っちょマンブログ

2014年07月

0731-1

将来、自分に娘が生まれたとして、その娘が成長して大人になり、恋をして「この人と結婚します」と連れてきた男が在日韓国人だったらどう思うだろうか。
中国や韓国などの中華文明圏、儒教文化圏の国では、結婚しても女の姓は変わらない。女はその家に入れず、あくまでもよそもんであるからだ。韓国籍の男と結婚した場合、名字がどうなるのかよく知らないが、日本と同じで娘の名字が変わり、金○○とか朴○○となり、孫も金某、朴某とかなるのかと思うと、複雑な気分だ。

正直、日本人の普通の男と結婚して欲しい。在日韓国人、在日朝鮮人、部落解放同盟幹部の子弟、暴力団員の子弟、イスラム教徒、アフリカの知らない部族の男など、ややこしそうな男との結婚は、娘にも孫にも、そして自分にも面倒なことが起きそうで、できれば避けて貰いたい。
しかし、娘が好きになった男であり、親がどうこういったところで、恋心を捨てて結婚を諦めるとも思えず、そうなったとしても親子関係に問題が生じそうだ。

結局のところ、娘の結婚を認めるしかない。ややこしそうな男と結婚したからといって、娘が不幸になるとは限ったことではないし、それは普通の日本人と結婚するのとそれほど違いはないかも知れない。
それに、ややこしそうな男でも娘を大事にしてくれるのであれば、女に暴力を振るったり、酒や博打に狂ったり、ちゃんとした定職に就かない日本人よりはマシだろう。

自分の娘がそうならば、いろいろ考えるかも知れないが、他人の娘が誰と結婚しようが知ったこっちゃないし、それに対して反対も賛成もない。言われる方にしてみても、余計なお世話だろう。

そのことを如実に思ったのが、関根勤の娘の関根麻里の結婚報道である。
関根麻里は、かねてから付き合っていたKとかいう大して売れていない韓国人タレントと結婚することになったそうな。昨日30日(水)にスポニチが報道し、関根の所属事務所も「結婚の方向で話が進んでいることは事実」と結婚報道を認めた。

そのスポニチ報道を掲載したYahoo!ニュースのコメント欄に対し、批判コメントが殺到している。しかもその批判コメントが多くの賛同を得る事態になっている。

0731-2

「自分が親戚であれば引き離しにかかると思う」
「間違いなく好感度は下がると思う」
「残念に思うよ…」
「これほど一般市民から祝福されない結婚も珍しいですね(笑)」
「こういうので在日が増えてくんだな」
「なんで韓国人かわからんが、日本から出ていってほしい」
「もう引退した方がいいのでは?」
「イメージダウンしてまで韓国人と結婚するメリットが分からない」
「一生後悔すると思う」

こんな意見ばかりである。
こういうことを書く連中は、韓国人と結婚したからタレントとしてイメージダウンに繋がると考えているらしいが、世間一般ではそうではなかろう。
また、「韓国人と結婚するヤツなんか日本から追い出せ」という意見も多いが、バカ過ぎて話にならない。
韓国人には反日が多く、いけすかないヤツが多いが、関根麻里と結婚する韓国人がそうなのかどうかは知らないし、もし仮にそうだったとしても、国外退去を求める意見にどのような正当性があるのだろうか。

この手の連中は、保守を気取って韓国人や中国人を叩き、それと近い日本人も無条件に叩けば愛国であり、正しいと考えているらしいが、このような言動は愛国でも何でもない。在特会の連中が酷いスピーチをしていたのと同じで、海外から叩かれる発言でしかない。
日本は多様性を認める国であり、誰と結婚しようが、どんなに酷い思想を持っていようが、それが認められている国である。
韓国人と結婚すると人非人であるかのように言われ、国から出て行けとまで言われる。いつから日本は、中国や北朝鮮のような、言論や思想の自由が認められていない国のようになったのか。

しかも、それが身内ならまだしも、テレビで見たことがあるというだけの赤の他人に対しての意見である。
赤の他人であればこそ、放っておいて好きにさせればいいのに、どうしてこう変な意見が次々と出てくるのか。

逆の立場で考えてみよう。
格闘家の秋山成勲は、在日韓国人だったが日本に帰化した。しかし、祖国への愛着を持っていて、韓国でも活発に活動している。その秋山は、日本人モデルのSHIHOと結婚した。
秋山は日本に帰化した今でも、韓国では秋成勲(チュ・ソンフン)という昔の名前で呼ばれて韓国人扱いされているが、日本人と結婚したからといってバッシングされなかった。今は、SHIHOも韓国でタレント活動をするようになってきたし、ふたりの間に生まれた娘も子役モデルとして人気である。

関根麻里の結婚相手のKは、ただ韓国人というだけだ。別に反日活動や反日発言をしてきたわけでもなく、ずっと日本に軸足を置いて、日本中心に活動してきたタレント、歌手である。
だが、関根麻里は韓国人と結婚するというだけでバッシングされている。

こういうのを見ると、本当に日本人は劣化しているのではないかと思えてしまう。
「いい韓国人は死んだ韓国人だけだ」みたいなことをやっていては、ただ諸外国から批判され、蔑視されるだけなのに、なかなか改めることができない。
中国人や韓国人が嫌いなはずなのに、やっていることはそいつらと同じで、的外れな批判を繰り返すだけ。同じ土俵に上がって、同じようにバカをやる。あまりにも見苦しいではないか。

0730-1

長崎県佐世保市で起こった高1女子殺害事件の報道が盛り上がっている。センセーショナルな事件なので、言い方は悪いが、週刊誌などにとっては垂涎の事件なのだから、盛り上がるのも仕方がない。

徐々に犯人の女子高生の姿が浮かび上がってきているが、報道のされ方を見る限り、「人を殺して解体してみたかったキチガイ女子高生が同級生を殺した」という事件で確定したかのようになっている。
個人的にはこの安易な決め付けに同意することができない。

私は犯罪心理学や精神病理学の専門家でも何でもないが、国内国外を問わず、殺人事件の事件ルポを多く読んできた殺人事件好きの素人である。その立場から勝手に言わせて貰うと、犯人の女子高生の供述は虚実ない交ぜになっていて、特に殺人の動機に関しては、ウソではないかと思わずにいられない。

もしこの女子高生が人を殺して遺体を損壊することで興奮を覚える性的サディズムを持った人間だったとして、そのターゲットとして同級生の友人を選んだ理由が不可解である。
犯人の女子高生は、長崎県内で中の上くらいに位置する、そこそこ勉強のできる中高一貫校に通っていて、学校でも成績は上位の方だった。そこまで賢いのに、同級生をひとり住まいの自宅に誘い、自室で殺害し、さらにベッドの上で死体を切り刻むなんてことをすれば、すぐに捕まることが分かりそうなもんだ。

神戸の連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗は、身の回りの人間に手を出さず、自分とは直接関係のない子供を狙った。足が付きにくい上、子供なら簡単に殺せるからだ。
もし、殺人と死体損壊に興味があるのなら、足が付きにくく、かつ制御しやすい相手を狙うはずだ。大人の男ならか弱い女性を、力がないのなら、より力の弱い子供を。自宅なら、同級生が相手でも周囲にバレずに殺せるかも知れないが、そのあと100%逮捕されるに決まっている。

犯人の女子高生は、もともと死体損壊に興味があったのかも知れないが、それが殺人の目的だという動機は疑わしいように感じる。
考えられる動機はふたつで、ひとつは両親から愛され、自分と違って友達も多い被害者の境遇への嫉妬。もうひとつは、父親への復讐である。
犯人の女子高生の母親は、昨年10月に膵臓癌で死んでいる。膵臓癌は治療が難しく、かつかなりの苦痛を伴う癌であり、母親はかなり苦しんで死んだはずだ。ところが、父親は自分の妻が死んでから3か月で別の女と再婚した。普通に考えると、母親が闘病中の頃から別の女と付き合っていて、妻の死後にこれ幸いとばかりに再婚したわけである。
犯人の女子高生が父親に不信感を持つのも当然だ。

最近の報道によると、犯人の女子高生は再婚をしたあとの父親の寝込みを襲い、金属バットで殴って頭蓋骨骨折の重傷を負わせたそうな。その後、高校に通うこともなく、4月から「留学前の練習」としてひとり暮らしを始める。
父親に対し、憎悪に近い感情を持っていて、殺害しようと試みたが殺害できなかった。高級住宅街に住み、地元の名士ともいえるような父への復讐として、自分の殺人願望もついでに叶えるために殺したのかも知れない。

いずれにしても、嫉妬、或いは父親への復讐という動機を知られたくないため、詐病でキチガイのフリをしているように見えてならない。世の中には、無罪を勝ち取るために精神病のフリをするヤツがいるが、この女子高生はそのタイプではなく、動機を隠すためにやっているように思える。実際、動機を隠すために、自分が不利になるようなことを供述する殺人犯もいるのだ。

この事件においては、推理小説並みにいろいろ考えられるわけであるが、犯人が精神病にせよ、そうでないにせよ、このような手合いの気持ちを理解することは絶対に不可能である。
もし仮に犯人の気持ちを完全に理解でき、犯行動機も完璧に分かったとして、それが何の役に立つのかと思わずにはいられない。

ニュース番組を見ていると、キャスターが神妙な面持ちで「二度と同じ悲劇を繰り返さぬよう、事件の全容解明が必要です」などと言っているが、本気でそんなことを思っているのだろうか。
どのような動機であれ、「誰かを殺したい」という願望を持ち、それを実際に実行してしまうようアウトローなヤツは、どんな社会でも必ず出てくるものである。それが人間なのだろう。
社会のなかに殺人を実行してしまう人間が一定の割合で含まれるのだから、それらによる殺人を防げるわけがない。

これは学校での教育とか、家庭での育て方の問題ではないように思える。どれだけ命の大切さを説いたところで、そんなもんは無意味でしかない。人殺しするような連中に、どんな説教を垂れてもムダだろう。
「二度と同じ悲劇を繰り返さない」ためには、加害者側をどうこうするのはムリな話である。もし「アブなそうなヤツがいる」とか、「母親が死んで落ち込んでいるヤツがいる」などと通報できるシステムがあったとして、その対象を拘束することなんてできないし、何かの教育やカウンセリングを受けさせることもムリだろう。

だからといって、自分が被害者にならないよう気を付けるのも現実的に不可能だ。
今回の事件で、被害者側にできたことは何だろうか。何もない。
同じような事件を防ぐには、「同級生の親しい友人でも人殺しを疑い、友人の誘いはすべて断りましょう」という教えを子供に刷り込んで、実際にそうさせるしかない。そんなこと、あり得ないだろう。

このような悲劇を防ぐことは、できないのである。その点でいうと、交通事故と似ている。
事実、佐世保市ではちょうど10年前に小6女児が同級生をカッターナイフで殺害する事件が起き、命の大切さを訴える教育や啓蒙活動が盛んに行われたが、効果がなかった。人殺しなど考えていない子供たちに、「人殺しするな」とわざわざ言い聞かせただけである。
自動車学校や免許の更新のときに散々交通安全の話を聞かされても、交通事故は起きるし、誰かが死ぬ。

ナチュラルボーンキラーともいえる人殺しを、教育やカウンセリングでどうにかできると考える方が間違いなのだ。
だからといって、何もしないわけにもいかないのだろうが、やることすべてが全部ムダに思えて仕方がない。

0729-1

中国の上海福喜食品による消費期限切れ牛肉、カビの生えた牛肉が混入した加工肉や、不衛生な鶏肉などがファストフードやコンビニで販売されていたという世界中での騒動が収まらない。青くなった牛肉を混入している様子や、床に落ちたミンチを拾い上げて台車に戻している様子のインパクトが強すぎて、消費者がなかなか忘れることができないからだろう。

日本では、マクドナルドとファミリーマートが上海福喜食品の鶏肉を使っていて、該当商品が販売中止に追い込まれた。
マクドナルドは、「今後中国産は使用しない」とし、すべてタイ産の鶏肉に切り替える英断をした。
一方のファミリーマートは、社長自らが「信頼できる中国企業を探して今後も輸入を続ける」と宣言した。
信頼できる中国企業を探すことなど、雲を掴むような話であって、ファミリーマートは存在しないものを追い続けることになるのだろう。まあ、それはファミリーマートの社長がタテマエで言ったことであって、どうせ、"そこそこ信頼できそうな会社"を選んで、それなりの加工肉を輸入することになるのだろう。

ファミリーマートが中国産に固執するのは、よほど中国の鶏肉が企業にとって都合がいいからだろう。人体に有害な成長促進剤を使って育てられた安いニワトリが中国にあり、それを中国の労働力で安く加工して、安価に買い付けることができるのだから、企業としては当然のことなのだろう。
事実、今回の騒動で中国産をやめると宣言したのはマクドナルドだけで、ファミリーマート以外のコンビニのセブンイレブン、ローソン、サークルKサンクスなど、いずれも中国産鶏肉の使用存続を明言している。
また、野菜の産地を店頭に掲げるなどしているモスバーガーも、鶏肉に関しては中国産を使用していて、今後もそれは変わらないと言っている。

ただ、現状維持のままだと消費者に対し感じが悪いので、いずれのコンビニやファストフードもマスコミの問い合わせに対し、「抜き打ちの工場監査を行うなど、監視を強化し、衛生面での安全に努める」などと回答している。
中国産食品の使用を継続するが、安全管理には気を付けるという各コンビニの回答は、できないと分かっているのに、取り敢えず何もしないわけにはいかないので回答しているだけなのだろう。

中国の工場が、抜き打ちの工場監査を受け入れるわけがない。普段から手を抜いて生産しているので、急に来られて見せられるわけがない。前もってアポを入れないと監査も何もできないに決まっている。私が勤める会社では、生産委託先の中国の生産ラインに客を連れて行かねばならないことがあるが、いつも入念な事前準備を中国側がやっていて、アヤシイと思っている。
食品でもIT機器でも、工場は工場であり、働いているのは同じ中国人で、中国企業が生産ラインを担当しているので、結局は同じだろう。

どう考えても、ちゃんと管理したいのであれば、日本人の担当が工場に常駐して、不正がないかを常にチェックせねばならない。しかし、それはやらない。中国企業の工場側が受け入れない。受け入れないのは、いちいちチェックされるのが鬱陶しいからで、鬱陶しいと思うのは、いろいろ手を抜いていたり、不正を働いているからである。
客となる日本側の企業も、それでいいと思っている。だから、「チェック体制を強化します」などというアホみたいな回答を平気でできるのである。

何か問題があったとして、その問題に対処するためにチェックを強化するという対応はありがちだが、この対応は間違っている。チェックできなかった問題があったとして、チェック項目を増やすとか二重でチェックしたとしても、結局同じ間違いは起こるのだ。問題の根本的な理由を把握し、大元から変えねばならないのに、「また問題が起きるかも知れない」と分かりつつ、「チェックを強化しました」だけで済ませてしまう。

別に中国産の食肉にちょっとくらい腐った肉が混入されていても、床に落ちた肉であっても、消費期限が半年以上切れていても、中国人の工場労働者が言っていたように別に死にはしないだろう。化学薬品なども、それほど多く食べなければ影響がないだろう。だが、そんな肉だと知っていても、安いから買うのはどうかと思う。
「消費者が安価なものを求め続けてきた結果だ」としたり顔で説教を垂れるヤツがいるが、問題があるのは企業側の方である。コンビニでは中国産の鶏肉を使った加工食品が売られているが、中国産と明記されていないし、どの商品に中国産が使われているかも明らかにしようとしない。消費者に判断する材料を与えないのは問題だ。

それを考えると、国産ハーブ鶏にこだわって、100%国産鶏肉を使用しているケンタッキーフライドチキンは優秀だ。アメリカのケンタッキーフライドチキンは、経営母体が異なるため、今回の上海福喜食品の影響をモロに受けたが、日本のケンタッキーフライドチキンは違った。ケンタッキーフライドチキンは、もっとそこらへんを消費者にアピールしてもいいと思う。「コンビニの唐揚げやフライドチキンは中国産、でもうちは全部安全な国産」というようにだ。

私はコンビニで買い食いをしたことがこれまでの人生で一度もないし、コンビニ弁当も食べないし、ファストフードも滅多に食べないので、不潔だったり毒が入っていたりする肉がコンビニやファストフード店で使われていてもあまり気にしないが、やはり気にする人は多いだろう。
企業側は、急には対処できないにしても、消費者心理を鑑みて、別の対応を考えるべきだ。「どうせお前らは安いモンを求めているんだろう」と決めつけず、それなりの品質のものを、それなりの価格で提供した方がいいのではないのか。
中国で作られる不潔で毒入りの食品は、中国人にだけ食わせていればいいのである。これだけ失敗を繰り返してきたのだから、いい加減、脱中国をちょっとは進めていくべきだろう。

0728-1

auのスマホでauスマートパスに入っていると、夕刊フジアプリをインストールして、タダで夕刊フジの紙面が読める。産経新聞アプリの夕刊フジ版だ。違いは紙面がタダかそうでないかだけ。
本来ならば月945円かかるので、auスマートパスが月372円だから、それだけでお得だったりする。

ただ、夕刊フジにそれだけの価値があるのかと問われれば疑問だ。売店で買うと1部140円。アプリで1部売りが105円、1か月945円。とりあえず会社帰りに読もうかと思って、毎日紙面をダウンロードしているが、結局1面から3面くらい読んで終わり。最終面のスポーツ記事もちょっと読んだりする。
しょーもない記事が多すぎる。ギャンブルをやらないので、多く紙幅が割かれているそれらの紙面も不要だし、自分では絶対に買うことがない。

1面から3面にしても、とにかく煽り記事が多い。毎日のように、「中国の土地バブル崩壊」、「汚染食料で中国の食卓が崩壊」、「韓国がウォン安で経済危機」、「サムスンが大ピンチ」という記事が掲載される。
先週も、「23日に中国のバブル崩壊が始まる」と書いてあったが、そのような兆候はまだ見られない。中国の土地バブルは、上海万博が終わった2010年から近いうちに弾けるはずだったが、いっこうにそうはならない。
韓国もそろそろ経済の崩壊が始まってよさそうだが、危ないと言われているだけで、連日煽られている割には静かである。

国民の間で中国、韓国への怒り、憎しみ、呆れなどが増え、中国や韓国を叩く記事を掲載すれば、それだけ売上部数も伸びるのかも知れないが、いい加減飽き飽きしている。
夕刊フジにしても、それと似たような日刊ゲンダイにしても、やっていることが単調で、しかもネットから拾い集めてきたような記事ばかりが目立つ。
こんなもん、ジャーナリズムでも何でもなく、まとめサイトと大して変わらない。オッサン向けにアレンジしたまとめ系夕刊紙である。

夕刊フジの1面に掲載される中韓叩きの記事は、その多くがいわゆる希望的観測である。「中国のバブルが崩壊し、経済的な混乱が起きればいい」、「韓国のサムスンが業績不振に陥って、韓国経済がガタガタになればいい」という願望が込められている。確かにそう思うが、そのような希望を込めて記事にするのは、いくら夕刊紙といえども少々恥ずかしいのではないか。
これらは、韓国人の「日本全土が放射能で汚染されている」、「日本は水も食料も危険」、「GDPの2倍を超す国の借金で日本が破綻する」、「少子化が進んで日本は消滅する」などという意見と同じである。

希望的観測が込められていても、その指摘が的確だったり、ちゃんと実現するのなら結構だが、中国のバブル崩壊も、韓国経済の破綻もなかなか起きない。にも関わらず、連日報道される。5日に1回ほど、同じ内容をローテーションして掲載しているのではないかと思うくらいだ。

仕事帰りのオッサン向けの新聞だから内容はどうでもいいのかも知れないが、「こうなるかも知れない」という希望的観測ばかりではなく、事実だけを記事にしてくれりゃいいと思うし、そうではなく読者を楽しませる記事にするにしても、もう少し変化を付けて欲しい。ネットの記事を集めてまとめただけの新聞など、新聞でも何でもない。
元々新聞ではないのかも知れない夕刊紙に、そんなこと期待するだけムダか。

0727-1

明後日29日(火)が土用の丑の日なのだが、今晩うなぎを食べた。嫁さんが勤めているスーパーで買わされたうなぎの弁当だ。
うなぎはそれほど好きでもないので、毎年土用の丑の日の前後に1回食うだけだが、それでもそれなりにおいしいと思い、満足してテレビを見ていた。
すると、スマホのプッシュ通知で、産経新聞アプリの号外がお知らせされた。ダウンロードしてみたら、佐世保市の15歳の女子高生が、同級生の女子生徒を撲殺し、遺体を切断したという内容だった。
正直なところ、ネット限定とはいえ、「号外にするほどのことか」と思ってしまった。

ハッキリ言って、子供による殺人事件なんぞ、いつの時代も起こっていたことであるから、いちいちそんなことでビックリしていたらキリがない。
昔からマスコミは、「近頃の若者が凶暴になって、暴力事件だけでなく、殺人事件まで起こすようになってきた」というふうに報道してきているが、そんなことは昔からあったし、統計的には老人の方がよほど暴力事件を起こすようになってきた。

佐世保市では、10年前に小学6年の女子児童が同級生をカッターナイフで切りつけて殺害する事件があり、人の命を大切にするという啓蒙学習が広く行われていたはずだが、そんなものはムダであることがこの事件でよく分かった。

殺害された女子生徒は、首と左手首を工具などで切断されていたらしい。犯人の女子生徒は、殺害後に「殺しちゃった」などとインターネットの掲示板に書き込み、血の付いた手の写真までアップしていたそうな。
ネットに実況報告するあたり、かなりイカレているのかと思う。しかし、遺体の切断は猟奇的犯行によるものではないだろう。首と手首が切断されていたことに対して「猟奇的だ」との意見が多いが、殺人犯が遺体を切断する理由の多くは、遺体を遺棄しやすくするためであって、死体をバラバラにすることが目的であることは滅多にない。
神戸の連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗は、男子児童を殺害したあと首を切り落とすときに、性的興奮を憶えて勃起し、射精していたそうだが、本当のキチガイがこういうことをすることは滅多にない。

ただ、遺体をバラバラにするヤツは、冷酷だからというよりも、気が小さいことが多いという。安全に捨てたいという一心で、手頃なサイズに切り落とすが、実際は遺体のパーツが増えれば増えるほど、見つかりやすくなる。普通に考えれば、誰か殺してしまったとき、その証拠を隠滅したいのであれば、死体を車に載せて、人通りの少ない場所に埋めるなどして遺棄するか、自宅で何とかするしかない。だが、女子高生なのでそうはいかなかった。

かといって、自分の部屋で遺体をバラバラにする考えはよくなかった。恐らく、犯人の女子高生はアホなのだろう。
死体といえど、切断すれば血が多く流れる。だから、普通は浴室で切断されることが多い。その後の警察の調べで血液反応を出さないために、塩素系洗剤でキレイにし、アンモニアを振り撒くなどもしないといけない。しかし、よほどうまくやらないと、風呂場は水切れをよくするために凹凸を付けてあるので、そこに血液が残ってしまう。

体よく遺体をバラバラにできたとして、一番問題なのはどうやって捨てるかである。燃えるゴミの日に少しずつ捨てると、万が一見つかったときのリスクが高い。家で出すにしても、血が出ている遺体の一部をどうやって捨てるのか。ゴミ置き場で誰かに見つかったら、一巻の終わり。
そうかといって、死体をぐつぐつ煮込んで骨だけにし、その骨もハンマーで砕いて完全に証拠隠滅することなど、女子高生ではまず不可能だろう。

だから、女子高生は鈍器で同級生の頭を殴って殺した時点で諦めるしかなかった。もし1回しか殴っていなかったら、転んで頭を打ったなどと言い訳ができたかも知れないが、殺意を持って何度も殴ったらもうダメだ。
やっちまった時点で救急車を呼び、自首していればよかったのに、死体損壊までしてしまったらタダでは済まない。
犯罪者に優しい日本の司法は、キチガイと未成年者にはとりわけ優しい。両方だからいろいろ優遇してくれるかと思えばそうではない。殺しただけなら少年院に入って数年で出られただろうが、死体を切り刻んでしまっては、それ以外の通院治療を受けたあともいろいろマークされることになる。

まあ、いずれにしても、誰か殺した時点で、この女子高生の人生はパーである。本人は仕方がないとして、親兄弟の人生も大きく狂わせることになる。家族は引っ越しを余儀なくされ、親は多額の賠償金請求を受けることになる。会社に知られていられなくなるだろうから、職も変え、人目を避けるように生きていかねばならない。
この女子高生が、もう少し賢ければ、遺体を切断することもなかっただろうし、殺した時点で親に反抗を打ち明けて自首できただろうし、何より同級生を殺しはしなかっただろう。本当にバカである。
日頃から、何をすれば自分の人生の特になり、損になるかを考えていないと、こんな酷いことになる。

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