先っちょマンブログ

2014年12月

20141230-1

昔、桜玉吉という漫画家が「しあわせのかたち」という漫画のなかでアシスタントのチョリソのぶという男が職場のファミコンで主人公の名前を「ああああ」にしてドラクエを始め、自分のレベルをあっという間に追い抜いていったと描いていた。
漫画家のアシスタントがファミコンばかりやっていることよりも、主人公の名前を「ああああ」にしていることに驚いた。普通、REGの主人公は自分の名前かカッコイイ名前にするもんだ。「ああああ」では感情移入できないではないか。

名前は、人の名前にせよ、モノの名前にせよ、非常に重要なものである。ネーミングひとつで人の印象や商品の印象が変わってくる。男性用靴下の名前を「通勤快足」に変えただけで、売上が10倍以上になったというのは有名な話だ。

関西で活躍している芸人の月亭八光は、長女に心愛(ここあ)、次女に愛雛(あいす)という、いわゆるキラキラネームを付けた。ココアとかアイスとかマロンとか、食いモンの名前は女が犬に付ける名前である。
そんなさっぶい名前は、私から見ればドラクエの主人公の「ああああ」と大して変わらないが、本人たちは大マジメに考えたものなのだろう。キムタクの長女も心美(ここみ)とかいう名前だが、訓読みの途中で止めるDQN読みの名前を付けられた子供は本当に可哀相だ。

ただまあ、親がある程度の思い入れがある名前なので、本人たちの前では言いにくい。ただ、他人には人の子供に思い入れがないから、他人事として「アホちゃうか」と思ってしまう。それに、子供にアホっぽい名前を付ける親は、子供に対して本当に思い入れがあるのかと思ってしまう。

普通、大切なものにはちゃんとした名前を付けようとする。そうでないと、ふざけているか、どうでもいいと思って付けたんじゃないかと考えてしまう。どうでもいいから「ああああ」やそれに似たという名前を付ける。

先週の26日(金)に名前に関する衝撃的なニュースがあった。小沢一郎が率いる生活の党に参院議員の山本太郎が加わり、政党名が「生活の党と山本太郎となかまたち」という名前になったというニュースだ。
誰が見てもふざけているとしか思えない政党名だ。「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」みたいではないか。憲政史上もっとも醜悪な政党名だろう。

生活の党は先の総選挙で惨敗し、衆参両院で4議員しかいない政党になってしまった。「比例代表の得票率2%以上」がムリだったので、来年1月1日までに5議員という政党要件を満たさないと政党交付金が貰えない。国会議員が5人いれば4億円、4人のままなら0円である。
小沢一郎は無所属の亀井静香を生活の党に加えようとしていたが断られてしまい、大どんでん返しで山本太郎が入党することになった。4億ゲットの代わりに、ぽっとでのカス議員である山本太郎に大きく譲歩し、政党名が「生活の党と山本太郎となかまたち」になってしまった。

小沢一郎はこれまで新党を作ってはぶっ壊すということを繰り返してきた。自分の政党には何の思い入れもないから、名前になど執着していないのだろう。カネのためなら山本太郎に足元を見られてもいい。名前なんてどうでもいい。

小沢一郎は完全に終わってしまった。こんなふざけた名前の政党名でやっていくということは、もうどうでもいいということだ。プライドの欠片もない。ハッキリ言って、山本太郎の名を冠する政党は、「ああああ党」より恥ずかしく、ふざけた政党名である。

ちなみに、小沢一郎から秋波を送られていた亀井静香は週刊新潮のインタビューに対し、「なんで俺が人数合わせで加わらなきゃなんないの。俺はそんな男じゃない」と騙っていた。
亀井静香は女みたいな名前だが、実に男らしい。政治家の矜恃はこうあるべきではないか。

20141228-1

この年の瀬にイヤな事故のニュースが入ってきた。
インドネシアのスラバヤからシンガポールへ向かうエアアジア(マレーシア)の乗客乗員162名が乗った飛行機が消息不明になった。夜になって機体の残骸が海で見つかったという情報も入ってきた。
どうやら、墜落したらしい。

マレーシアの航空会社といえば、今年の3月8日、クアラルンプールから北京へ向かうマレーシア航空370便のボーイング777(乗客乗員239名)が消息を絶ち、未だに消息不明のままである。

さらにその4か月後の7月17日には、オランダからクアラルンプールへ向かうマレーシア航空17便のボーイング777(乗客乗員298名)がウクライナ上空で撃墜された。親ロシア派勢力によるブークという地対空ミサイルによるものだと見られている。

信じがたい事故が2件立て続けに起こったせいで、マレーシア航空の乗客は激減し、破綻寸前まで追い込まれているという。たまたま2回、普段起こりえないような事故が続いただけかも知れないが、イメージが悪すぎる。普段験担ぎしないような人間でも、マレーシア航空を避けたいと思うのも仕方がない。

マレーシア航空の受難を忘れた頃に、今度はマレーシアの格安航空(LCC)として名を馳せるエアアジアで墜落事故が起きた。飛行機自体はインドネシアにある子会社の所属であるが、エアアジアが出資し、エアアジア名義になっている。
二度あることは三度あるというが、今度もまた事故が起こるとしたらマレーシア航空かと思っていたが、意表を突いてエアアジアだった。しかも、今年中に3回もマレーシアの航空会社で起きてしまった。
マレーシアは呪われているのか。

航空機の事故というのは、圧倒的に離着陸のときが多いのだが、マレーシア機の3機はいずれもそうではなかった。
マレーシア航空はボーイング777で、エアアジアはLCCで多く使われているエアバスA320だった。A320はピーチやジェットスターなど、日本のLCCも多く採用している飛行機だけに気になる。台湾にLCCで行くと、間違いなくA320に乗ることになるからだ。

それにしても、今回の事故はマレーシアにとっては堪らない事故だろう。弱り目に祟り目という感じで、マレーシアの航空会社全般のイメージが悪くなってしまう。
法的な抜け穴のせいで整備不良が起きやすいなどということはないのだろうが、利用者の方は何かあるんじゃないかといろいろ考えてしまうもんだし、マレーシアの航空会社以外の選択肢があるのならそっちにしようかと考えがちである。

そもそもの話として、飛行機はまったく安全ではない。当たり前の話であるが、よく「飛行機は車なんかよりよっぽど安全」などと聞く。飛行機が飛んでいる回数に対し、事故の回数の方が圧倒的に少ないという理由だ。
この考え方は本当に正しいのか前から疑問だ。
日本で飛行機事故で死ぬ人はほぼ毎年ゼロ、自動車事故で死ぬ人は年間5000人弱だが、車に乗っていて死んだわけではなく、車に撥ねられて死んだ人が相当数いる。自動車の台数と、それが走っている台数は飛行機なんかより圧倒的に多い。
それに、車はいろんなドライバーが運転するわけであるが、飛行機はちゃんとした専門のパイロットが操縦する。しかも、機長と副機長のふたり体制である。飛行機には大層な機械が付いていて、毎日キッチリ整備され、管制官からあれやこれや指示を出され、いろんな人に見守られて飛んでいる。車とは大違いだ。それなのに事故を起こす。車なら走行中に止まっても死なないかも知れないが、飛行機なら飛んでる最中に止まったら確実に死ぬ。

飛行機はかなりのリスクを負って乗るものだと分かっておかねばならない。皆が自分が事故に遭うことなんてないだろうと思うわけだが、そんなもんは運命の巡り合わせでしかない。「たまたま事故に遭った」のではなく、「幸いにも事故に遭わなかった」と考えるくらいでちょうどいい。
まあ、考えすぎると飛行機に絶対に乗らなかった金正日みたいになってしまうが、飛行機に乗らずに済むのであれば、そっちの方がいいのかも知れない。

20141226-1

2014年、この日本はいろんな意味で注目を集めた人の当たり年であった。これほどの豊作はもう二度とないかも知れない。

1月末、STAP細胞論文がネイチャーに掲載された理研の小保方晴子・研究ユニットリーダーがリケジョの星として颯爽と登場したが、翌々週くらいから疑惑が山ほど噴出。日本中が上を下への大騒ぎとなったが、結局STAP細胞作成の再現実験は成功せず、今日12月26日に理研が「STAP細胞は作れず、STAP細胞とされたものはES細胞だった」と会見を開いて終わってしまった。
1月にあれだけ盛り上がったSTAP細胞が、まさか年内の12月までに全部不正だとされて終わるとは。

リケジョで盛り上がった翌月の2月には、新たなスターが誕生した。"現代のベートーベン"こと佐村河内守である。耳が聞こえないのに作曲していた天才作曲家は、実は別人に作曲してもらっていて、さらに耳も微妙に聞こえる状態だったことが分かった。
興奮のあまり脱糞しながら作曲するという武勇伝は一体何だったのか。

隣の国で魔改造した客船が転覆し、船員が客を見捨てて逃亡して高校生などがたくさん死んだとして騒ぎになっている4月頃は、日本は割と静かであったが、翌5月にはまた新たなスターが誕生した。PC遠隔操作事件の片山祐輔である。
これまで、散々「冤罪だ」などと言われてきたが、公判中に真犯人がメールを送ったことにしようとして自爆。スマホを河原に埋めているところを捜査員に目撃され、めちゃくちゃマヌケな最後となった。
冤罪のヒーローは一転してただの間の抜けたオタにまで堕ちてしまった。

7月になると、日本はおろか世界をも驚かせるすごい記者会見をする政治家が出てきた。兵庫県議の野々村竜太郎である。
政務調査費を私的に流用するという、地方の小者政治家にありがちなセコいことをやっていたわけだが、その言い訳をする記者会見の場で何をトチ狂ったのか、涙ながらに絶叫した。
「ンァッ! ハッハッハッハー! この日本ンフンフンッハアアアアアアアアアアァン! アゥッアゥオゥウアアアアアアアアアアアアアアーゥアン! コノヒホンァゥァゥ……アー! 世の中を……ウッ……ガエダイ!」という発言は、今年のネット流行語大賞の銀賞に輝いた。

そろそろ野々村県議の話題に飽きてきた8月には、大阪府議の山本景という別の政治家が出てきた。大阪維新の会の政治家である。
地元の女子中高生などに声をかけ、事務所で菓子などを与えていた山本は、知り合った女子中学生とLINEのIDを交換するものの、次第に鬱陶しがられてLINEグループから外されたことに怒り心頭。中学生相手にマジギレして、「ただでは済まさない」などとメッセージを送ったとして問題になった。
その後、突然頭を丸刈りにして反省している風を装っていたが、テリー伊藤に「キモイ」と言われてまたキレていた。
こいつは、小保方、佐村河内、片山、野々村と違って面白みのないヘンなヤツである。

面白みのないヤツといえば、京都府向日市で夫を青酸化合物で殺害したとされる筧千佐子も同じだ。こいつは11月に登場した。次々と財産のある男と結婚しては、毒殺したとされている京都の毒婦である。
マスコミの前でシラを切り、ぺちゃくちゃ喋っていたこのオバハンは、性格の嫌らしさが透けて見えるばかりで、何ひとつ面白くない。

年の瀬が迫った今頃になって、週刊文春がNHKの夜7時のニュース「ニュース7」で天気の解説をしていた岡村真美子なるお天気キャスターが、同じウェザーマップに所属する既婚者の佐藤大介と不倫関係にあり、さらに気象庁関係者でこれまた既婚者の男とも肉体関係があるというスクープをぶち込んできた。佐藤が寝取られフェチであり、その願いを叶えるために他の男との不倫をしていたという、前代未聞のドスケベお天気お姉さんだったわけだ。
マジメそうでありながら実はドスケベだったことには興味があるが、私はNHKを見ないのでこの女が誰か知らないし、世間も年末年始のごたごたですぐに忘れることだろう。
キャラとしてはもうひとつか。

それでも、今年は多くの"スター"が誕生したと思う。そのなかで今年の顔を挙げるとすれば、間違いなく小保方サンだろう。研究成果を焦る理研の意向があったにせよ、どうしてすぐにバレそうなことをやったのか、自殺した笹井サンに気に入られたくてあれこれ捏造したのかなど、いろいろ考えてしまうが、この人の図太さや邪悪さはモンスター級だ。

釈明の記者会見で「STAP細胞はありまぁす」(ネット流行語大賞2014金賞に輝く)と宣言し、「STAP細胞の作成に200回成功した」「STAP細胞作成にはコツがある」などと言っておきながら、他人に監視されている状況ではSTAP細胞を作り出すことができなかった。
その場で口からでまかせを言う人、破綻することが分かっているのに借金しまくる人のようである。
実験ノートをまったく取らないなど、科学者としての脂質に著しく欠けるわけであるが、大した実績もなく理研のユニットリーダーになるなど、世渡りは上手だったのかも知れない。オヤジを転がすことがうまかっただけだろうか。

結局、STAP細胞とされたものはすべてES細胞だった。理研は誰がES細胞を混入させたか分からないというが、混入させる人はひとりしか思い当たらない。その当人は、「ES細胞を混入させたのは自分ではない」と言っているという。
お前以外、いったい誰がいるのか。あり得ないことを主張する点では、仁川アジア大会で「知らない外人に競泳会場でカバンに高級一眼レフカメラをねじ込まれた」とカメラの窃盗を否定した冨田尚弥と同じではないか。

週刊誌などのマスコミがそれを許さないだろうが、小保方サンは世間からフェードアウトしようとしている。科学者としての本人のキャリアは終ったも同然である。
結婚して幸せに暮らすことも難しそうだし、ここは思い切って芸能界にデビューするか、評論家にでもなって悪態をつくなどすれば面白そうだ。
いずれにしても、何が何だか分からない状態で、STAP細胞問題を終わらせるのは気持ちが悪い。なぜ小保方サンがそうしたのか、どうしてこうなったのか、尻切れトンボで終わらせるのではなく、ハッキリさせて貰いたい。

20141225-1

昔のテレビ番組は、出演者の誰かが「北朝鮮」と発言すると必ず「北朝鮮=朝鮮民主主義人民共和国」というテロップが表示された。昔は、北朝鮮のことを略称で呼ぶべきではなく、正式な名称を視聴者に示さねばならなかった。
ニュース番組のアナウンサーは、必ず「北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国」と言っていた。

当時は北朝鮮の出先機関である朝鮮総連がテレビ局にいちいち文句を言って脅したりすかしたりするもんだからこんなことになっていた。
北朝鮮に関する言論はほぼタブーであり、茶化すことはもちろん、拉致問題を取り上げたりすることもできなかった。"地上の楽園"であることを否定することも難しかった。

「鶴瓶上岡のパペポTV」で、朝鮮総連がごちゃごちゃ言ってくることについて、笑福亭鶴瓶が非常に恐れていた。もちろん、朝鮮総連の部分はピーが入っていたが、あれだけナイーブになっている姿を見ると、朝鮮総連に絡まれるとよほど面倒なのだろう。

そんな流れが変わったのは金正日が拉致問題を認めてからである。北朝鮮がとんでもない国だと多くの人が知り、怒った。北朝鮮のタブーはなくなり、正式名称で呼ぶ必要もなくなり、北朝鮮を批判することもできるようになった。朝鮮総連の声なんぞより、一般国民の声の方がよほど大きいからである。
ノイジーマイノリティとはよく言ったもんだ。騒がしくすれば、テレビ局に聞き入れて貰えるというのがよく分かった。

なぜそんなタブーが最近まで存在したのか理解できないが、もし日朝首脳会談で金正日が日本人拉致をゲロしなかったら、未だにそのタブーが続いていたのかと思うとゾッとする。

日本には長らく北朝鮮タブーが存在したが、アメリカには今も昔も北朝鮮に対するタブーなど存在しない。
北朝鮮のような三流国家がハリウッド映画の悪役として登場することは少ないが、「チーム★アメリカ/ワールドポリス」(2004年)では金正日がテロリストに大量破壊兵器を売りさばこうとして退治されるし、今話題の「ザ・インタビュー」では金正恩が暗殺のターゲットとなる。
しなしながら、いずれも北朝鮮はコメディ映画で描かれたヒールである。北朝鮮は所詮はその程度の国なのだ。北朝鮮はすべてがコメディ。

北朝鮮軍がアメリカにパラシュート降下し、全米を占拠する「レッド・ドーン」(2012年)という映画があった。大してヒットしなかったC級映画である。
これはコメディではなく大マジメに作られたが、北朝鮮がアメリカを占領し、若者たちがそれに立ち向かうという荒唐無稽すぎる設定が批判されていた。
元は悪役が中国の設定であったが、ハリウッドは今や中国市場を気にするあまり、中国を悪役にできなくなった。その代わりに北朝鮮を悪役に仕立てあげたので、リアリティのない設定になってしまったのだ。

北朝鮮のような国は、コメディ映画で悪役として登場するのが精一杯の国であることは間違いない。

北朝鮮は悪役でもいいからハリウッド映画に登場することを素直に楽しめばいいのに、若き指導者である金正恩はそれを許さないらしい。
北朝鮮の祖国平和統一委員会公式ウェブサイトが「ザ・インタビュー」について、「完全なる現実の歪曲とおかしな想像でつくられた謀略映画の上映は、尊厳高いわが共和国に対する極悪な挑発行為であり、正義の人民に対する耐え難い冒瀆」であると避難し、製作者に対して「断固たる懲罰を受ける必要がある」と警告した。

今日、12月25日から全米公開されるはずであったが、配給元のソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)に北朝鮮からと思われるサイバー攻撃があり、新作映画や個人情報など多数の情報が流出した。そのなかには、SPEの社長がアンジェリーナ・ジョリーに対して「監督としての才能がない」とこき下ろしているメールまであった。
また、公開される劇場に対する物理的な攻撃予告もされたため、あまりの被害にビビったSPEが「ザ・インタビュー」のお蔵入りを決めてしまった。

いちいち大人げない北朝鮮である。金正日の頃はこんなことは起こらなかったが、金正恩は許さないらしい。狭量なヤツである。

ただ、このようなテロを許さないのがアメリカである。
オバマ大統領はSPEの対応を強く批判した。言論の自由が侵されてはならず、テロに屈してもいけないとした。もっともである。

大統領がわざわざ言及するほどの騒動になった「ザ・インタビュー」は大きな注目を浴びた。炎上商法ともいっても過言ではないような事態になり、SPEは予定通りの公開を決めた。ただし、アメリカ限定である。
公開を決定したSPEの判断について、オバマ大統領が称賛したという。

ただ、公開中止を褒め称えたサイバー攻撃集団が今後さらにSPEを攻撃する恐れがある。万が一の劇場への攻撃をFBIが警戒しているというニュースもあった。
逆に、北朝鮮のインターネットにアメリカ側から攻撃しているという話もあり、しばらく「ザ・インタビュー」にまつわる話題は続きそうだ。

それにしても、金正恩がこの程度のことで過剰に反応することが分かってしまった。ネットの釣り師に釣られるバカと同じである。
このようなタイプはおちょくりがいがあるので、金正恩ネタはこれからさらにエスカレートしそうだ。
金正恩が無慈悲にアメリカを攻撃するアクションゲーム「Glorious Leader!」の開発資金の募集が行われている。このような騒動があったのだから、元々注目されていたゲームであるが、すぐに資金を調達できそうである。

【Kickstartar】Glorious Leader!

完全に金正恩をおちょくったゲームであるが、こちらは「ザ・インタビュー」と違って金正恩が暗殺されるのではなく、アメリカを無慈悲に攻撃する立場だから、案外、アホな金正恩が開発資金を多く寄付するかも知れない。

20141224-1

今日は2か月に1度の高血圧診療のために仕事を休んだ。診療といっても、医師と話して同じ薬を処方して貰うだけである。
総合病院でのそれは1時間くらいで終わったので、次に開業医の小さい内科に行った。先週、少し体調を崩したあと、咳だけが残り、痰の絡まない空咳ばかりが出る症状が続いているからだ。
私は気管支が弱いので、風邪をひくとすぐこれになる。多くの医師は単に咳止めを出すだけだが、近年、それが「咳喘息」という病気だと認知されるようになってきて、その診断を下す医師は喘息用の吸入薬を処方してくれる。それを吸うと、数日で回復する。これまで、1か月以上咳が続き、夜もちゃんと寝られないなど相当苦しんだことがあったが、吸入薬で治ることが分かったので、それを処方してくれる医師のところに行くのが手っ取り早いのだ。

平日の午前中だから空いているだろうと思ったが、町医者なのにめちゃくちゃ混んでいて、2時間待たされ、診察は3分程度。触診と聴診器でちょっと確認して貰い、「前の吸入薬が効果あったのなら、それ出しておきましょ」で終わりだった。

午前中は病院をふたつ回って終わり。
午後は、膝の手術のために京都の病院に入院している母親のところへ見舞いに行った。1日ずっと病院巡りをしていたようなもんである。

午後4時頃に昼飯と晩飯を兼ねて回転寿司で食事をして1日が終わった。
若者ならいざしらず、中年のクリスマスイブなんぞそんな程度である。晩にケーキは食べたが、子供もいないし、別に特別な日ではない。

なんでか知らないが、日本ではクリスマスは恋人と過ごす日ということになっている。クリスマスイブの夜は「性なる夜」などと揶揄される。
台湾や中国、韓国あたりも日本の影響を受けてか、恋人と過ごす日という認識が結構高い。
キリスト教の国では、クリスマスは家族と過ごして七面鳥を食うものらしいが、日本はクリスマスのイベントを取り入れたのに、家族と過ごさず、七面鳥も食べない。

ケンタッキーフライドチキンの日本法人が、クリスマスには日本に馴染みの薄い七面鳥ではなく、フライドチキンを食べようというキャンペーンを初めて40年ほど経った。今やすっかり定着し、クリスマスはチキンを食う日にもなってしまった。
ケンタッキーのクリスマスの売上は全体の1割にも達するらしい。クリスマスに予約してまでケンタッキーを買う日本人は外国人から変な目で見られているという。
最近では、コンビニも「クリスマスチキン」などと称してチキンを売るようになってしまい、スーパーではローストチキンとかいう鶏もも肉が売られるなど、収拾が付かなくなった。
バレンタインデーに女がチョコレートを渡すというパターンと同じである。

週刊新潮に連載されているコラム「東京情報」は、かつては斎藤十一という編集者がヤン・デンマンというペンネームで書かれていたが、50年経った現在は本当に外国人が連載しているそうな。本当かどうかは知らないが、執筆者が「実在する外国人だと驚かれる」と書いていたので本当なのだろう。
先週のそのコラムで、ヤン・デンマンは宴会の席で酒をちゃんぽんにして飲むのは日本人だけだと書いていた。
確かに、ビールに始まり、日本酒に焼酎、酎ハイ、ワイン、梅酒、ウイスキー、ウォッカ、マッコリから杏露酒まで、洋の東西を問わず店にいろんな酒が置いてあって、いろんな酒が飲まれる。外国人は、自国の酒ばかりを飲むことが殆どらしい。

これは特に日本人が酒好きだということではない。日本人は、いいものはすぐに自分たちの生活に取り入れたくなるのだ。おいしい酒があれば、何でも飲むようになるし、ときには日本風のアレンジを加える。酒だけに限った話ではない。ありとあらゆるものだ。
日本風アレンジでいうと、ラーメンやカレーは日本で独自の発展を遂げ、今や日本食のようになってしまった。麻雀にしても、元々の中国のルールにアメリカのルール、そして日本独自のルールを加えたリーチ麻雀を発展させた。

日本人はいいものは取り入れるが、悪いものは取り入れない。朝鮮の国々が隷属するシナから宦官や纏足、奴隷などの文化を取り入れたが、日本はシナや朝鮮からいいところは学んでも、悪いところは取り込まなかった。

クリスマスというイベントがなにか楽しそうに感じ、欧米に対して憧れがあり、宗教観が希薄なことも相まって日本にクリスマスが取り入れられたのだろう。
そして、恋人と過ごしてチキンを食べるイベントとして変に発展させてしまった。
いいか悪いか微妙なところであるが、まあ皆が楽しそうにやっているのならそれでいいのだろう。
クリスマスイブの夜にひとりでいることやアルバイトをしていることを気にする人も多いみたいだが、なにも気にする必要はない。日本をあげてのアホなイベントに付き合うか付き合わないかは、個人の自由なのである。

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