大学時代の知り合いに実家が寺の息子がいて、そいつの暮らしぶりから坊さんの実態を知って心底坊主が嫌いになった。
正確にいうと、欲にまみれた生臭坊主か。
父の実家が檀家になっている富山の寺は、そこの住職はサラリーマンとの兼業らしいと聞いた。田舎でも檀家が減って、住職だけの収入ではとてもじゃないが生活できず、メインが会社員、サブが住職みたいになっているそうだ。
そんな坊さんが多いなか、もちろん儲かっている寺もある。檀家を多く抱えていたり、観光客が来るような寺だ。
そういう寺の住職の息子が京都の仏教系大学に入学して、そいつらと知り合ったのだが、まあいちいち癇に障るヤツらだった。
実家から多額の仕送りを貰っていて、スポーツカーも買って貰って乗り回していた。大学の学費は親が幾らでも払ってくれるので、授業にろくに出ずに単位を落として留年してもお構いなし。2回留年して6年通うのは当たり前、留年できる最大の8年間大学に通っているヤツもいた。
夏休みの間、奉公と修行でよその寺に入ったが、外出禁止なのに週末に抜け出して、修行の間禁じられている肉を食べ、遊びまわったとSNSで吹聴していた。
妬みも半分混ざっているが、程度の高くない大学を留年しまくり、親から与えられた金で遊びまくる連中を見たら誰でも嫌気が差すと思う。
儲かっている寺の息子が全員同じではないかも知れないが、似たようなタイプが多かった。要するに、どいつもこいつもカスである。
そんなクソ野郎の分際で、坊主らしく人への説教は好きそうだった。坊主はサヨク思想の人間が多く、保守的なイデオロギーを持っていたり、排他的な思想を少しでも出すと批判をしてくる。
人権関係の話も大好きだ。思い返せば、父の実家の宗派は真宗大谷派で、富山の寺には人権に関する啓蒙ポスターが多く貼ってあった。
浄土真宗は、ほかの日本の仏教の宗旨と異なって死んだ人に「○○院△△居士」といった戒名を付けない。真宗大谷派では、男性に「釋○○」、女性に「釋尼○○」という法名が与えられる。本願寺派では男女どちらも「釋○○」だ。
法名は戒名と違って、仏弟子として生きていくために与えられた名前である。
戒名は坊主に金を払えば払うほど文字数が多くて大層な名前が与えられるが、法名は金持ちも貧乏人も字数は同じだ。
戒名では、被差別部落の人たちが差別戒名を与えられたことがあったが、浄土真宗では差別的な法名はなかったとされている。「一切衆生は浄土では平等である」という教えからだ。
そもそも、被差別部落の人たちには、身分差別を批判し、戒名などでも差別しない浄土真宗しか信仰が許されなかったらしいが。
浄土真宗の坊主はそのような自負があるからか、人権に敏感だ。人権に敏感なヤツは大抵がサヨクで、日本や日本人の批判しかしない反日人間である。
そのことを、産経ニュースの下の記事を見て思い出した。
【産経ニュース】真宗大谷派の人権ギャラリー展に漂う日本〝断罪〟史観 日朝・日韓関係テーマで日本の加害性のみ強調、なぜか拉致問題は無視 (1/30)
記事によると、真宗大谷派の本山である東本願寺で開催中の人権週間ギャラリー展」が、日本に関係する人権問題を取り上げているのに、日本が加害者となった人権問題ばかり取り上げているという。
豊臣秀吉の朝鮮出兵での「強制連行」しかり、先の大戦での「性奴隷」しかり。朝鮮の陶工などは被差別的な身分であったため、日本へ渡る人も多かったというのに、そんなことは関係ない。従軍慰安婦はただの売春婦でしかないのに、真宗大谷派にかかれば「性奴隷」である。
日本の非道を訴えるわりには、「スペースがなかった」という理由で、北朝鮮による日本人拉致問題はまったく取り上げない。
こいつらは一体何なんだろうか。
そもそもの話として、坊主がイデオロギーや歴史観、人権問題などに首を突っ込んでごちゃごちゃ説教を垂れることに違和感がある。
坊主は仏教に関する説法だけ垂れていればいいのに、坊主という身分を利用して、全原発の廃炉を求めたり、政治家に対して靖国神社を参拝しないよう求めている。
本当に、坊主たちはどうかしているのではないのか。