先っちょマンブログ

2015年04月

20150430-1

安倍晋三首相が米議会上下両院合同会議で演説を行った。45分間にわたり原稿を読みながら英語でスピーチした。
いかにも日本訛りの発音で、しかもめちゃくちゃゆっくり読んでいたので、アメリカのネイティブな人たちにとってはまどろっこしく感じたかも知れないが、日本の総理大臣が一生懸命に英語でスピーチしようとした努力は伝わっただろう。

実際、安倍首相の演説中、14回もスタンディングオベーションがあった。まあ、サービス込みであろうが、それでもよくやったと思う。
アメリカの上下両院合同会議で日本の総理大臣が演説を行ったのは、これが初めてだという。

今回の安倍首相の訪米は、これまでのオバマ政権ではあり得なかったような好待遇であった。安倍首相は国賓級の扱いを受け、オバマは終始ニコニコしていた。これまでア安倍サンがオバマのことをバラクと呼んでも、オバマは「プライムミニスター・アベ」と呼んでいたくせに、今回は親しげに「シンゾー」と呼ぶようになった。

韓国のようにアメリカと中国を天秤にかけるようなことをせず、イギリスのように中国主導のAIIBに飛びついたりしない日本がどれだけ役に立つかようやく分かったのだろう。
日本としてはアメリカの子分感が強まった感じがしないでもないが、アメリカと協力して中国の海洋侵出を牽制せねばならないのだから、安倍サンが日米安保の強化を手土産にしてオバマに歓迎されてもよかろう。

ところで、安倍首相の米議会での演説であるが、アメリカではそこそこ評判がよかった。70年前の戦争について、アメリカ議会でアジアのことについて触れ、「痛切な反省」(deep remorse)に言及したのはよかったなどと米議員やケネディ大使が感想を述べていた。

それに対し、中国や韓国は大いに反撥した。特に韓国では新聞やテレビなどのメディアが大きく取り上げ、安倍首相を袋叩きにした。
「アジア諸国に対してお詫びしないとはなにごとか」ということである。韓国は「慰安婦問題を取り上げなかった」とブチ切れていた。
「痛切な反省」はあったが、村山談話にある「心からのお詫び」(heartfelt apology)がないことに不満らしい。
いつものことだし、こういうことを言うのは中国、韓国、北朝鮮だけである。

日本の政治家が、アメリカの議会で演説することに対し、なぜ先の大戦でのアジア諸国の被害について触れないといけないのか理解できないが、それでも安倍首相は大サービスで先のバンドン会議での演説で用いた「深い反省」(deep remorse)と同じ言葉を持ち出したのに、それでも気に入らない。
それに、従軍慰安婦とかいう売春婦のことについて謝罪する理由などないのに、韓国はいろいろブチ切れ状態だ。

韓国外交部の報道官の声明では、「周辺国との真の和解と協力が成し遂げられる転換点になったのに、そういう認識も真の謝罪もなかったことは残念だ」とあった。
仮に韓国に対して謝罪するとして、どういう理由でアメリカ議会の場を借りて行わねばならないのか。それに、どれだけ謝っても許されない、100回でも何回でも謝れと韓国外交部の高官が言っていた。何を言ったところで、転換点になるわけがない。

逆に、安倍首相はこれまで中韓に反省の弁ばかり述べさせられてきた日本の外交を変えようとしている。この米議会での演説と、数か月後に控える戦後70年の安倍談話がまさにその転換点になろうとしているのだ。
このようなきっかけを作り、変えていくことは必要だ。

日本のように、周辺国からこれほどまでにとやかく文句ばかり言われる国がほかにあるだろうか。米議会での演説阻止を試みられ、議会の周りでは中国人や韓国人がデモを行って邪魔をする。演説したらしたで、中韓政府が文句を垂れる。
これ以外にも、日本の安全保障に文句を付けられ、憲法改正や立法にも文句を付けられ、学校の教科書にも文句を付けられる。
中国や韓国は日本に文句しか言わない。その上、まったく関係のない他国にまで赴いて日本を貶めようと画策する。

多くの日本人は中韓に文句を言われすぎて嫌気が差した。これ以上ガマンならんのだ。
そんな状態を、安倍首相が変えなければならないのである。2015年こそ、日本の転換点となるべきだろう。

20150429-1

現在公開中の映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」(原題:Fast & Furious 7)は人気シリーズの7作目であるが、撮影期間の途中でシリーズを通じて主役を務めていたポール・ウォーカーが友人が運転する車に同乗していて事故にあって死んでしまった。
一時は映画のお蔵入りが噂され、実際に撮影が中断されていたが、その後再開されて公開されるに至った。

死んだポール・ウォーカーが出演する主要なシーンの撮影は済んでいたが、アクションシーンなどが残っており、すべての撮影が終わっていたわけではなかった。残りのシーンをどうしたかというと、ふたりの弟が代役を務めて撮影が進められた。
弟らは俳優ではないが、兄の意志を引き継いで代役を引き受けたという。

弟の片方はポール・ウォーカーに顔や背格好が似ており、代役するのに特に適していた。
ただ、兄弟といえども双子ではないのでさすがに顔は同じではない。映画でどのようにしたかというと、弟が演じた映像にポール・ウォーカー本人の顔をCGで当てはめるという手法が用いられた。極めて自然で、どこまでが故人が演じたもので、どこからが代役によるものか、観客にはまったく分からないという。

スゴイとは思うが、なんか気色悪いようにも思える。「個人の意志を継ぐ」などと言えば聞こえがいいが、実際は1億9000万ドル(225億円)かかった制作費をパーにするわけにはいかなかっただけだろう。
いろいろ話題性もあって、北米だけで制作費を遥かに超える2億9000万ドル以上の興行収入を叩き出し、今年公開の映画のなかではもっともヒットを飛ばした。
結果的に大成功であったが、なんだか気持ちの悪さが拭えない感じがする。

制作費100億円、200億円が当たり前のハリウッド映画は、今や映画会社にとっての博打のようになっている。ヒットを飛ばせば劇場公開での興収、DVDやブルーレイの売上で大儲けできるが、外すと手痛い損失を被る。
だから安牌として手堅いシリーズもの、過去の名作のリメイクばかりが制作されることになる。

「ワイルド・スピード」シリーズも、過去最大の大ヒットを受け、当然8作目の制作も決定しており、「ワイルド・スピード SKY MISSION」でもポール・ウォーカー演ずるブライアンが「家族のために今回で引退する」ということになっており、続編へ繋ぐ気満々だった。

ディズニーは「アナと雪の女王」や「ベイマックス」などCGアニメは新規のものを作っているが、実写映画はだいぶスゴイことになっている。
現在公開中の「シンデレラ」はなかなか評判がいいが、過去のディズニー・アニメの実写化で、それと同様のものが多く予定されている。
今年は秋ごろに「ピーターパン」が公開される。2017年以降の予定では、「美女と野獣」、「ピノキオ」、「人魚姫」、「ダンボ」、「ムーラン」がラインアップされている。

今年以降もずっと、新鮮味がない映画が量産されそうである。

20150428-1

Yahoo!ニュースを見ていたら、こんなバカげた論評が配信されていた。

【Yahoo!ニュース】サザエさんが二日で仕事を辞めた理由。 (4/27)

4月26日(日)の放送で、サザエさんがスーパーにパート勤めするという回があった。私は実際にそれを見ていて、サザエさんが様子を見に来た花沢さんらに「私はレジより餃子の店頭販売の方が向いてるって言われたの」などと話をしていて、「いや、アンタは何でもできるだろが」と思ったのだが、違うことを思った人がいたらしい。

結局サザエさんは、帰りが遅いことをタラちゃんが不満に感じていることを可哀相に思い、2日働いただけで辞めてしまう。上記の記事を書いた小紫恵美子という中小企業診断士は、「子供が可哀相だから仕事を辞めるなんて一昔前の価値観で、特にいただけない」としている。

コメント欄にも多く書かれてあるので、いちいち言うのも邪魔臭いが、テレビアニメの「サザエさん」は1970年代くらいが時代設定になっている。家が黒電話のくせに波平が携帯電話を使う話があったが、たいそう不評だったので、そのような現代的なものは極力排除されているそうだ。
それでも、ブラウン管のテレビのほかに液晶テレビがあったり、カツオが82円切手を買ってきたり、「27時間テレビ」のときにSMAPなどのタレントが出てくることがあるが、それはまあご愛嬌というものだろう。

とにかく、「サザエさん」には放送時の時代背景などは無用なのである。ボンヤリと30年、40年前を感じさせてくれるような内容がいいのであって、「今の時代は女も働くべき」、「サザエさんもタラちゃんを保育園に入れるために奔走すべき」などと論評するとは、本当にお寒い人である。興醒めが過ぎるコラムではないか。

テレビアニメにリアリティを求める人ってのは何なのかと思ってしまう。空気が読めないというより、本当にバカなのではないか。
「サザエさん」にしても「ドラえもん」にしても「クレヨンしんちゃん」にしても、長寿アニメは主人公一家は母親が専業主婦であるが、別に不思議でもなんでもないし、不適当でもない。
サザエさん一家は世田谷の庭付き平屋一戸建てに住んでいるが、そちらの方がよほど気になるし、波平やマスオが通勤の行きだけバスに乗り、帰りは歩いて帰るのも気になる。伊佐坂先生の前に隣人だった画家の浜さんの飼い犬・ジュリーは葉巻を咥えていた。火曜夜7時の「サザエさん」再放送でジュリーのことを不思議に思っていた。

ハッキリ言って、テレビアニメなど矛盾だらけで設定もめちゃくちゃであり、主人公らは浮世離れした生活をしていても何の問題もない。
問題があるのは、「サザエさん」を見て「今の時代の女性に合っていない」などと嘆く専門家の方だろう。

20150427-1

週末の25~26日(土・日)に幕張メッセで開催されていた「ニコニコ超会議2015」の「ニコニコ学会」において、筑波大学視覚メディア研究室が開発した「NHKだけ映らないアンテナ」が「研究してみたマッドネス」部門で大賞を受賞したという。

【ITmedia】「NHKだけ映らないアンテナ」で受信料支払い不要に? 「公正で有益なNHKのあり方を議論するきっかけに」 (4/27)

この「NHKだけ映らないアンテナ」は昨年7月から発売されていて、正確にはテレビアンテナとテレビの間に取り付け、地上デジタル放送のNHKの周波数だけカットするフィルタ装置である。
実際に、この装置でNHKに受信料を支払わなくなるかは司法判断がまだないために何とも言えない。

放送法では「テレビの受信設備を設置した者」に対し、NHKと受信契約を結ばねばならないとしている。受信設備とはテレビのことで、NHKが映るテレビがある以上、アンテナをどのように加工していても契約の必要性が出てくるのではないかというのが弁護士の見解だ。
この装置によってNHKが映らなくなった状態というのは、テレビのチャンネル設定でNHKだけ消すのと似たようなもんで、今は映らないが将来的に映るようにすることができるわけで、この装置のみでNHKとの契約が不要になるかどうかは甚だ疑問だ。

ただ、国民の議論を呼ぶようなものを作ったことについては賞賛に値する。NHKなど見たくもないし、契約もしたくないのに、勝手に電波が飛んできて、自分の家のテレビに映るようになっている。これはいわば押し売りのようなものであり、こんなことが許されていること自体、疑問に思わねばならない。

せっかく地上デジタル放送に切り替わったのだから、契約者だけ映るようにスクランブル放送をすればいいのに、NHKは頑なにそれを拒否する。災害時など云々というが、非常事態に国民に向けて何か放送せねばならないのなら、そのときだけスクランブルを解除すればいいのにやらない。
スクランブル放送にすると、契約を解除する家庭が山ほど出てきて、ヤクザのみかじめ料のごとき受信料の徴収量が減り、NHKの儲けが少なくなるから、そんなことは死んでもできない。

NHKはヤクザよりも酷いから、とにかく世の中の全世帯から受信料を巻き上げようと画策している。
現状では、地デジが映るテレビなどの装置がないとNHKとの契約義務は発生しない。だから、NHKの受信契約を迫る業者が来ても自宅にテレビがなく、スマホもiPhoneなので地デジが映らないと言えば何もすることができない。現に、テレビを持っていない単身の若者は大勢いて、そのような人たちは本当にNHKと契約する義務はない。
そういう人たちを狙って、NHKはネットで番組を無料配信し、インターネット接続できるパソコンやスマホを持っていれば受信契約をさせ、受信料を徴収するつもりらしい。

だから、「NHKだけ映らないアンテナ」などあっても、そのうちNHKがインターネットでの番組の無料配信を始め、受信契約せざるを得ない状況に追い込まれる可能性が高い。

我が家はNHKとの契約をしておらず、受信料を支払っていない。別にタダ見しているわけではなく、NHKは一切見ない。
NHKとの契約や受信料徴収の委託業者が来たとき、最初は「NHKの放送は…」とごちゃごちゃ言っていたが、邪魔くさくなったので地デジ移行後は「うちにテレビはなくなった」と言っている。
「テレビがなくてもカーナビやスマホがあるやろ」と食い下がってくるが、車にカーナビがないか地デジが映らなければ問題ない。スマホもiPhoneのように地デジが映らないものがある。

ただ、これからはそれが通用しなくなる。スマホを持っている時点でアウト、ガラケーでも場合によってはアウトになるかも知れない。
テレビを見ず、インターネットもまったくしない家など、かなり変わった人か、よほどの年寄りになる。それ以外は、全員NHKと契約させられる。

まあそれでも、放送法ではNHKと契約しなくとも罰則規定はないため、死んでも契約しなければいいのだが、最近はNHKやその委託業者が受信契約の契約書のサインを偽造するなど、卑劣極まりないことを行うなどしている。

【日刊ゲンダイ】NHKが裁判で「完敗」 全国で受信料“不払い一揆”の恐れも (4/18)

NHKは松戸市在住の男性(66)に「契約を結んだのだから受信料を払え」と言ってきた。契約を結んだ覚えがない男性は「契約書を見せろ」と迫るが、NHKはそれに対応することなく、6年経ってから男性を訴えた。裁判で契約書の筆跡が男性のものでないと判明し、契約書の偽造が明らかになった。
私文書偽造の刑事事件に発展しておかしくない話であるが、NHKが狡猾なのは、私文書偽造の公訴時効の5年を超えてから男性を訴えたことだ。見せしめで訴えた上、契約書の偽造もしらばっくれ、自分たちの非道を刑事責任に問われぬように時効を過ぎてから訴えを起こした。

受信料の徴収の仕方もヤクザ顔負けであるが、契約書を偽造するとか、裁判に訴えるとか、NHKはやることがヤクザ以上である。こんなことを合法的にやっているのだから、NHKはヤクザよりタチが悪い。
こんな組織の食い扶持を国民が支えなければならないのである。なんという悲劇だろうか。
公共放送を騙るヤクザなNHKなどさっさと解体し、民放として再出発させればいいのである。

20150426-1

ネパールで大地震が起き、これまでに2200人が死んだらしい。エベレスト登山をしていた外国人らも地震による大規模な雪崩に巻き込まれ死んだ人が大勢いて、Googleの幹部も雪崩で死んだそうな。世界遺産に指定されているカトマンズの建築物にも大きな被害が出ているのだという。

東日本大震災で他国から大きな支援を受けた地震国の日本としては、最大限の支援をしたいところだが、それより張り切っているのがインドと中国らしい。
ともにネパールの隣国である両国は、地震支援をネパールにアピールして友好関係を深めたいという思惑があるらしい。

【産経ニュース】中印が早期援助隊派遣で存在感 中国、比台風で非難受け「国益」確保に (4/26)

ネパールへの支援は無償の善為ではなく、裏があるようだ。世の中、そんなもんなんだろう。

人類史上未曾有の大災害ともいえる東日本大震災では、アメリカと台湾から200億円を超える義捐金が日本に寄せられた。
アメリカは個人の募金が進んでいる国で、キリスト教の精神とやらもあって他国の災害時に募金がよく集まるそうな。

人口でいえば、アメリカの10分の1もない台湾がアメリカを超える200億円超というとてつもない金額をさっと集めたことは、日本でもかなり注目された。
日本への募金を呼びかけるテレビの特番が制作され、4時間半で21億5000万円集めたと話題になった。
その番組の一部を見てみたが、どこぞの企業について「義捐金1億円から3億円にアップしました!」などとやっていた。台湾は災害支援などでどの企業がいくら出したかがめちゃくちゃ注目されるので、義捐金でケチケチするとあとで「セコい」と陰口を叩かれるから、企業の義捐金の底上げ競争みたいなことがあったことは確かだ。

それでも、一般の人が大勢義捐金を出してくれた。地震の翌年に台湾に行って台湾の関連会社の人と食事をしたとき、義捐金の礼を述べた上でその話をしたのだが、会社で募金箱が回ってきて、それに大抵の人がそこそこの金額のお金を入れていたと言っていた。
これもまあ、「セコいと思われたくない」という考えも働いたかも知れないが、別に金額が見られるわけでもなし、自発的なものだった。台湾中部で1999年に2400人が死んだ大地震が起きたのだが、そのときに日本からの支援や救助隊の活動に感謝している人が多く、それのお返しという意味合いが強かった。また、日本に親しみを感じている人が多いことも理由のひとつであった。

見返りを求めることなく、困っている相手に手を差し伸べる。これこそ無償の善為である。

それに対して、まったく違った国がひとつある。言わずと知れた韓国である。
韓国は義捐金や救援金を32億円提供したことになっているが、それ以外に韓国国内で集めた43億円の義捐金の行方が分からなくなったなどというニュースがあった。
ほかにも、企業や学校で集めた義捐金の提供の取りやめが相次いだ。

理由は、「これだけ支援してやってるのに、竹島の領有権を主張し、教科書にも記述しているから」である。
数十億円くれてやったら、韓国に恩義を感じて日本が竹島のことについて黙ると思うのが韓国人である。その勝手な思い込みが裏切られ、キレて義捐金送付が中止になった。

「カネをくれてやるから黙っとけ」―― 私たち日本人は乞食ではないが、韓国人は乞食にカネを与えるつもりで義捐金を出していたわけだ。
そんなカネ、すべて叩き返してやるべきだった。

インドと中国は、ネパールの地震災害を巡って互いにネパールの引き合いをしている。近年、中国寄りになったネパールを少しでも引き戻したいインドと、中国の属国のようにしてインドとの緩衝地帯としてネパールをうまく利用したい中国。
どちらにも利用されず、裏のことなどお構いなしにネパールがうまく支援だけ受け取ってくれればいいのだが。

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