先っちょマンブログ

2015年06月

20150630-1

何年も前の話になるが、このブログで「新幹線はテロに対して脆弱なんじゃないか」と書いた。ブログを引っ越したときに、古過ぎるエントリは移行していないので今さら見つからないかも知れないが、そのくらい前の話だ。

私が書いたのは、東海道新幹線はほとんどの区間で高架の線路になっているものの、一部で陸地続きになっている箇所がある。私が住む滋賀の新幹線でも、線路沿いが小高い丘になっている場所があり、金網で区切っているだけだったのだ。
金網を切断すれば線路に入れるし、軽トラに瓦礫でも積んで線路上に放置すれば、新幹線は数キロ手前からブレーキを掛けないと止まれないので必ず大事故になると思った。いちいち爆破などしなくても、線路に何かものを置くだけで脱線事故を起こせる。
新幹線は満員だと1編成で1300人くらい乗っている。時速200キロを超える状態で脱線したらそのうちの数百人は死ぬだろう。
東海道新幹線の沿線沿いはJR東海の見回りの車がしょっちゅう点検をしに来ているが数時間ごとなので、何でもやり放題で本当に危ないと感じていた。

金網越しにうちの犬と新幹線の写真を撮ったりしていたのだが、数年経ってから、鉄板で補強する工事が行われ、線路の防護壁が完成した。
だから、陸地続きで軽トラを新幹線の線路上に入れて、新幹線を衝突させるようなお手軽なテロを起こせなくなった。鉄板の防護壁を破るのは相当時間がかかりそうだから、ちんたらやっているうちに見回りが来て見つかってしまうだろう。

東北などの地べたを走る新幹線はどうか知らないが、少なくとも私がよく利用する東海道新幹線は外部から線路に侵入した輩が大事故を起こす可能性はぐっと低くなった。それでも線路への進入はあるようだが、人が入ったところで、撥ね飛ばされても脱線はしないだろう。

アメリカの9・11同時多発テロでは、貿易センタービルやペンタゴンなど、アメリカを象徴するような建造物が狙われた。日本だと新幹線が狙われてもおかしくない。
外部から新幹線に物理的ダメージを与える方法が難しくなったとしても、やはり問題は内部から狙われた場合だ。爆弾でも仕掛けれられて爆発させられたらイチコロである。
新幹線の車両のドアに防犯カメラが取り付けられたが、爆発脱線事故などが起こってから誰が犯人なのかを解析しても遅すぎる。

何となくそんなことをかねてから思っていたのだが、今日、それに近い事故が東海道新幹線で起こった。
下りの「のぞみ225号」で、先頭車両の1号車自由席にいた71歳のジジイがポリタンクに入れた油をかぶり、さらに周囲にまき散らした上でライターで火を付け、焼身自殺を図ったのだ。

そのジジイと同じ車両に乗っていた52歳の女性が死亡。26人が煙を数など重軽傷を負い、うち3人は重傷だという。
さらに東海道新幹線を数時間にわたり運休させ、10万人弱に迷惑をかけた。

自殺するときに電車への飛び込み自殺をして迷惑をかけるヤツがいる。最後っ屁として、社会に復讐しているのだろう。
それのもっとすごいヤツが出てきたわけだ。新幹線を止めるだけでなく、巻き添えで他人まで殺してしまった。

テロというよりも身勝手な焼身自殺がこのような結果を招いただけかも知れないが、結果からいうとテロといっても構わないくらいだ。
いつか起こりそうな問題が起きてしまった。だからとって、これを防ぐ手立てはあるのか。

10分ごとに数百人から最大で1300人乗る新幹線で、飛行機の保安検査のような乗客の荷物チェックなどしていられないだろう。
乗客からしてみればいちいち煩わしいし、液体の持ち込み禁止となっても迷惑だ。JR側からしてもシャレにならないくらい人件費がかかる。そうかといって何もやらないと、またうるさい人たちから批判を受ける。

どうすりゃいいのか分からないが、何かやらないと2020年の東京五輪開催期間を狙ってイスラム過激派などが新幹線テロを起こすかも知れない。
利便性と安全を天秤にかければ、安全を取らないといけないのだろうが、対策をとったところでどこまで有効かも分からない。テロを起こそうとするヤツは保安検査などあってもどうにかするだろう。
まあ、不審な手荷物を持っている乗客を鉄道警察が手当たり次第に職質するくらいが落としどころだと思うのだが、それでいいのかという気もする。
難しい問題である。

20150629-1

創価学会が大手のマスメディアに批判されないのは、創価学会が各メディアに出している広告宣伝費の影響が大きいと言われている。
創価学会は朝日新聞などの朝刊に全面広告を出すことがあるが、朝日新聞などの全国紙の全面広告は1回打つだけで3000万円くらいかかると言われている。また、紙面の下段に「潮」や「第三文明」といった創価学会の機関誌の掲載も何百万円かかかっている。

創価学会の宣伝や機関誌の宣伝をしたところで、創価学会に入ろうとする人や機関誌を購入する人などまずいないが、広告の名目でメディアにじゃぶじゃぶカネを出すことによって、メディアは上客である創価学会を批判しにくくなる。広告を引き上げられてもほかの客がいればいいが、そうはうまくいかないからだ。

創価学会はJRなど電車の中吊り広告も出しているが、これもメディアの抑え込みにある程度有効であるらしい。創価学会批判をするメディアに対し、創価学会が直接圧力をかけるのではなく、電車の中吊り広告をやめると脅して、電鉄会社を経由して間接的に圧力をかけられることがあるとか。

それ以外に、創価学会の機関紙である聖教新聞を毎日新聞や読売新聞の印刷所で毎日何百万部もすることで、毎日や読売からの批判も抑えられるらしい。

なんにしても、新聞や雑誌などのメディアはカネを出してくれるところには黙る。創価学会を正面から徹底的に批判するのは新潮社であるが、新潮社は創価学会からの広告収入を端から捨てているので関係ないのだ。
そのわりに、新潮社の週刊新潮は、かつて批判していた阿含宗の広告を出し、阿含宗への批判がパタリと止まってしまった。巻末に漫画を連載している西原理恵子も、阿含宗について「キャンプファイヤーで大儲け」などと描いていたのに、阿含宗に触れなくなった。

メディアはスポンサーから得る広告宣伝費が生命線である。カネを出してくれるところにはヘーコラする。
逆にいうと、カネの元を断てばメディアを潰すことも容易いだろう。

そんな誰もが分かっていることを自民党の若手議員の勉強会「文化芸術懇話会」で主張し、安全保障関連法案に批判的な報道機関に対して「マスコミを懲らしめるには広告料収入をなくせばいい」などと発言した議員がいたのだそうな。
若手議員といっても当選2回以下なだけで、50とか60のオッサンである。

どう考えても「言論弾圧だ」と言われるに決まっているのに、軽率過ぎる発言である。自民党に対抗する民主党などを利するために発言した利敵行為なのではないかと思うくらいだ。嫌韓デモのヘイトスピーチが韓国人を利する行為であるのとよく似ている。
百田尚樹が「沖縄の2紙を潰した方がいい」という発言に乗せられたのだとしても、軽はずみが過ぎる。

自民党の下っ端の議員はこんなヤツばかりである。バカかお調子者。
船田元が「安保法案が憲法違反である」とする憲法学者を憲法審議会に連れてくる大失策を犯したばかりなのに、またぞろ野党に責められるようなアホなことをしでかす議員が出てきたわけだ。
世の中には、本当のことでも、自分がそう思っていても、口にしてはいけないことなど山ほどあるのである。
どう考えても調子に乗って発言したとしか思えない。

こいつらは、大きなヤクザ組織の下部にいるチンピラみたいなもんである。
大きいヤクザ組織に所属していることを笠に着て威勢のいいチンピラと、数で圧倒している与党・自民党に所属して安倍首相の子分であることを笠に着て調子に乗っている国会議員。このふたつはまるで同じものである。

こんなヤツらが国会議員。しかも与党に所属。
ああ、情けなや。

20150628-1

FIFAワールドカップなどサッカーの試合のチャント(応援歌)として会場に流れていたりサポーターが歌ったりする曲に「Go West」がある。
元は「Y.M.C.A」などで知られるアメリカのヴィレッジ・ピープルというグループの曲であったが、イギリスのデュオであるペット・ショップ・ボーイズがカバーをして有名になった。聴いたことがある人は多いと思う。

 

私は高校生の頃からペット・ショップ・ボーイズの大ファンだったのだが、この「Go West」が収録されたアルバムが発売された頃、ボーカルのニール・テナントがゲイであることをカミングアウトして、音楽雑誌などに多く取り上げられていた。シンセサイザーなどを担当するクリス・ロウもゲイらしいが、薄々感じてはいたものの、少しショックではあった。
別にゲイが嫌いとかそういうわけではないが、これまで聞いていた曲が根底から覆されたような気がしたからだ。恋の歌でも、男が作った曲とゲイが作った曲では意味合いが違う。
その意味では、槇原敬之の「もう恋なんてしない」などを聴くのとよく似ている。

そもそもの話として、ヴィレッジ・ピープルはゲイを売りにしたグループであるし、「Go West」も西側を自由と捉えてゲイが自由を求めて進んでいこうという歌である。
また、ペット・ショップ・ボーイズの「Introspective」というアルバムは、ジャケットがレインボーカラーのようになっている。レインボーカラーではないが、あとから見返すと意識してデザインしたのではないかと思ってしまう。

欧米では、レインボーカラーはゲイやレズビアン、バイセクシャルなどを象徴する色使いで、レインボーフラッグはそれら性的マイノリティが運動で使用している。欧米のレインボーカラーは、日本と違って6色である。この6色が性的嗜好の多様性を表すのだそうな。
イギリスのバーなど、入り口にレインボーフラッグを掲げているところは性的マイノリティが集うハッテン場みたいなところだから気を付けた方がいいなどとよく聞く。

そのレインボーカラーを昨日あたりからネットでめちゃくちゃ多く見るようになった。
アメリカの連邦最高裁判所が26日、同性婚は合衆国憲法上の権利であると認める判決を下し、同性婚を認めていない州の州法を違憲と判断したのだ。これにより、アメリカは全土で同性婚が認められることになる。

それを受け、レディーガガやマドンナのようなリベラルな芸能人が賞賛した。
それで、私がFacebookや微博でフォローしている台湾の芸能人もなぜかこの判決に賛同し、プロフィール写真をレインボーカラーのものに入れ替えるなどしていた。
台湾の芸能人はいっちょかみな気質とリベラルっぽい言動を見せることが芸能人だと考えているのが多いのか、このような動きはすぐに広まる。まるで流行のように、あの芸能人もこの芸能人も、レインボーカラーの写真をアップしていた。
Instagramで賛意を表明する一般人みたいなノリだ。

20160628-2
私は芸能人がイデオロギーなど人々の考えが分かれるようなことを表明するのは好きではないのだが、それはとりあえず置いておくとして、同性婚を憲法上の権利だとするアメリカの司法判断はどうかと思う。

別にゲイでもなんでも構わないし、同性愛がこれだけいる以上、異常でも何でもないとは思う。色盲や色弱といった色覚異常が男性のなかにかなりの割合でいることから、もはや異常ではないのではないかという考えと似ている。
ただ、なんでもかんでも権利を振りかざす連中にはウンザリだ。

今回、同性婚が認められることによって、同性カップルが養子を迎え入れることができるようになるなどと報道があった。多くの国で養子は結婚して夫婦でないと迎え入れられないからだ。だが、貰われていく子供に取ってみれば、親がゲイカップルというのはやや複雑な気持ちになる。

それに、マイノリティの権利ばかりが主張する世の中になるといろいろ面倒臭くなる。
性的マイノリティのために、Facebookは性別の欄を男女の2種類だけでなく、50種類から選べるようにした。任天堂の「ファイヤーエンブレム」の最新作は同性婚もできるようにシステムを変更したらしい。

欧米ではキリスト教の宗教的な考えからか、50年くらいまで同性愛を罪としていた。コンピュータの基礎を築き上げたイギリスの天才数学者アラン・チューリングは、同性愛の罪で逮捕され、有罪となってホルモン療法を強制的に受けさせられた。彼は2年後に自殺してしまう。2013年になりようやくエリザベス女王から恩赦を与えられて名誉が回復された。

欧米では、黒人差別にしても同性愛差別にしても、のちの時代になって罪滅ぼしをするかのように、黒人をチヤホヤしたり、同性愛者をチヤホヤしたりする。今回の同性婚容認もそれのような気がしてならない。「同性愛者が求めるのなら、なんでも認めましょう」、そんな世の中になっていないか。

日本は昔から同性愛に寛容であったが、この国は欧米に倣え右して進んでいく傾向がある。そのうち、日本でも「同性婚を認めろ」という動きが出てこないだろうか。
同性愛は否定しないが、結婚となると話は別だ。
「結婚できないことで権利を侵害される」などと言うが、なにかができないことで、なにかの権利が失われることなどこの世の中に山ほどある。それを全部強制的に変えさせるつもりか。
役所などへの提出書類の性別欄は男か女かに丸を付けるものであるが、それも自由に書けるよう空白にするとか、Facebookのように50種類にするとか、最初から性別欄をなくすとか、そんなことになるかも知れない。

本当に世の中面倒臭くなりつつある。
それに、声がデカいものの権利ばかりが認められるようにもなっている。

20150626-1

もうすっかり忘れ去られて"過去の人"になっている感があるが、「リケジョの星」などと言われた小保方晴子という女性研究者がいた。
理研で若くしてユニットリーダーとなり、普通の細胞を酸などで刺激を与えることで万能細胞であるSTAP細胞になると"世紀の大発見"をした御仁だ。
同じ頃、佐村河内守という盲目の作曲家が実は盲目でもなく、作曲もしていないとバレて「稀代の詐欺師」と言われたが、小保方晴子の方がよほど大物の「稀代の詐欺師」である。

発表後はチヤホヤされたが、すぐにSTAP細胞の論文に数々の疑惑が浮上し、本人は雲隠れ。涙ながらに「STAP細胞はあります」と記者会見で宣言してみせたが、のちの再現実験でSTAP細胞を作り出すことができなかった。200回は作ったと言い張っていたはずなのだが。

結局のところ、STAP細胞で作ったキメラマウスはES細胞によるニセモノで、STAP細胞を培養して作られたFI幹細胞はES細胞とTS細胞を混合したニセモノであった。
小保方本人は「なぜそんなことになったのか分からない」とシラを切るが、ほかの研究室から盗んだES細胞で成果を捏造したことは間違いない。

小保方がSTAP細胞の捏造に励んでいた頃、理研には若山照彦・現山梨大学教授の若山研究室があった。若山氏が理研から山梨大に異動するにあたり、若山研の中国人研究員が作成したES細胞入りのチューブ78本と、日本人研究員が作成した同様のチューブ2本の計80本を同大学に移管するはずだった。ところが、この80本のチューブがなくなってしまった。

この80本のES細胞チューブは、STAP細胞騒動のあとに小保方の実験室にあったフリーザーのなかから発見された。
小保方は研究不正の疑惑が浮上した直後からこのフリーザーに入っていたES細胞のチューブを破棄しており、ほかの研究員が「証拠隠滅ではないか」と疑って機転を利かせ、小保方を出入り禁止にし、残されたものが80本のチューブだった。

状況から考えて、小保方がSTAP細胞を捏造するため、同僚の研究室からES細胞のチューブを盗んだと見るしかない。しかも、残ったのが80本のチューブなだけで、もっと盗んでいた可能性がある。
ES細胞のチューブ80本と聞くと大したことがないように思えるが、小保方を窃盗の罪で兵庫県警に告発した理研OBの試算によると、4080万円もの価値があるらしい。4000万円の窃盗であるならば、ただごとではない。

理研はこの問題に蓋をしたいために何らアクションを起こさずにいるが、小保方の研究不正とSTAP細胞捏造により、日本の再生医療の研究は地に堕ち、ノーベル賞候補と呼ばれていた笹井芳樹・副センター長は自殺に追い込まれた。そのうえ、4000万円分の窃盗である。
佐村河内が鼻クソに思えるほどの世紀の大悪党ではないか。

数々の疑惑が上がっていたというのに、世間には小保方擁護論が存在した。「才能ある若い学者を追い込むな」、「小保方サンの海外流出は日本の損失になる」などの声が聞かれたが、どう考えても間違いだった。未だに彼女を擁護しているのは幸福の科学の大川隆法くらいか。
なんら科学的な根拠も示さず、「STAP細胞はあります」のひと言でピンチを乗り切ろうとした悪い女がいて、それに騙された数多くの男がいた。笹井芳樹のような世界最高脳の知識を持つオッサンまで騙された。イチコロである。

ノーベル生理学・医学賞を受賞したイギリスの科学者ティム・ハントが、昼食会で「研究室は男女別にすべきだ」と発言し、批判殺到で大学の名誉教授の職を辞任に追い込まれた。
氏は、「研究室に女性がいると面倒が起こる。男性が女性に恋をする、女性が男性に恋をする、そして女性を批判すると泣き出す」という理由で男女別々の研究室にしたらいいと発言したのである。これが問題視された。
イギリス人特有のユーモアだと思うのだが、昼食会の列席者は誰も笑わなかったらしい。

ただ、氏の言い分の幾らかは頷ける。STAP騒動を見ても明らかだろう。
早稲田の博士論文も捏造して仕上げた大したことのない女性研究者が、ノーベル賞候補のオッサン研究者に気に入られ、いい仕事を与えられた。理研が国からの研究費欲しさに成果を焦っていたとは言え、ノーベル賞候補が女研究員にあっさり騙された。女は捏造を指摘されると泣き出し、「私を信じて」と訴えた。

これが「リケジョの星」である。

安倍政権が「女性活躍加速のための重点方針2015」を決定した。これは単に、配偶者控除を廃止し、税金をもっと取り、女に働かせてさらに税金を巻き上げ、日本人の家庭感や社会をぶっ壊そうとする安倍内閣の方針に基づくものであるが、配偶者控除廃止だけだと批判を浴びるので、もっとらしい理由をつけて女性が活躍できるような社会にするとしている。

そのなかに、「女性理工系人材育成のネットワーク構築」があった。リケジョをもっと育てようということらしい。
正直、研究者の性別など関係あるのだろうか。優秀な人材ならば男でも女でもいいが、ムリに理系の女性を育てようとする意味が分からない。それぞれの能力も考えず、単に女子の理系人口を増やすことになんの意味があるのか。女性管理職の割合に制限を設け、能力を鑑みずに管理職にしろと言っているのと変わらない。

本当にリケジョを増産させるだけで何か変わると思っていていいのか。
リケジョの多くは小保方のような悪人ではないだろうが、特別扱いされて育った女研究員には不安がよぎる。
チヤホヤして女性研究者を育てても、小保方みたいな女になるだけではないのか。

20150624-1

女芸人の大島美幸と放送作家の鈴木おさむが、長男に「笑福」と名付けたのだという。笑福亭一門を連想させる名前だが、こう書いて「えふ」と読むのだという。「星新一かよ」と言わずにはいられない変な名前だ。
ふたりともお笑いの仕事をしていることと、「笑う門には福来る」から「笑福」となったのだそうだ。

余計なお世話だろうし、母親がお笑い芸人というだけでイジメられそうだから、笑福亭みたいな名前でもなんでも関係ないかも知れないが、私が名付けられた当人ならば「なんて最悪な名前だろう」と思いそうだ。

前にも書いたが、芸能人の子供で一番最悪な名前が、関西で活躍する落語家の月亭八光の娘で、長女は「心愛」で「ここあ」、次女は「愛雛」で「あいす」という。すごい読み方の漢字に加え、女が犬に付けるような名前を子供に付けてしまった。
そこまで酷くはないが、「笑福」のそこそこ酷いと思う。

漢字の読ませ方のほかに、「えふ」という語感も気色悪い。「スズキ・エフです」と自己紹介すると「スズキ・Fです」と言っているようで、「マルコム・X」みたいではないか。
英語で自己紹介したときも「I'm F Suzuki.」にしか聞こえない。

私は中国語の勉強をしてから、中国語での日本人名も気になるようになってしまった。中国語で自己紹介すると「我叫鈴木笑福」で、名前はリンムー・シャオフーとなる。音の響きは悪くないが、「笑」という文字は中国語圏で名前に使われることなどまずないから、すごく違和感を覚えられるはずだ。まあ、それは日本人でも同じだが。

私の近しい人に「博美」という名前の人がいて、中国語で「ボーメイ」と読み、ポメラニアンの意味を持つ。ポメラニアンは「博美犬」もしくは「博美」と表記される。
3月に行った台湾で、ホテルのチェックインでフロントのスタッフがひそひそと話をしていたのだが、どうも「ポメラニアンだって(笑)」という内容だったらしい。
「我孫子」という名字も中国人に奇妙に感じられるらしいが、ここらへんはしょうがないとしても、中国語圏で変な語感になる名前には個人的にしたくない。

語感がおかしかったり、変に誤解されそうな響きの名前には目をつぶるとしても、個人的に漢字の音読みや訓読みを途中で止めて読ませる名前が受け入れられない。
「笑」の訓読み「えむ」が「え」なのは笑顔などの例があるから普通なのかも知れないが、「福」は音読みのみがあって「ふく」としか読めない。中国語なら「福」は「フー」であるが、だったら「笑」は「シャオ」なので「シャオフー」じゃないとおかしい。

例外的に内田有紀など「ゆうき」と読むべきところを「ゆき」という名前は割とあるが、これらは拇印を省略して短くしたもので別段不自然に感じられないが、「福」と書いて「ふ」は絶対におかしい。
どう考えても、普通の人には「笑福」は「しょうふく」か「えふく」としか読めない。

結局のところ、名前の読み方を先に決めて、あとで漢字を当てはめる暴走族形式にするから変になるのだ。今回の場合は笑と福という漢字を使いたかったらしいが、それならばその感じで普通に読めるようにすべきだった。
先に音を決めてあとから強引に漢字を決めるなら、最初から平仮名か片仮名にすればいい。仮名はそのようなときに使うものではないか。

よく当たる占い師としてバラエティ番組によく出ているゲッターズ飯田が大島と鈴木の夫妻に名前を相談され、「なかなかいい」と回答したのだという。
占いの結果で「なかなかいい」のだとしても、世間一般からすれば「かなり悪い」のだから、「占いではいいですが、それ以外ではどうでしょうねぇ」と苦言を呈すべきだった。

まあ、他人の子供のことなんか知ったこっちゃないから、うだうだ書いたのだが、実際はどうでもいい。
自分の子供にそのようなアホな名前を付けないように気を付けるだけだ。

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