年末になるとテレビの情報番組やニュースサイトでその年の振り返りをしている。それを見ると、「もう1年経ったのか」と感じ、時間が過ぎ去る早さを思い知らされる。
それに倣って適当に振り返ってみよう。
【政治】
今年の政治では安保法制や18歳選挙権の成立があった。SEALDsとかもはや「そんなんあったなぁ」レベルでしかない。
来年あたりではなんだったかも覚えていないのではないか。
【外交】
年末の最後12月28日に駆け抜けるように慰安婦問題が日韓合意に至った。両国政府はそれなりに納得しているようだが、両国国民は納得していない。特に韓国での反撥が強く、前よりも悪くなった感がある。これで終わりというよりも、これから新たな局面に入り、新たな問題の始まりのように感じる。
ほか、中国主導のAIIB設立というのがあったが、日本としてはTPPの大筋合意の方が影響がある。ただ、アメリカが議会で承認するかは不透明で、未だ先行きは不透明である。
また、世界遺産に幾つかの施設が登録されて喜んだものの、強制徴用の件で韓国に裏をかかれるという失態があった。そのうえ、南京虐殺やら慰安婦まで世界遺産に登録されようとして憤慨する国民が増えたわけだが、あれだけ世界遺産をありがたがって起きながら、海外に政治的に利用されて怒っているサマが滑稽に見えてしまった。
【災害】
9月に大雨の影響で鬼怒川が決壊し、付近の家が押し流されるなど大災害が起きた。このとき、1軒だけ流されずに建っていたばかりか、流れてきた家を受けとめた白い家が話題になった。旭化成のヘーベルハウスだ。
ところがその翌月、横浜の傾いたマンションで旭化成建材のくい打ちデータ偽装が明らかになり、鬼怒川で株を上げた旭化成グループが一気に急降下するとは思いもしなかった。
【事件】
ジャーナリストの後藤健二がシリアに入国してイスラム国関係の取材をしていたところ、逆にイスラム国に拘束され、殺害がされたのが2月。もう遠い過去のように思える。
後藤の首をナイフで切断するなど、人質の首を切り落としまくっていたジハーディ・ジョンなるイギリス人は、11月に実施された米軍の空爆で死亡したとみられる。
【国際】
今年はテロ事件が多く起きた。8月にはタイのバンコクで爆弾テロが起こり、20人が死亡、125人が負傷した。11月にはフランスのパリで同時多発テロが発生。130人死亡、300人以上が負傷した。
これらのテロを含め、重大ニュースのほとんどがイスラム教関連だ。
ついでにいうと、今年話題になったシリア難民もイスラム教徒同士の内戦によるものだ。
【スポーツ】
なんといってもラグビーW杯の日本代表の活躍だろう。3勝したこともすごいが、初戦で南アフリカに勝ったことがすごすぎる。テレビだとラグビーよりもフィギュアスケートの羽生結弦の活躍が上に上げられるが、個人的にはラグビーの方がだいぶ上である。羽生は300点越えでもなんでもやれそうな気がするが、ラグビー日本代表が南アフリカ代表に勝てるとは思いもしなかった。
録画したJ Sportsの中継や、YouTubeにアップされているイギリスでの放送の公式動画を何度も見たほどだった。
【話題】
東京五輪エンブレムのパクリ騒動から、国立競技場のやり直しまで、東京五輪にミソをつけるような悪いことばかりがあった。
明るい話題としては、ノーベル賞の医学生理学賞を大村智・北里大特別栄誉教授、物理学賞を梶田隆章・東大教授が受賞し、日本中が湧き上がった。21世紀に入ってからノーベル賞ラッシュであるが、あと数年でその勢いが衰えるだろうと言われているのが気になる。
【まとめ】
今年もいろいろあったわけだが、一番のニュースはラグビーW杯である。韓国に煮え湯を飲まされ続けたことも大きなニュースであるが、そんな不快なニュースでなく、やはり明るいニュースが一番でなければならない。
南アフリカ戦で、日本代表が世界中を魅了し、競技場内に響くジャパンコールにはぞくぞくさせられた。
今年一番印象に残った人は、南アフリカ戦の中継で何度も映されていた応援席のオッサンではなく、試合の80分過ぎ、ラストワンプレーという段階でペナルティを得た日本のリーチ・マイケルが、エディ・ジョーンズの指示に反してペナルティゴールではなくスクラムを選択したとき、応援席でひとりだけジャパンのユニフォームを着てめちゃくちゃハッスルしていた外国人女性である。
誰かは知らないが、めちゃくちゃ印象に残った。なにか賞を贈りたいくらいである。
そんなどうでもいいまとめをして、今年は終わり。また来年。